2021年度講座

2021年度に開催した講座をご紹介します。

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[語学・コミュニケーション]出会う英語 ☆英語で語ろう☆

日 程 10月11日(月)開講 後期18回(~3/14)毎週月曜19:00~20:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
*コロナウイルス感染対策として、会場では少数で行います。オンライン受講を希望する方はお気軽にお問い合わせ下さい。
定 員 10 名(最少催行5名)
受講料 一般30,000 円 会員28,500 円 25 歳以下24,000 円
  *体験(1回のみ)1,000 円
講 師 アンドレス・パトリシアン フィリピン出身

皆様へ ~メッセージ~

Hi! I’m Patrician and I’m from the Philippines.
I have been teaching English as a second language here in Japan for the past 10 years and have been involved in a lot of multicultural activities both here in Japan and abroad.
Let`s enjoy speaking English as we talk about current issues happening around the world.
Levels do not matter! We can all learn from each other! Let’s improve our English skills and get ready to become a part of the global society. See you!

英語は、世界中の異なる文化や歴史を持つ人々と交流するためのツールの一つです。しかし、普段使わないと、いざと言うときになかなか出てこないものです。この講座では、身近な話題やニュースを切り口に、自分の意見を英語で表す力を身に付けます。日常使う会話や基本的な文法も交えながら学んでいきます。「英語は苦手」と言う人も、拙くても間違っても大丈夫。話してみるのが第一歩!!英語で世界と出会いましょう。

[語学・コミュニケーション]ハングル 最初の一歩から

日 程 10月21日(木)開講 後期18回(~3/3)
    毎週木曜19:00 ~ 20:20
会 場 さっぽろ自由学校「遊」
   (愛生舘ビル5F 501A または6F愛生舘サロン)
定 員 10 名(最少催行5名)
受講料  一般30,000 円 会員28,500 円 25 歳以下24,000 円
    *体験(1回のみ) 1,000 円
テキスト 『できる韓国語初級Ⅰ』 2,200 円
     『 同 ワークブック』  1,200円
     (いずれもDEKIRU 出版 市内書店にて購入可)
講 師 コ・ソンギョン 北海道大学大学院 文学院

~講師からのメッセージ~

 みなさん、韓国語を聞いたことはあるでしょうね。知っている韓国語はありましたか。お隣の韓国の人々はどのような考え方をしているのか、またどう暮らしているのか。私と一緒に韓国語を学びながら韓国と韓国人の色々な面を覗いてみませんか。楽しく学んでいきましょう!
 耳に入ってくるハングル、ここ暫く、街中ではすっかり減ってしまったのは残念。でも独特な文字を目にすることや、食べたり観たりでハングルに触れる機会はとても多くなっている。語順がほとんど同じで漢字を借用してきたことなど、日本語ととても近しい。一方、母音の多いことや子音で終わる語彙が少なくないことなどが近寄りがたくしている? そのハングルを「遊」の教室で学びます。ご一緒しませんか。

[暮らし・環境]人も動物も満たされて生きる part5―アニマルウェルフェア(家畜福祉)をめぐって

日 程 10月23日(土)開講 全6回 
  月1回第四土曜14:00~16:00 ※第2回(11/27)のみ12:30~14:30
会 場 オンライン開催(zoom使用)
参加費 通し 一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,500円 
   (単発 1,000円/回 25歳以下500円/回)

アニマルウェルフェア(動物福祉)の語源は、「(人も動物も)満たされて、生きている」状態。家畜福祉については、消費者の認知度はまだ低く、ストレスから自由な飼育環境にない農場も少なくありません。第4期までの講座を受けて、家畜福祉だけでなく、伴侶動物や展示動物のアニマルウェルフェアも学びます。放牧酪農家や動物保護団体のメンバー、動物園の飼育スタッフ、研究者らが講師になり、普及に向けた課題や人と動物とのより良い関係を創る道筋を探っていきます。

2021年10月23日(土)第1回
世界と日本のケージフリー活動と企業の動向
●上原 まほ(うえはら まほ)
 「ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパン」リージョナルマネジャー(東京)
 いま世界的に家畜の取り扱いが問題視され、鶏の「100%ケージフリー卵」の調達に変える政策を掲げる企業が増えています。そうした世界の企業の動きと日本への影響、今後の展望をお伝えします。

2021年11月27日(土)第2回 ※12:30~14:30
放牧酪農家から見たアニマルウェルフェア
●高橋 正明(たかはし まさあき)
 「放牧酪農家の考える食と生命の会」代表(別海町)
 除草剤や遺伝子組み換え飼料の問題点を指摘する一方、「生きものがみんな幸せに」「健康になれる牛乳・牛肉の生産」の理念を掲げるグループを創った放牧酪農家が、アニマルウェルフェア(AW)について語ります。

2021年12月11日(土)第3回
学生たちが思うアニマルウェルフェアとは?
●平出 沙彩(ひらで さあや)
 青山学院大学の動物愛護団体「きすあに」創設者
●高野 雅(たかの みやび)
 「農場動物の動物福祉について考える会(TAF)」代表。麻布大学獣医学部学生
 それぞれの立場から家畜を取り巻く環境に疑問を抱き、アニマルウェルフェアに関連する団体の運営を経て行き着いた考えを、対談方式で皆さんに伝えられたらと思います。

2022年1月22日(土)第4回
アニマルウェルフェアとのつながり方
●岡田 朋子(おかだ ともこ)
 「新潟動物ネットワーク(NDN)」代表 
 犬や猫の動物愛護活動を続けているうちに、アニマルウェルフェアと出会いました。(多分)誰もが悩む、このテーマにどんなふうに取り組めるのか…。その道のりをお話します。

2022年2月26日(土)第5回
動物園動物のアニマルウェルフェア
●山本 秀明(やまもと ひであき)
 札幌市円山動物園飼育展示課長(獣医師)
 現在、動物園や水族館では、世界的な流れとして、動物福祉の向上が求められています。動物園動物のアニマルウェルフェアとは何か、どんなことをしているのか、円山動物園での取り組みを紹介します。

2022年3月26日(土)第6回
日本のアニマルウェルフェア普及に向けた課題
●松木 洋一(まつき よういち)
 日本獣医生命科学大学名誉教授(農業経済学)
 アニマルウェルフェア研究の第一人者が具体例を交え、国内外の家畜福祉の到達点や課題について解説します。AWの普及に向けた今後の取り組みをともに考える、まとめの講座になります。

[暮らし・環境]このままでいいの? 再生可能エネルギーの進め方 part9―再エネ促進の影で起こっていること

日 程 10月26日(火)開講 全6回 月1回火曜18:45~20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000円 会員4,800円 25歳以下2,400円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)

政府はカーボンニュートラル達成のため、再エネ導入に拍車をかけ、都市のスマートシティ化なども推進しています。これらの導入にはリチウムやコバルト、銅など希少金属が必須ですが、その採掘は現地先住民族の迫害と自然破壊をもたらし、その争奪戦は激化。枯渇も予想されています。国内では、風車建設をめぐり、地権者とのトラブルが発生しています。国も事業者も語らない影の部分を学び、地域のエネルギー自治のあり方など、市民が持つべき視点を深めていきます。

2021年10月26日(火)第1回
スマートシティのリスク
●加藤 やすこ(かとう やすこ)
 環境ジャーナリスト、いのち環境ネットワーク代表
 政府はスマートシティを推進しているが、インフラとして5Gが必要であり、電磁波被曝、サイバー攻撃など問題がある。スマートシティの一環として再エネの導入を目指す地域もあるが、健康や環境に負荷を与える側面がある。問題点を検証します。

2021年11月30日(火)第2回
大規模な再エネ設置と先住民族の土地/人権
●西原 智昭(にしはら ともあき)
 星槎大学共生科学部・特任教授
●佐々木 邦夫(ささき くにお)
 風力発電の真実を知る会
 国内で自然豊かな地方の生態系や生物多様性、景観などを無視する形で大規模な再エネ設備が建設される。途上国でも同じことが起こっており、特にその土地の先住民族の犠牲は深刻である。世界の事例からそれを俯瞰する。

2021年12月28日(火)第3回
日本の中山間地を脅かす、大型風力発電計画について
●徳本 修一(とくもと しゅういち)
 トゥリーアンドノーフ株式会社代表取締役、農業経営者
 疲弊する中山間地・限界集落では、大型風力発電事業で得られるわずかな地代に希望を抱き、地権者が土地契約を交わすケースが多々あります。事業計画が進む中山間地域の実態を報告しながら、抑止するための具体策を考えて行きます。

2022年1月25日(火)第4回
再エネから考えるエネルギー市民自治とは
●神代 知花子(くましろ ちかこ)  
 石狩市議会議員
 全国の再エネ計画地の住民団体がつながり、国による事業者優先の進め方にNOの声を上げ始めた。 グリーン成長戦略の名の元、再エネが導入される地方で、「反対運動」による住民の分断を越えて、 どのようにエネルギー自治を構築していけるか考察します。

2022年2月22日(火)第5回
電気料金の仕組みを知る
●小坂 直人(こさか なおと)
 北海学園大学名誉教授
 FITを支えているのは再エネ賦課金(3.36円/kWh)です。また、主として原子力を支えているのは電源開発促進税(0.375円/kWh)です。月々負担する額は小さなものですが、これが二つでは3兆円にもなり、油断はできないのです。

2022年3月22日(火)第6回
小さな林業の大きな可能性
●中嶋 建造(なかじま けんぞう)
 NPO法人自伐型林業推進協会代表理事
 地方創生と土砂災害防止のカギ「自伐型林業」。大規模な木質バイオマス発電は森林・林業を破壊する。

[暮らし・環境]協同労働が社会を変える―労働者協同組合法の成立と新しい働き方

日 程 10月28日(木)開講 全4回 月1回木曜18:00~20:00
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥)
受講料 通し(会場・オンライン共通) 一般4,000円 会員3,200円 25歳以下1,600円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)
コーディネーター 石本 依子(いしもと よりこ)
 ワーカーズコープ北海道事業本部副本部長。2010年3月ワーカーズコープ入団。篠路コミュニティセンター館長在任中に、まちづくり活動を行ったことから地域の居場所の必要性を感じ、2017年5月「篠路まちづくりテラス和氣藍々」を立ち上げました。

2022年10月1日労働者協同組合法が施行されることとなり、この法律や労働者協同組合についての解説が様々なメディアで取りあげられています。しかし、具体的にイメージできる方はまだまだ少数であると思います。できる限りわかりやすく労働者協同組合法、労働者協同組合の基本的な仕組みを紹介し、すでにこの働き方を実践している事例を聞いて、今後社会にどのような変化をもたらすのか考えてみたいと思います。

2021年10月28日(木)第1回
労働者協同組合法とはどのような法律なのか
●岩城 亮平(いわき りょうへい)
 ワーカーズコープ北海道事業本部 事務局長

2021年11月25日(木)第2回
協同労働の協同組合とは
●北村 久美子(きたむら くみこ) 佐藤 真美(さとう まみ)
 ワーカーズコープ 地域交流拠点ピリカ
●鈴木 祥江(すずき さちえ)
 ワーカーズコープ 恵庭
 協同労働の協同組合は、働く人々と市民が力を合わせて出資し、民主的に経営し、責任を分かち合って、人と地域に役立つ仕事をおこします。働く者、市民の垣根を越えて協同する中で、より良い地域社会の実現を目指して、よい仕事を追求していく事例を紹介します。

2021年12月23日(木)第3回
協同の力で仕事を起こす・まちづくりにいかす
●梶原 隆(かじわら たかし)
 ワーカーズコープ 手稲老人福祉センター
●諸澤 郁子(もろさわ いくこ) 
 ワーカーズコープ 旭川みんなのおうちカムカム
 地域社会にある様々な課題に目をむけ、市民と共に地域のニーズに応える活動が始まっています。市民がまちづくりの主体者となり仕事をおこし、協同労働と社会連帯活動に展開していく過程を紹介します。

2022年1月27日(木)第4回
どう活用する? 労協法
 3回の講座を聞いて、感じたこと、考えたことなど、第1回~第3回の講師を交えて意見交換し、これからの働き方についてみなさんと一緒に考えます。

[暮らし・環境]衣食住を相対化する―新しいライフスタイルの模索

日 程 11月13日(土)開講 全5回 月1回第二土曜14:30~17:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し 会場 一般8,000円 会員6,000円
   (単発 一般2,000円/回 会員1,500円/回)
※都合により、オンライン視聴は中止となりました。
講 師 俵屋 年彦(たわらや としひこ)
 テクノロジーの民主化を進めるTAWA LAB創設者。インターネット、ソーシャルメディア、新しいテクノロジーなどの講座を、2013年から継続しています。コミュニティFM三角山放送局で1998年から23年間、生番組のパーソナリティーを継続中。1996年からインターネットのホームページ、ブログ、ソーシャルメディアなどで情報発信を続けています。

