2022年度講座

2022年度に開催した講座をご紹介します。

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[語学・コミュニケーション]タシ ハンボン もういちど ハングル 【後期】

日 程 10月13日(木)開講 後期12 回(~ 3/23)
    第二・第四木曜19:00 ~ 20:20
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
定 員 10 名(最少催行5名)
受講料  一般20,000 円 会員18,500 円 25 歳以下15,000 円
    *体験(1回のみ) 1,000 円
講 師 コ・ソンギョン 北海道大学大学院 文学院

~講師からのメッセージ~

みなさん、韓国語を聞いたことはあるでしょうね。知っている韓国語はありましたか。お隣の韓国の人々はどのような考え方をしているのか、またどう暮らしているのか。私と一緒に韓国語を学びながら韓国と韓国人の色々な面を覗いてみませんか。楽しく学んでいきましょう!

人びとの行き来を妨げる感染症、容易には収まらず、街中でハングルをはじめ外国語を耳にすることはめっきり減ってしまった。でも、こんな時こそ、閉じこもらず外に向かって目をこらし耳を澄ましたいものです。そこで、文字は読めるようになったけど…などと、中途でくじけてしまった方たちも「タシ ハンボン/ もういちど ハングル」講座、ご一緒しませんか。 

[語学・コミュニケーション]出会う英語 ☆英語で語ろう☆【後期】

日 程 10月24日(月)開講 後期10 回(~ 3/ 27) 
    第二・第四月曜19:00 ~ 20:30 ※ただし、祝日(1/9)はお休み
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
     *オンライン受講可
定 員 10 名(最少催行5名)
受講料 一般17,000 円 会員16,000 円 25 歳以下14,000 円
      *体験(1回のみ)1,000 円
講 師 アンドレス・パトリシアン フィリピン出身

皆様へ ~メッセージ~

Hi! I’m Patrick and I’ve been teaching English inJapan for more than 10 years.
In this class, we enjoy learning from each other.Social distance may physically keep us apart but with technology, we can still get connected and learn together from a distance.
Join this class and enjoy learning English from people around the world!
Patrick

今年度は、オンラインを活用して海外の人と話す機会を設けました。
さっぽろ自由学校「遊」では、開設以来英語の講座を続けてきました。継続は力です。「英語は苦手」と言う人が多いですが、英語を学ぶことによって、世界に一歩扉を開けてみませんか?基本的な文法や言い回しを学び、その時々のニュースやトピックスを読んで、自分の考えを表現しましょう。今年は、参加しやすいように、隔週の開催にしました。
また、教室に来ることが不安でオンラインでの受講をご希望の方も歓迎いたします。 

[語学・コミュニケーション]出会う英語☆英語で語ろう☆【前期】

日 程 5月9日(月)開講 前期10 回(~ 9/26) 
    第二・第四月曜19:00 ~ 20:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
     *オンライン受講可
定 員 10 名(最少催行5名)
受講料 一般17,000 円 会員16,000 円 25 歳以下14,000 円
  *体験(1回のみ)1,000 円
講 師 アンドレス・パトリシアン フィリピン出身

皆様へ ~メッセージ~

Hi! I’m Patrick and I’ve been teaching English in Japan for more than 10 years.In this class, we enjoy learning from each other. Social distance may physically keep us apart but with technology, we can still get connected and
learn together from a distance. Join this class and enjoy learning English from people around the world!
Patrick

さっぽろ自由学校「遊」では、開設以来英語の講座を続けてきました。継続は力です。「英語は苦手」と言う人が多いですが、英語を学ぶことによって、世界に一歩扉を開けてみませんか?基本的な文法や言い回しを学び、その時々のニュースやトピックスを読んで、自分の考えを表現しましょう。今年は、参加しやすいように、隔週の開催にしました。
また、教室に来ることが不安でオンラインでの受講をご希望の方も歓迎いたします。

[語学・コミュニケーション]タシ ハンボン/ もういちど ハングル 【前期】

日 程 5月12日(木)開講 前期10 回(~ 9/22)
    第二・第四木曜19:00 ~ 20:20
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
     *オンライン受講可
定 員 10 名(最少催行5名)
受講料  一般17,000 円 会員16,000 円 25 歳以下14,000 円
*体験(1回のみ) 1,000 円
講 師 コ・ソンギョン 北海道大学大学院 文学院
 
~講師からのメッセージ~

 みなさん、韓国語を聞いたことはあるでしょうね。知っている韓国語はありましたか。お隣の韓国の人々はどのような考え方をしているのか、またどう暮らしているのか。私と一緒に韓国語を学びながら韓国と韓国人の色々な面を覗いてみませんか。楽しく学んでいきましょう!

人びとの行き来を妨げる感染症、容易には収まらず、街中でハングルをはじめ外国語を耳にすることはめっきり減ってしまった。でも、こんな時こそ、閉じこもらず外に向かって目をこらし耳を澄ましたいものです。そこで、文字は読めるようになったけど…などと、中途でくじけてしまった方たちも「タシハンボン/ もういちど ハングル」講座、ご一緒しませんか。 

[暮らし・環境]英国からの報告 ―自然と福祉を優先にした「新しい経済」

日 程 10月8日(土)開講 全5回 土曜19:00 ~ 21:00 
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,500 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
講 師 大﨑 美佳(おおさき・みか)
 酪農学園大学環境システム学部生命環境科学卒業。滝川国際交流協会と北海道環境財団にて、約8年間ワークショップ等の場づくりをコーディネート。大好きな自然がこれ以上壊れない未来のために、自然と人の幸福を最優先にした新しい経済を2022 年9月よりイギリスの田舎町にて学び中。台湾とハロー!プロジェクトも好き。

人間の身の丈に合った実践をする「スモール・イズ・ビューティフル」の思想を体現するシューマッハカレッジは1990 年に英国トットネスに創立されました。私はここで「再生経済学コース(Regenerative Economics)」を履修します。本講座ではコースの単元ごとの学びを共有し、日々の暮らしにどのように活かせるのか考えます。カレッジが大切にするホリスティック(全体性)な考え方やHead(頭)Heart (心)Hands(手/体)を最大限に活かされた学びとはどのようなことなのか。私もワクワクしています。

2022年10月8日(土)第1回
生態系と経済学(Ecology and Economy)
 経済を学ぶ前に生態学を学ぶ唯一の大学院だと思います。別物ととらえがちですが、2つの言葉に共通する「エコ」とはギリシャ語で「家」です。2つの接点について深めていきます。

2022年11月26日(土)第2回
成長を超えて(Beyond Growth)
 経済の歴史的な主流な流れと風変わりな経済について紹介します。また、低炭素、脱成長、ウェルビーイング、レジリエントをキーワードにした経済のあり方を考えます。

2022年12月17日(土)第3回
シューマッハカレッジでの暮らし
 学生が30人以内の小さなカレッジ。提供される食事のうち60%はカレッジの菜園から自給されます。また、日々の暮らしからどのようにコミュニティを形成し、学びを得ているのか紹介します。

2023年1月28日(土)第4回
再生型事業(Regenerative Enterprise)
 サステナブルな未来に向けた新しい経済の世界中の実践例や研究内容を紹介します。

2023年3月18日(土)第5回
枠組みの変容(Changing The Frame)
 新しい経済を人やコミュニティに伝えるための方法を学びます。言語だけではなく言語を使わない伝え方を習得する過程を共有します。

[暮らし・環境]人と動物との共存・共生をめざして

日 程 10月13日(木)開講 全6回 月1回第二木曜18:45 ~ 20:45
(※11/10 は19:00 開始)
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,500 円 
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター アニマルウェルフェア講座担当チーム

これまで「人も動物も満たされて生きる~アニマルウェルフェア(動物福祉)をめぐって~」をテーマに、計6期にわたり学んできました。参加者が徐々に増えてきたこともあり、今後は「人と動物との共存・共生」のあり方について、さらに一歩進んだ形で学習します。今期は、動物関係の研究者や獣医師、酪農家の方々が講師となり、普段はなかなか聞けない専門的な視点から、人と動物とのより良い関係を創る道筋を探っていきます。

2022年10月13日(木)第1回
産業動物獣医師としての仕事
●工藤 有沙(くどう ありさ)
 NOSAI北海道宗谷南部家畜診療所 獣医師
 道北の枝幸町で牛の獣医として働いています。牛を扱う獣医師として普段どのような仕事をしているのか、犬猫の獣医師との違いや女性獣医師としての苦労なども交えつつお話しします。

2022年11月10日(木)第2回 ※この回のみ19:00 開始
絶滅の危機に瀕するマゲシカ問題
●立澤 史郎(たつざわ しろう)
 北海道大学大学院文学研究院 助教
 馬毛島(鹿児島県西之表市)に棲息するマゲシカは1000 年以上にわたり独自の集団を形成して生き残ってきました。しかし、今、基地建設計画で絶滅危機に瀕しています。保全生態学者の研究からこの問題について考えます。

2022年12月8日(木)第3回
絶滅の危機に瀕した猛禽類と共生するために
●齊藤 慶輔(さいとう けいすけ)
 猛禽類医学研究所 代表・獣医師
 北海道にはオオワシやシマフクロウなどの希少猛禽類が数多く棲息します。彼らが傷付く原因は人間活動が関与しているものがほとんどです。猛禽類とのより良い共生のあり方を考えます。

2023年1月12日(木)第4回
ヒグマ研究第一人者よりヒグマの実像を学ぶ
●門崎 允昭(かどさき まさあき)
 北海道野生動物研究所 所長
 ヒグマは未だに危険のレッテルを貼られ毎年命を奪われています。ヒグマ研究第一人者の54 年にわたる研究から、確かな知識と情報を読み解くリテラシーを習得します。

2023年2月9日(木)第5回
共生のアニマルウェルフェア ―乳牛をめぐって
●石田 幸也(いしだ ゆきや)
 もっと北の国から楽農交流会 代表
 肥料なしで75ha の草地を管理し、成牛50 頭を飼養する家族経営の酪農家です。牛は放牧し、自給飼料を与え、濃厚飼料は利用しません。「牛を満たす飼育方法は、経営も満たしてくれること」を実例に基づいて紹介します。

2023年3月9日(木)第6回
「脱ケージ」を軸に鶏と人間の関係を考える
●大木 茂(おおき しげる)
 麻布大学獣医学部教授(農業経済学)・AWFCJ 監事
 採卵鶏の「脱ケージ飼育」が世界の潮流になる中、これからの卵や鶏肉の消費のあり方はどうなるのか。アニマルウェルフェアの原点に戻って考えます。

[暮らし・環境]このままでいいの?再生可能エネルギーの進め方 part 11

日 程 10月20日(木)開講 全6回 月1回第三木曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 
糟谷 奈保子(かすや なおこ) 石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会

国策である再エネ導入の掛け声のもと、民間事業者が全国で活発に事業展開していますが、その実態は立地地域の自然環境・生活環境の破壊に他なりません。今回は道内道外で再エネ問題と被害を発信している方々と、近年話題になっている脱炭素技術を支えるレアメタル、ニッケルについて、鉱山の開発現場をフィリピン、インドネシアから現地報告していただき、日本のみならず、世界が推し進めようとしている脱炭素のやり方がこのままで良いのかを考えます。

2022年10月20日(木)第1回
長崎県佐世保市宇久島の再エネ計画について
●佐々木 浄榮(ささき じょうえい)
 全国再エネ問題連絡会共同代表、特定非営利活動法人宇久島の生活を守る会会長
 10 年ほど前から計画されている、480MW のメガソーラー開発計画、及び100MW の陸上風力発電計画についてこれまでの経緯や見えてきた問題点についてお話しします。

2022年11月17日(木)第2回
宮城県丸森町メガソーラー開発事業の実態と住民運動について
●義高 光(よしたか ひかる)
 耕野の自然と未来を考える会共同代表
 2019 年の台風19号で死者、行方不明者11名という全国でも最悪の被害を受けた宮城県丸森町。災害に脆弱な地域の森林の115ha を対象とするメガソーラー開発。事業の在り方、法、条例による規制の現状、それに対抗する住民運動を報告。

2022年12月15日(木)第3回
北海道伊達市山間部での風車建設問題  生の声を聞く
●宇井 尚(うい たかし)
 札幌出身2000 年旧大滝村に移住、田舎の便利屋ウイ・コーポレーション代表、大滝そよ風の会 事務局
●佐々木 邦夫(ささき くにお)
 風力発電を地域から考える全国協議会共同代表
 2016 年にアメリカ外資系の事業者による約50 基の風車建設計画がもちあがり、2021 年からはオリックスが高さ150 m、45 基の風車建設計画を進めている。これまでと、これからの活動をお伝えします。

2023年1月19日(木)第4回
「市民的成熟」を目指して ―小樽余市の巨大風力発電計画と一市民の2年9か月
●平山 秀朋(ひらやま ひでとも)
 小樽市民
 2020 年4 月24 日。北海道新聞に掲載された小さな公告からすべてが始まりました。東京の大手商社、双日による「(仮称)北海道小樽余市風力発電所」建設計画が発表されて以来、何を考え、どんな行動をとってきたか。「ただの一市民」の視点からお話しします。

2023年2月16日(木)第5回
ニッケル鉱山開発と私たちの暮らしのつながり
●波多江 秀枝(はたえ ほづえ)
 国際環境NGO FoE Japan 開発と環境チームスタッフ 
 スマホやパソコン、自動車の部品など、生活に入り込んでいる「ニッケル」。いま気候変動対策が進められる中、電気自動車(EV)や再生可能エネルギーに必要な電池の材料として、益々私たちの生活に欠かせないものとなっているが、そのニッケル鉱山の開発現場では、長年土地の収奪や環境破壊など、深刻な問題が繰り返し起きてきた。フィリピンやインドネシアの現場の状況を報告します。

2023年3月16日(木)第6回
石狩湾における洋上風力発電について
●安田 秀子(やすだ ひでこ)
 石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会代表
 すでに基礎杭打ち工事が終了した石狩湾新港洋上風力発電事業の進捗状況と、石狩市が熱望する石狩市沿岸65kmに及ぶ石狩湾一般海域での洋上風発事業は誰のため、何のための事業なのかを探ります。漁業資源を含め海の生き物の種の存続に不可欠な石狩湾は、守られるべきものです。

[暮らし・環境]日本の少子化と子育てを考える ネウボラから探る子育て支援の課題と未来

日 程 10月26日(水)開講 全5回 月1回水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
    (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
共 催 一般社団法人ファミリー支援INV 協会

日本では、少子化、子どもの貧困、子ども虐待などが社会問題となっている。各地域で人口減少や人出不足が表出し、若者・子育て層では生活不安が常態化している。子ども・若者が幸福に暮らせる社会には何が必要か。北欧フィンランド発の妊娠期からの切れ目のない支援「ネウボラ」をヒントに、日本と北海道における子育て支援の課題と未来を探る連続講座です。

2022年10月26日(水)第1回
近年における子育て世代の雇用労働の課題
●佐賀 正悟(さが しょうご)
 さっぽろ青年ユニオン
 就職氷河期など2000 年代以降の若者の雇用形態や所得の変化を概観しつつ、現在職場で起きている問題や労働相談の事例を通して、子育てしながら働くことの課題を知ります。

2022年11月30日(水)第2回
北海道における少子化課題
●丸山 洋平(まるやま ようへい)
 札幌市立大学デザイン学部准教授
 人口減少や少子高齢化は家族の形を変えるとともに、地域差を伴って進行しています。戦後日本の家族形成行動の変化を踏まえつつ、北海道の人口の特徴、今後の少子化対策の方向性を論じます。

2022年12月28日(水)第3回
子育て支援事業の変遷とコロナ禍後の子育て
●工藤 遥(くどう はるか)
 拓殖大学北海道短期大学 助教
 過去30 年にわたる日本の子育て支援事業・制度の変遷と、民間団体による地域子育て支援活動の動きを概説します。その上で、コロナ禍の子育て家庭調査データも踏まえながら、子育て支援の現状と課題を考えます。

2023年2月22日(水)第4回
妊娠期からの切れ目ない支援ネウボラとは
●五嶋 耀祥(ごしま ひな)
 一般社団法人ファミリー支援INV 協会 代表理事
 フィンランドの子育て福祉ネウボラとは何か、また、日本版ネウボラとして施行された子育て世代包括支援センター、各全国の行政主導によるネウボラを紹介します。こども家庭庁創設への背景と理念共有を図ります。

2023年3月22日(水)第5回
子育て支援の先駆的取り組みと今後の課題
●五嶋 耀祥(ごしま ひな)
 一般社団法人ファミリー支援INV 協会 代表理事
 全国でも先駆的とされるNPO 北海道ネウボラの子育て支援の立ち上げからこれまでと、コロナ禍の活動を通して現在の活動について、今後の課題から、ネウボラの実践を通して未来に期待する子育てを考えます。

[暮らし・環境]北海道の“ 核のゴミ” 処分問題を考える part3

日 程 10月28日(金)開講 全6回 月1回第四金曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501 A) *オンライン受講も可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 滝川 康治(たきかわ こうじ) ルポライター

後志管内の寿都町と神恵内村で“核のゴミ” 最終処分場の選定に向けた「文献調査」が進み、寿都では来年にも町条例に基づく住民投票が行なわれる見込みです。道北の幌延町では、深度500 m調査坑道を掘削する計画や、処分事業者のNUMOが参画する国際共同プロジェクトが進行しています。こうした“核のゴミ” 処分問題の「過去・現在・未来」について、地元住民や研究者らの話を通して深掘りしていくのが、この講座の目的です。

2022年10月28日(金)第1回
文献調査が進む寿都町の住民は何を思うのか?
●三木 信香(みき のぶか)
 「子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会」共同代表
 2020 年秋、寿都町の片岡春雄町長が「文献調査」の応募に手を挙げ、地域に分断が持ち込まれました。そんな中、住民たちはこの問題をどう見てきたのか──「町民の会」の活動を紹介しながら、皆さんとともに考えます。

