2006年度講座

2006年度に開催した講座をご紹介します。

2006年度

[語学・コミュニケーション]うれし、たのし、韓国語 

●受講料:55,000円(分割 30,000円×2、会員は3,000円割引) 学生48,000円
●定員:各クラス8名(最小催行人数5名) 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」

●金 美淵(キム ミヨン)
1979年、全州生まれ。全北大学校・日本語日本文学科卒業。2004年から06年3月まで、石川県国際交流協会国際交流員。金沢でも韓国語を教えていました

「遊」のハングル講座は「うれし・たのし」と今期も開講します。“ブーム”とはいえ、まだまだ知らないことの多い、すぐお隣の人たちのことを、言葉を入り口にもっと知る機会です。韓国の暮らしぶりについて知ることも、日本語とよく似た仕組みのハングルを学びながら、日本語について改めて気付かされるのもおもしろい。わくわくドキドキの出会いが待っています。

初級コース

●2006年5月8日(月)開講(07年3月まで)全36回 毎週月曜20:00~21:20
ハングルが読め、簡単な会話ができる方が対象です。文法を学びながら、話せる韓国語の習得をめざします。継続クラスですが、新規参加も歓迎です。いっしょに楽しく勉強しましょう。

中級コース

●2006年5月8日(月)開講(07年3月まで)全36回 毎週月曜18:30~19:50
文法は理解しているのに、ちっとも言葉が口から出てこないと悩むあなた、もっと表現力を磨き、語彙を増やし会話力をレベルアップしたいあなた。とにかく韓国語のシャワーを浴びましょう。言いたいことを自由に伝えることをめざします

[語学・コミュニケーション]英語でディスカッション~話す・出会う・英語~

●2006年5月8日(月)開講(07年3月まで)全36回 毎週月曜18:30~20:00
●受講料:一般55,000円(分割30,000円×2、会員3,000円割引)学生48,000円
●定員:12名(最少催行5名)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 

●Michael de Guia(マイケル・デ・グィア)
Michael “Mike” de Guia is a 33 years old Filipino wildlife biologist. He has been living in Sapporo for two years.He wants to further his understanding of life in Japan and at the same time share his views through group discussions on various issues such as the environment,current events, culture, religion, etc.

違う言語や文化を持つ人たちとも、思いを伝え合いたい。自分が暮らす町の中で、あるいは旅に出掛けたときに、そんな欲求にとらわれたことはありませんか? この英語クラスでは、戦争、憲法、環境、ジェンダー、あるいは大好きな映画についてなど、さまざまな話をします。「英語で話し合う」ことを通じて、多様なものの見方に触れ、自分の意見を英語でいう力を身につけます。講師のマイケルさんはフィリピン人。フィリピンの文化や歴史に触れる機会もありますよ。

[語学・コミュニケーション]英語で世界を読む

●2006年5月25日(木)開講 全15回 木曜18:30~20:30
 5/25、6/1、6/15、7/6、7/20、8/10、9/7、9/21
 *日程は変更になる場合があります。
 *10月以降の日程は後ほどお知らせします。
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般25,000円(会員3,000円割引)・学生20,000円

●越田 清和(こしだ きよかず)
札幌に戻って3年。「遊」の理事です、と紹介されることも多くなった。「ピース・カフェ」共同代表、「日本平和学会理事」という肩書きもある。でも、そんなのをいくら並べても意味はない。私は私だ、「底抜けビンボー暮らし」オヤジだ。

世界の貧困や不平等などの問題を伝える月刊誌「New Internationalist」の記事を使い、日本のマス・メディアでは流れない「もう一つの世界」の動きを読み、それをもとにみんなで(日本語で)話し合います。英語でニュースを読む力と文章の大意をつかむ力をつけ、社会や政治についての単語や表現を覚えます。辞書を引くことのできる人なら誰でもOK。世界の動きを知りたい人ならもっとOK。大学入試レベルの英語です。習うより英語に慣れろ、です。