分散的で循環型の技術が、日常生活の中に浸透してきています。自律し健康で充実した日々を送るために、うまく活用していきたいと思います。それは、私たちのこれまでの常識や価値観を大きく変えていくことにもつながります。循環社会を推進するためには、個別性、多様性を尊重しながら、日常生活も方向転換する必要があると思います。様々な話題を提供しますので、新しいライフスタイルについて、楽しく話し合いましょう。

2021年11月13日(土)第1回
睡眠
「充実した一日を過ごせば、幸せに眠れる」(ダ・ヴィンチ)。睡眠の意味、快適な睡眠法など、多角的に睡眠に迫る。

2021年12月11日(土)第2回
食事
「食物に対する愛より誠実な愛はない」(バーナード・ショウ)。食事の人類学的意味、SDGsな食事の可能性を探る。

2022年1月8日(土)第3回
衣装
「平和は人間の衣装である」(ウィリアム・ブレイク)。ファッション、衣装を通じて環境問題、世界平和を考える。

2022年2月12日(土)第4回
住宅
「住宅は住むための機械である」(ル・コルビュジエ)。「未来の建築は柔らかく毛深いものになるだろう」(ダリ)。

2022年3月12日(土)第5回
都市
「都市は人類の掃き溜めである」(ジャン・ジャック・ルソー)。従来の自然と都市の対立を超える新しい都市をつくる。

[暮らし・環境]老いと向き合う part6

日 程 10月1日(金)開講 全5回 月1回第一金曜14:00~16:00
  ※1月は参加者交流会を予定しています。詳細は開講後ご案内します。
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し2,500円(単発600円)

日々老いていく自分を受け止め、どう前向きに生きていったらいいのか。仲間や関係団体、施設の方々に話題提供していただいた後、参加者で自由に語り合います。出会いと、お互いの経験に学びあう機会になっています。ぜひ一度のぞいてみて下さい。

2021年10月1日(金)第1回
親を看取る・家族との距離を考える
●今 嗣王(こん つぐお)
 東区在住 70代男性
 いつも時間切れで話し足りない感が残るこの講座、今回は話題提供者の話を極力短めに抑え参加者の意見交流を中心にします。親の看取り・家族との関わり方について感じるところのある方ぜひご参加ください。

2021年11月5日(金)第2回
高齢者施設入居者の相談に関わって
●﨤町 賢治(そりまち けんじ)
 「遊」会員 楽ゆう館ふしみ相談員
 高齢の方々が暮らす施設では、看護や介護の他にも入居者の暮らしを支えるさまざまな仕事があります。認知症の方もいる入居者の相談やサポートを通して見える、施設での暮らしの様子をお話しいただきます。

2021年12月3日(金)第3回
『葬送を考える市民の会』に聞く ―墓を中心に
●齋藤 弘美(さいとう ひろみ)
 葬送を考える市民の会副代表
 少子高齢化やライフスタイルの変化により、継承者、管理も不要で費用も安い合同墓が注目されています。後悔したくないお墓選びを考えてみませんか。また、「葬送を考える市民の会」のこれまでの活動についてもお話しいただきます。

2022年2月4日(金)第4回
『在宅ひとり死のススメ』を読む
●細谷 洋子(ほそや ようこ)
 さっぽろ自由学校「遊」理事
 当事者目線から、老後の問題を調査研究してきた上野千鶴子さんが語る「おひとりさまでも、認知症でも大丈夫。慣れ親しんだ自宅で幸せな最期を迎える方法」。その準備と心構えに触れて語り合いましょう。本書を読まずに参加されても大丈夫です。
*『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子(文春新書 2021)

2022年3月4日(金)第5回
コロナ禍で高齢者施設の抱えている問題
●巻渕 悠(まきぶち ゆう)
 サービス付き高齢者向け住宅職員
 新型コロナウィルスが広がっている中、高齢者施設でも様々な問題が出てきています。ワクチンの接種についても含めて、色々な施設の状況の報告を聞きながら共に考えます。

[暮らし・環境]人も動物も満たされて生きる part4―アニマルウェルフェア(家畜福祉)をめぐって

日 程 4月22日(木)開講 全6回 月1回木曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 5,000 円 25 歳以下2,500 円 
   (単発 1,000 円/回 25 歳以下500 円/回)

アニマルウェルフェア(家畜福祉)の語源は、「(人も動物も)満たされて、生きている」状態。家畜福祉については、消費者の認知度はまだ低く、ストレスから自由な飼育環境にない農場も少なくありません。これまでの講座に引き続き、肉牛生産者や飲食業の取り組みをはじめ、採卵鶏のアニマルウェルフェア国際基準をめぐる問題点などについて学び、普及に向けた課題や人と動物とのより良い関係を創る道筋を探っていきます。

2021年4月22日(木)第1回
飲食店から見たアニマルウェルフェア
●石田 香織(いしだ かおり ) 
 「嬉楽株式会社」代表・オーガニックプランナー(札幌市)
 オーガニックレストラン経営のほか、ビーガン向けレシピの開発などを手掛けるなかで考えた、消費者とアニマルウェルフェアとの関係についてお話しします。

2021年5月27日(木)第2回
採卵鶏のアニマルウェルフェア
●森 映子(もり えいこ)
 時事通信社文化特信部記者
 吉川元農水相が鶏卵業者から賄賂を受け取っていたとして今年1月に在宅起訴されました。汚職事件で広く知られるようになった採卵鶏のアニマルウェルフェアの国際基準作りの経緯、安い卵の理由などについて説明します。

2021年6月24日(木)第3回
牛はただの食材か?―肉牛とアニマルウェルフェア
●比屋根 恵(ひやね めぐみ)
 「石垣島比屋根ファーム」代表(沖縄県)
 肉牛の生産現場の状況とそこから見える課題や農家の喜怒哀楽などを紹介します。当ファームが実践してきたアニマルウェルフェアの取り組みを含め、感受性の高い牛の魅力を一人でも多くの方に知ってもらいたいと思っています。

2021年7月29日(木)第4回
国会議員と考えるアニマルウェルフェア普及への道
●堀越 啓仁( ほりこし けいにん)
 衆議院議員(群馬2区・立憲民主)
 日本ではアニマルウェルフェアの認知度が低く、課題が山積しています。国会などで政府の取り組みを促してきた衆院議員をゲストに迎え、普及に向けた方策を一緒に考えます。

2021年8月26日(木)第5回
行政の取り組みを聞く
●叶 拓斗(かのう たくと)
 北海道農政部畜産振興課主幹(農林水産省から出向中)
 アニマルウェルフェアを普及していくときに、行政の取り組みは欠かせません。北海道や農水省の施策などについて紹介します。

2021年9月30日(木)第6回
実験動物のアニマルウェルフェアを考える
●森 映子(もり えいこ)
 時事通信社文化特信部記者
 薬や治療法の研究開発、生活・工業用品、農薬などに含まれる化学物質の安全性試験、学校の実習などあらゆる分野に使われている実験動物。その飼育環境、実験内容、法制度などの現状についてお話します。

[暮らし・環境]北海道の“ 核のゴミ” 処分問題を考える

日 程 4月21日(水)開講 全6回 月1回水曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501 A) 
    *オンライン受講も可
参加費 一般6,000 円 会員4,800 円、25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円)
    *オンライン受講1,000 円/回 25 歳以下500 円/回

後志管内の寿都町と神恵内村で“核のゴミ” 最終処分場の選定に向けた「文献調査」が始まり、道民の関心が高まっています。道北の幌延町では、当初計画の研究期間がなし崩し的に延長され、深度500mの調査坑道を掘削する計画が取り沙汰されています。こうした“核のゴミ” 処分問題の「過去・現在・未来」を、地元住民や研究者らの話を通して深掘りしていくのがこの講座の目的です。事業主体のNUMOの担当者との意見交換も企画しています。

2021年4月21日(水)第1回
「文献調査」をめぐる住民運動の今
●槌谷 和幸(つちや かずゆき)
 「脱・肌感覚リコールの会」共同代表(寿都町)
 郷里の寿都町にUターンして宿泊業を営むなか、昨年8月に突然、「文献調査」の応募に向けた動きが報道され、片岡春雄町長のやり方に疑問を抱き、住民運動グループに参加しました。これまでの取り組みなどを紹介します。

2021年5月19日(水)第2回
寿都・神恵内はなぜ調査受け入れに走ったのか?
●佐藤 英行(さとう ひでゆき)
 岩内町議・「後志・原発とエネルギーを考える会」事務局長
 最終処分地の選定に向けた「文献調査」に手を挙げた寿都町と神恵内村の行財政事情や、応募の背景にある洋上風力発電構想、後志管内での“核のゴミ拒否条例” 制定の動きなどについて解説します。

2021年6月16日(水)第3回
研究者から見た寿都・神恵内・幌延の地質
●岡村 聡(おかむら さとし)
 北海道教育大学名誉教授(地質学)
 核のゴミの最終処分場候補に名乗りを上げた寿都町と神恵内村。地質の専門家にとって想定外の出来事でした。はたして日本列島に地層処分の適地があるのかどうか、道南の地質について、道北の幌延とも比較しながら、考えてみたいと思います。

2021年7月21日(水)第4回
「幌延問題」をめぐる40 年の歴史をたどる
●滝川 康治(たきかわ こうじ)
 ルポライター(下川町在住)
 道北の幌延町が原子力関連施設の誘致に乗りだして40年が経過しました。「貯蔵工学センター計画」は撤回され、生き残ったのが“核のゴミ” 最終処分に向けた研究施設。これまでの経緯をたどり、「日本で地層処分は出来るのか?」を考えます。

2021年8月18日(水)第5回
周辺住民から見た“ 核のゴミ” 処分研究
●東 道(あずま おさむ)
 「核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会」事務局(稚内市在住)
 幌延町への放射性廃棄物施設の立地に反対する運動の歩みや、周辺の町で暮らす住民の目から見た“核のゴミ” 処分研究に対する疑問点などについて紹介します。

2021年9月22日(水)第6回
「文献調査」の事業主体に聞いてみよう
●NUMO(原子力発電環境整備機構)の担当者(交渉中)
 処分事業を進めるNUMOの担当者を招き、「文献調査」から地層処分に至る流れを説明してもらい、「道や地元・周辺自治体、道民の声をどう受け止めるのか?」「果たして日本で地層処分は可能なのか」などをめぐり、参加者と意見交換をする予定です。

[暮らし・環境]このままでいいの? 再生可能エネルギーの進め方 part8

日 程 4月27日(火)開講 全6回 月1回火曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) 
    *オンライン受講も可
参加費 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
   (単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円) 
    *オンライン受講1,000 円/回 25 歳以下500 円/回

再生可能エネルギー、水素発電、電気の地産地消、脱炭素社会等、これらに関する施策が地球温暖化を解決すると謳われている。国は農林水産業等に関わる大幅な規制緩和を実施して風力発電事業を強力に推進、同時にクリーンエネルギーとして原発の再稼働も再エネとセットで進めている。再エネ発電や電気自動車等に必要な希少金属はアフリカ、東南アジア、南米等で限定的に産出、採掘され、環境悪化が大規模に拡大。果たして人類は有限な地球と共存できるのだろうか。

2021年4月27日(火)第1回
脱炭素ビジネスの先進地「石狩市」の目指すところは?
●神代 知花子(くましろ ちかこ)
 石狩市議会議員
 地球規模の気候変動に各自治体の脱炭素の取り組みが求められる中、その先進地として、電力の大消費地「札幌市」と隣接する「石狩市」が注目されています。再エネ新事業と、その先の姿を考察します。

2021年5月25日(火)第2回
下川町の木質バイオマス事業を考える
●滝川 康治(たきかわ こうじ)
 ルポライター(下川町在住)
 国のモデル自治体の指定も受け、木質バイオマス関連事業に取り組んできた道北の下川町。公共施設に対する熱供給やバイオ発電などをめぐる経緯と現状について、地元住民の目線で紹介し、皆さんの感想をお聞きします。

2021年6月22日(火)第3回
再エネと原子力を支える原資はどこから来るか?
●小坂 直人(こさか なおと)
 北海学園大学名誉教授
 日々の生活に欠かせない電気の供給を受けるのですから、その料金を払うのは当然です。でも、そのお金は、本当に有意義に使われているのでしょうか?再エネと原子力を中心に考えてみましょう。

2021年7月27日(火)第4回
再エネ事業と日本人の特質―有限資源の観点から
●西原 智昭(にしはら ともあき)
 星槎大学共生科学部特任教授、国際野生生物保全NGO(Wildlife Conservation Society)自然環境保全研究員
 エネルギー調達に必須な世界の資源開発の現状を俯瞰する。資源のない日本はその調達に鉱物リサイクルや技術開発等を期待するが、「周りを見ず事を進める」日本人の特性をも視野に入れ再エネの是非を問う。