2022年11月25日(金)第2回
脱原発・核ゴミ調査反対運動と廃炉後の地域づくり
●佐藤 英行(さとう ひでゆき)
 岩内町議・「泊原発立地4町村住民連絡協議会」代表
 泊原発1・2号機も耐用年数40 年が近づいてきました。また、寿都町と神恵内村ではNUMOによる文献調査が終わろうとしています。これまでの反対運動を振り返り、「原子力マネー」に依存しない、住民の手による地域づくりとはどのようなものか報告します。

2022年12月23日(金)第3回
「原子力マネー」に依存しない地域振興プランづくり
●小田 清(こだ きよし)
 北海学園大学名誉教授・「岩宇・寿都地域振興プラン作成委員会」座長
 岩宇4町村や寿都町には多額の「原子力マネー」が投下されてきました。しかし、それらは地域の持続的な発展に役立ったのでしょうか。やがて廃炉の時代が訪れ、核ゴミ調査も終わり、関連する資金は縮小します。その時のために、これらに依存しない地域振興プランづくりを考えます。

2023年1月27日(金)第4回
原発景気に沸いた幌延の砂丘は今…
●長岡 伸一(ながおか しんいち)
 元NHK札幌放送局 番組制作ディレクター
 核ゴミ関連施設問題で揺れ続ける幌延町。1990 年前後、海岸沿いの砂丘には、泊原発向けの砂を採取する業者が全道から集まりました。乱掘され、跡地を首都圏の廃棄物で埋め立てる計画も…。長く尾を引く「幌延問題」を原点から見直します。

2023年2月24日(金)第5回
最終処分問題を政府はどう捉えているのか
●高野 聡(たかの さとし)
 認定NPO 法人「原子力資料情報室」スタッフ・「総合資源エネルギー調査会放射性廃棄物ワーキンググループ」委員
 「地層処分を推進する」という国の原子力政策は今、どうなっているのか──。処分問題をめぐる審議会のワーキンググループに参画する中で、見えてきたことなどを報告します。併せて、数年間にわたり滞在した韓国での核ゴミ反対運動についても紹介します。

2023年3月24日(金)第6回
核ゴミ処分問題と私たちの生き方
 これまで講師を務めた数人の方からの問題提起を受け、3期にわたる講座を振り返る、まとめの講座です。最終処分に向けた北海道内の動きなどを検証し、受講者の皆さんと意見交換を行ない、明日への希望の道を探っていきます。

[暮らし・環境]ミュニシパリズム(地域自治主義)

日 程 11月3日(木)開講 全5回 月1回第三金曜18:45 ~ 20:45 *初回のみ第一木曜午後開催
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 
雨宮 恭子(あまみや きょうこ) 「遊」理事、ミュニシパリズムは未来の希望
若月 美緒子(わかつき みおこ) 「遊」会員・「コミカフェ加伊」店主
横森 純一(よこもり じゅんいち) 心情的アナキスト爺さん

6月の杉並区長選で「ミュニシパリズム(地域自治主義)」を掲げて立候補した新人の岸本聡子さんが4選を目指した現職に勝利した。何が市民を動かしたのか。「ミュニシパリズム(地域自治主義)」とは何なのか?それはこの閉塞して日本社会を変える力になり得るのか。共に学び語り合いましょう!

2022年11月3日(木)第1回 ※この回のみ14:00 ~ 16:00
市民の力で政治を変える ―杉並区長選に学ぶ
●内田 聖子(うちだ しょうこ)
 アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表
 「水道、再び公営化!」の岸本聡子さんが杉並区長選に勝利したことは私たちを震撼させた!選挙戦では駅前の広場で座り語り合い、当選後は自転車で登庁しているとのこと。選対を務めた内田さんを迎え市民とともに闘った選挙戦や、動き始めた区政への取り組みの様子などを聞き、今の私たちに生かせるものを学び取りたい!

2022年11月18日(金)第2回
水道再公営化とコモン・コミュニティの再生―世界に広がるミュニシパリズムの動
●コーディネーター・チーム(雨宮・若月・横森)
 かつて人々の暮らしは入会地などのコモン(共有の富)と地域の助け合いによって支えられていた。今それらは失われ格差社会の中で困難な生活を強いられています。水道再公営化等コモンやコミュニティの再生を掲げ世界各地で起きているミュニシパリズム(地域自治主義)の動きについて学びます。

2022年12月16日(金)第3回
連帯経済とは…? ―フェアトレード運動等を通して考える
●平野 研(ひらの けん)
 北海学園大学・発展途上国論担当
 新自由主義政策が進み貧困・格差社会が広がる中、大資本が支配する既存のシステムに抗う動きが出てきている。連帯経済もその中の一つでは…。フェアトレード運動・SDGs の実践とも絡めながら連帯経済とは何なのかその理論や取り組みが私たちの社会の現実を変えるヒントにならないのかを考えます。

2023年1月20日(金)第4回
市民の目から考える札幌オリンピック
●高野 馨(たかの かおる)
 市民政党 札幌冬季五輪に反対する会 代表
●高橋 大輔(たかはし だいすけ) 
 市民政党 札幌冬季五輪に反対する会
●市民有志
 東京オリンピックで見えてきた、開催地域の意向や事情がIOC に跳ね返されるオリンピックの実像。札幌はどうなるのだろうか?初めから開催ありきではなく、オリンピックを実施することが札幌の街や市民の暮らしに何をもたらすのか、市民自身の目線でもう一度考えてみませんか。

2023年2月17日(金)第5回
今後の展望 ―変革の流れと日本での可能性
●田中 滋(たなか しげる)
 アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長
 世界中で起きている変革の流れを知り、日本での可能性や、市民どうしの横のつながりをどう作っていったらいいのかを考えます。

[暮らし・環境]老いと向き合う part8

日 程 10月7日(金)開講 全5回 月1回第一金曜14:00 ~ 16:00
    ※ 1 月は参加者交流会を予定しています。詳細は開講後ご案内します。
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)ほか
参加費 通し2,500 円(単発600 円/ 回)

人は高齢になるにつれて、得るものよりも失うものが増えていきます。職業、家族、友人、そして自分の健康も徐々に衰えていきます。年をとることによって生ずる様々な問題について、関係団体や施設の方々とも交流しながら、参加者どうしで語り合います。ぜひ一度のぞいてみてください。なお、単発受講者も必ず事前予約をお願いします。

2022年10月7日(金)第1回
篠路まちづくりテラス「和氣藍々」の見学
●須藤 結香(すどう ゆか)
 篠路まちづくりテラス「和氣藍々」まとめ役
●集合場所 「和氣藍々」
 札幌市北区篠路4 条9 丁目15-10 TEL 011-788-3146
(中央バス栄町教育大線「栄20・23」小鳩団地入り口下車
すぐ・JR 篠路駅より徒歩10 分)
●集合時間 13:50
※ケーキ+ ワンドリンク(730 円~ 800 円)の注文をお願いします。
 札幌市障がい者協働事業所「和氣藍々」は、うどんやケーキなどのお店であり、また、80 代までのボランティアスタッフと共に「おうち食堂」を開催するなど、地域の方との繋がりを大切にし、共にまちづくりを進める拠点でもあります。「和氣藍々」の須藤さんのお話から、高齢になってからの地域とのかかわりを考えたいと思います。

2022年11月4日(金)第2回
映画「PLAN 75」から考える
●細谷 洋子(ほそや ようこ)
 さっぽろ自由学校「遊」理事
 ―近未来の日本。75 歳以上は自身の生死を選べる制度「プラン75」が導入された。国家事業として、安楽死が奨励される。狡猾に不気味に洗練された「現代版姥捨」―
…衝撃的な映画でした。このラストに、希望はあるのでしょうか。我が身に引きつけて、この問題を語り合い、考え合いたいと思います。
※映画「PLAN 75」は、8/26 からシアター・キノ で上映されます(2 週間の予定)。

2022年12月2日(金)第3回
日本の自然葬と米国の還元葬 ―自然に還る葬送運動の現在
●俵屋 年彦(たわらや としひこ)
 さっぽろ自由学校「遊」理事
 アメリカのワシントン州などで進む自然有機還元葬は、遺体を微生物や植物などの力で安全で豊かな土に変える葬送方法です。着実に普及しています。日本の自然葬は、火葬された遺骨を本人の希望に従って山や海に散骨する取り組みです。自然葬推進法の法制化運動が検討されています。

2023年2月3日(金)第4回
シニアのより良い生き方を求めて ―シーズネットの方に聞く
●奥田 龍人(おくだ たつと)
 認定NPO 法人 シーズネット代表
 長年シニア世代のより良い生き方を提案し実践されてきたシーズネットの奥田さんをお迎えし、これまでの活動、シニア世代の抱えている問題、解決の糸口の見つけ方等についてうかがいます。

2023年3月3日(金)第5回
サービス付き高齢者向け住宅に5年間勤務して
●巻渕 悠(まきぶち ゆう)
 サービス付き高齢者向け住宅職員
 現在、サービス付き高齢者向け住宅に勤務しております。2022 年12 月で丸5 年間になります。以前、本講座で施設の話をしましたが、5 年間の経験を踏まえもう一度施設の話をしたいと思います。

[暮らし・環境]北海道の問題から地球と共生の未来を考えるpart2

日 程 10月22日(土) 全5回 月1回土曜14:00 ~ 16:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *第2、3、4 回
 * 2/18 のみ 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F・南側奥)
参加費 通し 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 田村 リエ子(たむら りえこ) さっぽろ自由学校「遊」会員

北海道では、今また開拓時のようなスピードで、様々な環境破壊行為が行われています。個々の原因は違っても、同様の状況は地球上の各地で生じています。黙って見ていて良いはずはありません。これからの私たちの未来は、地球を基準に考え行動すること、地球にとって良いと考えられる方を選択し続けることで、変えていけるのではないでしょうか? そのためにも、私たちが住む北海道の現状を知り、地球と共生する方法を一緒に考えてみませんか? 今までと違う発想、価値観を学び、身につけることで問題が解決できるようになるのではないか、と思います。北海道に住む私たちから始めましょう!
(この講座の後半は、参加者が数人のグループに分かれ、話し合いをする時間が設けられています。)

2022年10月22日(土)第1回
「IR 誘致」から考える「まちづくり」
●菊池 綾子(きくち あやこ)
 約30 年前よりまちづくり活動に携わり、2019 年に「IRについて考える会」と「住民投票を目指す会」の共同代表を務めた。
 カジノを含む統合型リゾート計画「IR」の誘致に苫小牧市は積極的です。運営の主体は北海道が担うことになりますので、「道民」として、将来像について考え話し合ってみませんか? 賛成、反対、分からない、誰でも参加できます。

2022年11月12日(土)第2回
札幌オリンピックを止めよう オリンピックは世界のどこにもいらない
●江沢 正雄(えざわ まさお)
 染織家、元オリンピックいらない人達代表、長野市在住、北海道生まれ
 オリンピックは平和の祭典なんて大ウソです。長野五輪の遺産は、自然破壊と借金の山。オリンピックで国民の意識統合?多様性の演出にアイヌ民族の権利回復もせず、利用するのはオカシイ。たった2 週間程のお祭り騒ぎに、北海道の未来を売り渡すナ!

2022年12月17日(土)第3回 於:6F愛生舘サロン
北海道の自然を様々な角度から考える
●佐々木 邦夫(ささき くにお)
 日本自然保護協会自然観察指導員、北海道風力発電問題ネットワーク代表
 北海道は雄大な自然環境に恵まれ、数多くの貴重な動植物や絶滅危惧種と人間が共存する豊かな大地です。その豊かな自然は、私たちが生きていく上で、健康や活力を与えてくれるかけがえのないものです。あらためて北海道の自然を見直しませんか。

※都合により、パンフレット掲載と日程・会場が変更になりました。
 10日・さっぽろ自由学校「遊」→17日・愛生舘サロン

2023年1月14日(土)
地方の未来はどこに向かうべきか
●宮島 豊(みやじま ゆたか)
 一級建築士、(株)フーム空間計画工房設立(1990 年)、「子供と作ろう種から育てる未来の森」主宰、「北海道パレスチナ医療奉仕団」副代表、「shut 泊」企画など担当
 現実の地方創生は言葉だけで、中央や大企業への利権集中、利益誘導はより鮮明になっているが、私達の選択の結果でもある。その中で人口減少を受け入れ、自然と地方の新しい価値観を提示し、皆さんと考えて行きたい。

2023年2月18日(土)第5回 於: 6F愛生舘サロン
エネルギーを考える ―原子力、再エネ、化石燃料
●佐々木 邦夫 北海道風力発電問題ネットワーク代表
●田中 滋 アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長
●小泉 雅弘 さっぽろ自由学校「遊」事務局長  ほか
 原子力、再エネ、化石燃料は、地球環境を破壊し、様々な災害原因となっています。どれを選んでも安心安全ではないでしょう。電気に頼りすぎる生活を見直す時ではないでしょうか。それぞれの課題に取り組む方々が大きく繋がるきっかけになればと思います。

[暮らし・環境]人も動物も満たされて生きる ―アニマルウェルフェア(動物福祉)をめぐって part 6

日 程 4月28日(木)開講 全6回 月1回第四木曜18:45 ~ 20:45
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,500 円 
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター アニマルウェルフェア講座担当チーム

アニマルウェルフェア(動物福祉)の語源は、「(人も動物も)満たされて、生きている」状態。第5期までの講座を受けて、家畜福祉の問題を中心に、実験動物のアニマルウェルフェアや野生動物との共存などについて学ぶ場です。「ケージフリー」を追求する養鶏家や動物保護団体のメンバー、酪農ヘルパー、研究者らが講師になり、普及に向けた課題や人と動物とのより良い関係を創る道筋を探っていきます。

2022年4月28日(木)第1回
アニマルウェルフェア養鶏を追求する
●向山 一輝(むかいやま いっき)
 農業生産法人「黒富士農場」専務取締役
 いま世界的に採卵鶏のケージ飼育が問題視され、国内でも少しずつ「ケージフリー」の取り組みが進行中です。いち早く「アニマルウェルフェア養鶏」への転換を追求してきた、山梨県の生産者の営みを紹介します。

2022年5月26日(木)第2回
「代替肉」「培養肉」と動物福祉を考える
●岡田 千尋(おかだ ちひろ)
 認定NPO法人「アニマルライツセンター」代表理事
●吉川 友二(よしかわ ゆうじ)
 「ありがとう牧場」代表・放牧酪農家(足寄町)
 豆などを原料に「代替肉」の商品化が進む一方で、海外では動物の細胞から作る「培養肉」も開発中です。これらの動きがアニマルウェルフェアや生産・消費の現場とどう
関わってくるのか、動物保護団体メンバーと酪農家が議論します。

2022年6月23日(木)第3回
北海道の酪農現場の実態から
●菊地 純子(きくち じゅんこ)
 酪農ヘルパー
●西村 紗希(にしむら さき)
 牧場従業員
 多頭化を進め、濃厚飼料をたくさん与えて飼養するなかで、規模拡大のひずみは乳牛たちに向かう……。そうした状況やアニマルウェルフェアの大切さについて、北海道酪農の現場で働く若手の二人が語ります。 

2022年7月28日(木)第4回
ヒグマからの魂のメッセージを聴く
●安藤 誠(あんどう まこと)
 写真家・「日本熊森協会」顧問
 「ヒグマは危険な生き物だ」と人が決めつける事こそ危険な行為。野生動物の幸せ=人間の幸せです。野生動物との共存の道や、物事の本質を見抜く力について、自然を介して考えます。

2022年8月25日(木)第5回
動物権利論と動物福祉論 ―実験動物を中心に
●黒澤 努(くろさわ つとむ)
 鹿児島大学共同獣医学部客員教授・「動物福祉研究」代表
 「動物はとても可愛いので、その権利を侵害しては駄目」という動物権利論があります。その一方、「人が動物を使用するには、動物福祉の精神ですべき」とする動物福祉論があります。実験動物を中心に、この違いを解説します。

2022年9月22日(木)第6回
家畜福祉の名著『アニマル・マシーン』入門
●滝川 康治(たきかわ こうじ)
 ルポライター(下川町)
 1964 年、英国のジャーナリスト、ルース・ハリソンが集約畜産の残虐性を告発する 『 アニマル・マシーン 』 を出版し、市民の関心を喚起したことが家畜福祉の原点でした。後期講座で読書会を開催するのに先立ち、本書の一端を紹介します。

[暮らし・環境]環境正義を考える ―環境被害と人権、そして脱植民地化

日 程 5 月24日(火)開講 全5回 月1回火曜(第2回のみ月曜)19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,500 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 
宮内 泰介(みやうち たいすけ) さっぽろ自由学校「遊」共同代表、北海道大学教員
小泉 雅弘(こいずみ まさひろ) さっぽろ自由学校「遊」事務局長

SDGs や気候変動問題への注目の中、環境被害が先住民族や途上国の人々、国内の周辺地域など社会的弱者・少数者に集中している実態や、その是正への取組みに注目が集まりつつあります。この講座では、「環境正義」という視点から、国内外の諸問題を取り上げたいと思います。

2022年5月24日(火)第1回
アメリカ核開発の現場から環境正義を考える
●石山 徳子(いしやま のりこ)
 明治大学政治経済学部教授 専門は人文地理学、地域研究(アメリカ合衆国)
 アメリカ合衆国の核開発の現場は、先住民族の居留地や生活圏の付近に集中している。そのような不公正は、なぜ、どのように生じるのか。本講義では、現場の歴史地理をたどりながら、環境正義について考えてみたい。

2022年6月20日(月)第2回 ※この回のみ月曜
マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる―「核の正義」を求めて
●竹峰 誠一郎(たけみね せいいちろう)
 明星大学教員、主著『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』(新泉社)。
 米核実験場とされた中部太平洋のマーシャル諸島で、人々はどう生きてきたのでしょうか。核実験被害を掘り下げながら、「小さな島」の問題としてではなく、日本社会の関わりも見つめます。

2022年7月12日(火)第3回
福島原発事故避難者の訴訟に見る 環境正義・環境不正義
●関 礼子(せき れいこ)
 立教大学社会学部教授(環境社会学)
 もし重大な原発事故が発生したら、国・電力会社は被害者をどう扱うのか。福島原発事故避難者の訴訟で展開された、厳粛な法廷での「何かおかしい」を振り返りながら、環境正義とは何か、環境不正義とは何かを考えます。

2022年8月9日(火)第4回
沖縄の米軍基地と環境問題―国際社会で訴えるということ
●吉川 秀樹(よしかわ ひでき)
 Okinawa Environmental Justice Project 代表 専門は文化・応用人類学
 沖縄やんばる地域の豊かな自然が米軍新基地建設や軍事訓練により壊されている。破壊を可能にするのは「環境に影響なし」とする日本政府の主張と差別の構造だ。それに対抗する市民の国際社会での取り組みを紹介する。

2022年9月13日(火)第5回
人びとはなぜ不法占拠者になったのか―インドネシア・日系企業による強制排除事件から
●笹岡 正俊(ささおか まさとし)
 北海道大学教授
 インドネシア・スマトラ島で紙の原料生産を行うある日系企業(植林企業)が引き起こした不法占拠者の強制的排除事件。なぜ人びとは不法占拠者になったのか。環境正義にかなった土地紛争解決とは?