[社会・人権]権力の裏側

●9月29日(金)開講 18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:各回 一般1,500円 会員・学生1,000円
●原田 宏二(はらだ こうじ)明るい警察を実現する全国ネットワーク代表

普段、私たちの生活を守るために働いてくれている“公務員“の皆さん。あれれ?でも最近、裏金問題にマンション騒動、不思議なことばかり。そこで働く人たちは、私たち市民のことどう思っているのかな?その現場から世の中見れば、違った世界が見えるかも?!と、いうことで、聞いちゃいましょう。現場の方に。またこの講座、3回目からは参加者の要望をもとに講師・テーマを決めていくという、先の見えない新企画。このミステリー・トレインに乗って、権力の裏側、のぞきに行きませんか?

2006年9月29日(金)
警察とメディア

原田 宏二 明るい警察を実現する全国ネットワーク代表
全国的な裏金追求の発端となった道新の道警裏金スクープの数々。しかし、”おわび記事”以降、追求記事をほとんど目にしなくなった。現代のもう一つの”権力”メディアと道警の関係を語る!

2006年10月28日(土)
警察神話は崩壊したか

原田 宏二 明るい警察を実現する全国ネットワーク代表
警察は裏金を、そして市民との関係をどう考えているのか。また逆に市民は警察をどう考えてきたか。元警察幹部の原田さんがなかなか聞けない警察官の本音を語り、市民と警察のあり方を探る。

2006年12月8日(金)
官僚が喰う!~あと10年で北海道の天然林は全滅?~

市川守弘 1954年生まれ。弁護士。道庁・道警裏金問題、環境・自然保護運動など、多方面に活躍。元自然保護協会副会長。

裏金という形で税金を食い、そして開発・環境整備という名で環境を食いつぶしていく。美辞麗句の影で何でも喰っちゃう官僚組織の実態を、弁護士の視点から率直にお話いただきます。いま、この北海道で何が行われているのか。ぜひ、聞きにいらしてください。

[社会・人権]わたしが生き生きと働くために

●10月3日(火)開講 全6回 火曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

働くということを取り巻く環境について考える講座です。働くって、本当は楽しく価値あるものを生み出すこと。でも企業活動や職場の現状には、そうでないこともいろいろ。どうしてなのかこの際キチンと把握しましょう。そして家事労働、ボランティアなどの社会活動やワーカーズコレクティブをヒントに、何のため、どのように働くのかを主体的に決められるようになりたい。労働組合など、すでにある仕組みを使ってより人間らしく働く可能性も追求します。

2006年10月3日(火)
生き生きと働くためのABC

●進行:ファシリテーター・チーム
仕事に振り回され人間らしい生活を奪われがちな人もいれば、働きたくても働けない人もいる。そんなキビシイ時代だからこそ、今一度「働くのって何のため?」と考えてみたい。ゲーム感覚を取り入れながら楽しくかつまじめに話し合いましょう。

2006年10月17日(火)
労働の歴史と現在

●荒又 重雄(あらまた しげお)北海道大学名誉教授、(社)北海道雇用経済研究機構会長
人間の一番の敵は人間ですが、一番の味方も人間です。分業と協業と言って、他人のためになる仕事を他人と一緒にしなくてはならないのですが、その実際は歴史的に弾力的である、ということを伝えたいと思います。

2006年10月31日(火)
【映画鑑賞と事例報告】企業の姿勢と職場づくり

●進行:「遊」運営メンバー
私たちの働く「企業」とはどのような組織なのか? 利潤優先の活動が社会に悪影響を与えたり、働く人への抑圧がキツ過ぎる状況を働く人たちの手で変える方法も探してみます。

2006年11月14日(火)
私たちはなぜ労働組合に入らないのか?

