14. 先住民族の森川海に関する権利3―川とサケとアイヌ民族

さっぽろ自由学校「遊」では、2022 年5 月より「森・川・海のアイヌ先住権研究プロジェクト」に参画しています。このプロジェクトと連動して開催しているシリーズのpart3では、アイヌ民族と川やサケとの関わりについて紹介し、皆さんと一緒に考えたいと思います。

日程2023年10月16日(月)開講
全6回 月1回第三月曜18:45~20:45
会場さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講も可
受講料通し 一般6,000円 会員4,800円 25 歳以下2,400円
単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回
コーディネーター森・川・海のアイヌ先住権研究プロジェクト
参考:2023年度前期講座・第5回「森・川・海のアイヌ先住権を可視化する」

プログラム(全6回)

2023年10月16日(月) 第1回
川の恵みをいただく―川魚を使ったアイヌ料理

●熊谷 カネ(くまがい かね)様似民族文化保存会 
様似民族文化保存会を先導し、様似町におけるアイヌ文化伝承活動に大きな役割を果たしてきた熊谷カネさんをお迎えします。サケを使ったアイヌ料理などを実演を交えて紹介頂くとともに、川の恵みをいただきながら生活してきたアイヌの暮らしを語って頂きます。

2023年11月20日(月) 第2回
石狩川―三つの産卵床の今昔

●小坂 洋右(こさか ようすけ)元北海道新聞編集委員
石狩川には近代以前、上川盆地、千歳川上流、豊平川扇状地のメム(湧き水)という三つの大きな産卵床があった。莫大な再生産力を誇った石狩川流域だが、明治以降の諸政策によってアイヌ民族は川から遠ざけられ、川と人との関係、川を取り巻く「風景」もまた大きく様変わりした。今昔の落差を、川辺を歩き、カヌーで漕いできた実体験を交えながら伝えてもらいます。

2023年12月18日(月) 第3回
浦幌十勝川下流域におけるサケ漁の権利

●差間 正樹(さしま まさき)ラポロアイヌネイション会長
かつて先祖がサケ漁をしていた浦幌十勝川でのサケ漁の権利を認めさせるため、差間さんらアイヌラポロネイションでは、国と北海道を相手に訴訟を起こしました。その背景やアイヌ民族の権利回復に向けた思いをお聞きします。

2024年1月15日(月) 第4回
ダム、河川改修による河川環境の変化

●稗田 一俊(ひえだ かずとし)流域の自然を考えるネットワーク/フリーランスフォトグラファー
ダムや河川改修によって、現在の川は本来の自然状態の川と大きくその姿を変えられてしまっています。その変化がもたらしたものや、河川を改めて自然状態に近づけるための試みなどを紹介して頂きます。

2024年2月19日(月) 第5回
藻別川流域における開発の歴史とアイヌの権利

●平田 剛士(ひらた つよし)森川海アイヌ先住権プロジェクト、フリーライター
●小泉 雅弘(こいずみ まさひろ)森川海アイヌ先住権プロジェクト、「遊」事務局
紋別アイヌ協会では、2019 年のカムイチェプノミの際に許可申請をせずにサケ漁を実行し、先住民族の権利としてのサケ漁について問題提起をしました。明治以降、様々な開発に見舞われてきた藻別川ですが、現在は野生のサケが遡上する豊かな川となっています。この川の姿を通して見えてくる様々な問題について考えます。

2024年3月25日(月) 第6回
沙流川流域におけるアイヌの自然利用とダム開発の影響

●貝澤 美和子(かいざわ みわこ)平取町二風谷在住
●貝澤 耕一(かいざわ こういち)平取町二風谷在住
日高地方を流れる沙流川(シシリムカ)流域は、古くからアイヌのコタン(集落)が形成されてきた地域です。アイヌ民族はこの地の自然をどのように利用し、生活してきたのかを紹介頂くと共に、二風谷ダム、平取ダムなどのダム建設による自然環境の変容についてお話し頂きます

※当初の予定と日程が変更になりました(3/18→3/25)。

参加申込

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