[暮らし・環境]このままでいいの? 再生可能エネルギーの進め方 part10

日 程 4月26日(火)開講 全6回 月1回火曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 糟谷 奈保子(かすや なおこ) 石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会

昨年7月全国再エネ問題連絡会が結成され、今年春には(仮称)風力発電全国連絡会が立ち上がります。地球温暖化防止のための脱炭素社会に向けた経済界中心の政策の影で、再エネ事業による深刻な問題を抱えた多くの団体が、都会に電気を送るために、豊かな自然や生活を壊さないで、地方を犠牲にしないでと訴えています。

2022年4月26日(火)第1回
秋田県の洋上風力発電開発の課題について
●山下 友宏(やました ともひろ)
 山下友宏出版代表、風力発電の実情取材中。
 国策である脱炭素社会の切り札として注目される秋田県内の巨大洋上風力発電事業の実態を調査中。巨大開発計画を住民目線からも取材し、その課題を浮き彫りにする。

2022年5月31日(火)第2回
風力発電は鳥類にどのような影響を与えるのか
●浦 達也(うら たつや)
 (公財)日本野鳥の会・主任研究員(札幌出身)
 環境に優しいとされる再エネのうち、風力発電の導入が日本でも進んでいます。しかし、風力発電の建設も開発行為である以上、立地選定を誤ると自然環境は影響を受け、中でも鳥類は最も影響を受けやすい自然環境です。影響の回避・低減策、アセスの問題点について考えていきます。

2022年6月28日(火)第3回
脱炭素社会に向けた再エネ推進政策がもたらしている環境破壊の解決に向けて
●山口 雅之(やまぐち まさゆき)
 全国再エネ問題連絡会共同代表
 静岡県函南町をはじめ全国で問題となっているメガソーラーや風力発電の実態や悪質事業についてお聞きします。法律を変えるしか対策はないと国や国会議員に法の不備を訴え続けています。

2022年7月26日(火)第4回
“気候正義” は人類を崩壊させかねない―資源争奪・戦争・新興ウイルス
●西原 智昭(にしはら ともあき)
 星槎大学共生科学部特任教授 国際保全NGO WCS(Wildlife Conservation Society)自然環境保全研究員。
 仮に気候危機を迎えているにしても、現行の脱炭素政策は人類の崩壊をも招きかねない。大切なことは、何か新規のものを手掛けることではなくまずは現状の自然界を保全すること。

2022年8月23日(火)第5回
開発がもたらす野生動物への影響
●水見 竜哉(みずみ たつや)
 一般財団法人日本熊森協会 主任研究員 
 豊かな自然が残る東北や北海道の森に大規模なメガソーラーや風力発電の開発が次々計画されています。地域の人でもなかなか見えにくい開発の実態や、森林、野生動物、地域の人々の生活に与える影響について考えます。

2022年9月27日(火)第6回
再エネ推進の号令下で進められる規制緩和と法改正
●佐々木 邦夫(ささき くにお)
 風力発電の真実を知る会
 国立公園内での開発、農地や保安林等の規制緩和などどのように法改正されたのか。これまでの審議会などの検討に比べ、短期間に結果を求める傾向があるが、規制や手続きは、丁寧な検討をすべきです。

[暮らし・環境]知っておきたい身近な健康被害 ―5G のリスク、フッ素使用の実態

日 程 5月10日(火)開講 全5回 月1回火曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 糟谷 奈保子(かすや なおこ) さっぽろ自由学校「遊」会員

利便性ばかりが報道される5G だが、電磁波による健康・環境影響が明らかになりつつあり、5G の規制を目指す動きが出てきた。その一方で、スマートシティのインフラとしての整備も進んでいる。多数のIoT(Internet of Things)機器を通じて情報を収集するスマートシティはサイバー攻撃に脆弱になり、安全保障上のリスクがあると指摘されている。厚生労働省はそれまで1000ppm がフッ素濃度の上限だったが、2017 年3 月に、1500ppm を上限とする高濃度フッ化物配合薬用歯磨き剤を承認した。「6歳未満の子供には使用を控える」、「6歳未満の子供の手の届かない所に保管する」など表示されている。日本弁護士会はフッ化物洗口・塗布について利用中止を求める意見書を国に提出している。一般報道ではなかなか知ることが出来ない実態を学びます。

2022年5月10日(火)第1回
5Gをめぐる各国の状況
●加藤 やすこ(かとう やすこ)
 環境ジャーナリスト、いのち環境ネットワーク代表
 5G電磁波が健康や環境へ悪影響を与えるという研究結果が増え、EU では規制を目指す動きも出ている。とくに懸念されているのが花粉媒介者への影響だ。各国の規制や対策について紹介する。

2022年6月7日(火)第2回
虫歯予防フッ素の効果は疑問
●秋庭 賢司(あきにわ けんじ) 
 日本フッ素研究会事務局、日本口腔衛生学会永年会員台湾、内蒙古、貴州、雲南等でフッ素中毒地区の調査を行う。
 フッ素洗口は、水道水フッ素化の次善の策として、地域集団ケアーに位置付けられている。しかし、フッ素洗口の質の高い論文はなく、効果は殆どない。

2022年7月5日(火)第3回
スマートシティと電波の道
●加藤 やすこ(かとう やすこ)
 環境ジャーナリスト、いのち環境ネットワーク代表
 スマートシティのインフラとして使われる5G。スマートシティ化を目指す東京では「電波の道」を作る計画も進行するが、5G導入エリアの測定値は高い。政府が目指すスマートシティと各自治体の計画案を紹介。

2022年8月2日(火)第4回
サイバー犯罪と個人情報の保護
●加藤 やすこ(かとう やすこ)
 環境ジャーナリスト、いのち環境ネットワーク代表
 宇宙空間や空にも通信網は広がりつつあるが、小型通信衛星やIoT 機器の増加はサイバー攻撃の増加につながる可能性がある。スマートシティがサイバー攻撃を受けるリスクをNATO も警告している。

2022年9月6日(火)第5回
フッ素の毒性
●秋庭 賢司(あきにわ けんじ) 
 日本フッ素研究会事務局、日本口腔衛生学会永年会員台湾、内蒙古、貴州、雲南等でフッ素中毒地区の調査を行う。
 フッ素の結合力はあらゆる物質中最大であり、急性毒性及び酵素阻害を本質とする慢性毒性は、歯フッ素症など全身に及ぶ。フッ素の総摂取量は、少なければ少ないほどよい。

[暮らし・環境]北海道の“ 核のゴミ” 処分問題を考える part 2

日 程 5月18日(水)開講 全5回 月1回第三水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501 A) *オンライン受講も可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 滝川 康治(たきかわ こうじ) ルポライター

後志管内の寿都町と神恵内村で“核のゴミ” 最終処分場の選定に向けた「文献調査」が進み、寿都では今秋以降、町条例に基づく住民投票が実施されます。道北の幌延町では、当初計画の研究期間がなし崩し的に延長され、深度500 mの調査坑道を掘削する計画が進行中です。
こうした“核のゴミ” 処分問題の「過去・現在・未来」を、地元住民や研究者らの話を通して深掘りしていくのがこの講座の目的です。

2022年5月18日(水)第1回
「文献調査」に抗して~寿都町から
●越前谷 由樹(えちぜんや よしき)
 前寿都町議・元寿都町助役
 一昨年秋、寿都町の片岡春雄町長が「文献調査」の応募に手を挙げ、地域に分断が持ち込まれました。町の職員や議員を務め、昨年秋の町長選に出馬した経験も踏まえ、「核に頼らない町づくり」について共に考えます。

2022年6月15日(水)第2回
「処分研究」が進む幌延の隣町から
●久世 薫嗣(くせ しげつぐ)
 「自給のむら」、「核廃棄物施設の誘致に反対する道北連絡協議会」代表
●田中 真生(たなか さね)
 酪農家(豊富町在住)
 旧動燃の「貯蔵工学センター計画」が撤回され、生き残ったのが幌延町の最終処分に向けた研究施設。隣の豊富町で暮らす住民たちによる、酪農郷の里に“核のゴミ” 関連施設の押しつけを許さない活動などについて紹介します。

2022年7月20日(水)第3回
村をあげて原発誘致したけれど… ―浜益の教訓を次世代へ
●長岡 伸一(ながおか しんいち)
 元NHK札幌放送局 番組制作ディレクター
 「北海道初の原発は、わが町に来てほしい」と全道各地で願った時代がありました。そして今、札幌圏の住民は、” 核のゴミ” 問題を遠い過疎地の他人事と思っていないでしょうか? 33 年前の旧浜益(はまます)村での取材経験を元に問題提起します。

2022年8月17日(水)第4回
「最終処分法」の問題点を探る
●滝川 康治(たきかわ こうじ)
 ルポライター(下川町在住)
 22 年前、衆参合わせて 7 日の委員会審議だけで成立した「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」。処分場の立地基準や「文献調査」の位置づけなどが曖昧な同法について、これまでの経緯を検証しながら、問題点を探ります。

2022年9月21日(水)第5回
高レベル放射性廃棄物と受益圏・受苦圏
●中澤 高師(なかざわ たかし) *オンライン登壇
 東洋大学社会学部准教授(環境社会学・政治学)
 高レベル放射性廃棄物処分における「不公正」について、環境社会学の受益圏・受苦圏論という枠組みを用いて捉え、解決の方向性を考えていきます。

[暮らし・環境]北海道の問題から地球と共生の未来を考える

日 程 5月28日(土)開講 全5回 月1回土曜14:00 ~ 16:00
     ※初回の日程が変更になりました(5/14→5/28)
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F・南側奥)
     ※初回(5/28)のみさっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 田村 リエ子(たむら りえこ) さっぽろ自由学校「遊」会員

北海道では、今また開拓時のようなスピードで、様々な環境破壊行為が行われています。個々の原因は違っても、同様の状況は地球上の各地で生じています。黙って見ていて良いはずはありません。これからの私たちの未来は、地球を基準に考え行動すること、地球にとって良いと考えられる方を選択し続けることで、変えていけるのではないでしょうか? そのためにも、私たちが住む北海道の現状を知り、地球と共生する方法を一緒に考えてみませんか? 今までと違う発想、価値観を学び、身につけることで問題が解決できるようになるのではないか、と思います。北海道に住む私たちから始めてみませんか?

2022年5月28日(土)第1回 
※この回のみ会場はさっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
アイヌの起源と人権―アフリカ最古の先住民とともに考える
●西原 智昭(にしはら ともあき)
 星槎大共生科学部特任教授
●多原 良子(たはら りょうこ)
 一般社団法人メノコモシモシ代表
 森林環境に住みその森林における産物に依拠してきた先住民であり王国のような包括的統治形態もなかった一方、国家による民族の分断や差別・人権侵害の歴史をたどってきたアイヌを、共通の歴史や特質を持つアフリカ先住民の視点とともに考える。

2022年6月11日(土)第2回
北海道が再エネに覆われる日―アフリカの大地との類似性
●西原 智昭(にしはら ともあき)
 星槎大共生科学部特任教授
●佐々木 邦夫(ささき くにお)
 風力発電の真実を知る会 代表
 現行の再エネ政策では北海道の山も海も再エネで覆われかねない。それは地球温暖化対策が自然環境を劣化させる温床の典型事例ともなり得る。アフリカの生物多様性豊かな熱帯森林の経験から自然豊かな北海道に及ぶエネルギー政策を問う。

2022年7月9日(土)第3回
交通 ―JR廃線問題、新幹線トンネル汚染残土問題など
●地脇 聖孝(ちわき まさたか)
 安全問題研究会
 J R 廃線の危機が続く北海道。在来線鉄道は時代の役割を終えたのではなく、これからの時代にふさわしい活かし方があります。農業、環境などの視点から、新しい鉄道の活かし方を考えます。

2022年8月6日(土)第4回
野生生物・自然との共生―人間による「開発」との関係
●金子 正美(かねこ まさみ)
 酪農学園大学環境共生学類教授、RCE 北海道道央圏協議会代表、NPO 法人北海道市民環境ネットワーク理事長
 北海道は、日本で最も自然の豊かな地域ですが、一方で、最も急速に自然を失った地域でもあります。この講座では、100 年前の地形図の地図情報を元に、過去の森林や湿原を復元し、自然の変遷と、それによる野生動植物の変化についてお話します。

2022年9月10日(土)第5回
諸課題の根元に何を見るか―聖書を手がかりとして
●稲生 義裕(いのう よしひろ)
 日本キリスト教会 札幌豊平教会牧師
 欲望を発展のエネルギーとする経済社会はおびただしい悲惨を生み出して行き先を失い、共同社会の崩壊と孤立を深める人間は、突き進むネット社会の奴隷と化し、人の尊厳や自由はどこに? 絡み合う諸課題の根元を探る作業を、聖書を手がかりとして御一緒に。

[暮らし・環境]メタバースとSDGs 社会の循環

日 程 5月14日(土)開講 全5回 月1回土曜14:30 ~ 17:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生館ビル5F 501A)
参加費 通し 一般8,000 円 会員6,000 円 25 歳以下4,000 円
   (単発 一般2,000 円/ 回 会員1,500 円/ 回 25 歳以下1,000 円/ 回)
講 師 俵屋 年彦(たわらや としひこ)
 1997 年に遊の最初のホームページを作成。1998 年開局以来、FM 三角山放送局のパーソナリティをしています。15 年前からVR サービスの老舗セカンドライフのプレミアム会員です。2014 年からは、没入型VR についてのさまざまな講座や体験会を続けています。VR 空間は、さまざまな人たちの出会いと交流の場です。

昔、テレビの映像の中に入りたいと思ったことはありませんでしたか。人々がバーチャル空間で交流する「メタバース」が、注目されています。VR 空間で現実の街を再現し利用するミラーワールドも、渋谷、新宿、池袋などで次々に誕生しました。一方、SDGs 社会を目指す活動も活発になっています。持続可能な社会を実現するために、メタバースは予測や実験の場として役立ちます。メタバースで経済活動を行うことで現実社会でのエネルギー消費を減らすこともできます。情報処理の増大で課題となっている伝達速度やエネルギー消費問題は、光を通信だけでなく情報処理に利用することで、高速化と省エネ化が劇的に進みます。メタバースとSDGs 社会は、相互に情報を伝え循環しながら進めていくことができます。講座ではメタバースの歴史を振り返り、メタバースとSDGs 社会の関係を、さまざまな実例を通じて解説します。機器を使い、多彩なメタバースを実際に体験します。

2022年5月14日(土)第1回
早過ぎたセカンドライフの先駆性
 15 年前話題になったVR 空間セカンドライフが再び関心を集めています。若い人たちは、その先駆的なサービスに驚き、熱心に学んでいます。セカンドライフの歴史は、今後のメタバース社会にとって貴重な教訓となります。

2022年6月11日(土)第2回
クラスターという日本からの挑戦
 インターネットサービスは、海外に依存することが多いですが、クラスターは日本のベンチャー会社です。1000人以上が同時に参加できるため、コロナ禍で急速に進んだバーチャルイベント開催の場として活躍しています。

2022年7月9日(土)第3回
札幌発バーチャルキャストの未来
 オンライン教育の課題に、集中力の持続や生徒同士の対話・交流があります。N 高・S 高では、VR を使ってこの課題解決を目指しています。その仕組みを担っているのが、VR サービスの札幌の会社・バーチャルキャストです。

2022年8月6日(土)第4回
多彩なメタバースの誕生と可能性
 日本人が多く参加しているVR チャット、実験的取り組みが活発なNeosVR のほか、さまざまなメタバースが誕生しています。また、既存のサービスに参加するだけでなく、ユーザーが独自の世界を作り出す動きも活発です。

2022年9月10日(土)第5回
メタバースからインターバースへ
 繋がり支え合いながら分散する豊かな社会へ。主導権争いをするのではなく、ブロックチェーンで多彩なメタバースが連携する動きが加速中です。札幌圏でも、Web3、分散社会を促進する取り組みが、目立ち始めています。

[暮らし・環境]老いと向き合うpart 7

日 程 5月6日(金)開講 全5回 月1回第一金曜14:00 ~ 16:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し2,500 円(単発600 円/ 回)
コーディネーター 
伊藤 恒雄(いとう つねお)
 さっぽろ自由学校「遊」会員。公益社団法人 日本技術士会会員。40 年以上建設コンサルタントに勤務。 全国各地の農業農村整備事業、主に調査・計画業務に従事。
細谷 洋子(ほそや ようこ) 
 さっぽろ自由学校「遊」理事