●鈴木 一(すずき はじめ)全国ユニオン副代表 札幌地域労組書記長
労働や雇用をめぐる状況は一昔前より急激に悪くなっている。団結できない労働者は、今後も容赦なく買い叩かれる運命にある。一方で働く者の味方であるはずの労働組合はあまり人気がない。なぜなんだろう? 労組の抱える課題に向き合いながら、ではどうしたらよいか考えます。

2006年11月28日(火)
企業を飛び出して働く場をつくる

●吉田 裕(よしだ ゆたか)1947年生まれ 北海道労働者協同組合理事
働く人全員が出資して起業し、運営・経営も担うワーカーズコープ。雪印の畜産(販売)部門で働いた後に参加された吉田さんのお話から、私たちがより生き生きと働くためのヒントを見出しましょう。

2006年12月5日(火)
パパの育児休業

●渡辺 豪(わたなべ たけし)1971年生まれ 喜茂別在住 6歳・4歳児の父
お連れ合いとバトンタッチして2003年4月から1年間育児休業した渡邊さん。家事・育児に専念する生活で気づいたことなどを伺い、働くとは何ぞやと再び考えてみましょう。

[社会・人権]萱野茂さんの遺したメッセージ

●10月24日(火)開講 全2回 木曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:各回 一般1,500円 会員・学生1,000円

今年5月に他界された萱野茂さんは、アイヌ文化・アイヌ語の保存継承や民族の権利回復などに多大な功績を 残されました。「アイヌ民族との共生」を重要なテーマのひとつと考えてきた私たちにとっても萱野茂さんの実践や思想から学ぶべきものは多いと思います。この講座では萱野さんの歩んできた軌跡を辿りながら、私たちが学ぶべきことについて考えたいと思います。

2006年10月24日(火)
萱野茂さんの生き方から学んだこと

●本田 優子(ほんだ ゆうこ)元二風谷アイヌ語教室講師 札幌大学助教授
萱野茂さんの助手としてアイヌ語辞典編纂に携わった時の、いくつもの忘れられないエピソードや、萱野さんの生き方から考えたこと、学んだこと等について語ります。

2006年11月7日(火)
戦後アイヌ民族史の中の萱野茂

●竹内 渉(たけうち わたる)1954年埼玉県生まれ 社団法人北海道ウタリ協会事務

[社会・人権]いまこそリブ!~ジェンダーフリー・バッシングなんかぶっとばせ~

●2006年7月30日(日)開講 全5回 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 *7/30は別会場
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
 *開催時間は、とくに記載のない場合は、18:30~20:30です。
 *公開講演会の単発受講料は1,000円です。

30数年前、「女だって人間なんだ」「女だってもっと自由に生きたい」と上がった声が、瞬く間に全世界に広がった。日本ではウーマンリブと呼ばれた。その中で出された問題が何だったのかもう一問い直すことで、私たちの今抱えている問題、立っている地平を捉え直したい。男女共同参画という名の下に絡め取られようとしているもの、一歩ずつつかんできた女たちの自立や人権を奪い返そうというジェンダーフリー・バッシングのうねり。それらをはね返すための刃を研ぎたい。もう一度女たちの熱い思いを束ね、支え合うネットワークを創り出そう!

2006年7月30日(日)【公開講演会】札幌市教育文化会館・講堂(4F)
かけがえのない、たいしたことない私

●田中 美津(たなか みつ)1943年東京生まれ。生来虚弱なのに70年代のリブ運動で頑張る。身体を壊しメキシコで静養、4年後にかの地で生まれた息子と帰国。鍼灸師となり、82年に治療院「れらはるせ」を開設。そして日々治療に専念する中で、「からだは心で、心はからだだ」と悟り、やがて10年前から朝日カルチャーセンターで「イメージトレーニング」の講座を持つ。著書多数。