2021年8月24日(火)第5回
日本中に増え続ける風力発電事業に未来はあるのだろうか
●安田 秀子(やすだ ひでこ)  
 石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会
●佐々木 邦夫(ささき くにお) 
 風力発電の真実を知る会
 風力発電事業について、国は事業者の声を受け、環境アセスの規模要件を緩和し、期間短縮をして、更に導入促進をする構えです。洋上も含め、風車が日本中に建設されようとしている実態を探ります。

2021年9月28日(火)第6回
牧場を継承する若い酪農家に起こった風力発電計画
●小川 拓也(おがわ たくや) 
 豊富町在住酪農家
 夜空に満点の星が輝く集落から1 kmしか離れていない丘に、巨大風力発電が8 基建設されようとしている。都会の電気のために地方の自然や暮らしを犠牲にしないで欲しいと夢を抱いて移住してきた酪農家が訴えています。

[暮らし・環境]老いと向き合う part5

日 程 5月7日(金)開講 全5回 月1回金曜14:00 ~ 16:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し2,500 円(単発600 円)

日々老いていく自分を受け止め、どう前向きに生きていったらいいのか。仲間や関係団体、施設の方々に話題提供していただいた後、参加者で自由に語り合います。出会いと、お互いの経験に学びあう機会になっています。ぜひ一度のぞいてみて下さい。

2021年5月7日(金)第1回
終活、葬送をめぐって(1) 葬儀を考える
●横田 恒一(よこた こういち)
 「遊」会員。講座のテープ起こしやFB 広報担当。
 葬儀屋任せにしない葬送のあり方を考えていたはずなのに、いざ実際にその時になると、分からないことや迷うことの連続…。親の老いと葬儀をめぐる経験を具体的にお聞きして、考えたいと思います。

2021年6月4日(金)第2回
私の老いじたく
●西城 民治(さいじょう たみじ)
 「遊」準会員 70 代 自営業 美術制作
●今 嗣王(こん つぐお)
 東区在住70 代男性
 少しずつ老いてきている我が身。病気になった時の備えは?どこで最後を迎えるのか?費用はどうするの?日々の暮らしを大事にしながら、これからの問題にどう備えて行ったらいいのかを語り合います。

2021年7月2日(金)第3回
地域の居場所
―あさ夕喫茶『ぷらっと』に集う人たち
●羽田 雅俊(はねだ まさとし)
 喫茶ぷらっと店主
  石狩市花川北団地の一角に開店した『喫茶ぷらっと』は地域の高齢者の居場所になっています。マスターや常連さんたちに『ぷらっと』の魅力について語ってもらい、その後意見交流をします。
※この回の会場は『ぷらっと』(石狩市花川北2 条4 丁目℡:090-7050-0618)です。単発の参加希望者は必ず事前予約をお願いします。(6/15 締切、定員11 名)

2021年8月6日(金)第4回
終活、葬送をめぐって(2) 火葬と墓地問題
●俵屋 年彦(たわらや としひこ)
 テクノロジーの民主化を進めるTAWA LAB 創設者
 日本は火葬率99.97%の火葬大国。しかし、世界では火葬に代わる地球環境に配慮した様々な葬送が模索され、実行され始めています。持続可能でオルタナティブな葬送の可能性について、情報提供していただき、考えます。

2021年9月3日(金)第5回
老いと労働:シルバー人材センターの仕組み
●河上 直輝(かわかみ なおき)
 シルバー人材センター
  高齢者と呼ばれる年齢になっても、まだまだ元気。趣味やボランティアもいいけれど、 できれば仕事もしたい。そういう高齢者のニーズ を組織化し、仕事をしたい人、仕事を頼みたい人をつなぐシルバー人材センター。運営や仕事内容など、具体的な仕組みをお聞きします。

[暮らし・環境]PARCの映像で学ぶ 私たちの暮らしと社会

日 程 5月15日(土)開講 全5回 月1回土曜14:00 ~ 16:00
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F・南側奥)
参加費 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円)

さっぽろ自由学校「遊」と協力関係にあるアジア太平洋資料センター(PARC)では、私たちの暮らしや社会に潜む様々な問題を考えるきっかけとなるような映像を多数制作しており、教育現場でも視聴覚教材として活用されています。このシリーズでは、近年制作された映像作品を観ながら、問題の所在や、解決への糸口などについて話しあいたいと思います。

2021年5月15日(土)第1回
プラスチックごみ ―日本のリサイクル幻想
(2019 年、カラー28 分)
 リサイクルという建前のもと、増え続けた使い捨てプラスチック。生態系全体に汚染が広がるいま、私たちに問われている未来への選択―。

2021年6月19日(土)第2回
スマホの真実 ―紛争鉱物と環境破壊のつながり
(2016 年、カラー35 分)
 スマートフォンに使われる希少金属。その採掘現場で起こる環境破壊と人権侵害から、つくる責任・使う責任を考える。

2021年7月17日(土)第3回
壊れゆく森から持続する森へ
(2020 年、カラー39 分)
 全国に広がる森林の皆伐。自然災害時に土砂崩れを誘発するケースも増えているだけでなく、再造林も十分に進んでいない。「小さな林業」の担い手が、新たな生業と地域づくりのあり方を提案する。

2021年8月28日(土)第4回
外国人収容所の闇 ―クルドの人々は今
(2020 年、カラー39 分)
 クルドの人々の証言から、外国人収容所における人権侵害の実態を明らかにし、日本社会のあり方を問う。

2021年9月18日(土)第5回
終わりのない原子力災害 ―3.11 東日本大震災から10 年
(2021 年、カラー43 分)
 2011 年3 月11 日に発生した東京電力福島第一原発事故。10 年たった今も、事故は収束しておらず、「復興」政策は人びとに分断と苦悩をもたらしている。「人災」としての原子力災害の実状に迫る。

[社会・人権]公開研究会 森林の権利とアイヌ民族

日 程 10月18日(月)開講 全3回 月1回第三月曜19:00~21:00
会 場 オンライン開催(zoom使用)
参加費 通し2,400円 25歳以下1,200円 
   (単発 1,000円/回 25歳以下500円/回)
コーディネーター 小林 舞(こばやし まい)
 京都大学学際融合教育研究推進センターアジア研究教育ユニット/経済学研究科研究員
 立命館大学政策科学部、同志社大学グローバル・スタディース研究科 非常勤講師

アイヌ民族の生業や文化は、ヤウンモシリ(現在の「北海道」島)に広がる大規模な森林に大きく依存していました。ここでいう森林には、森林地帯を流れる河川や湖沼、そこに生息する多くの動植物が含まれます。アイヌ民族の森林の権利がいわゆる「北海道開拓」によって奪われ、その森林は多くの日本人開拓者に与えられて「開墾」され、現在の「北海道」が出来上がったことは、みなさんの知るところです。2019年の「アイヌ施策推進法」を前後して、アイヌ民族と森林のこの関係に新たな転機が訪れようとしています。アイヌ民族の先住権の一部として、この「新たな転機」を考えたいと思います。

2021年10月18日(月)第1回
アイヌ民族と森林問題の動き―2019年「アイヌ施策振興法」を中心に
●上村 英明(うえむら ひであき)
 恵泉女学園大学教授、市民外交センター共同代表、国際人権法(先住民族の権利)を専門。
 2019年に制定された「アイヌ施策推進法」に前後して、アイヌ民族と森林の権利に関していくつかの問題が提起されています。森林との関係がどのように変化しようとしているのか、まず現実の変化をいくつか紹介しながら、これを全体として概観します。「アイヌ施策推進法」の新たな検証の場になるかもしれません。

2021年11月15日(月)第2回
共用林野制度の沿革と特質―アイヌ共用林の限界と可能性
●齋藤 暖生(さいとう はるお)
 東京大学演習林講師。専門は森林政策学、植物・菌類民俗。
 アイヌ施策推進法において、森林利用について規定された唯一の手段が「アイヌ共用林」です。これは、国有林の共用林野制度を準用しています。この制度の沿革をたどることで、アイヌ共用林に潜む課題と可能性を読み解いていきます。

2021年12月20日(月)第3回
先住慣習権の保障と森林認証制度
●内藤 大輔(ないとう だいすけ)
 京都大学農学研究科助教。専門は東南アジア地域研究、ポリティカル・エコロジー。
 森林認証制度は、持続的な森林管理を第三者が保証するものです。その特徴の1つとして、認証取得者に先住慣習権の保障をにもとめていますが、その運用実態についてはまだ十分明らかになっていません。認証制度導入の事例から、森林認証制度の導入とその課題について探っていきたいと考えています。

[社会・人権]ベーシックインカムとは何か

日 程 10月1日(金) 開講 全5回 月1回金曜18:45~20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生館ビル5F 501A)  *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,000円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)
講 師 樋口 浩義(ひぐち ひろよし)
 東京都葛飾区生まれ、63歳。岩手県立盛岡短期大学(現岩手県立大学)専任講師、助教授をへて、水戸短期大学准教授、教授(その後退職)。専門は会計学だが、その中で最近10年間は、とりわけ、公会計学に関心を持ち、政府予算管理の立場からベーシックインカム論を研究中。日本ベーシックインカム学会会長。

最近、日本でも再びベーシックインカムが注目されている。諸外国では、イタリアは、2019年4月、スペインでは2020年6月より導入され、フランス、ドイツでも導入が検討されている。日本国内でもコロナ禍の経済的対策として、特定給付金として、今のところ1回限りだが、現金10万円が全国民に給付された。また竹中氏の発言「10万円の給付はうれしいが、1回では将来への不安も残るだろう。例えば、月に5万円を国民全員に差し上げたらどうか。その代わりマイナンバー取得を義務付け、所得が一定以上の人には後で返してもらう。これはベーシックインカムといえる。実現すれば、生活保護や年金給付が必要なくなる」(『エコノミスト』6月2日号)に始まった問題を契機として、ベーシックインカムが再び議論され始めている。本講座では、ベーシックインカムの本来的な意義を振り返るとともに、海外での実施状況をも踏まえ、とりわけ社会保障との関連を踏まえ、日本での導入を検討していくことにしたい。

2021年10月1日(金)第1回
ベーシックインカムとは何か 
 中世のトマス=モアの『ユートピア』から始まり、現代に至るベーシックインカムの歴史的由来を検討するとともに、現時点で問題とされているベーシックインカムや日本国内における議論の状況を紹介していく。

2021年11月5日(金)第2回
ベーシックインカムの諸外国での導入状況
 現時点での諸外国や日本でのベーシックインカムの事例を紹介する。

2021年12月3日(金)第3回
我が国でのベーシックインカム導入案
 わが国で導入が考えられる導入パターンについて社会保障と財源から実現可能性を考察する。

2022年2月4日(金)第4回
ベーシックインカムの導入と財源(税収かMMTか)

2022年3月4日(金)第5回
経済成長か環境重視か

[社会・人権]ミャンマー(ビルマ)で、いま何が…

日 程 10月8日(金)開講 全6回 月1回金曜18:45~20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000円 会員4,800円 25歳以下2,400円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)

2021年2月の軍事クーデターに対し、ミャンマー(ビルマ)の人びとは街頭へと繰り出し、大規模な抗議行動を繰り広げましたが、すさまじい軍の弾圧により多くの犠牲者が生じています。こうした事態の中、道内在住のミャンマーの方々も不安定な状況にもかかわらず、祖国の民主化を求めて声をあげています。歴史的にも、現在も、日本との関わりが深いミャンマー(ビルマ)でいま何が起きているのか知ると共に、私たちには何ができるのか皆さんと共に考えます。

2021年10月8日(金)第1回
ミャンマーで何が起こっているのか
●ウィン ミン トゥン
  Myanmar Youth Association Hokkaido(MYAH)
 他、道内在住ミャンマー人の皆さん
 ミャンマーはいまどのような状況なのか、ミャンマーの人々はどのような状態を望んでいるのか、北海道で暮らすミャンマー人の方々に直接お話しいただきます。

2021年11月12日(金)第2回
クーデター、民主化運動の歴史的背景
●道内在住ミャンマー人の方
 ミャンマー軍の成り立ちや学生たちによる民主化運動の歴史、少数民族と軍との関係など、現在の状況の背景にある歴史的経緯についてお話しいただきます。

2021年12月10日(金)第3回
ミャンマーの文化と暮らし・民族
●HAYASHI THIN THIN NAING(林 テン テン ナイ)
 ミャンマー語通訳・翻訳
 私は、日本に住んで30年間になります。日本人と結婚し、息子と3人で暮らしています。これまでミャンマー文化の担当者として学校訪問を10年以上しています。ネットで検索できないミャンマー文化も楽しく話したいと思います。