日本はいま、「超高齢社会」をむかえています。認知症やがんなどの病、介護をめぐるトラブル、孤独死など、年をとることにより様々な問題が目の前にたちはだかります。そこで、関係団体、施設の方々とも交流し、参加者で語り合います。ぜひ一度のぞいてみてください。なお、単発受講者も必ず事前予約をお願いします。

2022年5月6日(金)第1回
施設・終の住処を考える―食物アレルギーがある人の場合
●森脇 栄一(もりわき えいいち)
 さっぽろ自由学校「遊」会員
 サ高住をたくさん見学しましたが、キッチンがあっても3食自炊は認められておらず、提供される食事は食べられない物だらけ。なんらかの制限がある人の場合の施設や暮らし方について、情報と知恵を出し合って語り合いたいと思います。

2022年6月3日(金)第2回
口腔筋機能を高めよう!
●石丸 美鈴(いしまる みすず)
 ツリーオブライフ 看護師
 最近、「飲み込みが悪い、むせる、滑舌が悪い」等と感じることはありませんか。年齢とともに口の周りの筋肉が衰え、ほっておくと誤嚥性肺炎を引き起こす誘因にもなります。一緒に気軽にできるお口の体操にチャレンジしてみませんか。参加者は「歯ブラシ・手鏡」を持参してください。

2022年7月1日(金)第3回
介護保険ってどうやったら使えるの?
●後藤 洋美(ごとう ひろみ)
 札幌市中央区第1 地域包括支援センター職員
 介護保険の申請、介護認定の受け方、そもそもどこに相談に行けばいいのか、どのくらいの状態なら受けられるのか、介護保険についてはわからないことだらけ。具体的なケースを交えてお話しいただきます。

2022年8月5日(金)第4回
札幌市社会福祉総合センター見学―福祉用具展示ホールを重点的に
●集合場所 札幌市中央区大通西19 丁目1-1 
 札幌市社会福祉総合センター 1F アトリウム
 (地下鉄東西線 西18 丁目下車・出口1 番 徒歩2 分) 
 TEL 011-614-3345
●集合時間 13:50
 社会福祉協議会ってどんなことをしているの? 総務課職員に業務内容の説明をしてもらい、社会福祉総合センターを見学します。イチオシはここまで進化した電動ベッド、あると便利な入浴グッズほか福祉用具展示ホールです。なお諸事情により見学ができなくなった場合は、教室開催となります。変更の連絡の可能性もありますので、参加予定の方は必ず事前予約をお願いします。

2022年9月2日(金)第5回
死を意識してからの別れのあり方
●若月 美緒子(わかつき みおこ)
 東区在住60 代
 両親を見送ってみて「死」も「葬儀」も、私の中で意味が変わりました。そんな経験をみなさんで交流して「自分はどう死に、見送られたいか」を考えたいと思います。

[暮らし・環境]新聞がなくなる!?

日 程 5月12日(木)開講 全5回 月1回第二木曜18:45 ~ 20:45
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥)
参加費 通し 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 雨宮 恭子(あまみや きょうこ)
 さっぽろ自由学校「遊」理事 子どもの頃からどっぷり新聞に浸かって60 余年。

長い間報道の中心であった新聞の購読数が急激に減っており、あと数年でその役割を終えるのではと言われている。このような動きは一見市民の選択のように見えるがはたしてそうなのか。実は流されているだけではないのだろうか。報道は今デジタルに移行しつつあるが、安全性は保たれていくのか。溢れる情報の渦の中で、私たちはこれからどのように正しい情報を得ていったらいいのだろうか。共に考えて行きましょう。

2022年5月12日(木)第1回
新聞が危ない! ―今、新聞が直面している問題
●飯島 秀明(いいじま ひであき) 
 元北海道新聞記者・「遊」会員
●市民の声(何人かにお願いしています)
 購読者の減少、報道に対する圧力や自主規制、デジタル化への対応、読みたい記事の減少等、今新聞が抱えている問題を新聞側と市民側から話題提供していただき、参加者で話し合います。

2022年6月9日(木)第2回
私と情報 ―市民は今どのように情報を得ているか?
●佐藤 碧(さとう あおい) 
 大学生・さっぽろ自由学校「遊」のインターンを経験
●巻渕 悠(まきぶち ゆう) 
 サービス付き高齢者向け住宅職員
●遠藤 昌子(えんどう しょうこ)
 さっぽろ自由学校「遊」会員
 自分はどのように情報を得ているのか、なぜ新聞を読まなくなったのか、それぞれのメディアの特徴等について3世代の方に話題提供してもらい話し合います。

2022年7月14日(木)第3回
今流れている情報って安全なの?
●豊巻 絹子(とよまき きぬこ) 
 打倒!新自由主義の「遊」会員
 デジタル情報・紙情報の安全性、報道に対する圧力・自主規制、デジタル化の原因と問題点等、課題の嵐の中で市民はどう動くべきなのか。正しい情報を得るためには市民がメディアをしっかり見張り声を上げることが必要では…。

2022年8月11日(木)第4回
取材の力
●山田 香織(やまだ かおり) 
 新聞「ひらく」代表・記者
●長谷川 綾(はせがわ あや)
 新聞記者
 ネット情報と新聞等の情報の一線を画するものは、取材して記事を書いていることだという。報道現場ではどのような取材が行われているのか。苫小牧市で「紙の街の小さな新聞:月間『ひらく』」を発行している山田香織さんと新聞記者の長谷川綾さんに聞きます。

2022年9月8日(木)第5回
新聞(情報)交流会 ―市民がメディアを育てる
 私の新聞の読み方、一押し記事、がっかりした記事、新聞(情報)活用法、こんな記事が読みたい、これからの新聞はこうなってほしい、新聞はなくなってもいいのか?市民がメディアを育てるためには等々…。参加者全員で語り合います。

[社会・人権]遠くて近くて遠いニュージーランドとオーストラリア マイノリティにやさしい社会とその政策

日 程 10月4日(火)開講 全5回 月1回第一火曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,500 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)

「羊の国(近年は牛の方が多い)」として知られ、日本人に観光や語学留学で親しまれているニュージーランド。そしてコアラなど珍しい動物が有名だが、最近は日米豪印クアッドの一角を占める大国オーストラリア。日本と同じ環太平洋に在る2つの社会は、マオリやアボリジニ、子どもや障碍者などマイノリティに関する政策や制度で先進性に富んでいる。この近くて遠い社会に焦点をあて、受講者と共にその豊かさや問題を学んでいく。

2022年10月4日(火)第1回
ニュージーランドって複雑な国
●名波 彰子(ななみ あきこ)
 広島修道大学国際コミュニティ学部教授
 初回では、ニュージーランド建国の歴史をなぞる中で、先住民マオリの歴史、ヨーロッパの植民、先住民族との関係におけるワイタンギ条約の特徴、マオリの復権運動とニュージーランドの多様性について注目する。

2022年11月1日(火)第2回
障害者の生活から見えてくるニュージーランドの福祉と政治
●安積 宇宙(あさか うみ)
 Donald Beasley Institute
 ニュージーランドは、国連の障害者権利条約に初めから加盟し障害者の権利という面でも、先進的な政策を進めてきた。しかし近年は医療や住宅問題が生じ、特に、障害者たちがそれらの影響を真っ先に受けている障害者のリアルを語る。

2022年12月6日(火)第3回
アボリジニの歴史と市民権運動
●高嶺 司(たかみね つかさ)
 名桜大学国際文化研究科教授
 この回では、オーストラリア先住民アボリジニの歴史と市民権運動について着目する。特に、オーストラリア政府によるアボリジニの保護及び同化政策、アボリジニによる市民権運動と土地権要求運動、ロスト・ジェネレーション問題などについて考える。

2023年2月7日(火)第4回
「幸せの国」ニュージーランドの子どもたち
●土井 冬樹(どい ふゆき)
 神戸大学国際文化学研究科国際文化学研究推進インスティテュート協力研究員
 「幸せの国」ニュージーランドの子育て支援も制度は充実しているが、実は子どもの貧困の悪化、家庭内暴力など、根深い問題が存在する。この回ではそのようなニュージーランドの子ども政策に着目する。

2023年3月7日(火)第5回
マオリの歌と踊り
●土井 冬樹(どい ふゆき)
 神戸大学国際文化学研究科国際文化学研究推進インスティテュート協力研究員
 この回は、ニュージーランドのオールブラックスが踊るハカの、「ハカ・カ・マテ」の歌詞を紐解きマオリにとっての歌と踊りの意味を示すとともに、先住民の権利拡大に触れながら、現代において文化復興のために歌と踊りが取り組まれていることを紹介する。

[社会・人権]ベーシックインカムを再考する 生活保障と脱成長との関係から

日 程 10月7日( 金) 開講 全5回 月1回第一金曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,500 円 25 歳以下2,000 円 
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
●樋口 浩義(ひぐち ひろよし)<第1回、第2回担当>
 東京都葛飾区生まれ。岩手県立盛岡短期大学(現岩手県立大学)専任講師、助教授をへて、水戸短期大学准教授、教授(その後退職)。専門は会計学だが、その中で最近10 年間は、とりわけ、公会計学に関心を持ち、政府予算管理の立場からベーシックインカム論を研究中。現在、日本ベーシックインカム学会理事長。
●山中 鹿次(やまなか しかつぐ)<第3回、第4回担当>
 日本ベーシックインカム学会関西地区担当理事、NPO 法人近畿地域活性ネットワーク代表。愛知学院大学大学院博士課程満期退学(文学修士)。ベーシックインカムについての論文多数。近日中に、樋口浩義との共著「ベーシックインカムと社会保障(仮題)」を発刊予定。
●橋本 努(はしもと つとむ)<第5回担当>
 北海道大学経済学研究科教授。社会学者。専門は経済社会学、社会哲学。1967 年12 月東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学、その後東大学術博士を取得。著書、論文多数執筆。

最近、日本でも再びベーシックインカムが注目されている。諸外国では、イタリアは2019 年4 月、スペインでは2020 年6 月より導入され、フランス、ドイツでも導入が検討されている。国内でもコロナ禍の経済的対策として、2020 年に特定給付金として、現金10 万円が全国民に給付された。第2 回目が、18 歳以下と住民税非課税世帯に給付がおこなわれ、第3回目も決定されている。また竹中氏の発言に始まった問題を契機として、社会保障問題との関連で再び議論されている。さらに、最近、資本主義下の地球環境の問題から、脱成長コミュニズムのコモンズとしてのベーシックインカム、ベーシックサービス、ベーシックアセットも議論され始めている。本講座では、ベーシックインカムの基本や代表的な著書を学ぶとともに、我が国での導入案、生活保障(=社会保障+雇用問題)との関連を総合的に検討しながら日本での導入を検討していくことにしたい。

2022年10月7日(金)第1回
ベーシックインカムとは何か
●樋口 浩義(ひぐち ひろよし)
 日本ベーシックインカム学会理事長
 ベーシックインカムの基本的な考え方を説明し、わが国でのいくつかの導入パターンについて、財源から実現可能性を考察する。併せて、財源は税収によるべきかMMTによるべきかについても検討する。 

2022年11月4日(金)第2回
コミュニズムのコモンとしてのベーシックインカムの可能性
●樋口 浩義(ひぐち ひろよし)
 日本ベーシックインカム学会理事長
 斉藤幸平氏、大澤真幸氏らが主張している脱成長コミュニズムとの関連からベーシックインカムの可能性を検討する。

2022年12月2日(金)第3回
ベーシックインカムと社会保障
●山中 鹿次(やまなか しかつぐ)
 日本ベーシックインカム学会関西地区担当理事
 ベーシックインカムの導入の際、障害となってくると考えられる社会保障との関連を考える。

2023年2月3日(金)第4回
ベーシックインカムの導入と労働問題
●山中 鹿次(やまなか しかつぐ)
 日本ベーシックインカム学会関西地区担当理事
 ベーシックインカム導入がもたらす労働環境の影響について検討する。

2023年3月3日(金)第5回
ルトガー・ブレグマン『隷属なき道』とガイ・スタンディング『ベーシックインカムへの道』について
●橋本 努(はしもと つとむ)
 北海道大学経済学研究科教授
 上記著書を取り上げて内容について議論する。

[社会・人権]先住民族の森川海に関する権利 ―海外の事例から

日 程 10月24日(月)開講 全6回 月1回月曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,500 円
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)

さっぽろ自由学校「遊」では、「カムイチェプ・プロジェクト研究会」(2020 ~ 21)、「アイヌ森林問題研究会」(2021)という2つのオンライン研究会を発展させ、2022 年5 月より「森・川・海のアイヌ先住権研究プロジェクト」に参画しています。この講座では、このプロジェクトと関連させる形で、国際社会や海外諸地域における先住民族の森・川・海に関する権利回復の動きや制度的動向について学びあいたいと思います。

2022年10月24日(月)第1回
先住民族の国連機関と琉球民族の参加2022
●上村 英明(うえむら ひであき)
 市民外交センター共同代表、恵泉女学園大学名誉教授
●永井 文也(ながい ふみや)
 市民外交センター副代表、恵泉女学園大学助教
 先住民族に関する国連人権機関の現場の様子について、2022 年の会議への参加経験から共有します。

2022年11月21日(月)第2回
アオテアロア・ニュージーランドの先住民族マオリの漁業権
●深山 直子(ふかやま なおこ)
 東京都立大学人文社会学部准教授・社会人類学者
 1970 年代以降、マオリの文化復興と権利回復が進んだ。特に1980 年代半ばからは、海の先住権を求める運動が高揚した。現在マオリは、商業的漁業権に基づきグローバルな漁業の担い手である一方で、慣習的漁撈権に基づきローカルな水産資源を享受する存在でもある。

2022年12月19日(月)第3回
マレーシアにおける森林開発と先住民族の権利
●内藤 大輔(ないとう だいすけ)
 京都大学農学研究科助教・専門:東南アジア地域研究、ポリティカル・エコロジー
 マレーシアにおける森林開発の歴史と先住民族への影響について、植民地期にある程度設定されていた先住民族の慣習的な権利が、森林開発とともに形骸化されていった過程を振り返りながら、今日導入されている森林認証制度の取り組みや先住民族慣習権回復の動きについて紹介します。

2023年1月16日(月)第4回
国際人権法における先住民族の土地・資源に対する権利 
●小坂田 裕子(おさかだ ゆうこ)
 中央大学法科大学院教授
 「先住民族の権利に関する国連宣言」や自由権規約委員会、米州人権裁判所等の人権条約機関の実行の検討を通じて、国際人権法における先住民族の土地・資源に対する権利の到達点と課題ついて考えます。

2023年2月20日(月)第5回
南米アマゾンの先住民族と土地・資源の権利
●鈴木 真代(すずき まよ)
 SGS ジャパン( 株)ESG アドバイザリー部アドバイザー/ Social Connection for Human Rights 共同創設者
 南米のアマゾン流域に住む先住民コミュニティの森林保護活動と違法伐採に関する実情と対策に関して、コロンビア、ブラジル、ペルーの事例をご紹介。特に、若年層の先住民リーダーたちの声をお伝えします。

2023年3月20日(月)第6回
台湾原住民(族)の森林資源権利 ―法制度変遷を中心に
●李 明芝(Ming-Chih Lee)
 台湾国立政治大学地政学部助教授
 台湾では、2005 年に原住民族基本法が制定され、台湾原住民(日本語で先住民)の森林産物採取及び原住民族の自然資源権利が明文化された。2019 年に原住民の森林産物採取に関する法令が公布されたが、この法令は台湾原住民の自然資源権利を実現しているのか考察する余地がある。台湾原住民(族)の森林資源権利に関する法制度の変遷について紹介する。

[社会・人権]SDGs「私たちの声を、地域に」―当事者からみた地域の課題と政策

日 程 10月25日(火)開講 全5回 月1回火曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,500 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
共 催 北海道メジャーグループ プロジェクト

国連は、持続可能で公正な社会づくりに向けたアジェンダを採択し、2030 年までに達成させたい目標をSDGs(持続可能な開発目標)として世界に投げかけました。「誰ひとり取り残さない」という言葉に象徴されているように、このアジェンダでは「脆弱な(立場に置かれた)人々」への言及がしつこいほどされています。ひるがえって、私たちが暮らす地域を見つめたとき、気づかずに取り残してしまっている人や課題はないでしょうか? また、それらの課題を克服していくためにはどのような政策が必要でしょうか? 当事者からの声に耳を傾けながら、何をどのように変えていけばよいのかを一緒に考えていきましょう。

2022年10月25日(火)第1回
女性の立場から
●久世 ののか(くぜ ののか) 女性グループ
 札幌市男女共同参画センター職員。2018 年より同センターで勤務し、主に若年女性支援や機関紙「りぷるさっぽろ」をはじめとする事業の企画・運営を行う。2020 年度よりメジャーグループ プロジェクトで女性グループを担当。

2022年11月22日(火)第2回
若者の立場から
●長谷川 友子(はせがわ ゆうこ) ユースグループ
 任意団体snug 代表。北海道や札幌市内外において、行政や企業、大学などと連携しながら若者世代を対象としたワークショップなど対話の場づくりやファシリテーション、若者のエンパワメント及びリーダーシップ育成を行っている。

2022年12月27日(火)第3回
農民の立場から
●荒谷 明子(あらたに あきこ) 農民グループ
 1995 年にメノナイト キリスト教会の有志とともにメノビレッジ 長沼を立ち上げ、有機農業に取り組む。羊40頭牛1頭とともに不耕起無肥料栽培にて有畜畑作農業を実践。40数種類の野菜はCSA(Community Shared Agriculture= 地域で分かち合う農業) で食べる人たちと分かち合っている。

2023年1月31日(火)第4回
障害者の立場から
●山崎 恵(やまざき めぐみ)ほか 障害グループ 
 DPI 北海道ブロック会議事務局次長。2020 年より、SDGs 北海道メジャーグループ プロジェクトに参加し、障害グループを担当。DPI 北海道ブロック会議では、SDGsの「誰ひとり取り残さない」社会の実現に向けて、活動している。