1970年代、「とり乱すワタシ」を肯定することからはじまったウーマンリブ。リブはもう終わってしまった運動なのではなく生き方。価値ある人間だから自分を肯定する、のではない。たいした価値なんてない、たいしたことのない自分だけどかけがえのない自分、そんな自分を取りもどすための道標。
*札幌市教育文化会館(札幌市中央区北1条西13丁目)
*13:30~15:30
*公開講演会の単発受講料はどなたでも1,000円です。

2006年8月3日(木)
ウーマンリブ以降のフェミニズム

●水溜 真由美(みずたまり まゆみ)北海道大学助教授。専攻は、日本思想史・ジェンダー論。現在は、森崎和江、谷川雁、上野英信らの参加した九州における『サークル村』の運動を中心に、戦後思想の研究に取り組んでいます。

リブ以降のフェミニズムの展開をたどり、その成果と課題についてお話します。またグローバリゼーションをはじめとする今日の状況をふまえながら、現代社会においてフェミニズムがどのような可能性を持ち得るか考えます。

2006年8月24日(木)
男女共同参画社会とジェンダー・バッシング

●細谷 洋子(ほそや ようこ)「私たちのアクションプラン」元代表。北海道男女平等参画推進条例制定の際は、全国的な市民案づくりの先駆けとなった。さっぽろ自由学校「遊」理事。

国際社会の主導で国から地方へと進められてきた“男女共同参画”。市町村レベルの条例づくりが始まったあたりから、“ジェンダーフリー”への攻撃が強まってきた。その背景と、現在の課題を考えたい。賛否両論がある“ジェンダーフリー”という用語の使用についても、どう感じるかを交流し合いたい。

2006年9月14日(木)【ディスカッション】
こんなふうに生きたい~労働編~

●ゲスト:小山 洋子(こやま ようこ)北海道ウィメンズ・ユニオン執行委員長。セクシュアル・ハラスメントや、いじめ、いやがらせ、不当解雇など、女性の労働相談、問題解決に取り組んでいる。
●ゲスト:当事者の女性たち1~2名
女性差別はもうなくなったという話をよく聞く。本当にそうだろうか。就職差別やセクハラの事例を報告してもらった後、参加者全員でお互いの働き方や日頃感じている問題について出し合い交流したい。その中から今後の糸口が見つけられたら…。

2006年9月28日(木)【ディスカッション】
こんなふうに生きたい~性と結婚編~

●ゲスト:高城 由香里(たかじょう ゆかり)
現在家族と別居中。結婚を「自分の身体の性的使用権を生涯にわたって特定の異性に対して排他的に譲渡する契約(上野千鶴子)」と定義すれば、別居なんて婚姻形態はただのまやかし、との本人談。しかし家族は円満。その楽しい別居ライフを話題提供します。
●ゲスト:そのほか1~2名
結婚している人、離婚した人、別居している人、非婚の人、さまざまな話題提供者からご自分の経験を話してもらった後、参加者全員でお互いのセクシュアリティについて日頃感じていることなどを出し合い交流したい。

[社会・人権]真実はどこに? ~恵庭OL殺人事件から見る 司法・メディア・そして私たち~

●2006年4月27日(木)開講 全6回 18:30~20:30 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 *4/27は別会場
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
 *公開講演会の単発受講料は1,000円です。

恵庭OL殺人事件をご存知ですか? 6年前、三角関係のもつれで同僚を殺したとして、当時29歳の女性が逮捕された、そう、あの事件です。派手な報道で多くの人が有罪と思ったこの事件。でも実際は、彼女の犯行を示す直接の証拠は全く出ていません。そして、私たちが事件を忘れ去った今も彼女は檻の中に。真実はどこにあるのか? 平凡に生活していた会社員にある日突然起こったことは? それは他の誰にも起こりうるのでは? 今年は、もう後がない最終審。司法制度やメディアなど様々な角度から、この事件をもう一度考えてみませんか?