2022年1月14日(金)第4回
ミャンマーと日本とのつながり―経済「協力」と国軍
●木口 由香(きぐち ゆか)
 メコン・ウォッチ事務局長
 日本は過去にはその資源開発、「民政化」後は市場としてミャンマーに強い関心を抱いてきた。両国はこれまでどのようにつながってきたのかを開発問題から概観し、クーデターを起こした国軍との関係を考える。

2022年2月11日(金)第5回
在住ミャンマー人たちのこれから
●西千津(にし ちず)
 カトリック札幌司教区難民移住移動者委員会
 日本政府は、母国の情勢不安を理由に日本への在留を希望するミャンマー人について、緊急避難措置として在留や就労を認めることにしたが、一時的な措置でしかない。難民認定はあるのか?入管法は今後どうなるのか? 今後の課題を一緒に考えたい。

2022年3月11日(金)第6回
私たちに何ができるのか―日本人に求められていること
●道内在住ミャンマー人、市・道議会議員ほか
 祖国の民主化を求めて声をあげるミャンマーの若者たち。私たちの隣にいる彼らの声に、私たちはどう応えればよいのでしょうか? 皆さんと共に考えたいと思います。

[社会・人権]明治のサッポロのアイヌ史を掘る

日 程 10月13日(水)開講 全6回 月1回第二水曜18:45~20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F501A)  *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000円 会員4,800円 25歳以下2,400円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)

東京オリンピックの華マラソンは、2021夏、札幌駅前や北大の構内を駆け抜け、世界中の人々の記憶に刻まれた。しかし、明治時代の初めまで、そこにアイヌ・コタンがあったことを思い出す人はいるだろうか? ここ数年、新しい史実が次々に明らかになっている。一極集中で発展を続ける大都市札幌の原点としての明治のアイヌ史の実像を学び直したい。

2021年10月13日(水)第1回
札幌中心部のコタンはどこにあったか?―コトニ・コタンを中心に考える
●谷本 晃久(たにもと あきひさ) 
 北海道大学大学院文学研究院教授 
 近代の計画都市のイメージが強い190万都市・札幌。しかし古地図や古文書を紐解くと、明治初頭に複数のアイヌ民族の集落(コタン)が所在していたことが知られる。では、それはどこにあったか?具体的に考えてみたい。

2021年11月10日(水)第2回
開拓使、川でのサケ漁を禁止する
●山田 伸一(やまだ しんいち) 
 歴史研究者
 開拓使(1869?1882)は、河川に遡上するサケの漁に制限を加えた。1878(明治11)年には豊平川など今の札幌市内の川でのサケ漁を禁止し、「密漁」を取り締まる。禁漁の背景やその影響を考える。

2021年12月8日(水)第3回
東京で学んだサッポロのアイヌたち
●広瀬 健一郎(ひろせ けんいちろう)
 鹿児島純心女子大学人間教育学部・教員
 開拓使は、1872年~1875年の間、東京でアイヌ青年に日本語の読み書きや算術、農業等の指導を行いました。東京で学んだサッポロのアイヌ青年を中心に、この施策が彼/彼女らに何をもたらしたのかを考察します。

2022年1月12日(水)第4回
樺太アイヌ=エンチウの「戦後」
●楢木 貴美子(ならき きみこ)
 樺太アイヌ協会副会長、札幌在住
 私たちは自らを「エンチウ」と呼びます。先祖は樺太千島交換条約で故郷から宗谷へ、さらに石狩川を遡上し江別の対雁(ついしかり)へ強制移住させられ、多くの命が犠牲になりました。その遺骨を故郷へ帰したいと願っても大きな壁があります。

2022年2月9日(水)第5回
コトニ・コタンへの旅
●小田 博志(おだ ひろし)
 北海道大学大学院文学研究院・教員、専攻・人類学
 現在の北大構内の土地にかつてあったコタンの墓地から、明治初期に頭骨が盗み出された。その「人」の故郷への帰還はまだ終わっていない。その未完の旅を辿りながら、北大の、札幌の脱植民地化を考える。
※この回のみ、読書会「『大学による盗骨』を読む」との合同講座となります。

2022年3月9日(水)第6回
明治期石狩川のカムイチェプ(サケ)
●平田 剛士(ひらた つよし)
 フリーランス記者
 石狩川のサケは、日本の北方進出によって最も搾取された地域個体群と言えよう。サケをカムイチェプと呼ぶ流域のアイヌも甚大な影響を被った。いま先住民の権利回復運動のシンボルとなった「川サケ」に光を当てる。

[社会・人権]ウコチャランケ -話し合い- アイヌとしての思いを伝え、表現する

日 程 10月22日(金)開講 全6回 月1回第四金曜19:00 ~ 21:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000円 会員4,800円 25歳以下2,400円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)
コーディネーター 中村 康利(なかむら やすとし) 
 北海道新聞文化部編集委員、同紙「ウコチャランケ」欄担当

民族共生象徴空間(ウポポイ)が2020年7月にオープンしたこともあり、テレビや新聞はここ数年、アイヌ民族を積極的に取り上げるようになりました。一方で、アイヌ民族の多様な思いは社会のひとりひとりにどれほど伝わっているのかという疑問もあります。こうした問題意識から、北海道新聞はこの年の10月、アイヌ民族をテーマにした「ウコチャランケ」という月1回程度の連載を始めました。「遊」では今回、同欄で原稿を書いたり、インタビューに答えたりしていただいた方々を講師として招き、紙面で伝えたかったことや、言い尽くせなかったことを語ってもらいます。受講者の皆さんと話し合いながら、思いを共有できるよう理解を深めていきたいと思います。

2021年10月22日(金)第1回
貝澤 耕一さん  二風谷の歴史を語り、森を守る
 ナショナルトラスト・チコロナイ相談役、アイヌ(=ひと)の権利をめざす会共同代表、適切に管理された森林を認証する国際的な非営利団体・FSC(森林管理協議会)先住民族常設委員会委員などを務め、アイヌ民族の歴史、文化、権利について国内外で講演している。平取町二風谷在住。

2021年11月26日(金)第2回
川上 容子さん  アイヌとして生きる、歌う
 2006年、豊川容子名義でアコースティックユニット「zizi(ジジ)」のボーカルとして活動。2014年、アイヌの歌や踊り、オリジナルの楽曲などを披露するユニット「nin cup(ニンチュプ)」を結成。アイヌシンガー、「シケレベカレー デリバリー」店主。札幌市在住。

2021年12月24日(金)第3回
清水 裕二さん  民族共生の「おむすび型社会」
 道内の中学や養護学校に勤務し、2001年、中札内高等養護学校校長で退職。北海道ウタリ協会江別支部(現江別アイヌ協会)支部長などを歴任。「北大開示文書研究会」共同代表や「コタンの会」代表を務め、アイヌ民族の遺骨問題や先住民族の権利の実現に取り組む。江別市在住。

2022年1月28日(金)第4回
原田 公久枝さん  多様な少数者の尊重を願う
 十勝のアイヌ民族の伝統的な歌や踊りを伝承する女性グループ「フンペシスターズ」のメンバー、2020年6月に創刊したウェブ上のフリーペーパー「RUYKA ITAK(ルイカ イタク)」代表。札幌市在住。

2022年2月25日(金)第5回
小笠原 小夜さん アイヌ文化のイラスト表現(オンライン登壇予定)
 イラストレーター。「道新こども新聞 週刊まなぶん」の連載「ミンタラ」のイラスト担当。「アイヌ語カルタ」やアイヌ文様を取り入れたカレンダーの作製、トラックの外装デザインなどを手掛ける。共著に池田忍編「問いかけるアイヌ・アート」(岩波書店)、北原モコットゥナシ編著「ミンタラ アイヌ民族27の昔話」(北海道新聞社)。東京都在住。

2022年3月25日(金)第6回
川上 恵さん  温かい気持ちで個性を認め合う多民族共生
 首都圏のアイヌ民族の若者によるパフォーマンスグループ「アイヌ・レブルズ」に参加。帯広カムイトウウポポ保存会、札幌ウポポ保存会会員。札幌市在住。

[社会・人権]まず歴史の事実を知ろう ―日本の歴史認識

日 程 10月25日(月)開講 全6回 月1回第四月曜18:45~20:45
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般4,000円 会員3,000円 25歳以下2,000円
   (単発 1,000円/回 25歳以下500円/回)
講 師 小林 久公(こばやし ひさとも)
 強制動員真相究明ネットワーク事務局次長。日本軍「慰安婦」問題解決全国行動 資料チーム。戦争させない市民の風・北海道 事務局長。過去と現在を考えるネットワーク北海道 代表。
コメンテーター 林 炳澤 (いむ ぴょんてく) 
 さっぽろ自由学校「遊」共同代表。日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会 共同代表。

日本の未来アジアの平和は、日本社会の歴史の継承と歴史認識の共有にかかっています。それにしても、歴史の事実で知らないことの多いことか。学校で教えられなかった歴史を前に、モヤモヤしていることの多いことか。人のアイデンティティも歴史認識を基盤に形成されます。それで日本の過去清算問題を考える場を作り、日本の未来を切り開きたいと考えます。どうぞご参加ください。

2021年10月25日(月)第1回
「慰安婦」問題とは何か
 被害者の声とそれを裏付ける資料をもとに考えます。参考資料「日本軍『慰安婦』関係資料21選」をネットで見てください。

2021年11月22日(月)第2回
「強制連行を示す文書は無い」とは
 日本政府は、「慰安婦」の強制連行を示す文書は無いといっていますがこれは本当でしょうか。

2021年12月27日(月)第3回
法的に解決済みとは
 日本政府は、過去清算問題については「全て法的には解決済み」と言っていますが、法的に何が解決し、何が解決してていないのかをかんがえます。

2022年1月24日(月)第4回
徴用工問題とは
 韓国での日本の使役企業への損害賠償判決を中心に強制動員問題について考えます。

2022年2月28日(月)第5回
日韓条約での解決とは
 1965年の日韓請求権協定に基づいて制定された「昭和40年法律第144号」という法律が日本にあります。日本に残されている朝鮮人労働者の未払金や郵便貯金の解決方法を考えます。

2022年3月28日(月)第6回
韓国併合条約とは
 岩波ブックレット『韓国併合 110年後の真実』( NO. 1014) (和田春樹)を参考に考えます。

[社会・人権]産金・産油大国のソ連崩壊30年 ―篤農家と小農家族経営を清算した歴史的禍根

日 程 11月11日(木)開講 全4回 月1回第二木曜18:45~20:45
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥)
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般4,000円 会員3,200円 25歳以下1,600円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)
講 師 佐々木 洋(ささき よう) 
 異論派メドヴェージェフ兄弟研究者。関連業績:メドヴェージェフ著・拙訳 (1995)『ソヴィエト農業』北大図書刊行会。拙稿「産金・産油国としての旧ソ連体制の崩壊」佐々木他編(2000)『ロシア極東の農業改革』御茶ノ水書房。

ソ連革命の限界とソ連崩壊の根本原因は、マルクス主義のドグマ「農業も大規模経営が優勢」を過信、富農と小農家族農業を敵視した結果、スターリンの死後、農業が巨大赤字部門に身を落とし、自国が法外な穀物輸入国に転落したこと。だが、天賦の産金産油国=ソ連は問題を先送りした。一方、西側は省エネ技術で石油危機を克服。1985年以降原油価格も下落。原油収入激減のソ連は国家破産。ここで連邦構成共和国が独立すれば連邦解体は必至。

2021年11月11日(木)第1回
1917年革命と1929~32年第二革命
①現実「小農経営主体」vs ドグマ「農業も大規模経営が優勢」
②大飢饉を招いたスターリンの譲歩:農戸の宅地付属の副業菜園を容認

2021年12月9日(木)第2回
スターリン晩年期の農業=アキレス腱論争
①ヤスニー:農村収奪が体制を脅かす致命的弱点
②外交官ケナン:コルホーズへの国民的不満
③ヴォーリン:個人副業への依存の高さ

2022年1月13日(木)第3回
産金・産油国の僥倖:農業問題を先送り
①マガダン・コルィマ流域砂金鉱
②西シベリアで石油噴出・最大級の産油国に
③赤字農場の増産よりも、原油で穀物を輸入するのが安上り

2022年2月10日(木)第4回
1985年の逆石油危機とペレストロイカ
①米国カンザス・アイオワ農民の驚き
②西側の省エネ・省資源が原油暴落を誘発
③連邦国家の財政破綻と連邦構成穀倉共和国の独立宣言