2023年2月28日(火)第5回
アイヌ民族の立場から
●栃木 和美(とちぎ かずみ) 先住民族グループ
 千歳在住。千歳アイヌ文化伝承保存会所属。35 歳からアイヌの文化である舞踊や料理、刺繍等を始める。子供の頃から当たり前だと思って食べていたオハウや山菜が、アイヌの食材、文化というのを知ったのは大人になってから。今では、アイヌ文化を伝承するべく、子供たちと共に舞踊を行う。

[社会・人権]ウクライナ基礎講座

日 程 10月11日(火)開講 全6回 月1回第二火曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
    (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)

講師

  • クラコワ・ベロニカ(27): ウクライナ南部のザポリージャ市生まれ。ザポリージャ大学(専攻はウクライナ語や文学)を2017 年に卒業。2020 年、来日。札幌在住。
  • ゴヴォロヴスキー・セルヒー(48):ウクライナ南西部のカミャネツ・ポディルスキー市生まれ。キーウ国立言語大学東洋学部・日本語学科を1996 年卒業。イギリスの国際暁星大学に留学後、会計事務所へ。2001 年に来日し、熊本を経て03 年から千歳市の会社に勤務。恵庭市在住。
  • ツァゲールニック・タッチャナ(35):ベラルーシ出身、2006 年に来日、現在、北海道大学教育学院大学院生、在日本ベラルーシ人の会のメンバー。札幌在住。

どんな理由があれ、ある国が他の国を武力侵攻して許されるはずがない。まして、侵攻先の市民が日常を奪われ、殺されるなんて言語道断だ。そして兵士に仕立てられた双方の市民が殺し合うなんて、なんとおぞましい関係だろう。この非道なロシア軍のウクライナ侵攻の背景にあるものなんだろう。どうすればこれ以上の事態の侵攻を止めれるのだろう。それにしてはウクライナを含むあの地域について何も知らない。当事者の声を聞きながら、学んでみよう。

2022年10月11日(火)第1回
私の生まれたところ ―両親、きょうだい、友だち、学校etc
●講師3人
 ベロニカさんら講師3人がそれぞれの生まれ故郷について、暮らしの思い出をまじえて紹介します。

2022年11月8日(火)第2回
ウクライナの言語、民族、宗教、文化、教育など
●クラコワ・ベロニカ
 ウクライナを軸に、言語、宗教、文化など当事者3か国の違いを明かにしていく。

2022年12月13日(火)第3回
ウクライナの歴史① 
●ゴヴォロヴスキー・セルヒー
 6世紀後半には誕生した「キエフ・ルーシー公国」から1917 年のロシア革命まで。ウクライナ、ロシア、ベラルーシ3か国の成り立ちを中心に、モンゴルの征西、ポーランドの南下など時代ごとに支配者の変わる、まさに国家の興亡を歴史をたどります。

2023年1月10日(火)第4回
ウクライナの歴史②
●ゴヴォロヴスキー・セルヒー
 1917 年の2度のロシア革命からソ連崩壊を経て現在に至るまで。特に2000 年代、2010 年代の政権交代とオレンジ、マイダン革命、ロシアのクリミア占領、ウクライナ東部への介入など、今回の戦争に至る歴史的背景に迫ります。

2023年2月14日(火)第5回
ベラルーシから見たウクライナの戦い 
●ツァゲールニック・タッチャナ
 ルカシェンコ独裁下のベラルーシは、ロシアになぜ非協力を貫けないのか? ベラルーシの民主化は行き詰ったままなのか? ロシア化(同化)政策の現状は? ロシアがウクライナ全域を占領した時の姿を、ベラルーシは先取りしているのかもしれない。

2023年3月14日(火)第6回
討議「ウクライナ戦争と私たち」
●講師3人+上田 文雄(うえだ ふみお)
 上田文雄札幌前市長は今年4月、在札ロシア領事と面談し、ロシアのウクライナ侵攻は国連憲章違反であると、強く訴えた。上田さんからの報告を軸に、講師たちと戦争と自国防衛の考え方をパネル討論、参加者とともに考える。

[社会・人権]20世紀を切り開いたアイヌ列伝 part2

日 程 10月12日(水)開講 全6回 月1回水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講も可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 長岡 伸一(ながおか しんいち) 元NHK 札幌放送局 番組制作ディレクター、2021 年、遊の講座「明治のサッポロのアイヌ史を掘る」を企画。2022 年、講座「北海道の” 核のゴミ” 処分問題を考える」part2 で7月の講師をつとめた。” 核のゴミ” part3 で2023 年1月の講師も予定。

21 世紀が幕を開けて早くも22 年が過ぎる。死と戦争の報道が日常化し、昭和世代は「レトロ」呼ばわりされ、紙の本も新聞も読まないデジタルネイティブ世代との溝は深まるばかり…。20 世紀とは何だったのか? 先駆者たちの「遺産」を、新しい視点から読み直し、よみがえらせて次の世代へ大切に受け継ぎたい!

2022年10月12日(水)第1回
先駆者金成太郎の存在
●富樫 利一(とがし としかず)
 作家、アイヌ文化アドバイザー
 金成太郎(かんなり たろう 1866 ~ 1897)は何者なのか?明治維新、民族自立の道を求め行動するも、挫折、客死。その30 年の人生を語る。

2022年11月9日(水)第2回
知里幸恵と出逢って演じて感じたこと
●舞香(まいか) *オンライン登壇
 役者・演出家・脚本家 
 今年は『アイヌ神謡集』の知里幸恵(1903 ~ 1922)没後100 年。来年は生誕120 年・アイヌ神謡集出版100 年です。10 年以上彼女の生涯を演じ続ける舞香と一緒に幸恵さんの言葉や想いに触れてみませんか? 

2022年12月14日(水)第3回
山本多助エカシが切り拓いたこと
●竹内 渉(たけうち わたる)
 元北海道アイヌ協会事務局長
 エカシ(1904 ~ 1993)は、アイヌ文化復興・継承活動などを通して数多くのことを切り拓かれた。関係書籍、写真・映像・音声資料などを使いその意義を考えてみたい。

2023年1月18日(水)第4回
砂澤ビッキ
●マーク・ウィンチェスター
 国立アイヌ民族博物館アソシエイトフェロー
 「自然」「原始的」「野生的」「土俗的」…。砂澤ビッキ(1931-1989)にこれまで投げかけられてきた偏見に満ちた評価とは違うものが、彼の没後30 年を機に、やっと世に現れ始めました。現在、ポストヒューマンやマルチスピーシーズと呼ばれるような人類学の視線が<アイヌ>に向けられはじめました。新しいビッキ研究を概観しながら、ここで彼の作品に見てとれる<人間性>をもう一度見つめ直したい。

2023年2月8日(水)第5回
民族復権に懸けた結城庄司物語 
●竹内 渉(たけうち わたる)
 元北海道アイヌ協会事務局長 
 アイヌ文化を武器に、という戦術を生み出し苦闘し、45歳で急逝した結城庄司氏(1938 ~ 1983)の生涯を彼の著書、関係書籍、写真・映像・音声資料などを使い物語ってみたい。

2023年3月29日(水)第6回
フリートークセッション
※3/8から3/29に日程が変更になりました。
 講座「20 世紀を切り開いたアイヌ列伝」では、多様な背景を持つ講師を迎え、それぞれのアイヌについてユニークな視点から講義が行われた。このたびのフリートークセッションは、対談形式でそれぞれの思いやコメントを交わしながら、受講者からの質問などにも応える会を設けたい。

[社会・人権]ウクライナ戦争と日本の安全保障 ―憲法9条の平和主義を改めて考える

日 程 10月19日(水)開講 全3回 月1回第三水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般3,000 円 会員2,400 円 25 歳以下1,200 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 飯島 秀明(いいじま ひであき) 沖縄の基地を考える会・札幌

2月に始まったロシアのウクライナ侵攻。泥沼化する戦争は各国に衝撃を与え、安全保障のあり方を見直す動きが拡大。日本でも、7月に実施された参院選で自民維新など改憲勢力が伸長し、憲法9条の平和主義が見直されようとしています。9条から今、私たちが学ぶべきものは何でしょうか。改憲勢力に一票を投じた有権者の思いも考慮し受け止めつつ、日本が目指すべき平和のあり方を考えます。

2022年10月19日(水)第1回
従来の戦争論議をゼロベースで洗い直す
●本田 宏(ほんだ ひろし)
 北海学園大法学部教授(政治過程論、社会運動論、比較政治学)
 ロシアがウクライナに侵攻すると、非武装抵抗のみを是とする護憲勢力の一部からは、事態を「代理戦争」ととらえ、ウクライナに降伏や領土割譲を求めるような主張も見られました。この回では、ドイツなどでの論議にも触れながら、軍隊、自衛権、集団安全保障、個々の文脈ごとに異なってもしかるべき戦争のとらえ方などを皆さんと議論し、護憲平和論をアップデートしていく手がかりを探ります。

2022年11月16日(水)第2回
自民党の改憲案を考える
●神保 大地(じんぼ だいち)
 弁護士、札幌弁護士会所属 明日の自由を守る若手弁護士の会共同代表
 自衛隊の明記や緊急事態対応を柱とする自民党の改憲案はどのような事態を想定し、日本をどこに向かわせようとしているのでしょうか。日米同盟の強化は本当に日本の平和に資するのでしょうか。9条の有効性を改めて問い直し、日本の向かうべき進路を考えます。

2022年12月21日(水)第3回
台湾有事と南西諸島
●許 仁碩(シュ ジェンシュオ) 
 北大国際広報メディア・観光学院助教
●渡名喜 隆子(とぅなち たかこ)
 沖縄の米軍基地を考える会・札幌
 ウクライナ戦争後、米国のバイデン大統領が台湾有事の際の軍事的関与を明言し、ペロシ下院議長が訪台。対抗する中国が台湾を包囲するように軍事演習を実施するなど、にわかに中台の緊張が高まっています。日本もまた中国への対抗として南西諸島への自衛隊配備を急いでいます。台湾・沖縄という緊張の最前線から東アジアの安定に向けた日本の役割を考えます。

[社会・人権]本当は憲法より大切な「日米地位協定」

日 程 2023 年1月25日(水)開講 全3回 月1回水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般3,000 円 会員2,400 円 25 歳以下1,200 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 渡名喜 隆子(とぅなち たかこ) 沖縄の基地を考える会・札幌

翁長雄志前沖縄知事の「辺野古米軍新基地建設計画承認撤回」の最後の記者会見の発言で「今の日本の米国に対しての従属は、日本国憲法の上に日米地位協定( 以下地位協定) があって、国会の上に日米合同委員会がある。この二つの状況の中で日本はアメリカに対して何も言えない状況がある。」まさに、アメリカに何も言えない日本のまやかしの主権国家の根本が、単なる外交上の圧力や力関係から生まれたのではなく、きちんとした文書にもとづく法的な取り決めである地位協定にあるという事だ。地位協定の問題は日本の主権の問題であり、人権の問題である。今、起きている様々な問題を地位協定や日米合意議事録を捉え直すことで日本は独立した主権・平和国家なのか、沖縄はまだ日本・米軍の占領下なのかをこの時期だからこそ考えるべきだと思う。

2023年1月25日(水)第1回
日米地位協定・日米合同委員会とは
●前泊 博盛( まえどまり ひろもり)
 琉球新報論説委員長をへて沖縄国際大学大学院教授
 日米地位協定、日米合同委員会ってなんですか? いつ、どのように結ばれたのですか?

2023年2月15日(水)第2回
日米地位協定の問題点
●前泊 博盛( まえどまり ひろもり)
 琉球新報論説委員長をへて沖縄国際大学大学院教授
 日米地位協定は具体的にどこが問題ですか?

2023年3月15日(水)第3回
沖縄から見える日米地位協定の現状
●下地 輝明(しもじ てるあき)
 沖縄平和ネットワーク

[社会・人権]実態それとも修正? 国のアイヌ政策や博物館の中でのアイヌ像の形成

日 程 2023 年2月10日(金) 18:45 ~ 20:45
        2月11日(土) 14:00 ~ 16:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 2回通し 一般1,500 円 会員1,200 円 25 歳以下800 円
    (単発 一般1,000 円/ 回 会員800 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
講 師 オリビア・ドイル
     CEMiPoS(https://cemipos.org/)研究員、アマースト―同志社特別研究員
    丸山 博(まるやま ひろし) CEMiPoS 所長

1 回目の講座ではウポポイを題材に国のアイヌ政策やアイヌ民族に対する受け止め方を分析します。2回目の講座では樺太アイヌの移住に関する歴史修正主義者の歴史観を分析し、アイヌの経験を社会全体の記憶にするために修正がもたらす結果について検討します。

[社会・人権]ベーシックインカムを再考する―生活保障と脱成長との関連から

日 程 5月6日( 金) 開講 全5回 月1回第一金曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,500 円 25 歳以下2,000 円 
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
講 師 
樋口 浩義(ひぐち ひろよし)<第1回、第2回、第5回>
 東京都葛飾区生まれ。岩手県立盛岡短期大学(現岩手県立大学)専任講師、助教授をへて、水戸短期大学准教授、教授(その後退職)。専門は会計学だが、その中で最近10 年間は、とりわけ、公会計学に関心を持ち、政府予算管理の立場からベーシックインカム論を研究中。現在、日本ベーシックインカム学会会長。
山中 鹿次(やまなか しかつぐ)<第3回、第4回>
 日本ベーシックインカム学会関西地区担当理事、NPO 法人近畿地域活性ネットワーク代表。愛知学院大学大学院博士課程満期退学(文学修士)ベーシックインカムについての論文多数。近日中に、樋口浩義との共著「ベーシックインカムと社会保障(仮題)」を発刊予定。

最近、ベーシックインカムは諸外国では、イタリアで2019 年4 月、スペインでは2020 年6 月より導入され、世界各国で導入が検討されている。日本国内でもコロナ禍の経済的対策として、2020 年に特定給付金として、現金10 万円が全国民に給付され、さらに2021 年度末時点で第2 回目の追加給付が決定されている。また竹中氏の発言に始まった問題を契機として、社会保障問題との関連で再び議論されている。さらに、最近、資本主義下の地球環境の問題から、脱成長コミュニズムのコモンズとしてのベーシックインカムも検討されつつある。本講座では、従来のベーシックインカムの基本的考えを学んだあと、海外での実施状況をも踏まえ、生活保障(=社会保障+雇用問題)との関連、資本主義の未来との関連を踏まえ、日本での導入案を検討する。

2022年5月6日(金)第1回
ベーシックインカムとは何か
 ベーシックインカムの従来からある基本的な考え方を学ぶとともに、最近の諸外国での導入状況と国内での議論の状況について検討する。

2022年6月3日(金)第2回
我が国でのベーシックインカム導入案
 わが国で導入が考えられる導入パターンについて、財源から実現可能性を考察する。併せて、財源は税収によるべきかMMT によるべきかについても検討する。

2022年7月1日(金)第3回
ベーシックインカムと社会保障
 ベーシックインカムの導入の際、障害となってくると考えられる社会保障との関連を考える。

2022年8月5日(金)第4回
ベーシックインカムの導入と労働問題
 ベーシックインカム導入がもたらす労働環境の影響について検討する。

2022年9月2日(金)第5回
コミュニズムのコモンとしてのベーシックインカムの可能性
 斉藤幸平氏が主張している脱成長コミュニズムとの関連からコミュニズムのコモンとしてのベーシックインカムの可能性を検討する。

[社会・人権]まず歴史の事実を知ろう Ⅱ ―歴史問題の解決編

日 程 4月25日(月)開講 全6回 月1回第四月曜18:45 ~ 20:45
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般4,000 円 会員3,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般・会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)

講 師 小林 久公(こばやし ひさとも)
 強制動員真相究明ネットワーク事務局次長。日本軍「慰安婦」問題解決全国行動 資料チーム。戦争させない市民の風・北海道 事務局長。過去と現在を考えるネットワーク北海道 代表。

コメンテーター 林 炳澤 (いむ ぴょんてく)
 さっぽろ自由学校「遊」共同代表。日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会 共同代表。

日本の未来と平和は、日本のアジア諸国民への過去清算と歴史認識の共有にかかっています。どのようにしたら、日本は歴史問題を解決することが出来るのか。前回の講座では、歴史の事実について学びました。その第2 弾として歴史問題の解決偏として、解決のための基本事項を探ります。更に、可能であればその後に第三弾として解決の実践編も考えていますがまずはご参加ください。

2022年4月25日(月)第1回
佐渡鉱山の世界遺産登録の解決とは
 このままでは佐渡鉱山の世界遺産登録は難しいと思われます。日本政府には、推薦書の再提出の道しか残されていません。

2022年5月23日(月)第2回
日本軍「慰安婦」問題の解決とは
 「慰安婦」問題の解決は容易です。日本政府が解決する意思を持つならすぐにでも解決します。

2022年6月27日(月)第3回
個人請求権と国家主権について
 日本政府は、国際関係での個人と国家の関係について昔の考えのままです。そこに、韓国の最高裁判決とのずれがあります。

2022年7月25日(月)第4回
戦前の労働者保護法とは
 戦前の労働者も無権利状態だったわけではありません。日本の労働者保護法やILO 条約について考えます。

2022年8月22日(月)第5回
日本の公文書管理の状況
 歴史問題の解決には、国の行政記録、使役企業の内部記録などの公開が必要です。日本の公文書管理と公開は、世界一遅れています。

2022年9月26日(月)第6回
日本の植民地支配は合法か
 日本政府は、未だに日本の植民地支配は合法であったと言っています。合法な植民地など世の中にあるのでしょうか。

[社会・人権]お隣は外国人 「よそ者」から「共生」へ

日 程 5月2日(月)開講 全5回 月1回第一月曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
    (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 西 千津(にし ちづ) カトリック札幌司教区難民移住移動者委員会