2006年4月27日(木)【公開講演会】かでる2・7 710会議室
恵庭OL殺人事件~そのナゾに迫る~

●山口 正紀(やまぐち まさのり)ジャーナリスト。「人権と報道・連絡会」世話人。1949年、大阪府生まれ。73~03年、読売新聞記者。『週刊金曜日』に「人権とメディア」、ネット新聞『日刊ベリタ』に「笑う真犯人―検証・恵庭冤罪事件 13のナゾ」連載中。主著『メディアが市民の敵になる―さようなら読売新聞』(2003年 現代人文社)。

事件から6年。発生から逮捕、勾留、一審、控訴審そして今年最高裁に持ち込まれるこの事件の全体像、捜査の問題点を、ビデオを交えてわかりやすくお話いただきます。恵庭OL殺人事件の基礎知識編。

*かでる2・7(札幌市中央区北2条西7丁目)
*18:30~20:30
*公開講演会の単発参加費はどなたでも1,000円です。

2006年5月11日(木)
上告に向けて

●伊東 秀子(いとう ひでこ) 弁護士。元衆議院議員。1943年中国生まれ。主な裁判に、いづれも最高裁で勝訴判決を得た「すすきの相場」訴訟、道庁カラ出張関連文書「不開示」処分取消訴訟、札幌高裁勝訴判決の小樽外国人入浴差別訴訟等がある。6年間恵庭OL殺人事件の無償弁護活動を行なってきた主任弁護人。

最高裁上告のポイントは何か。これまでの経過を踏まえつつ、逮捕後ずっと主任弁護士として被告を支援してきた伊東秀子さんに、上告に向けて今のお気持ちと、支援者に望むことをお話いただきます。

2006年5月18日(木)
司法制度上の問題点~恵庭OL殺人事件~

●白取 祐司(しらとり ゆうじ) 北海道大学大学院法学研究科教授。1952年、札幌市生まれ。事実認定問題、刑事司法改革、フランス刑事法等について研究。主著に、『刑事訴訟法(第3版)』(日本評論社、2004年)、『事例DE法学入門』(編著)(青林書院、1998年)等がある。

逮捕、勾留、そして起訴されるとどうなるの?TVドラマや映画で取り調べの場面はよく見るけれど、実際どうなっているかが以外に知られていない日本の司法制度。恵庭OL殺人事件を例に、その司法制度上の問題点について、じっくりお話いただきます。

2006年6月8日(木)
北海道児童殺害事件(城丸くん事件)弁護士が語る恵庭OL殺人事件

●笹森 学(ささもり まなぶ) 弁護士。北海道合同法律事務所。1953年、札幌市生まれ。 徳島ラジオ商殺し事件で死後再審無罪となった故富士茂子さんが徳島駅前でたった1人でビラまきをして冤罪を訴える姿をビデオで見て、助けになりたいと弁護士になる。日弁連人権擁護委員会再審部会所属(足利事件委員会委員長)。北海道児童殺害事件(城丸くん事件)を担当し、2002年無罪確定。ほかに広尾事件の控訴審などを担当。

恵庭OL殺人事件が有罪とされる理由は何か。城丸くん事件と比較しながら、この二つの事件の有罪と無罪を決めるポイントについてお話いただきます。あなたはどう思うか、裁判員に指名されたつもりで考えてみましょう!

2006年6月29日(木)
メディアは何をしたか

●山口 正紀(やまぐち まさのり)*4月27日の回をご覧ください

明らかに巨大な影響力を持ちながら顔が見えない“メディア”。それが恵庭OL殺人事件をどう報道し、世論はどう動いたか? 現場にいる記者達は何を基準に記事を書くのか? 読売記者時代から冤罪・報道被害者の支援に関わり、メディアの人権侵害を見つめつづけるジャーナリストが語る!

