昨年12 月16 日に安保3 文書が閣議決定された。この中の「国家安全保障戦略」は、2013 年安倍第2次内閣以来の改定で、大きく豹変した。例えば、「~特に沖縄県については、(中略)在日米軍専用施設・区域の多くが集中していることを踏まえ、普天間飛行場の移設を含む負担軽減のための取組に最大限努力していく」この文章がなくなった。更に「ミサイル防衛能力を質・量ともに不断に強化していく」「飛来するミサイルを防ぎつつ、相手からの更なる武力攻撃を防ぐために、(中略)すなわち反撃能力を保有する必要がある」とした。 また昨年10 月12 日には、米国の「国家安全保障戦略」が公表された。日本の安保3文書との関連や米国の世界戦略も見ていきたい。「~批判的安全保障論とは、一体、誰のための安全保障かを問い直すとともに、安全保障という名目で強化されている抑圧的な政治権力からの解放の可能性を検討する~」(「安全保障とは何か」岩波)こういった観点から考えていきたい。
日程 | 2023年11月22日(水)開講 全5回 月1回水曜 18:45 ~ 20:45 |
会場 | さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講も可 |
受講料 | 通し(会場・オンライン共通) 一般 3,500 円 会員 3,000 円 (単発 700 円 / 回) |
報告者 | 北村 公一(きたむら きみかず)さっぽろ自由学校「遊」理事 、元小学校教員 |
プログラム(全5回)
2023年11月22日(水)第1回
安保3文書と現状と問題点
「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」がこの9 年間でどのように変わったかを読み解きます。
2023年12月20日(水)第2回
米国の「国家安全保障戦略」と現状と問題点
米国が日本に与える影響や世界戦略をみていきます。
2024年1月24日(水)第3回
憲法と日本の安全保障の歴史的推移と問題点
9 条の成立過程、専守防衛や政府見解などみていきます。
2024年2月28日(水)第4回
23年防衛白書にみる安全保障の扱い方と問題点
22 年から23 年にかけての変更点や具体的装備についてみていきます。
2024年3月27日(水)第5回
核抑止論に対する批判的安全保障論について
核禁止条約と核抑止論の関係についてみていきます。
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