[社会・人権]過去を今に伝える現在のサハリン―歴史理解を深めるために

日 程 10月12日(火)開講 全5回 月1回第二火曜18:30~20:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し 一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,000円
   (単発 一般1,500円/回 会員1,000円/回 25歳以下500円/回)
※最初に「簡単なロシア語」 10~15分、時々「原語で歌うロシア民謡」
講 師 小山内 道子(おさない みちこ)
    元道教育大ロシア語非常勤講師、翻訳家、サハリン・樺太史研究会会員
*アシスタント コジェーブニコワ・ダリア(大学院生、専門のテーマを報告)

現在の世界をよりよく理解するためには正確な事実に基づく歴史認識を獲得することが大切です。本講座では北海道から一番近く、歴史的関係も深い外国、ロシア・サハリン州について2期にわたって日本との関係を軸に2世紀にわたるサハリン島・樺太の歴史を学習してきました。後期では日本で殆ど知られてこなかった20世紀初期からの北サハリンに目を向け、同時にこの時期に数奇な運命を生きた人物の個人史に光を当て、社会の流れを実感したいと思います。また、日ソ戦争後にサハリン社会はどのように形成されたか、日本人との共生、引揚げ、残留日本人の問題、ソ連崩壊後の変化、現在のサハリン州、映像も使用し、全般的な理解を目指します。

2021年10月12日(火)第1回
日露戦争以降の北サハリンの状況、日本軍による再度の占領時代 
1)帝政時代から革命へ
2)シベリア出兵、日本軍侵攻・統治時代
 日本軍と親しかった炭鉱経営者ペトロフスキー家の運命
3)ヴィノクーロフ、富の蓄積:出世と亡命への道筋

2021年11月9日(火)第2回
隔絶されていた北サハリン
1)ソヴェート政権の成立―日本軍協力者の摘発と粛清
2)1925年、日ソ基本条約締結―日ソ国交回復
3)北サハリンから樺太への亡命者たち
 *マルキィアン・ボリシコとニーナの運命(大鵬の異母姉)

2021年12月14日(火)第3回
現在のサハリン人とは誰?出身地は?
1)第二次大戦後のソ連の状態、サハリンへの移住政策、過程、特典
  サハリン移住者の入植地:地図と統計
2)日本人との共生、日本人の引揚問題と引揚の過程
3)引き揚げられなかった人々:残留日本人、朝鮮人
 *日本人の違和感:インタビューと「回想記」等の証言

2022年1月11日(火)第4回
日本領樺太からソ連領サハリン州へ 樺太社会の社会主義化への道
1)日本人住民統治:登録、経済活動復帰、学校、生産再開、イデオロギー教育
  新聞「新生命」、地名変更、娯楽…
2)日本人の引揚、ソ連移住者の遅れ―労働力不足、建築、生産の遅滞
3)米ソ対立による軍事力増強と住民生活へのしわ寄せ
  →「鉄のカーテン」時代
 *思想統制と検閲、母国との交流の不可能、残留邦人F.N.さんの「回想記」から

2022年3月8日(火)第5回
ソ連崩壊後30年 現在のサハリンと日本、北海道
※都合により、2月8日より変更となりました。
1)サハリンと北海道との関係:領事関係、交通、経済・ 貿易活動
2)姉妹関係市町村交流、教育・文化交流、サハリンに関 する研究活動
3)サハリン観光、日本領樺太時代の文化遺産とその保護
◎サハリン史を学習して:感想と話し合い

[社会・人権]SDGsで世界は変われるのか?―持続可能な社会への変革のアプローチとは

日 程 4月30日(金)開講 全6回 月1回金曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 5,000 円 25 歳以下2,500 円
   (単発 1,000 円/回 25 歳以下500 円/回)
協 力 SDGs 市民社会ネットワーク

国連がSDGs(持続可能な開発目標)を掲げて5 年が経過しました。国内でもSDGsへの注目が広がる一方、SDGsに対する批判的な意見もみられるようになってきています。そもそも、SDGsを掲げながらも、政府や大企業はそれとは逆行する行動をとっているようにもみえます。SDGsは社会を変える起爆剤となりうるのか? それとも、真の問題をぼやけさせるまやかしに過ぎないのか? 持続不可能な実態を生み出している社会の基本構造を見つめるところから、持続可能で公正な社会への変革のためにはどのようなアプローチが必要なのか、一緒に考えてみませんか?

2021年4月30日(金)第1回
SDGsと国際開発―その始まりとその後
●大橋 正明(おおはし まさあき)
 SDGs 市民社会ネットワーク共同代表理事、聖心女子大学教授
 持続可能な開発目標(SDGs) の土台は、「開発」です。この世界共通の開発という考え方はいつどこでなぜ生まれたのか、どう変遷してきたのか、そしてSDGs はどうなり、その後をどうなるのかを、一緒に考えます。

2021年5月28日(金)第2回
SDGsと脱成長
●中野 佳裕(なかの よしひろ)
 早稲田大学地域・地域間研究機構次席研究員
 この講座では、「持続可能な開発目標(SDGs)」が抱える様々な矛盾や限界を歴史的に整理し、その隘路から抜け出すために、近年注目されている「脱成長」パラダイムを巡る先端的議論を紹介します。

2021年6月25日(金)第3回
SDGsと先住民族の権利
●鈴木 真代(すずき まよ)
 サステナビリティ・コンサルタント/Social Connection for Human Rights 共同代表
 SDGs を起案した国である南米コロンビアより、起案者の思いや途上国側にとってのSDGs の意義を解説し、世界的にも人権リスクの高いラテンアメリカの先住民に関して、コロナ禍の状況、人権尊重及び人権侵害の事例を紹介。

2021年7月30日(金)第4回
SDGsと環境・女性
●萩原 なつ子(はぎわら なつこ)
 立教大学大学院21 世紀社会デザイン研究科・教授、認定特定非営利活動法人日本NPO センター代表理事
 本講座では、ジェンダーの視点から環境問題をとらえ、社会的公正と環境的公正の同時達成を目指すエコフェミニズムの考え方、SDGs における目標5「ジェンダー平等」の位置づけと役割について考える。

2021年8月27日(金)第5回
SDGsと民主主義 〈対談〉
●今田 克司(いまた かつじ)
 社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(SIMI)代表理事、SDGs 市民社会ネットワーク業務執行理事
●宇野 重規(うの しげき)
 東京大学社会科学研究所教授
 SDGs のスローガン「誰一人取り残さない」を実現するためには、一人一人が当事者意識をもち、個人の気づきを掘り下げ、自ら行動を起こし、政治の仕組みに乗せ、社会
の変革を担うことが求められる。これらの取り組みと民主主義社会の伸長はどうつながっていくのか、対談形式で解きほぐしていく。

2021年9月24日(金)第6回
SDGsと障害―障害者が取り残されないように
●中西 由起子(なかにし ゆきこ)
 DPI(障害者インターナショナル)日本会議副議長
 ジェンダーの場合と同様に、障害者に対する有形無形の差別はいまだ存在する。障害者が取り残され続けないように、SDGs 推進における障害のインクルージョンの意義を考える。

[社会・人権]学校教員による性暴力、その実態を知る

日 程 5月14日(金)開講 全4回 月1回金曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 3,000 円 25 歳以下1,500 円
   (単発 1,000 円/回 25 歳以下500 円/回)
講 師 石田 郁子(いしだ いくこ)
 北海道大学文学部、金沢美術工芸大学卒。2019 年、中学教師の性被害によるPTSD 損害賠償請求訴訟を提起。法務省・性犯罪に関する刑法改正検討会ヒアリングに参加。同会に教員による性被害アンケート結果を提出、文部科学省に政策提言とアンケート結果を提出。2020 年12 月に高裁判決で請求棄却、性的行為が事実認定され、2021 年1 月、札幌市教育委員会は28 年前の性的被害を認定、加害者を懲戒免職にする。

学校教員による児童生徒への性暴力は、暴力や暴言の問題と同様に数十年前からあるにも関わらず、長い間直視されてきませんでした。近年、教員免許法の問題をはじめ、ようやくこの問題がクローズアップされてきました。実際に被害にあいながらも札幌市教委への申し立てや裁判を経て、加害者を懲戒免職にした石田さん個人の経験、法務省と文部科学省に提出した被害アンケート結果による普遍的なデータを元に、学校教員による性暴力の実態を知り、どう防ぐかを考えることを目的とします。

2021年5月14日(金)第1回
学校教員の性暴力の実態
・学校での被害が8割以上
・教員による児童生徒への性暴力の特徴
(同時に大勢の生徒が被害に遭うことがある、密室とは限らない、など)
・学校別の特徴

2021年6月11日(金)第2回
加害者と被害者の心理
・信頼関係を利用した性暴力
・罪の意識が薄い加害者、罪悪感に苦しむ被害者
・被害認識に時間がかかる理由
・加害者と被害者のその後

2021年7月9日(金)第3回
法律・教育行政の問題(主に公立学校)
・体罰、いじめより対策が遅れている理由、法整備の必要性
・全国一律ではない懲戒処分の調査・処分の実態
・教員免許の問題

2021年9月10日(金)第4回
防止のために何をすべきか
・文科省に提出した10 個の政策提言
・一部の自治体の取り組みなど

[社会・人権]日本の植民地責任と歴史認識

日 程 5月24日(月)開講 全5回 月1回月曜18:45 ~ 20:45
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F・南側奥)
参加費 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
    (単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円)
    ※オンライン受講 1,000 円/回 25 歳以下500 円/回

日韓関係にみられるように、世界的に歴史認識問題が政治上の大きな争点になっています。一方、BLM運動の広がりなどの背景には、植民地支配への責任を不問にしてきたことに対する問いかけがあります。植民地支配への責任を私たちはどのように果たすべきなのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。

2021年5月24日(月)第1回
北海道を脱植民地化する
●小田 博志(おだ ひろし)
 北海道大学大学院文学研究院・教員、専攻・人類学
 「アイヌ文化」が注目される一方で、札幌にあったアイヌ・コタンの歴史はなぜ知られないままなのでしょうか? BLM運動から北海道の歴史をふり返ると何が見えてくるでしょうか? 足もとから歴史を問い直してみましょう。

2021年6月28日(月)第2回
「徴用工」問題をどうとらえるか―問われた植民地支配の清算
●林 炳澤(いむ ぴょんてく)
 さっぽろ自由学校「遊」共同代表
 日本の帝国主義政策(植民地支配)は、現在も清算されたわけではない。それが顕示され、焦点化されているのが日・韓関係である。それはなぜなのか、どうあるべきなのか、「徴用工」問題を切り口に考えてみたい。

2021年7月26日(月)第3回
戦争裁判 ―裁かれなかった植民地支配
●内海 愛子(うつみ あいこ)
 恵泉女学園大学 名誉教授
 日本の朝鮮植民地支配は、戦後、どの時点でどのように清算されたのか。現在も続く戦後補償運動での被害者の訴えを考えるため、戦後史の中で植民地支配の清算を考える。

2021年8月30日(月)第4回
日本による植民地支配とその責任 ―アイヌモシリから琉球へ
●上村 英明(うえむら ひであき)
 市民外交センター共同代表
 近代国家の成立とともに始まった拡張政策と植民地支配。薩摩藩の支配、米国の関わりなどを含め、その構造を、アイヌモシリと琉球の歴史から考えたいと思います。

2021年9月27日(月)第5回
植民地主義から考える憲法の課題
●清末 愛砂(きよすえ あいさ)
 室蘭工業大学大学院工学研究科准教授
 日本国憲法は、大日本帝国の帝国主義や軍事主義の反省として制定された側面を有する。しかし、それは植民地主義を克服するためのツールとなり得てきたであろうか。本
講座では、北海道や沖縄の状況に鑑みながら、植民地主義の視点から憲法を見つめなおし、その課題を参加者とともに議論する。

[社会・人権]アイヌ民族復権に向けた歴史

日 程 7月3日(土)開講 全3回 月1回土曜14:00 ~ 16:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般3,000 円 会員2,400 円 25 歳以下1,200 円
    (単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円)
    *オンライン受講 1000 円/回 25 歳以下500 円/回
講 師 竹内 渉(たけうち わたる)
 1954 年、埼玉県生まれ。1979 年北海道大学経済学部卒業。1983 年に札幌アイヌ文化協会に参画。1993 年から北海道アイヌ( ウタリ) 協会に事務局員として勤務、事務局次長、事務局長兼常務理事を歴任し、2015 年定年退職。主な著書は『結城庄司研究報告書』『野村義一と北海道ウタリ協会』『結城庄太郎研究報告書』『北海道アイヌ( ウタリ)協会史研究1・2 報告書』『北の風 南の風~ 部落、アイヌ、沖縄。そして反差別~』など。