北海道にも「技能実習生」がいることは知っていてもなかなか会う機会もなければ話す機会もないと思っている人が多いのではないだろうか。しかし、実際は意外に身近にいるのに気が付いていないだけかもしれない。『お隣は外国人』の執筆者と共に私たちが生活している北海道に住み、働いている人々の存在を知り、彼らを「よそ者」ではなく、「共生」の対象者としてあなたの隣人を知る機会にして欲しい。

2022年5月2日(月)第1回
『お隣は外国人』出版までの道のり―始まりは北海道のベトナム人調査から
●湯山 英子(ゆやま えいこ)
 北海学園大学非常勤講師/同大学開発研究所客員研究員
 ベトナムのフォーを知らない人はいない。でも、フォーの国からやって来た若者たちが北海道のどこで働き、どんな暮らしをしているのか知らなかった。そこで、調査を始め、今回の本出版に至ったストーリーを解説。

2022年6月6日(月)第2回
外国人介護福祉士を養成して―日本語能力を備えた働き手を
●澤田 乃基(さわだ さきもと)
 北海道福祉教育専門学校 学校長
 学年度で2期に渡り、「外国人介護福祉士」を養成している。コロナ禍の影響で中断した留学生の新規入国が、再開し3期目の養成が始っている。これまでを振り返り、介護の現場で必要な「外国人」について検討する。

2022年7月4日(月)第3回
函館のカトリック教会に技能実習生と集う
●信田 和奏(のぶた わかな)
 北海道教育大学 函館校 国際地域学科 卒業生
●森谷 康文(もりたに やすふみ)
 北海道教育大学 函館校 国際地域学科 准教授
 函館のカトリック教会に集う実習生の聞き取りから見えてきた日本での生活のあり方や地域社会とのかかわりについて報告し、技能実習制度の問題点を検証するとともに実習生が地域社会とつながるための課題について考える。

2022年8月1日(月)第4回
包丁を持ったベトナム人技能実習生
●山本 咲耶(やまもと さくや)
 元帯広三条高校放送局長
●安藤 佳寿哉(あんどう かずや)
 帯広三条高校放送局顧問
 帯広市で起きたベトナム人技能実習生傷害事件報道。実習生は危険だから近づくなと市教育委員会は通達を出した。しかし、その傷害事件は誤報だった。これをきっかけに帯広三条高校放送局は取材を始めた。

2022年9月5日(月)第5回
私が出会った北海道のベトナム人―かれらの現在と未来
●設楽 澄子(したら すみこ)
 北海学園大学非常勤講師・ベトナム語通訳者
 これまでたくさんのベトナム人の若者に出会ってきた。今も日本で働く人もいれば帰国した人もいる。人懐っこいかれらとの交流の一端を紹介し、かれらの未来をどのように支えられるか一緒に考えたい。

[社会・人権]資本主義を問い直す

日 程 5月9日(月)開講 全5回 月1回第二月曜18:45 ~ 20:45
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
    (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 
大屋 定晴(おおや さだはる) 北海学園大学 経済学部教員
小泉 雅弘(こいずみ まさひろ) さっぽろ自由学校「遊」事務局長

2021 年に就任した岸田首相は「新しい資本主義」を掲げました。その内容はさておき、新自由主義的な政策を推し進めてきた日本政府ですらも、現在の資本主義体制の先行きに懸念を抱いているようです。実際、気候変動などの地球環境問題の深刻化や異常な経済格差の拡大などが露わになるとともに、自明の前提とされてきた資本主義そのものを問い直そうという声が世界各地であがっています。そもそも資本主義とはどのような仕組みなのか。現在の資本主義の特徴と問題などを改めて学び合い、矛盾だらけの資本主義を変えていくにはどうしたらよいかを考えたいと思います。

2022年5月9日(月)第1回
資本主義とはどんなものか
●宮田 和保(みやた かずやす)
 北海道教育大学名誉教授
 現代の金融・社会政策などを取り上げて、現代の、とくに日本の資本主義の特徴について話します。

2022年6月13日(月)第2回
株式会社と金融からみる現代―未来社会への展望と資本主義
●神山 義治(かみやま よしはる)
 北海学園大学 経済学部教授
 資本主義はグローバルな市場経済であり、そこでは企業と貨幣の運動が巨大な力として作用しています。資本主義を株式会社と金融の発達からとらえることによって、地球と人間の未来を考えてみたいと思います。

2022年7月11日(月)第3回
現在の資本主義とその問題―環境、ジェンダー、格差について
●浅川 雅巳(あさかわ まさみ)
 札幌学院大学 経済経営学部教授
 人々の社会的つながりの構築と維持、自然生態系の保全、各人の尊厳ある実存を、資本主義が、現在、いかにして破壊しつつあるのか、抵抗や超克の展望はあるのか、こういったことを皆さんと考えていきたいと思います。

2022年8月8日(月)第4回
グローバリゼーションと対抗運動
●大屋 定晴(おおや さだはる)
 北海学園大学 経済学部教員
 国家の新自由主義化に並行するグローバリゼーションは、資本の活動の世界的拡大をもたらしました。他方、これに対抗する社会運動も各地で現れています。この事態を検討する中で、資本主義の問題性と克服の展望を探ります。

2022年9月12日(月)第5回
新しい連帯経済のかたち
●平野 研(ひらの けん)
 北海学園大学・発展途上国論担当
 1950 年代から始まる国際的「連帯」は、ポスト新自由主義の現在、「連帯経済(Social Economy)」として新たな性質を示しています。今回はSDGs やフェアトレードなどを新たな「連帯」の可能性として考えていきます。

[社会・人権]20世紀を切り開いたアイヌ列伝

日 程 5月11日(水)開講 全5回 月1回第二水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講も可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 長岡 伸一(ながおか しんいち) 
 元NHK 札幌放送局 番組制作ディレクター、1987 夏、初めて札幌に赴任し、テレビ番組「復活!アイヌ民族のサケ漁」を作った。1989 夏、世界先住民族会議(北海道)に参加。1991 秋、ピースボート北方四島ツアーに乗船。『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社、2015 刊)に「宗主国の帝都を歩く」を寄稿。2021 年、遊の講座「明治のサッポロのアイヌ史を掘る」を企画。2022 年、講座” 核のゴミ” 7月の講師予定。

「和人」という自称さえ必要としない圧倒的多数者社会の善意と無理解に包囲されながら、アイヌ民族独自の近代化の模索は各地で進められました。時代の限界との葛藤を生き抜いた先駆者たちの「遺産」は、子や孫の世代へ確実に受け継がれています。21世紀の新たな視点から読み直して共有しましょう。

2022年5月11日(水)第1回
バチェラー八重子が拓いた道
●石原 真衣(いしはら まい)
 北海道大学准教授  *オンライン登壇
 アイヌとして苦しみや傷と共に生き、そしてアイヌであるからこそ得た文化資本によって、同時代とその後のアイヌが生きる道を切り拓いたバチェラー八重子(やえこ)について、アイヌの出自を持つ立場から発表する。

2022年6月8日(水)第2回
違星北斗の東京を読む
●山科 清春(やましな きよはる)
 違星北斗研究会代表
 アイヌの歌人・違星北斗(いぼし ほくと)の27 年の生涯の中で、大きな転機となった東京での生活。その一年半(大正14~15 年)は彼にとってどのような意味を持ったのか。東京時代の彼のノートから読み解きます。

2022年7月13日(水)第3回
知里真志保(1909~1961)における「起源」の問題
●マーク・ウィンチェスター
 国立アイヌ民族博物館アソシエイトフェロー
 蝦夷地の「内国化」から40 年経って生まれた知里真志保は、新しい日本国の近代学問を担う第3 世代の学者の一人となった。大日本帝国の近代性と進歩の物語が正当性を失った戦後になると、知里はアイヌ文化史研究の「起源的考察」を発表し始める。その「なぜ」に迫る。

2022年8月10日(水)第4回
佐々木昌雄(1943~ ) ―<アイヌ>でないもののように
●マーク・ウィンチェスター
 国立アイヌ民族博物館アソシエイトフェロー
 『アヌタリアイヌ われら人間』の初代編集責任者として知られる佐々木昌雄は、特異な思想からなる一連の仕事を後世に残した。人々が指して言う<アイヌ>でないもののようにいられる場とは何か。彼の全著作に通底するこの課題は、私たちに何を可能にしてくれるのか。その現代的意味を考える。

2022年9月14日(水)第5回
貝沢正とレイシズム 
●新井 かおり(あらい かおり)
 北海道大学アイヌ・先住民研究センター 博士研究員
 貝沢正(1912 ー1992)の生きた時代の、アイヌに対するレイシズムはいかに発露し、貝沢がそれに抗い、何を社会に残してきたかを、貝沢正の原資料から考える。

[社会・人権]「復帰」50 年 日本になった沖縄は今―犠牲の構図を超え、共に生きる道を探る

日 程 5月20日(金)開講 全5回 月1回第三金曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 
飯島 秀明(いいじま ひであき)  沖縄の基地を考える会・札幌
渡名喜 隆子(とぅなち たかこ) 沖縄の基地を考える会・札幌

日本の近代化とともに「琉球王国」という独立した地位を奪われ、日本帝国の版図に組み入れられた沖縄。第2次世界大戦末期には、「本土決戦」を遅らせ敗戦交渉の時間稼ぎのために戦場とされ、多くの住民が犠牲となった。その後も、米軍による占領、日本の独立にあたり、沖縄の米軍支配が「合法化」された。そのなかで人権保障を求めて、「日本に復帰」し、今年50 年の節目を迎える。しかし、復帰前から沖縄に強いられてきた、過剰な軍事基地負担という犠牲の構造は変わらない。日本と沖縄の関係を、薩摩による琉球侵略からあらためて学び直すことで、沖縄の「祖国復帰」の意味を確認し、沖縄の自決権や基地問題に日本人としてどう向き合うべきかを考える。(第2回目以降の講師はオンライン登壇となります)

2022年5月20日(金)第1回 *来札予定
侵略・併合 差別と同化の始まり
●金城 馨( かなぐすくきんじょう かおる)
 関西沖縄文庫主宰・沖縄に基地を押し付けない市民の会
 薩摩による琉球王国の侵略・収奪。明治に至り、王国は「琉球処分」の名で日本に併合された。そこから強いられた差別と同化の歴史を人類館(事件)などを通じて考える。

2022年6月17日(金)第2回
沖縄戦を考える
●下地 輝明(しもじ てるあき)
 沖縄平和ネットワーク会員
 本土のための「捨て石」とされ、県民の4人に1人が亡くなった沖縄。第32 軍は沖縄をどう見ていたのか、戦後、天皇は沖縄をどう扱ったのか。戦争と軍隊を県民の目で考える。

2022年7月15日(金)第3回
米軍統治下の沖縄
●長元 朝浩(ながもと ともひろ)
 沖縄タイムス元編集局長
 冷戦真っただ中のその時期、沖縄で何が起こっていたのか。住民は冷戦の最前線で過酷な現実にどう向き合ってきたのか。韓国・台湾・沖縄と日本本土の関係はどうだったのか。沖縄の施政権返還はこの関係にどのような変化をもたらしたのか。沖縄の何が変わり、何が変わらないままなのか。沖縄が抱える問題の根本的な解決を妨げているものは何なのか。

2022年8月19日(金)第4回
日本にさせられた沖縄からの声 ―琉球独立論
●友知 政樹(ともち まさき)
 沖縄国際大教授 琉球民族独立総合研究学会共同代表
 琉球(沖縄)は今もなお日本の植民地である。琉球独立運動は脱植民地化運動であり、琉球人の琉球人による琉球人のための運動である。対して日本は、琉球(沖縄)を速やかに解放すべきであり、植民地主義と決別することは日本自身のためにもなる。

2022年9月16日(金)第5回
沖縄からの声:基地引き取り運動
●知念 ウシ(ちねん うし)
 沖縄国際大非常勤講師、むぬかちゃー(=ライター)
 沖縄への米軍基地の集中。それは日本人による差別、植民地主義の現れではないのか。「日本人よ、沖縄の基地を引き取りなさい!」という訴えに耳を傾け、考える。

[社会・人権]ウコチャランケ – 話し合い- ―アイヌとしての思いを伝え、表現する Ⅱ

日 程 5月27日(金)開講 全5回 月1回金曜(第4回のみ水曜)19:00 ~ 21:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 中村 康利(なかむら やすとし) 
 北海道新聞文化部編集委員、同紙「ウコチャランケ」欄担当
※連載「ウコチャランケ」は、優れた報道を表彰するメディア・アンビシャスの2021 年優秀賞を受賞しました

アイヌ民族の多様な声を伝えたいと2020 年から始まった北海道新聞の連載「ウコチャランケ」。「遊」では2021 年度後期に続き、同欄に登場した方々を講師として招き、紙面で伝えたかったことや、言い尽くせなかったことを語っていただきます。受講者の皆さんと話し合いながら、思いを共有できるよう理解を深めていきたいと思います。

2022年5月27日(金)第1回
宇梶 静江さん 自然とともに生き、平和をつくる
 浦河町生まれ。アイヌ民族の伝統刺しゅう技法を用いてカムイユカラ(神謡)を表現する古布絵作家。2011 年に吉川英治文化賞、2020 年に後藤新平賞を受賞した。近著に「大地よ!」(藤原書店)。俳優の宇梶剛士さんは長男。白老町在住。

2022年6月24日(金)第2回
葛野 次雄さん 北海道は誰のもの?
 新ひだか町静内東別(とうべつ)生まれ・在住。日高管内のアイヌ民族ら有志でつくる「コタンの会」副代表、葛野辰次郎のアェイヌ精神文化を学ぶ会会長。68 歳。

2022年7月22日(金)第3回
差間 正樹さん アイヌ民族の権利としてのサケ漁
 ラポロアイヌネイション会長。ラポロアイヌネイション(旧・浦幌アイヌ協会)は、北海道十勝郡浦幌町内に居住・就業するアイヌで構成される団体。2020 年8 月17 日、国と道に対してアイヌ先住権にもとづくサケ捕獲権確認訴訟を提訴、現在継続中。

2022年8月31日(水)第4回 ※この回のみ水曜
豊川 純子さん 「私はアイヌ」という気持ち
 帯広市生まれ、在住。会社員を経て、帯広市内にある屋台村「北の屋台」内にある「Asian・アイヌ居酒屋 ポンチセ」店主。

2022年9月30日(金)第5回
ウコチャランケ―話合い―
 連載「ウコチャランケ」に登場された方々にも参加いただき、これまでの講座でのお話も踏まえつつ、参加者とともに話し合います。

[文化・芸術]越境する人と文化を通して読み解く東アジア Ⅳ 地域から東アジアの多文化共生を考える

日 程 10月18日(火)開講 全6回 月1回第三火曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
講 師 朴 仁哲(ぼく じんてつ)
 中国黒竜江省生まれ、1997 年来日。1999 年から通訳・翻訳者として日中韓に関わって、草の根の交流を行っています。北海道大学教育学博士。多文化共生・国際交流研究事務所所長、特定非営利活動法人社会理論・動態研究所研究員。専門は外国語教育、東アジア地域研究、人の移動と移民研究、多文化共生・国際交流研究など多数。
HP:https://sapporobc.wixsite.com/officeyou

本講座では、前期に続いて越境する人と文化を通して東アジアを読み解いていきます。後期もローカル地域に焦点を当て東アジアの多文化共生について考えます。具体的には、比較の視点を取り入れて、ローカルとグローバルを結ぶ人と文化(食、音楽、スポーツなど)に着目し、日中韓(半島)のそれぞれ二つの地域を取り上げます。講座では文献資料と映像資料を用いるほか、フィールドワークを通して得た研究結果から現場の声を適宜紹介します。

2022年10月18日(火)第1回
韓半島の忠清道(チュンチョンド)を事例として
 忠清道出身の著名人には韓国近代詩の原点であり、その頂点に達した詩人の鄭芝溶及び日韓の文化交流に大きく貢献している李御寧、そして韓流ドラマ「冬のソナタ」の主題歌・挿入歌を作詞したシンガーソングライターのRyuなどがいます。また、忠清道は戦前、中国東北地域へ多くの移住者を送り出した地域でもあります。第1回では、「文学」「音楽」「移民」などを手掛かりに、東アジアを読み解いて行きます。

2022年11月15日(火)第2回
韓半島の咸鏡道(ハムギョンド)を事例として
 咸鏡道出身の著名人には力道山がいます。また東アジアで広く知られつつある詩人尹東柱一家の原籍地も咸鏡道です。そして戦前、咸鏡道には多くの日本人が暮らしていた地域であり、中国東北地域へ多くの移住者を送り出した地域でもあります。第2 回では、主に「東アジアの記憶の場」を手掛かりに、東アジアを読み解いて行きます。

2022年12月20日(火)第3回
中国の吉林省( キツリンショウ) を事例として
 吉林省には漢民族のほか、戦前、韓半島から移住した朝鮮人移民の子孫も暮らしています。また、長春(「満洲国」時代の新京)には「満洲国」時代の皇宮や戦前、日本人が建てた「内閣」などの各部署の官庁の建物が残っています。第3回では、「移民」「戦争の記憶」などを手掛かりに、東アジアを読み解いて行きます。

2023年1月17日(火)第4回
中国の福建省(フッケンショウ)を事例として
 福建省からは中国国内国外へ多くの人が移動して行きました。例えば、日本に渡った囲碁棋士の呉清源及び長崎ちゃんぽん考案者の陳平順などが福建省の出身者です。第4回では、主に「移民」と「華僑」を手掛かりに、東アジアを読み解いて行きます。

2023年2月21日(火)第5回
神奈川県を事例として
 神奈川県出身の著名人には、歌手の美空ひばりや坂本九、そして桑田佳祐など、俳優の原節子や山口百恵など枚挙に暇がありません。また、横浜市にはチャイナタウンがあり、かつて多くの中華圏の人たちが移住してきて、その子孫たちが今も居住しています。第5 回では、「音楽」「映像」「移民」などを手掛かりに、東アジアを読み解いて行きます。

2023年3月21日(火)第6回
福岡県を事例として
 福岡県出身の著名人には、映画俳優の高倉健、作家の五木寛之、歌手の浜崎あゆみなどがいます。また福岡県は、日本における東アジアとの文化交流の拠点の一つです。第6 回では、「映像」「文学」「音楽」などを手掛かりに、東アジアを読み解いて行きます。

[文化・芸術]アイヌアートデザイン教室

日 程 10月12日(水)より 月2回 第二・第四水曜13:00 ~ 15:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
受講料 4,000 円/月(材料費は含みません) *一年間以上の継続が前提となります。
※受講をご希望の方は、クラスの見学(1回)可能です。まずはお問い合わせください。
講 師 貝澤 珠美(かいざわ たまみ)
 アイヌアートデザイナー。1974 年8月10 日平取町二風谷に生まれる。高校卒業後デザイン学校に通い、’97 年に独立。ファッション、インテリア、アクセサリー等、アイヌ文様をモチーフにしたオリジナル作品を製作している。

アイヌ民族が先住民族と認められてからまだ日が浅いですが、アイヌ文化・芸術の歴史はとても深いものです。生徒さん自身の手で作る事によって、それらの文化を身近に感じる事ができると思います。是非一度チャレンジしてみませんか。お待ちしてます。

[文化・芸術]「遊」版 うたごえ喫茶2022  通わそうよ ことばと心!思い切りうたって気持ちすっきり!

