20. 半導体産業戦略の是非を問う

20. 半導体産業戦略の是非を問う

「産業のコメ」と称される半導体をめぐって世情がにわかに沸騰してきている。国内ではまずは半導体メーカー大手のTSMC(台湾積体電路製造)がソニーと提携して九州熊本に半導体工場を建設中で、総投資額は約1兆円規模で、日本政府は積極的に支援を行なうことを表明している。次いで北海道千歳に、次世代半導体の量産を目指す純国産企業「ラピダス」が進出計画を発表したが、総投資額は何んと5兆円規模で、これにも日本政府は1兆円近い融資を発表しており、いずれも現岸田政権は原発政策とともに前のめりになっている。今回の講座でこの半導体産業の功罪と地政学的リスクを明らかにしたい。 

日程2024 年1月16日(火)開講
全3回 月1回第三火曜18:45 ~ 20:45 
会場さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講も可
受講料通し 一般3,000 円 会員2,400 円 25 歳以下1,200 円
(単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター井上 真智子(いのうえ まちこ)
中 雅子(なか まさこ)
田村 リエ子(たむら りえこ)
いずれもさっぽろ自由学校「遊」会員

●講師:藤原 寿和(ふじわら としかず)
1946 年生まれ。茨城県出身。早稲田大学理工学部応用化学科卒業後、東京都職員として40 年間、環境公害産業保安行政に携わる。廃棄物処分場全国ネットワーク、止めよう!ダイオキシン汚染・東日本ネットワーク、有害化学物質削減ネットワーク、化学物質問題市民研究会、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、日台油症情報センター、千葉県放射性廃棄物問題を考える住民連絡会などで活動。

プログラム(全3回)

2024年1月16日(火)第1回
地政学からみた半導体産業

現政権の半導体産業支援の背景には、米中貿易摩擦という地政学的なリスクが増したことで、半導体を経済安全保障上の重要な戦略物質と位置づけ、国を挙げて半導体産業を日本産業の復興の拠点として支援する狙いがあります。地政学の視点から半導体産業を見つめます。

2024年2月20日(火)第2回
環境・資源問題からみた半導体産業

半導体産業はかつて環境汚染を引き起こした産業で、今日的にも大量の地下水資源と電力を消費する「環境にやさしくない」産業です。環境・資源の視点から半導体産業の問題に迫ります。

2024年3月19日(火)第3回
ハイテク災害問題からみた半導体産業

半導体工場では窒化ガリウムなどの毒性物質や危険物質を取り扱うため、過去に国の内外で深刻な労働災害や爆発事故などの災害をもたらしてきました。この実態を紹介し、安全性について考えたいと思います。

参加申込

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  2. 自動応答メールにて受講料のお支払い方法をご案内しますので、受講前にご入金ください。
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