2006年7月1日(土)
私たちにできること

●多田 律子(ただ りつこ) 恵庭冤罪事件被害者支援会代表。1950年生まれ。3年前まで喫茶店を営業し、傍ら習字教室を20年以上続ける。この事件で被告となった女性も生徒として毎日のように顔を出していた。当時の警察やマスコミの動きを見、彼女が犯人であるはずがないと信じ、2000年支援会を立ち上げる。

いてもたってもいられず支援会を立ち上げた経緯、大変だったこと、これからどう支援していくかなどなど、ずっと被告と寄り添ってこられた多田律子さんに、今感じていることをお話いただきます。

[文化・芸術]アイヌアートデザイン教室

●2006年5月10日(水)開講 通年(06年5月~07年4月) 
 毎週水曜13:00~15:00  (水曜日が5回ある月は、第1週がお休み)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●定員:10名(最少催行5名)
●受講料:5,000円/月(材料費別)
 *1年間の継続受講が前提となります。

●講師:貝澤 珠美(かいざわ たまみ)
アイヌアートデザイナー。1974年8月10日平取町二風谷に生まれる。高校卒業後デザイン学校に通い、’97年に独立。ファッション、インテリア、アクセサリー等、アイヌ文様をモチーフにしたオリジナル作品を製作している。

当教室ではアイヌ模様をいろいろな物(素材)にほどこして、自由に好きな物を作ってもらいます。材料は各自で用意していただくのですが、なるべくリサイクルでやってもらっています。とにかく、楽しくアイヌ模様をアレンジしてほしいです。

[文化・芸術]アイヌアート木彫り教室

※最少催行人数に達しなかったため中止となりました

●2006年5月9日(火)開講 通年(06年5月~07年4月)
 毎週火曜13:00~15:00(火曜日が5回ある月は、第1週がお休み)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 
●定員:10名(最少催行5名)
●受講料 5,000円/月(材料費別) 
*1年間の継続受講が前提となります。

●講師:アイヌアートプロジェクト
札幌を拠点に活動しているアイヌアーチスト集団であり、アイヌの交易船イタオマチプの復元を機会に2000年に結成された。現在は5家族で共同して木彫りや織布などの作業を行なうかたわら、歌や踊りの伝承にも取り組んでいる。

アイウシ(棘)やモレウ(渦巻き)などをつないでいくアイヌ文様は、北の大地に根付いた精神文化を象徴するものとして多くの人々に愛されています。この講座では、マキリ(小刀)やニマ(木製の器)、イタ(お盆)など、アイヌ文様をあしらった木彫りにチャレンジします。伝統的な文様を忠実に再現するもよし、自分流にアレンジするもよし。それぞれのペースで、本格的な作品をつくりましょう。

[文化・芸術]アイヌの弦楽器 my トンコリをつくろう

※最少催行人数に達しなかったため中止となりました

●2006年7月1日(土)、8日(土)、22日(土)
 10:00~16:00
●会場:
 7月1日(土)~札幌芸術の森・木工房
 7月8日(土)~札幌市生涯学習センター「ちえりあ」・技術研修室
 7月22日(土)~札幌市生涯学習センター「ちえりあ」・技術研修室
●定員:8名
●受講料:25,000円(材料費含む)

●講師:早坂 雅賀(はやさか まさよし)
1967年生まれ、旭川出身。幼い頃から両親が木彫家。20歳頃から木彫をはじめる。2000年、アイヌアートプロジェクト設立に参加。2001年、トンコリの演奏を富田友子先生、トンコリの製作を杉村満氏に学ぶ。

トンコリは樺太アイヌに古くから伝わる弦楽器です。近年、アイヌ文化復興の動きの中で、民族の弦楽器として注目を集めるようになってきています。この講座では、アイヌアートプロジェクトのメンバーでありトンコリの製作や演奏に取り組む早坂雅賀さんの指導により、トンコリを製作します。自分でつくったトンコリは、一生の宝物となることでしょう。

[からだ]ヨーガ・セラピー

●2006年5月11日(木)開講  通年(06年5月~07年4月)  毎週木曜13:00~14:30 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 
●定員:10名(最少催行5名)
●受講料:5,000円/月 
 *1年間の継続受講が前提となります。