日 程 10月21日(金)より 全6 回 月1回金曜14:00 ~ 16:00
     10/21、11/18、12/16、1/20、2/17、3/17 
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 1回500 円 通し2,500 円 (飲み物はご持参ください)
 ※新型コロナウイルス感染症対策として、定員は10 名、完全予約制とします。
  参加を希望する方は必ず事前予約をお願いいたします。
  ⇒予約先…℡ 090‐6992‐2538(開催日当日まで受付)
 ※マスクの着用、手指の消毒に協力ください。

2016 年度後期から始まった「うたごえ喫茶」。しばらくお休みしていましたが久しぶりに復活です。なつかしい歌、お気に入りのうた、思い出のうた、元気が出るうた…、みなさんのリクエストでいろんな歌を歌います。みんなで歌うと、みんなの声が合わさって、なぜかとても気持ちがいい!!参加者どうしの語り合いも大切にしていきます。どうぞ気軽にのぞいてみてください!

[文化・芸術]VRアート入門講座 ―様々な可能性と楽しさ

日 程 3月10日(金)19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 1,000 円
企画担当 VR アートを楽しむ会

VR アートは、VR 機器があれば、誰でもすぐに始められます。とても楽しく敷居の低いアートです。そして、とても可能性のある奥の深い世界でもあります。現実のアートと違い、素材も要らず廃材も出ません。国や性別や年齢、障害のあるなしを超えて、たくさんの人と一緒に創作することもできます。多くの方に、VR アートの魅力と可能性を知ってもらいたいです。さまざまな形で、VR アートを広め、展示会や体験会を開いていきたいと思います。

アートは人をつなぎ、元気にします。安易な正解を求めないアートは、多様で包摂的な社会の形成を促します。VR 空間のアート展示は、リアルな美術館や博物館の代わりにデジタル化した作品をVR で紹介するスタイルとして利用されています。コロナ禍で急速に進みました。そしてVR 空間の中で作品世界を生み出し、創作した空間自体を体験するVR アートが急速に注目されています。リアルな場所を必要とせず、制作素材、廃材がないというSDGs 的な側面も理解されてきました。VR アートの歴史をたどり、魅力的な作品を紹介します。

[文化・芸術]越境する人と文化を通して読み解く東アジア Ⅲ―地域から東アジアの多文化共生を考える

日 程 4月19日(火)開講 全6回 月1回第三火曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
講 師 朴 仁哲(ぼく じんてつ)
 中国黒竜江省生まれ、1997 年来日。1999 年から通訳・翻訳者として日中韓に関わって、草の根の交流を行っています。北海道大学教育学博士。多文化共生・国際交流研究事務所所長、特定非営利活動法人社会理論・動態研究所研究員。専門は外国語教育、東アジア地域研究、人の移動と移民研究、多文化共生・国際交流研究など多数。
HP:https://sapporobc.wixsite.com/officeyou

本講座では、昨年度に続いて越境する人と文化を通して東アジアを読み解いていきます。本年度も、該当するローカル地域に焦点を当て、東アジアの多文化共生について考えていきます。具体的には、比較文化の視点から、ローカルとグローバルを結ぶ人と文化(食、音楽、スポーツなど)に着目し、日中韓それぞれ二つの地域を取り上げます。本講座を通じて皆さんには、多文化共生を身近に考え、東アジアの歴史や文化、そして地域を越えて、人と文化に対するより深い理解を得るための一助となることを願っています。

2022年4月19日(火)第1回
長野県を事例として
 長野県は教育県というイメージがあり、長野県人はよく本を読むと言われています。文化水準の高い県という風土の中から、多彩な出版文化人を生み出してきました。注目したい点は、長野県が戦前、中国東北地域へ最も多くの移住者を送り出した地域であるということです。第1 回では、主に「教育」と「移民」を手掛かりに、東アジアを読み解いていきます。

2022年5月17日(火)第2回
大阪府を事例として
 大阪と聞くと、「食いだおれの街」と連想する方が多いのではないでしょうか。大阪出身の著名人は、司馬遼太郎や与謝野晶子、そして千利休など枚挙にいとまがありません。注目したい点は、大阪が古代より朝鮮半島百済からの移民、近代では済州島などからの移民が住んでいた地域であるということです。第2回では、主に「食」「文学」「移民」を手掛かりに、東アジアを読み解いていきます。

2022年6月21日(火)第3回
韓国の京畿道(キョンギド)を事例として
 京畿道坡州市(パジュ市)は、板門店の軍事境界線(38 度線)を隔てて朝鮮民主主義人民共和国と接しています。また、京畿道には南北朝鮮の境界に沿って臨津江(イムジンガン)が流れています。第3回では、主に「境界」を手掛かりに、東アジアを読み解いていきます。

2022年7月19日(火)第4回
韓国の江原道(カンウォンド)を事例として
 江原道出身の著名人には、朝鮮半島の二大儒学者の1 人である李珥(イ・イ)と母親の申師任堂(シン・サイムダン)がおり、それぞれ大韓民国5 千ウォン紙幣と5 万ウォン紙幣の肖像画として描かれています。また、江原道の道庁所在地春川市は韓流ドラマ「冬のソナタ」のロケ地として知られています。第4回では、主に「儒教」と「韓流」を手掛かりに、東アジアを読み解いていきます。

2022年8月16日(火)第5回
中国の浙江省(セッコウショウ)を事例として
 浙江省からは中国国内国外へ多くの人が移動して行きました。例えば、上海の人口構成の約半分は、浙江省出身者だと言われています。また、日本留学体験があり中国文学の父と言われる魯迅、及び水戸黄門とも交流を持った朱舜水も浙江省出身者です。第5 回では、主に「移民」と「文化交流史」を手掛かりに、東アジアを読み解いていきます。

2022年9月20日(火)第6回
中国の陝西省(センセイショウ)を事例として
 最終回は主に陝西省の省都西安市に着目します。西安の前身は中国古代の諸王朝の都となった長安です。かつて唐の時代、阿部仲麻呂をはじめとする日本人が遣唐使として長安に赴きました。第6 回では、主に「シルクロード」と「文化交流史」を手掛かりに、東アジアを読み解いていきます。

[文化・芸術]カムカム英語と戦後英語教育 ―英語との付き合い方を考えるために

日 程 5月25日(水)開講 全5回 月1回第四水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し 一般5000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
講 師 小山内 洸(おさない たけし) 
 元北海道教育大学教授、専門:英語教育/ 道新英研顧問

1946 年2 月からNHK で新しい英会話番組が始まった。平川唯一氏が講師をつとめ、戦後の一時期を風靡したカムカム英語である。それは「戦後の太陽のような存在」だったと言われる。本講座では平川氏自らが編集・復刻したテキストと録音テープをもとに同番組を追体験しながら、下記のテーマにそって英語との付き合い方はどうあるべきかを考えてみたい。毎回、資料と録音によってカムカム英語を追体験するとともに、テーマにそって問題提起と自由討議を行う。

2022年5月25日(水)第1回
戦後の英会話ブームはなぜ起きたか
 爆発的に売れた? 日米会話手帳? やカムカム英語に見られる英会話ブームはなぜ起きたのかを、英語が敵性言語とみなされた時代と戦後デモクラシー時代とを対比して考察する。
 カムカム英語のテーマソングを聴いて歌ってみる。

2022年6月22日(水)第2回
カムカム英語の教材と教授法の特徴
 カムカム英語には場面の選び方や会話の構成、また教え方について、独創的な工夫がみられる。それぞれについて特徴的なポイントを概観して、大人から子どもまで聴取者の圧倒的な支持を受けた理由を探る。
 復刻版テキストLesson 1 の追体験。

2022年7月27日(水)第3回
アメリカの対日文化政策の光と陰
 英会話熱の高まりの反面で、日本を半永久的にアメリカ依存の関係に置くことをねらった文化政策があった。その実態がどのようなものであったかを諸文献をもとに概観し、参加者による自由討議で深める。
 復刻版テキストLesson 4 の追体験。

2022年8月24日(水)第4回
戦後の英語教育はどのような内容で始まったか
 戦後初の学習指導要領を概観するとともに、長年にわたり圧倒的な発行部数を誇った中学校英語教科書Jack and Betty の内容と構成を分析・評価する。
 復刻版テキストLesson 7 の追体験。

2022年9月28日(水)第5回
日本人が「国民教育」として英語を学ぶ意義は何か
 いくつかのトピック(小学校英語、オールイングリッシュ、成績づけの仕組みなど)に関する問題提起と自由討議を通して、どう英語に向き合うべきかを考える。
 復刻版テキストLesson 10 の追体験。

[文化・芸術]多文化共生、知る伝える関わる「学びの教室」―コリア文化を中心に

日 程 6月2日(金)開講 全4回 月1回第1木曜日19:00 ~ 21:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,200 円 25 歳以下1,600 円
   (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター 能登 睦美(のと むつみ)
 ハングル講座を長年受講して来ました。現在さっぽろ自由学校「遊」理事。

◆参考図書:「焼肉ドラゴン」 鄭 義信(角川文庫)、尹東柱詩集「空と風と星と詩」金時鐘(岩波文庫)、「ハングルへの旅」茨木のり子(朝日文庫)

おとなりの国々の言葉や文化を親しく思って学ぶと、世界の見え方が変わり、自分との関わりが見えてくるでしょう。そんな学びの空間(教室)をいっしょに作ってみませんか。
今回は、演劇・映画や詩を中心に、 人物や作品から学びます。最終回には、参加者で、感じたり、見つけたりした身近なコリア文化を伝え合います。 紹介したいことがありましたら、持ち寄ってください。

2022年6月2日(木)第1回
演劇・映画「焼肉ドラゴン」 脚本・監督:鄭 義信(チョンウィシン)
 在日コリアンがなぜ日本で生きているのかが垣間見えて、韓国語と日本語の混じり合った場面に熱さを感じる作品。日韓共同制作、 韓国日本公式演劇交流作品。その後映画化されました。

2022年7月7日(木)第2回
「東アジアの記憶の場」としての尹東柱(ユンドンジュ)
●ゲスト 朴 仁哲(ぼく じんてつ)さん
 中国黒竜江省生まれ、1997 年来日。北海道大学教育学博士。多文化共生・国際交流研究事務所所長、特定非営利活動法人社会理論・動態研究所研究員。専門は東アジア地域研究、人の移動と移民研究など。
 尹東柱は、現在の中国の朝鮮族自治州となっている「間島」で生まれ、戦中に日本への留学(立教大、同志社大)。美しい詩を作っていた若き詩人は日本で逮捕されて獄中死を遂げます。現在も彼の詩を愛し、追悼し続ける人々がいます。

2022年8月4日(木)第3回
茨木のり子 「ハングルへの旅」から考える
●ゲスト 花崎 皋平(はなざき こうへい)さん
 1931 年東京生まれ。文筆業。著書に「田中正造と民衆思想の継承」「天と地と人と- 民衆思想の実践と思索の往還から」など、詩集に「チュサンマとピウスツキとトミの物語他」「長編物語詩 アイヌモシリの風に吹かれて」(2021年に増補復刊)など。
 詩を読むとは作者の生きた社会のありようを知り、生き方を探ることと思うようになりました。詩人のきらめかせた言葉は、読むもの自らの生き方を省みる契機になります。

2022年9月1日(木)第4回
皆さんで、感じたことやもっと知りたいことなどを伝え合いましょう。
 映画やドラマ、本、料理、音楽、人物、旅、語学、ニュース・報道…

[文化・芸術]アイヌアートデザイン教室 【前期】

日 程 4月13日(水)より
    月2 回 第二・第四水曜13:00 ~ 15:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
受講料 4,000 円/月(材料費は含みません)
 ※受講をご希望の方は、クラスの見学(1回)可能です。 まずはお問い合わせください。
講 師 貝澤 珠美(かいざわ たまみ)
 アイヌアートデザイナー。1974 年8月10 日平取町二風谷に生まれる。高校卒業後デザイン学校に通い、’97 年に独立。ファッション、インテリア、アクセサリー等、アイヌ文様をモチーフにしたオリジナル作品を製作している。

アイヌ民族が先住民族と認められてからまだ日が浅いですが、アイヌ文化・芸術の歴史はとても深いものです。生徒さん自身の手で作る事によって、それらの文化を身近に感じる事ができると思います。是非一度チャレンジしてみませんか。お待ちしてます。

[からだ]簡単健康講座 ―五臓六腑の五臓(肝・心・脾・肺・腎)を学ぶ。東洋医学でお手軽養生!

日 程 10月27日(木)開講 全6回 月1回第四木曜18:30 ~ 20:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講も可
受講料 一般6,000 円 会員4,800 円
(単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回)
講 師 堀口 恭弘(ほりぐち ともひろ) 整骨 鍼灸 漢方 薬膳 福 院長
 栃木県出身。大樹町にて地域医療を学ぶなか、西洋医学の欠点に気付き東洋医学を学ぶため来札、進学する。中医師のもと中医学を学び、西洋・東洋医学を折衷した統合医療の実践や各種講座を開催。専門学校にて生薬・漢方学講師を務める。

触れる機会の少ない東洋医学の世界。実は、明治期に入るまで日本人にとって馴染みの深いものでした。古き良き伝統医学をこの機会に学び、日々の健康管理にお役立てください。全講座を受講することで東洋医学の基礎を身に付けることができます。また、基礎知識がつくことにより、関係の深い薬膳学や漢方学などへ知見を広げていくことができます。

2022年10月27日(木)第1回
東洋医学の基礎を学ぶ。 気血水と陰陽五行論
 東洋医学を学ぶ上で大切な気・血・水や陰陽五行論について概論をお話します。

2022年11月24日(木)第2回
将軍の官「肝」とは
 皆さんが知る‘肝臓’ と東洋医学の‘肝’ は異なります。この‘肝’ の生理や生理特性、からだの関連領域について。肝と表と裏の関係にある‘腑’ についてのお話もします。

2022年12月22日(木)第3回
君主の官「心」とは
 皆さんが知る‘心臓’ と東洋医学の‘心’ は異なります。この‘心’ の生理や生理特性、からだの関連領域について。心と表と裏の関係にある‘腑’ についてのお話もします。

2023年1月26日(木)第4回
倉廩の官「脾」とは
 皆さんが知る‘脾臓’ と東洋医学の‘脾’ は異なります。この‘脾’ の生理や生理特性、からだの関連領域について。肝と表と裏の関係にある‘腑’ についてのお話もします。

2023年2月23日(木)第5回
相傅の官「肺」とは
 皆さんが知る‘肺’と東洋医学の‘肺’は異なります。この‘肺’の生理や生理特性、からだの関連領域について。肺と表と裏の関係にある‘腑’ についてのお話もします。

2023年3月23日(木)第6回
作強の官「腎」とは
 皆さんが知る‘腎臓’ と東洋医学の‘腎’ は異なります。この‘腎’ の生理や生理特性、からだの関連領域について。腎と表と裏の関係にある‘腑’ についてのお話もします。

[からだ]からだのことを知ろう!簡単健康講座【前期】

日 程 5月19日(木)開講 全5回 月1回木曜18:00 ~ 19:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
受講料 一般5,000 円 会員4,000 円(単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回)
講 師 堀口 恭弘(ほりぐち ともひろ) 
 整骨 鍼灸 漢方 薬膳 福 院長。栃木県出身。大樹町にて地域医療を学ぶなか、西洋医学の欠点に気付き東洋医学を学ぶため来札、進学する。中医師のもと中医学を学び、西洋・東洋医学を折衷した統合医療の実践や地域住民向けの講座・セラピスト向けの勉強会を毎月開催している。

日々の暮らしのなかで‘からだ’ の健康はとても大切なことは皆さんご存知かと思います。では、自分の‘からだ’ についてどの程度理解していますか?この講座では、筋肉、リンパ、ツボ、薬膳など、様々な視点から学んでいきます。また、日々の健康管理に役立つ簡単な内容ですので直ぐに実践ができます。‘からだ’ について知識を深め、日々の健康管理に活かしましょう。

2022年5月19日(木)第1回
楽しく学ぼう首のつぼ♪
 頭痛、スマホ首、肩凝り、ストレートネック・・・現代病ともいえるこれらの症状に悩み来院される方が多いです。首の解剖学に基づいた首のセルフケアをお教えします。