アイヌ民族復権に向けた歴史について、主に『戦後アイヌ民族活動史』( 竹内渉著 解放出版社 2020年6 月) の内容に沿って進めていきます。同書は、主に1945 年以降のアイヌ民族の復権にむけた「解放運動」をはじめとする諸活動史について、整理しています。まとまった資料が少ない近現代の「アイヌ民族活動史」への理解を深め講座を目指します。本の内容の解説に加え、多くの映像資料( 動画と写真)と音声資料を使って行います。

2021年7月3日(土)第1回
戦前~1950 年代 
 序章として、戦前のアイヌ民族の活動について、特にアイヌ協会1930 年設立説の検証と戦後のアイヌ協会の設立と設立期の活動についてについて考えてみます。

2021年8月7日(土)第2回
アイヌ協会の再建・再開 
 1950 年ころから活動を停止したアイヌ協会の再建・再開と協会の名称変更問題、ウタリ福祉対策などについて考えていきます。

2021年9月4日(土)第3回
福祉活動から民族活動へ
 「アイヌ新法案」制定活動、文化復権運動など先住民族としての権利確立にむけた活動、アイヌ民族の現状等について考えます。

[社会・人権]循環社会と分散テクノロジー 既成概念から自由になる

日 程 5月8日(土)開講 全5回 月1回土曜14:30 ~ 17:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般8,000 円 会員7,000 円 25 歳以下4,000 円
    (単発 一般2,000 円 会員1,500 円 25 歳以下1,000 円)
講 師 俵屋 年彦(たわらや としひこ)
 テクノロジーの民主化を進めるTAWA LAB 創設者。インターネット、ソーシャルメディア、新しいテクノロジーなどの講座を、2013 年から継続しています。コミュニティFM 三角山放送局で1998 年から23 年間、生番組のパーソナリティーを継続中。1996 年からインターネットのホームページ、ブログ、ソーシャルメディアなどで情報発信を続けています。

気象変動による災害が深刻化する中で、脱炭素社会、循環型社会を目指す動きが活発になっています。その取り組みのひとつがSDGs です。しかし、既存の価値観に縛られたSDGs だけでは危機を回避することは難しいと思います。既成概念から自由になり、新しい自然観、人間観を築いていく必要があります。多様性に満ちたエコロジカルな循環社会を作っていくためには、テクノロジーを民主化し、分散型のテクノロジーを積極的に活用していくべきです。マルチスピーシーズ人類学など新しい自然観、人間観を紹介し、オールフォトニクスなど循環社会を生み出し支えるテクノロジーの動向を解説します。最新のIT 機器の体験も行います。

2021年5月8日(土)第1回
資本新世
―SDGs だけでは地球環境問題に対応できない

2021年6月12日(土)第2回
共異体観
―自然はつながり緊張に満ちた共生関係にある

2021年7月10日(土)第3回
複合現実 
―世界や自分を相対化し豊かにする技術がある

2021年8月21日(土)第4回
循環葬送 
―本当の意味で自然に還る葬送が始まっている

2021年9月11日(土)第5回
光電融合 
―電気が世界を変えたように光が世界を変える

[社会・人権]サハリン島における先住民、日本人、ロシア人の歴史

日 程 5月11日(火)開講 全5回 月1回第二火曜18:30 ~ 20:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円)
講 師 小山内 道子(おさない みちこ)
    元道教育大ロシア語非常勤講師、翻訳家、サハリン・樺太史研究会会員
   *アシスタント コジェーブニコワ・ダリア(大学院生)

サハリン島は日ロ間、日ソ間において約100 年の間に領有関係の変動が5 回も行われました。外交交渉による条約と戦争の結果によるものです。1875 年~ 1905 年を除いた1945 年の日ソ戦争の結果による日本住民の引揚終了(1949 年)までのサハリン島の歴史には現在まで日本人の足跡が大きく刻まれています。領有変動によって住民の生活、運命はどのように変わったかをたどってみます。映像も使用し、サハリン島の歴史全体への理解を深めます。
※最初に「旅のロシア語 10 ~ 15 分、息抜きに「原語で歌うロシア民謡」

2021年5月11日(火)第1回
19 世紀末までのサハリン島
1)5回にわたる日露間の条約:領有関係の変動の概略
2)樺太における日本人の漁業、間宮林蔵と松浦武四郎の探検と活動(~ 1875 年)
3)ロシア領における流刑制度とアントン・チェホフのサハリン調査旅行

2021年6月8日(火)第2回
サハリン島の先住民族
1)民族学者ピウスツキの生涯とサハリン先住民族の調査
2)川越宗一著『熱源』の主人公たちの活動(樺太アイヌの史実を探る)

2021年7月13日(火)第3回
日露戦争とポーツマス条約におけるサハリン
*「ポーツマス条約」
1)サハリン島民の本国送還:退去か残留か
2)日本領樺太の形成
※受講生の経験・読書結果などの簡単な報告をお願いし、
 討論の時間も設けたい。

2021年8月10日(火)第4回
日本領樺太の発展
1)産業:漁業、林業(製紙)、炭鉱
2)文化:教育、文化施設、文学、ユニークな「オタス」観光

2021年9月14日(火)第5回
平時から戦時へ、敗戦後の樺太
1)日中戦争拡大と樺太、第2 次世界大戦末期の情勢とソ連侵攻
2)戦後の樺太(サハリン)―ロシア人の移住、日本人との共生、日本人の引揚

[社会・人権]日本学術会議問題を考える―任命拒否の意味するところ

日 程 5月12日(水)開講 全4回 水曜18:30 ~ 20:30
    *前半は報告。その後、全体で感想、質問、話し合いをします。
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 2,000 円(単発 600 円/回)
講 師 北村 公一(きたむら きみかず) 
     元小学校教員、さっぽろ自由学校「遊」理事

昨年9月、菅首相は、日本学術会議新会員6人の任命を拒否した。このことを単に学者間の問題ではなく、私たちの問題としてとらえたいと思う。そこには現代政治、民主主義、憲法、人権の問題としてあり、根底には差別、選別、排除の思想がある。また個人と組織の問題としてもある。今回は、戦前・戦後に通底する権力の意にそわないものは、排除していくという思想に焦点を合わせ、治安維持法と共謀罪を関連させて考えてみたい。
日本学術会議法前文(1947 年制定)は、次のように書かれている。「日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信に立って、科学者の総意の下に、わが国の平和的復興、人類社会の福祉に貢献し、世界の学界と提携して学術の進歩に寄与することを使命とし、ここに設立される。」 戦前の反省の上に制定された。

2021年5月12日(水)第1回
事実経過と問題の意味するところ
 日本学術会議の歴史と活動(声明、提言など)

2021年6月9日(水)第2回
戦前の治安維持法とパージ事件
 滝川、森戸、矢内原、美濃部、3・15事件、宮沢・レーン事件、北海道綴方教育連盟事件、生活図画事件などの歴史から何を学ぶか 

2021年7月14日(水)第3回
戦後のパージ事件と共謀罪
 マッカーサーによるレッドパージ、イールズ事件、久田栄正主事発令拒否事件などの歴史から何を学ぶか 

2021年9月15日(水)第4回
あらためて日本学術会議問題を考える
 学問の自由と民主主義の未来、現在の大学問題について

[文化・芸術]アイヌアートデザイン教室

日 程 10月13日(水)より
    月2回 第二・第四水曜13:00~15:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
受講料 4,000 円/月(材料費は含みません)
※受講をご希望の方は、クラスの見学(1回)可能です。 まずはお問い合わせください。
講 師 貝澤 珠美(かいざわ たまみ)
 アイヌアートデザイナー。1974 年8月10 日平取町二風谷に生まれる。高校卒業後デザイン学校に通い、’97 年に独立。ファッション、インテリア、アクセサリー等、アイヌ文様をモチーフにしたオリジナル作品を製作している。

アイヌ民族が先住民族と認められてからまだ日が浅いですが、アイヌ文化・芸術の歴史はとても深いものです。生徒さん自身の手で作る事によって、それらの文化を身近に感じる事ができると思います。是非一度チャレンジしてみませんか。お待ちしてます。

[文化・芸術]多様性の国 インドを知ろう

日 程 10月20日(水)開講 全5回 月1回水曜19:00~21:00
会 場 オンライン開催(zoom使用)
参加費 通し 4,000円 25歳以下2,000円
    (単発 1,000円/回 25歳以下500円/回)
講 師 ラトール 旅子(らとおる たかこ)   
 インド国立中央ヒンディー語学院でヒンディー語を学び、計三年半インドに住む。北海道大学非常勤講師。インド事情やヒンディー語の紹介を通してインドへの理解を深める活動をしている。

日本人はなぜインドに惹かれるのでしょうか。多様性とバイタリティーの国インドの様々な局面を知り、日本との違いに興味を覚えたり、違和感を感じたりしているうちに、見えてくるのは私たちの国日本の特質でもあります。

2021年10月20日(水)第1回
インドの多様性(1)―食文化等
 インドの多様な気候や言語地図、食文化の地域性、服飾文化に沁み込んだインドの伝統等を学び、さながらオンラインで異文化旅行をしているように楽しみたいと思います。

2021年11月17日(水)第2回
インドの多様性(2)―生活文化等
 インドの建築の特徴、また都市部と農村部のライフスタイルの違いを学びます。インド人の日々の楽しみは何か。インド伝統の芸術文化は今日どのように生きているのかも垣間見ます。

2021年12月15日(水)第3回
インドの経済、社会問題
 近年のインドの経済躍進とその問題点について。 インド経済を地域的に、産業別に概観していきます。貧困問題の現状についても解説します。

2022年1月19日(水)第4回
インドの政治、教育
 インドの政治の仕組み、現政権の状況と課題、教育の現状、インドの青少年の憧れの職業は? インドの抱える様々な社会問題についても考えます。

2022年2月16日(水)第5回
インド人の価値観
 インド人が人生で大切にしているものは何か。家族の絆、宗教観、インド思想における体と心の捉え方、インド人の愛好するものは何かなどを探っていきます。

[文化・芸術]越境する人と文化を通して読み解く東アジア ―地域から東アジアの多文化共生を考える

日 程 10月19日(火)開講 全6回 月1回火曜18:45~20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般6,000円 会員4,800円 25歳以下2,400円
   (単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)
講 師 朴 仁哲(ぼく じんてつ)
 中国黒竜江省生まれ、1997年来日。1999年から通訳・翻訳者として日中韓の草の根の交流に関わっています。北海道大学教育学博士。多文化共生・国際交流研究事務所所長、特定非営利活動法人社会理論・動態研究所研究員。専門は外国語教育、東アジア地域研究、人の移動と移民研究、多文化共生・国際交流研究。
HP:https://sapporobc.wixsite.com/officeyou

本講座では、前期に続いて越境する人と文化を通して東アジアを読み解いていきます。後期ではローカル地域に焦点を当て東アジアの多文化共生について考えます。具体的には、比較の視点を取り入れて、ローカルとグローバルを結ぶ人と文化(食、音楽、スポーツなど)に着目し、日中韓のそれぞれ二つの地域を取り上げます。本講座を通じて皆さんには、多文化共生を身近に考え、東アジアの歴史や文化、そして人間に対する理解を深める一助となることを願っています。講座では文献資料と映像資料を用いるほか、フィールドワークを通して得た研究結果から現場の声を適宜紹介します。

2021年10月19日(火)第1回
韓国の全羅道を事例として
 1回目と2回目は、韓国の二つの地域に着目して東アジアの多文化共生について考えます。1回目に紹介する全羅道(チョンラド)は、韓国の南西部に位置しており、食文化と伝統芸能の宝庫とも呼ばれています。全羅道は戦前、多くの日本人が暮らしていた地域であり、また日本と中国東北地域へ多くの移住者を送り出した地域でもあります。

2021年11月16日(火)第2回
韓国の慶尚道を事例として
 慶尚道(キョンサンド)は韓国において、日本の様々な地域と地域間交流を盛んに行っている地域です。慶尚道も戦前、多くの日本人が暮らしていた地域であり、また日本と中国東北地域へ多くの移住者を送り出した地域でもあります。

2021年12月21日(火)第3回
中国の山東省を事例として
 山東省は孔子と孟子の故郷であり、脈々とした知恵が生き続けている地域であり、多くの国内外への移住者を送り出した地域でもあります。特に韓国に居住する華僑の多くが山東省の出身です。また、炸醤面(ジャージャン麵)や拔絲地瓜(バースーディーグワ 日本名:大学芋)などの山東料理は、人の移動とともに海外へも伝播し、国際食となっています。3回目は、山東省をルーツとする人と食文化を通して東アジアの多文化共生について考えます。

2022年1月18日(火)第4回
中国の東北地域を事例として
 かつて中国の東北地域(旧「満洲」)には、国内の山東省から多くの人々が移り住み、日本からも多くの人々が移り住みました。そのなかには、日本の東北地方の出身者が多かったと言われています。4回目は、3回目と5回目と関連づけて、人の越境現象を通して東アジアの多文化共生について考えます。