●講師:高木 史子(たかぎ ちかこ)
ヨーガを始めて23年。身体のこと、家庭のこと、あらゆることのバランスをヨーガによって整えてきました。現在、日本ヨーガ療法学会会員。インド中央政府公認ヨーガ教師。

呼吸をゆったりさせる。筋肉をリラックスさせ、ときほぐす。心をふんわりやわらかく静かにする。この講座では、ヨーガの知恵を心と身体で感じ、学びます。仕事や家庭のストレスから自由になって、それぞれが本来持っている治癒力を取り戻しましょう。

*アーサナ(ヨーガの体操)、リラクゼーション、プラーナヤーマ(呼吸法)、メディテーション(瞑想法)などを、それぞれの方の身体の状態に合わせて行います。老若男女問いません。お気軽にご参加下さい。
*身体を締めつけない服装でご参加下さい。
*バスタオル・ヨガマットなどをご自由にお持ち下さい。

[からだ]リラックス・ストレッチ講座~よみがえらせよう! 身体感覚~

※最少催行人数に達しなかったため中止になりました

●5月12日(金)開講  (5月~9月) 金曜13:30~15:00
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●定員:10名(最少催行5名)
●受講料:5,000円/月 
*身体を締めつけない服装でご参加ください。

●講師:滝口 香織(たきぐち かおり)
北海道出身。1997年国際基督教大学卒業後、北大大学院に進む。が、気がつくと、ダンスでの身体表現、ダンスを活用したセラピーの研究に没頭。現在は、「リラックス・ストレッチ講座」を各所で開講している。

日常の疲れ、ストレスで凝り固まった身体をほぐすことから始めます。深い呼吸をしながら、寝る、座る、立つなど、それぞれの状態で、ゆったりと身体を動かします。身体の内側に意識をむけながら、ひととおりのメニューを終えるころには、心身ともにリラックスしています!
リラックスしてきたら、次は、かるく腕を動かすことからはじめ、徐々に大きく動いていきます。動きのきっかけとして、空気や水などのイメージをとりいれたりもします。慣れてきたら、他の参加者とコラボレーション的に動いてみます。おもむくままに身体を動かすことにより、心身が解放されていきます!

[ゼミ]子どもの権利学習会

●2006年5月20日
 5/20、6/17、7/15、9/16、10/21、
 11/18、12/16、1/20、2/17、3/17
●土曜日10:00~ ●会費:500円/回
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
*会場・時間など変更になる場合があります。

「学習会」というカタチをとって、今年で7年目です。「来られる時に来てください」と、月に1度開催します。子どもに関わるオトナだけでなく、子ども本人にも来てもらえる…「子どもカフェ」にしたいなぁ >^_^<。
札幌市の「子どもの権利条例」がいよいよ今年の秋に出来ます。学習会ではその辺も「ウオッチング」していきたいです。興味のある人寄っといで!ご意見・ご参加大歓迎!

[ゼミ]花さんの読書ゼミⅠ 古典を読む『論語』

●2006年5月25日(木) 全10回  月1回木曜18:30~20:30
 5/25、6/22、7/20、8/17、9/21、10/19、11/16、12/21、1/25、2/15
●受講料:一般15,000円 会員・学生12,000円
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●花崎 皋平(はなざき こうへい)
1931年生まれ、今年75歳になります。1月にあたらしい本を出してもらいましたが、まだ、主著にしようと思っている本を準備中です。地域をつなぐ「田を作る」というネットワークを昨年立ち上げたほか、ハンセン病療養所入所者の「胎児標本」問題でいま厚労省と掛け合おうとしています。

このゼミは4年目になります。「論語」を通読するゼミです。途中からでも読むのに支障はありません。興味のある方はあらたにもご参加ください。今参加している方々のコメントや脱線がとても愉快で、笑いが絶えないゼミです。テキストはいちおう岩波文庫版にしていますが、ほかのテキストも読み比べています。