2022年6月16日(木)第2回
リンパを学ぼう♪
 風邪で“リンパが腫れる”、病気で“リンパを切除した”など、耳にすることがある「リンパ」について、その役割やセルフでできるリンパマッサージのやり方をお教えします。

2022年7月21日(木)第3回
腰・背中のつぼ
 腰痛持ちの方は多く、ある筋肉が固い方がほとんどです。腰痛だと思っていたのに実は内臓が悪かったなんてことも…所謂、関連痛について。また、簡単なセルフケア方法をお教えします。

2022年8月18日(木)第4回
身近にある東洋思想
 東洋思想は身近に反映されていることが多いです。これらを応用した東洋医学は、「五臓」の働きが重要であると考えます。東洋医学の世界も一緒に学んでみましょう。

2022年9月15日(木)第5回
はじめての薬膳♪
 薬膳と言葉は聞くけれど、一体なんだろう? 難しそう…高そう…のイメージが一変! 自身の体調に合った食材や料理について、難しそうな薬膳を身近に感じていただけます。

[ゼミ・学習会]カール・マルクス著『資本論』を読む【後期】

日 程 12月7日(水)開講 全5回 月1 回水曜18:45 ~ 20:45
   12/7、1/11、2/1、3/1、4/5 
* 5 月以降も継続予定です。読了のためには、おそらく最低4 年前後を要すると思います。
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン参加可
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,200 円 25 歳以下1,600 円
   (単発 一般1,000 円/ 回 会員800 円/ 回 25 歳以下400 円/ 回)
テキスト カール・マルクス著『資本論』
 『資本論』第一巻(大月書店)を共通テキストにして統一します。他に訳本がありますが、訳本がバラバラだとページが異なるので、煩雑さをふせぐことにします。
参考文献 大谷禎之介『図解 社会経済学』(桜井書店)
チューター 宮田 和保(みやた かずやす)
 熊本県生まれ。北海道大学卒業。現在、北海道教育大学名誉教授。専門は、理論経済学( マルクス経済学) と言語理論です。せっつかれるのが極めて苦手で、マイペースでしか生きていけない性格です。

『資本論』第一巻「資本の生産過程」をじっくり読み進めていきます。とくにはじめの部分は難しいので、根気強さが求められますが、一緒に励まし合いながら読んでいきます。

[ゼミ・学習会]花さんの読書ゼミ 新著『生きる場の思想と詩の日々』を読む【後期期】

日 程  10/13、11/10、12/8 月1回第二木曜14:00 ~ 16:00
 ※前期からの継続となりますが、10月からの参加も可能です。
会 場 さっぽろ自由学校「遊」 ( 愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般3,600 円 会員3,000 円 25 歳以下1,500 円 (3回分)
テキスト 花崎皋平著『生きる場の思想と詩の日々』(2022、藤田印刷エクセレントブックス、3,300+ 税) ※テキストは、「遊」にて購入できます。
チューター 花崎 皋平(はなざき こうへい)
 1931 年東京生まれ。1964-1971 年北海道大学文学部教員(西洋哲学)、以後、著述業。「生きる場の哲学」「静かな大地-松浦武四郎とアイヌ民族」「天と地と人と―民衆思想の実践と思索の往還から」など。詩集に「風の通る道」など。最新刊に「詩集アイヌモシリの風に吹かれて」(クルーズ)

この春に刊行されたばかりの新著は18 章、600 ページを超える大部ですが、詩人であり、哲学者である花崎皋平さんの生きたすべてが詰め込まれています。東京に生まれ、来道し、今年で91 歳になるまでの間、折々に問題整理した文章や読書ノートなどが年代順に並んでいます。1 世紀をさかのぼって現代史をたどる内容です。講座では参加者が2 ~ 3 章ずつの内容を報告するとともに、著者の花崎さんに執筆当時、感じたこと・考えたことを改めてうかがいます。参加される皆さんで、「今」の来し方を探りたいと思います。

[ゼミ・学習会]動物福祉の名著『アニマル・マシーン』を読む

日 時 10月29日(土)開講 全6回 月1 回第四土曜13:30 ~ 15:30
 10/29、11/26、12/24、1/28、2/25、3/25
会 場 さっぽろ自由学校「遊」 ( 愛生舘ビル5F 501A) *オンライン参加可
参加費 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,500 円
テキスト ルース・ハリソン著『アニマル・マシーン』(講談社・1978 年)
     ※邦訳は絶版のため、各章のPDFデータを事前配信します。各回、2章ずつ読み進める予定です。
コーディネーター 滝川 康治(たきかわ こうじ)
 1954 年、下川町生まれ。名寄農高酪農科卒業。和光大学人文学部中退。ローカル紙記者や酪農業などを経て、91 年からフリーのルポライター。(一社)アニマルウェルフェア畜産協会設立人。著書『狂牛病を追う』(七つ森書館)、『核に揺れる北の大地」(同)など。

1964 年、英国で出版された本書は、のちの世界的なアニマルウェルフェア(動物福祉・AW)推進の原動力になった名著です。全10 章のうち鶏関連に3章を割き、牛や豚などの悲惨な飼育実態も紹介。食の安全や法的規制などに言及しています。『沈黙の春』の著者レーチェル・カーソンは、「本書に触発されて消費者が立ち上がることによって、この巨大な新式の畜産業が軌道修正に追い込まれるように、と願う」との序文を寄せました。邦訳を読みながら、その後のAWをめぐる状況なども考察します。参加される皆さんと一緒に、工場畜産のあり方を変えていく道筋を探りたいものです。

[ゼミ・学習会]IT勉強会 ―「分からない」を「分かる」へ

日 程 10月14日(金)開講 全4回 第二金曜18:45 ~ 20:30
 10/14、11/11、12/9、1/13
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し2,000 円(単発600 円/ 回)
コーディネーター くろだ としひこ(NPO 小さなカレッジ代表)他
 大学卒業後、約20 年間、電機メーカーやソフトハウス等でコンピューター関係の開発業務に従事。パソコン歴40 年。使用したマシンはPC8001、FM-8、PC98 シリーズ、マッキントッシュ、基本ソフト(OS)はMS-DOS、DOS/V、windows、MacOS、Linux などを利用。

仕事や普段の生活で利用しているパソコンやスマホ、インターネットですが、用語や操作方法など分からない事がたいへん多いのが現状です。そこでこの講座では特定のテーマを決めずに、毎回参加者が不明点を自由に質問して、それを経験者が回答するというものです。また即答できない場合は、ネットにて調査し、その場で検証して、質問に対応していきます。

[ゼミ・学習会]花さんの読書ゼミ 新著『生きる場の思想と詩の日々』を読む【前期】

日 程 5月19日(木)開講 全8回 月1 回第二木曜14:00 ~ 16:00
 5/19、6/9、7/14、8/11、9/8、10/13、11/10、12/8
 ※初回の日程が5/12(木)から5/19(木)に変更となりました。
会 場 さっぽろ自由学校「遊」 ( 愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般12,000 円 会員9,600 円 25 歳以下4,800 円
テキスト 花崎皋平著『生きる場の思想と詩の日々』(2022、藤田印刷エクセレントブックス、3,300+ 税) ※テキストは、「遊」にて購入できます。
チューター 花崎 皋平(はなざき こうへい)
 1931 年東京生まれ。1964-1971 年北海道大学文学部教員(西洋哲学)、以後、著述業。「生きる場の哲学」「静かな大地-松浦武四郎とアイヌ民族」「天と地と人と―民衆思想の実践と思索の往還から」など。詩集に「風の通る道」など。最新刊に「詩集アイヌモシリの風に吹かれて」(クルーズ)

この春に刊行されたばかりの新著は18 章、600 ページを超える大部ですが、詩人であり、哲学者である花崎皋平さんの生きたすべてが詰め込まれています。東京に生まれ、来道し、今年で91 歳になるまでの間、折々に問題整理した文章や読書ノートなどが年代順に並んでいます。1 世紀をさかのぼって現代史をたどる内容です。講座では参加者が2 ~ 3 章ずつの内容を報告するとともに、著者の花崎さんに執筆当時、感じたこと・考えたことを改めてうかがいます。参加される皆さんで、「今」の来し方を探りたいと思います。

[ゼミ・学習会]カール・マルクス著『賃労働と資本』を読む【前期】

日 程 5月4日(水)開講 全5回 月1 回第一水曜18:45 ~ 20:45
  5/4、6/1、7/6、8/3、9/7
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し 一般4,000 円 会員3,200 円 25 歳以下1,600 円
   (単発 一般1,000 円/ 回 会員800 円/ 回 25 歳以下400 円/ 回)
テキスト カール・マルクス著『賃労働と資本』
  テキストはいろいろな翻訳がありますが、大月書店のフォー・ビギナーが読みやすさからお薦めです。 ※テキストはご自身でご用意ください。
チューター 宮田 和保(みやた かずやす)
 熊本県生まれ。北海道大学卒業。現在、北海道教育大学名誉教授。専門は、理論経済学( マルクス経済学) と言語理論です。せっつかれるのが極めて苦手で、マイペースでしか生きていけない性格です。

『賃労働と資本』は数年前に遊で取り上げましたが、資本主義の一般的な本質を理解するために、ふたたび読み直すことにします。とくに、経済学だけでなく、社会・歴史観などにも配慮しつつ、ゆっくり輪読しながら、読み通します。きっと新しい発見があるとおもいます。

[ゼミ・学習会]『人新世の「資本論」』を読む Ⅱ 【前期】

日 時 4月16日(土)より 全6回 月1回第三土曜14:00 ~ 16:00
4/16、5/21、6/18、7/16、8/20、9/17
※ 2021 年度後期からの12 回連続講座です。4月は第5章から。   
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥)
参加費 通し3,000 円(単発600 円/ 回) 
テキスト 齋藤幸平著『人新世の「資本論」』
     (集英社、2020、本体1,020 円+税) 
コーディネーター 
若月 美緒子(わかつき みおこ)
 大学で「資本論」を学ぶ。小学校教員退職後、「コミカフェ加伊」開店。
横森 純一(よこもり じゅんいち)
 退職10 年。この充実した無為徒食の日々を激しくゆさぶったのは・・・幸平君です。     

「人新世」とは地質学の用語で、人類の活動が地球の表面を覆いつくす年代のこと。現在は“資本主義の際限なき利潤追求が地球を破壊しつくす環境危機の時代” で、 “気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう” と著者は言う。この危機を脱出するヒントは、最近新たに注目されている晩期マルクスの草稿中に眠っていた。キーワードは「コモン」。時代を切り開く「コモン」とは何か、参加者が話し合いながら読み進めます。

[ゼミ・学習会]IT勉強会 ―「分からない」を「分かる」へ 【前期】

日 程 5月13日(金)開講 全4回 第二金曜18:45 ~ 20:30
5/13、6/10、7/8、9/9
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し2,000 円(単発600 円/ 回)
コーディネーター くろだ としひこ(NPO 小さなカレッジ代表)他
 大学卒業後、約20 年間、電機メーカーやソフトハウス等でコンピューター関係の開発業務に従事。パソコン歴40 年。使用したマシンはPC8001、FM-8、PC98 シリーズ、マッキントッシュ、基本ソフト(OS)はMS-DOS、DOS/V、windows、MacOS、Linux などを利用。

仕事や普段の生活で利用しているパソコンやスマホ、インターネットですが、用語や操作方法など分からない事がたいへん多いのが現状です。そこでこの講座では特定のテーマを決めずに、毎回参加者が不明点を自由に質問して、それを経験者が回答するというものです。また即答できない場合は、ネットにて調査し、その場で検証して、質問に対応していきます。

[交流]読書室よりみちまわりみち 【後期】

日 程 10月15日( 土) より 全6回 月1回第三土曜14:00 ~ 16:00
 10/15、11/19、12/17、1/21、2/18、3/18
会 場  さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費  1回500 円 通し2,500 円

“読書が好き” “興味深い本を紹介してほしい” そんな仲間が集まる、気さくで楽しい場です。ジャンル は問いません。これまで、話題の本、ノンフィクション、旅行記、エッセイ、時代小説から現代小説まで、そして絵本、詩集、写真集、歴史、社会、経済など様々な分野の本が紹介されてきました。普段なかなか手にとることのない本を紹介され、自分の興味対象が広まったりすることも多かったです。自分がおもしろかったと思う本(電子書籍もok です)を紹介し合うことが基本ですが、そこからいろいろに話が広がったり、知らなかったことに気づかされたりすることも多く、それも楽しいです。話を聞くだけでも、おしゃべりするだけでもok、朗読もok です。是非一度、覗いてみてください! 本を通して一緒に楽しいひとときを過ごしませんか? 新しい仲間をお待ちしてま~す!

[交流]読書室よりみちまわりみち 【前期】

日 程 4月16日( 土) より 全6回 月1回第三土曜14:00 ~ 16:00
4/16、5/21、6/18、7/16、8/20、9/17
会 場  さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A))
参加費  1回500 円 通し2,500 円

“読書が好き” “興味深い本を紹介してほしい” そんな仲間が集まる、気さくで楽しい場です。ジャンル は問いません。これまで、話題の本、ノンフィクション、旅行記、エッセイ、時代小説から現代小説まで、そして絵本、詩集、写真集、歴史、社会、経済など様々な分野の本が紹介されてきました。普段なかなか手にとることのない本を紹介され、自分の興味対象が広まったりすることも多かったです。自分がおもしろかったと思う本(電子書籍もok です)を紹介し合うことが基本ですが、そこからいろいろに話が広がったり、知らなかったことに気づかされたりすることも多く、それも楽しいです。話を聞くだけでも、おしゃべりするだけでもok、朗読もok です。是非一度、覗いてみてください! 本を通して一緒に楽しいひとときを過ごしませんか? 新しい仲間をお待ちしてま~す!

[ツアー]来て、見て、そして考えて! 小樽のアイヌ史跡をめぐるバスツアー

日 時 10月8日(土)9:00 ~ 17:00
集 合 札幌駅構内 東コンコース「団体待合所」 8:45 集合
参加費 3,000 円 *バス代、ガイド代
定 員 40 名(大型貸切バスを利用)
企画者 木村 二三夫(きむら ふみお) 平取「アイヌ遺骨」を考える会・共同代表
案内役 平山 裕人(ひらやま ひろと)
 アイヌ史研究者。小樽市生まれ。小樽市の小学校教員を長年勤める(現在は退職)。『アイヌ民族の現在、過去と未来!』(藤田印刷エクセレントブックス、2021)、『地図でみるアイヌの歴史』(明石書店、2018)、『シャクシャインの戦い』(寿郎社、2016)などアイヌ史に関する著書多数。

「効率的」なニシン漁のための強制移住、和人の「街作り」のための強制移住、北海道「開拓」のための強制移住、「学術研究」のための墓荒らし、そして「開拓」期の小樽の「繁栄」…小樽のアイヌ史跡を、バスの車窓から、あるいはその場に立って、見てみませんか? そして、史実から、私たちの今、立っている地点とは何かを考えてみませんか?

主な行程(予定)
札幌駅北口→【オタルナイ場所】新川(手稲山口付近)→銭函駅前(オタスツ、小樽内騒動、開拓使仮役所、銭函駅)→桜チャシ【見学】→(幕府)小樽内役所→三本木坂→小樽市立病院駐車場付近【見学】→小樽駅付近【各自昼食】→運河公園【見学】→オタルナイアイヌ強制移住地→ポン・トマリ→高島運上屋
→ニシン・ロード【見学】→札幌駅北口解散

[ツアー]アニマルウェルフェア農場見学会

第1回 高橋正明牧場(放牧酪農家。別海町中西別179-9)
 6月11 日(土)12 時30 分から(開始15 分前までに現地集合)

第2回 小林農園〔テンアール㈱〕(平飼い&放牧養鶏家。厚真町浜厚真467-1)
 9月9日(金)14 時から(同上)
 昨年に引き続き、アニマルウェルフェアに取り組む農場を訪ね、生産者の話に耳を傾けます。
※参加費は各回1,000 円(現地で徴収)。

[公開イベント]「アイヌとカムイのためのレクイエム」上映会

日 程 4月18日(月)18:00 ~ 20:00
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥)
参加費 500 円
ゲスト 多原良子 松平亜美 楢木貴美子 斎藤芳子 加賀谷京子 藤野知明(予定)
司会進行 丸山博 小泉雅弘

コンセプト: アマレヤシアター& ゲスツ 丸山博 アイヌ
女性会議メノコモシモシ
演出: カタジナ・パストゥシャク ナタリア・ヒリンスカ
アイヌ女性の肖像: ベアタ・ソスノフスカ
撮影・編集: 藤野知明 ピョトル・ニコフスキ
出演: ナタリア・ヒリンスカ 多原良子 松平亜美 加賀谷京子 楢木貴美子 カタジナ・パストゥシャク 斎藤芳子 アレクサンドラ・スリヴィンスカ
音楽: ナタリア・ヒリンスカ ( 白歌 現代編曲のポーランドの民謡) 楢木貴美子 ( 楽器 歌) 多原良子 ( 歌)

[公開イベント]性の多様性を考える

日 程 4月18日(月)18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 500 円     *オンライン受講可
お 話 さっぽろレインボープライド実行委員会の方々
企 画 佐藤 碧(さとう あおい) 北海道大学法学部3年生
     嶋田 麻璃絵(しまだ まりえ) 小樽商科大学3年生

2021 年3 月、札幌地裁は同性婚を認めないのは「違憲」であるとの判断を日本で初めて下しました。この一件は大きく報道され、性的マイノリティ(LGBTQ +)への関心は日本でも日々高まっています。しかし、日本での性的マイノリティへの理解は十分であるとは言えず、当事者ら活動に関わる人々にとっては解決すべき社会的課題が山積しているというのが現状です。性的マイノリティーに関する活動に取り組む「さっぽろレインボープライド」の方々が、この現状についてどのように捉えているのかを知るとともに、これからどうしていくべきなのかについて皆さんと共に考えます。