2022年2月15日(火)第5回
日本の東北地方を事例として
 日本の東北地方は、国内移住者だけではなく、海外移住者も多く送り出してきました。人の移動に伴い、食文化の伝播も生じました。5回目は日本の東北地方に着目し、人と食文化の越境現象を通して東アジアの多文化共生について考えます。

2022年3月15日(火)第6回
北海道を事例として
 北海道には多様なバックグラウンドを持つ人々(アイヌ民族、在日コリアン、引揚者、留学生など)が暮らしています。またミニバレーやゲートボールなど北海道発祥のニュースポーツを通した交流も活発です。そして、資源豊かな観光地として海外でも認識されています。

[文化・芸術]新・北海道アート鑑賞講座―コロナ後の美術鑑賞について

日 程 11月19日(金)開講 全4回 月1回第三金曜18:45~20:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し 一般4,000円 会員3,200円 25歳以下1,600円
   (単発 一般1,500円/回 会員1,000円/回 25歳以下500円/回)
講 師 くろだ としひこ
 1956年生まれ。北海道教育大学・非常勤講師(音楽及び芸術)。NPO 小さなカレッジ代表。ポピュラー音楽史研究家。『北海道ジャズ物語』(2006 年出版)編著者。SMG 編集長。

2019年から始まったコロナ騒動で、テレワーク・営業自粛・ネット授業・自宅待機などを余儀なくされた生活が続いています。ワクチン接種も始まっていますが、有効性にはまだまだ疑問も多く、今後もコロナ禍は当面続くことが予想されています。こうした中、アートに接する機会も大幅に減少し、今後のアート鑑賞や各種アートイベントの継続不安が日増しに大きくなっています。そこでコロナ後のアートを見据え、イベントの持続・作品保護やアーカイブを含めたアート鑑賞講座を企画いたしました。

2021年11月19日(金)第1回
西洋美術の見方 ―デジタル・アーカイブの利用
 多くのアートの基本とされている西洋美術の歴史や系譜について解説・紹介いたします。また有名絵画について紹介いたします。さらにコロナによってデジタル・アーカイブが進む中、無料で閲覧できる有名美術館などを紹介いたします。

2021年12月17日(金)第2回
北海道美術の流れ ―未来の美術展
 北海道に西洋画の歴史が始まり、現在までの道のりについて解説・紹介いたします。道内の美術協会(道展・全道展・新道展)、道内各地の美術館・ギャラリーなどを紹介いたします。

2022年1月21日(金)第3回
北海道の画家・名画 ―次世代へ残したい道産子画
 戦前・戦後の北海道の画家や有名作品について紹介・解説いたします。北海道でのアートと社会の時代背景について紹介いたします。道内のデジタル・アーカイブ化の現状について紹介。

2022年2月18日(金)第4回
道内の各種アートイベント ―新しいアート・国内の専門美術館
 道内各地で行われているアートイベントや国内の専門美術館や有数な美術館について紹介します。また今後の気になる企画展や面白アートなどについて紹介いたします。

[文化・芸術]CEMiPoS ×アマレヤ劇団「女性の声: アートとアクティビズム」から

日 程 5月7日(金)開講 全5回 月1回金曜19:00 ~ 21:00
会 場 オンライン開催(zoom 使用)
参加費 4,000 円 25 歳以下2,000 円 
   (単発 1,000 円/回 25 歳以下500 円/回)
* CEMiPoS は日本語では「環境とマイノリティ政策研究センター」と訳され、社会的、民族的マイノリティを支援し、エンパワーするための独立した国際研究センターである。具体的な活動としては、国際学術会議やアートワークショップの開催、国際的なジャーナルやメディアへの寄稿、ドキュメンタリーの英語字幕の作成などを行っている。

昨年12 月18 日、ポーランドのアマレヤ劇団とCEMiPoS がウェビナー「女性の声:アートとアクティビズム」を共催した(https://cemipos.org/amareya-webinar/)。そこでは女性アーティストたちがアートを媒介として植民地主義、人種差別主義、性差別主義と闘っている現状と展望について議論した。本講座ではマイノリティの権利擁護をグローバル・アジェンダとしてとらえ、アートとアクティビズムについて国際的な観点から探求したい。

2021年5月7日(金)第1回
ポーランドの女性アーティストの Black Venus Protect
●丸山 博(まるやま ひろし) CEMiPoS 所長

2021年6月4日(金)第2回
海外のウィグル芸術家の抵抗
●マインダート・ボエルスマ CEMiPoS 研究員

2021年7月2日(金)第3回
BLM運動とアフリカ系アメリカ人アーティスト
●丸山 博+マシヤット・ザーマン CEMiPoS 研究員

2021年8月6日(金)第4回
カナダのアーティストの RedDress Project
●丸山 博(まるやま ひろし) CEMiPoS 所長

2021年9月3日(金)第5回
対談
●レーニ・シャルバヌ― CEMiPoS 研究員
●カタルジーナ・パスツサック アマレヤ劇団芸術監督、CEMiPoS 客員教授

[文化・芸術]越境する人と文化を通して読み解く東アジア

日 程 5月18日(火)開講 全5回 月1回火曜18:45 ~ 20:45
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
     ※オンライン受講も可
参加費 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/回 会員・オンライン1,000 円/回 25 歳以下500 円/回)
講 師 朴 仁哲(ぼく じんてつ)
 中国黒竜江省生まれ、1997 年来日。北海道大学教育学博士。「多文化共生・国際交流研究事務所」所長、通訳・翻訳事務所「オフィス悠」代表。1999 年から通訳・翻訳者として日中韓の国際交流に関わっている。研究領域は、外国語教育、多文化共生、国際交流研究、東アジア地域研究、人の移動と移民研究。

講座では、人と文化の越境現象に着目して動態的視点で東アジアを読み解いていきます。本講座を通じて皆さんには、東アジアの歴史や文化、そして人間に対する理解を深める一助となることを願っています。講座では文献資料と映像資料を用いるほか、フィールドワークの現場からの声を適宜に紹介します。

2021年5月18日(火)第1回
越境する食(文化)を通して読み解く東アジア
 マーボー豆腐、ジャジャン麺、インスタントラーメンなどの国境を越える食を通して、東アジアの食の多様性及び地域の多層性を読み解いていく。

2021年6月15日(火)第2回
越境する音楽と歌を通して読み解く東アジア
 久石譲の音楽、J-POP、K-POP、そしてテレサ・テンの歌など国境を越えて愛されている。今回は音楽と歌の越境現象に着目して東アジアを読み解いていく。

2021年7月20日(火)第3回
人の移動を通して読み解く東アジア ①日本人を事例として
 3 回目~ 5 回目は、グローバルな現象である人の移動に着目して、動態的視点で東アジアを読み解いていく。今回は日本人の移動を切り口として考える。

2021年8月17日(火)第4回
人の移動を通して読み解く東アジア ②中国人を事例として
 3 回目に続き、東アジアの人の移動に焦点をあてる。今回は中国人の移動を切り口として考える。

2021年9月21日(火)第5回
人の移動を通して読み解く東アジア ③コリアンを事例として
 最終回では、コリアンの移動に焦点をあてて、東アジアを読み解いていく。

[文化・芸術]アメリカ社会・文化と音楽

日 程 5月21日(金)開講 全5回 月1回金曜18:45 ~ 20:30
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
   (単発 一般1,500 円/回 会員1,000 円/回 25 歳以下500 円/回)
講 師 くろだ としひこ
 1956 年生まれ。北海道教育大学・非常勤講師。NPO 小さなカレッジ代表。ポピュラー音楽史研究家。『北海道ジャズ物語』(2006 年出版)編著者。SMG 編集長。

アメリカでの社会や文化の形成に音楽がどう関わってきたか、紹介・解説いたします。音楽がどう作られ、どのように利用されてきたか、そして社会がどう進んだのかを学びます。

2021年5月21日(金)第1回
差別が生んだアメリカ音楽(19 世紀)
 ハッシュ・ハーバーとスピリチュアル、南北戦争と音楽、奴隷解放とブルース、南部音楽の始まり。ミンストレル・ショーそしてミュージカルへ。これらの内容について紹介・解説致します。

2021年6月18日(金)第2回
狂乱と禁酒法時代の音楽(1920~30 年代)
 ニュー・オーリンズからシカゴへ。ケーキウォークとラグタイム。メディスンショーとストリング・バンド。チャールストンとビッグバンド。ラジオの普及。これらの内容について紹介・解説致します。

2021年7月16日(金)第3回
米ソ冷戦下の音楽(1950 年代) 
 マッカーシーズムとヒット曲。二人のフィリップ。ミスター・ロックンロールの光と影。若者音楽とロックンロール弾圧。レコードの普及。これらの内容について紹介・解説致します。

2021年8月20日(金)第4回
公民権運動と音楽(1960 年代)
 白人のフォークと黒人のモダンジャズ。ワシントン大行進と大合唱。キング牧師とマルコムX。モータウン・サウンドの誕生。学生運動と反戦歌へ。これらの内容について紹介・解説致します。

2021年9月17日(金)第5回
ベトナム戦争とウッドストック(1970 年代)
 ロックとニューシネマ。サイケデリックとヒッピー文化。ロック・オペラの誕生。エバーグリーン・ポップスと白人社会。ソウル音楽と黒人コミュニティ。これらの内容について紹介・解説致します。

[文化・芸術]黄金色の手しごと ―道産小麦のストロー使用

日 程 5月12日(水)開講 全3回 月1回第二水曜10:00 ~ 12:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
受講料 3 回通し4,000 円 単発1,500 円
※コロナ感染の状況を鑑み、5/12の回は中止とし、6月開講とさせていただきます。
講 師 土肥 信子(どい のぶこ) 
     札幌村文化センター麦わら細工の会代表

小麦を加工するとパンやうどんになり、ストロー(麦わら)に手を加えると、作品が生まれます。遺跡の発掘により1000 年前の札幌・丘珠では、小麦の大農園が存在していたことが証明されています。郷土の素材、ストローで淡い黄金色に輝く作品づくりはいかがですか。

2021年5月12日(水)第1回
雪の結晶

2021年6月9日(水)第2回
ブレスレット

2021年7月14日(水)第3回
カメ

[技能]電子書籍出版実践講座2021

日 程 11月6日(土) 14:00~16:00 オンライン開催  
参加費 1,000円
講 師 俵屋 年彦(たわらや としひこ)
 さっぽろ自由学校「遊」理事。2013年から電子書籍を40冊以上出版しています。

過去の遊講座の電子書籍化も計画しています。
紙の書籍、電子書籍、それぞれに良さがあります。ただ、自主出版するなら、電子書籍がとても簡単です。特別なソフトを使わなくても無料で出版でき、価格の70%の印税を得ることが可能です。電子書籍の出版方法から出版前後の取り組みについて具体的に解説します。電子書籍を出版したい方を対象にした実践講座です。この講座のためのFacebookページを用意しました。講座前から情報を提供し、講座後も相談に乗ります。

[からだ]基礎から学ぶ伝統楊式太極拳―急がず、悩まず、無理をせず【中止】

※当講座は、やむを得ぬ事情により開講を中止させていただきます。

日 程 5月20日(木)開講 全5回 月1回木曜18:00 ~ 20:00
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
受講料 一般5,000 円 会員or 25 歳以下4,000 円
定 員 10 名(最少催行人数5名)

◎服 装 ジャージ等の動きやすい服装と運動靴でご参加下さい。ジーンズ、スカート、ヒールのある靴での参加は不可。
◎持ち物 汗拭き用のタオルと水分を持参下さい。
講 師 原田 稔(はらだ みのる)
 1952 年生まれ。国内外の太極拳名手、高手に太極拳の指導を受け、2005 年に太極拳札幌交流協会(http://www.taichisapporo.com ) を設立し札幌を中心に普及活動を開始。市内の高校、体育館などで幅広い年齢層の方々に太極拳を指導中。日本武術太極拳連盟公認A 級指導員、世界永年太極拳連盟教練資格。

日本に太極拳が普及し始めてほぼ半世紀が経ちました。太極拳がどんなものかは知らなくてもあのユックリとした動きの特徴を知らないと言う方はいないでしょう。では、どうしてユックリ動くの? という疑問の答えはなかなか聞けないものです。太極拳には陰陽学説や五行説と言った東洋哲学を実践する理論があります。この連続講座で伝統楊式太極拳の8つの動作を学ぶことを通して、その拳理に少しでも触れていただきたい。身体に新しい発見があることでしょう。

2021年5月20日(木)第1回
手は? 足は? 腰はどこ? 今さら聞けない基本のお話
 中国伝来の太極拳はまず言葉の違いに気付くことが大切です。動かすところが違っていれば、動作そのものが異なるはずです。手を振り、足を出し、腰を動かす…では手はどこ? 足は? 腰は? それを確認することから始めましょう。

2021年6月17日(木)第2回
肩と腰、肘と膝、手と足の動きをつなげましょう
 あのユックリの歩き方と身体を緩めるということに取り組んでみると意外な発見に驚かされます。つなげるって、どういうこと? ゆるめるってどうやって? そんな疑問にお答えします。歩いて、歩いて何度も歩いて身体のゆるみは作り出されます。

2021年7月15日(木)第3回
8つの動作を連続して行いましょう
 覚えられないとか、上手にできないとか悩まなくてもかまいません。幾つかの動作をゆっくりと繰り返します。そうすると…身体の方が疑問に答えてくれることでしょう。

2021年8月19日(木)第4回
「気の流れ」を学びます
 ここまで参加して頂いた皆さんの身体が、経絡やツボのお話を受け入れてくれると思います。姿勢や方向にもチョッとだけ注意を払いましょう。講師からも心や意識についてのお話が出てきます。楽しんでできることを続けましょう。

2021年9月16日(木)第5回
総仕上げはゆっくり完成していきましょう
 「3年門を出ず」という言葉が太極拳にはあります。毎日練習して3年、そうすると出来る様になるというのです。「えーっ!なぁんだ」…とがっかりすることはありません。続けることで身体の方が覚えてしまった。そんなことがたくさんあるはずです。

[ゼミ・学習会]『人新世の「資本論」』を読む

日 時 10月16日(土)開講 全6回 
 月1回第三土曜14:00~16:00
 10/16、11/20、12/18、1/15、2/19、3/19
 ※2022年度前期も継続予定(全6回、4/16、5/21、6/18、7/16、8/20、9/17)
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6F 南側奥)
参加費 3,000円(単発600円)  
テキスト 齋藤幸平著『人新世の「資本論」』(集英社、2020、本体1,020円+税)  

「人新世」とは地質学の用語で、人類の活動が地球の表面を覆いつくす年代のこと。現在は“資本主義の際限なき利潤追求が地球を破壊しつくす環境危機の時代”で、 “気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう”と著者は言う。この危機を脱出するヒントは、最近新たに注目されている晩期マルクスの草稿中に眠っていた。キーワードは「コモン」。時代を切り開く「コモン」とは何か、参加者が話し合いながら読み進めます。

[ゼミ・学習会]『大学による盗骨』を読む

日 時 10月27日(水)開講 全6回(読書会5回+講座1回)
     月1回水曜18:45~20:45
     10/27、11/24、12/22、1/26、2/9※、3/23
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 4,000円 25歳以下2,000円

テキスト 松島泰勝・木村朗(編著)
『大学による盗骨―研究利用され続ける琉球人・アイヌ遺骨』(耕文社、2019、本体1,800円+税)
〈目 次〉Ⅰ 琉球の遺骨返還問題 Ⅱ アイヌの遺骨返還問題  Ⅲ 植民地主義と学問の暴力 Ⅳ 京都大学を訴える

進め方
・参加者が交代でレポーターとなって読み進めていきます。
・取り上げる内容は、参加者の興味関心に応じて決定します。
※2/9の回のみ、「明治のサッポロのアイヌ史を掘る」第5回との合同開催となります。『大学による盗骨』にも論考を寄せている小田博志さん(北海道大学大学院文学研究院教授)にお話を伺います。

昨年度開講の読書会(『アイヌ近現代史読本』を読む)を受け継ぎつつ、遺骨返還問題に焦点を当てて皆さんと一緒に学んでいきます。テキストとして、総勢26名の著者が論考を寄せている『大学による盗骨』を取り上げ、様々な角度からこの問題に迫ります。また、参加者の皆さん自身の経験や知識、情報などを交換できる場にもしたいと思っています。学生さんの参加もぜひお待ちしております。

[ゼミ・学習会]花さんと読む、詩の世界 ―茨木のり子と石垣りん

日 程 11月11日(木)開講 全5回 月1回木曜14:00~16:00
 11/11、12/9、1/13、2/10、3/10
会 場 さっぽろ自由学校「遊」 (愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般7,500円 会員6,000円 25歳以下3,000円

テキスト 『谷川俊太郎選 茨木のり子詩集』『伊藤比呂美編 石垣りん詩集』( いずれも岩波文庫)
※両詩集は各自でご用意ください。参加者が持込む関連資料を歓迎、コピー配布します。

チューター 花崎 皋平(はなざき こうへい)
 1931 年東京生まれ。著述業。著書に「田中正造と民衆思想の継承」「天と地と人と- 民衆思想の実践と思索の往還から」( いずれも七ツ森書簡) など、詩集に「チュサンマとピウスツキとトミの物語他」( 未知谷)「長編物語詩 アイヌモシリの風に吹かれて」( 小樽詩話会) など

昨春から、茨木さんと石垣さんの詩を1編ずつ読んでは、みんなで話し合っています。まったく個人的ですが、詩を読むとは作者の生きた社会のありようを知り、生き方を探ることか、と思うようになりました。詩人のきらめかせた言葉は、読むもの自らの生き方を省みる契機になります。そして私たちの感想は一致することもあれば、まったく異なることもあります。不思議です。わいわいガヤガヤは続いています。

[ゼミ・学習会]マルクス・エンゲルス著 『共産党宣言』を読む

日 程 10月6日(水)開講 全6回 月1回水曜18:45~20:45
  10/6、11/3、12/1、1/5、2/2、3/2
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 一般4,800円 会員3,600円 25歳以下1,800円
   (単発 一般1,000円 会員800円 25歳以下400円)
テキスト マルクス・エンゲルス著『共産党宣言』
  テキストはいろいろな翻訳がありますが、訳の現代性と注解を考慮すれば、そして文字の大きさからすれば、大月センチュリーズ版を薦めます。

チューター 宮田 和保(みやた かずやす)
 熊本県生まれ。北海道大学卒業。現在、北海道教育大学名誉教授。専門は、理論経
済学( マルクス経済学) と言語理論です。せっつかれるのが極めて苦手で、マイペー
スでしか生きていけない性格です。

カール・マルクスとフリードリッヒ・エンゲルスの『共産党宣言』を輪読しながら、討論を交え、じっくり進めたいと思います。『共産党宣言』は、唯物論的歴史観、経済学、さらには階級闘争を含めた内容をもっており、とても重要な問題が提起されています。自分で、そして一緒にマルクス・エンゲルスの本を読み通す喜びを味わってみませんか。

[交流]読書室よりみちまわりみち

日 程 10月16日(土)より 全6回 月1回第三土曜14:00~16:00
 10/16、11/20、12/18、1/15、2/19、3/19
会 場  さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A))
参加費  1回500 円 通し2,500 円

“読書が好き” “興味深い本を紹介してほしい” そんな仲間が集まる、気さくで楽しい場です。ジャンル は問いません。これまで、話題の本、ノンフィクション、旅行記、エッセイ、時代小説から現代小説まで、そして絵本、写真集、歴史、社会、など様々な分野の本が紹介されてきました。普段なかなか手にとることのない本を紹介され、自分の興味対象が広まっ、たりすることも多かったです。自分がおもしろかったと思う本を紹介し合うことが基本ですが、そこからいろいろに話が広がったりすることも多く、それも楽しいです。話を聞くだけでも、おしゃべりするだけでもok、朗読もok です。是非一度、覗いてみてください!本を通して一緒に楽しいひとときを過ごしませんか?新しい仲間をお待ちしてま~す!

[ツアー]北海道ノーモア・ヒバクシャ会館ツアー

日 時 7月31日(土) 現地集合 10:30 ~ 13:00
場 所 北海道ノーモア・ヒバクシャ会館(広島長崎原爆資料展示館)
         札幌市白石区平和通17 丁目北6-7(TEL.011-866-9545)
※JR平和駅を降りて跨線橋を渡ってすぐです。各自で、現地までお越しください。
※駐車場がありませんので、JRかバス(国道12号線のバス停から1㎞)などでお越しください。
参加費 事前予約のみ 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円
※オプション 軽食600 円
※ツアー申込み時にオプションの軽食についてもお申込み下さい。お申込みのない場合は各自で昼食をご用意下さい。

内 容 展示資料のガイドツアー/ヒバクシャの方の体験談/ 軽食を取りながら感想、意見、現在の情勢の交流
最少催行人数 2名

祝!! 核兵器禁止条約発効!! 2021 年1月22 日から、51 ヶ国・地域で、核兵器に関する全ての行為が禁止になりました。核兵器の、製造、運搬、使用、威嚇、など全ての行為の禁止です。そして、ヒバクシャ(被害者)への救済・支援も義務化されました。非核兵器地帯構想を実現しましょう! 核保有国・核の傘にいる国を、非核兵器地帯の包囲網で包囲しましょう!! 今年も、日本のヒバクシャや世界の核実験ヒバクシャのために祈り、新たなヒバクシャを生みださないために、みなさんで集まりましょう。毎年、解説員によるガイドがご好評の「北海道ノーモア・ヒバクシャ会館」のガイド付きツアーです。

[対話・討論]選んだ人とざっくばらんに!民主主義って何だ? 政治家と語ろう

●会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)など 
●参加費 500 円/回
※開催日時・ゲストは確定し次第、ウェブサイト、ML等でご案内します。
※ゲストとの調整上、会場が変更になる可能性もあります。事前にご確認いただいたうえ、ご参加願います。

2015 年前期から始まったこの政治家との対話講座「選んだ人とざっくばらんに」も6年になりました。本年度は間違いなく総選挙の年です。そこへ向け、北海道内小選挙区、衆院北海道比例区の立憲野党候補予定者をゲストにした対話を集中的にやりたいと思っています。決まり次第、都度ご案内させていただきますのでよろしくお願いします。

[プロジェクト]カムイチェプ・プロジェクト研究会

◆日 程 10月21日、12月16日、2月17日 いずれも木曜夜18:30~20:30
◆会 場 zoomを使用したオンライン開催
◆参 加 研究会というスタイルのため、参加者には積極的な貢献が期待されます。(参加費は無料)

カムイチェプ=サケは、先住権運動のシンボルであると同時に重要な食資源・経済資源であり、また海と川(陸)を繰り返し行き来するその習性によって自然生態系の物質循環に大きく貢献しています。私たち人類に100 点満点の生態系サービスをもたらしてくれるサケと、この先もうまくつき合い続けるにはどうしたら──。昨年度に続きウェビナー方式で専門家・当事者と市民を結びながら、「北海道の新しいサケ管理」を探ります。

[プロジェクト]SDGs北海道メジャーグループ・プロジェクト2021 キックオフミーティング-未来の描き方入門-

2021年9月12日(日) 14:00~17:00 オンライン開催
※「北海道メジャーグループ・プロジェクト2020報告書」(A5判62ページ・カラー)が近日中に完成予定です。入手をご希望の方は、「遊」事務局(小泉)まで。

2015年9月の国連総会において、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、17の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)が2030年までの世界共通目標として掲げられました。「遊」では2015年度よりSDGsを下敷きにした北海道の地域目標づくりなどに取り組んできました。現在、SDGsに取り組む様々なグループと連携し、「北海道メジャーグループ・プロジェクト」による対話のプロセスを進めています。
2020年度は、女性、ユース、農民、障害者、地域コミュニティ、NGO・NPO、研究者、企業の各グループがそれぞれグループミーティングを行い、全体ミーティング(2020年12月開催)で各々の未来像や行動案を共有しました。今年度もこの取組みを継続していきます。

[映画上映]大道芸人ギリヤーク尼ケ崎 九十歳記念記録映画 『魂の踊り』上映会 

監督・主演 ギリヤーク尼ケ崎  語り 近藤 正臣
日 時 6月26日( 土) 14:00 開演(上映時間76 分)
     ※終了後交流会を予定しています。
会 場 愛生舘サロン(愛生舘ビル6 F・南側奥)
参加費 1,500 円 25 歳以下1000 円
定 員 15 名 (必ず事前予約をお願いします)

函館市出身の大道芸人・舞踏家ギリヤーク尼ケ崎は50 年以上街頭(投げ銭)で踊り続けている。「鎮魂の踊り」(阪神淡路大震災)、「祈りの踊り」(東日本大震災)等被災地に心を寄せ踊っており、近年パーキンソン病を患ってからも踊り続けている。2020 年夏、ギリヤーク尼ケ崎は旅に出た。両親が眠る秋田県能代市へ。そして海峡を渡り故郷・函館へ。原点の地で己を見つめ直し、そして目覚めた「魂の踊り」の境地とは…。

※この上映会はさっぽろ自由学校「遊」の主催でギリヤーク尼ケ崎さんのオフィシャルとは別な活動です。