[ゼミ]花さんの読書ゼミⅡ ピープルの思想を紡ぐ

●2006年6月1日(木)開講 全5回 月1回木曜18:30~20:30
 6/1、7/6、9/7、10/5、11/2
●受講料:一般7,500円 会員・学生6,000円
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●テキスト:『ピープルの思想を紡ぐ』(七つ森書館)
●花崎 皋平(はなざき こうへい)
 1931年生まれ、今年75歳になります。1月にあたらしい本を出してもらいましたが、まだ、主著にしようと思っている本 を準備中です。地域をつなぐ「田を作る」というネットワークを昨年立 ち上げたほか、ハンセン病療養所入所者の「胎児標本」問題でいま厚労省と掛け合おうとしています。

私のあたらしい本を使って自由に議論を遊ばせたいと思っています。必ずしもこの本に限らずに要望があれば他の人の本を使ってもいいと思っています。

[ツアー]シレトコ・先住民族エコツアー パイェ パイェ ヒンネ (行って行ってしばらく行って)ツアー 

●2006年7月15日(土)~17日(祝) 2泊3日
●集合 7月15日午前7時50分(時間厳守)
    札幌・愛生舘ビル前集合(札幌市中央区南1条西5丁目)
●定員 15名(先着順)
●申込 申込用紙部分をFaxいただくかまたは同様の内容をE-mailにて「遊」事務局宛に送ってください。(7月8日〆切)
●参加費:参加費 30,000円(札幌発着)
*札幌からの往復交通費(貸切バス)、2泊分宿泊・食費(朝・夕)、エコツアー案内費、保険料等を含みます。
*このツアーは「遊」会員対象企画です。会員以外の方は、別途入会の必要がありますのでご了承ください。(準会員3,000円・正会員5,000円)

●案内人 
SHIPETRU(シレトコ先住民族エコツーリズム研究会)
結城幸司さん、福本昌二さん、石井ポンペさん
知床ナチュラリスト協会SHINRA  西原重雄さん

世界遺産に登録されたシレトコ(知床半島)は、世界的にも貴重な自然の宝庫です。北海道の先住民族であるアイヌ民族は、こうした豊かな自然と共存しながらその世界観や生活様式をつくりあげてきました。
このツアーでは、アイヌ民族自身にアイヌ民族の歴史や自然観、そして現在につらなるアイヌ民族の文化などを紹介していただきながら、シレトコの自然にふれ、また土地に生きる人々とふれあいたいと思います。一般の観光では味わえない旅を体験してみませんか?

●服装・持ち物 動きやすい服装・上着(涼しくなる場合もあります)・運動靴・雨具
●宿泊 民宿「酋長の家」(知床・ウトロ)

●主な行程(予定)
15日 札幌発(8:00)→網走・北方民族博物館(15:00)→知床・ウトロ宿舎着(夕食・温泉・交流)
16日 アイヌ民族の足跡を辿る(10:00)→エコツアー(13:00)→宿舎(夕食・温泉)「ユーカラの夕べ」
17日 ツアーふり返り(9:00)・知床発(10:00)→札幌着(19:00)
*上記はあくまでも予定であり、事情により変更となる可能性もあります。

[市民ジャーナリズム]みんなの調査・取材

●2006年5月10日(水)開講 全10回 水曜19:00~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 *7月23日、8月27日は別会場
●受講料:一般16,000円 会員・学生13,000円 
●最少催行5名
 *「映像作家への道」と同時受講 一般13,000円 会員・学生10,000円
●資料:『自分で調べる技術―市民のための調査入門』(岩波アクティブ新書/宮内泰介著)
 *資料ご持参の方は受講料1,000円割引。
●講師:宮内 泰介(みやうち たいすけ)
1961年生まれ。北海道大学教員(環境社会学)、さっぽろ自由学校「遊」理事。ソロモン諸島、北海道、沖縄などで、環境、生活、移民について調査中。共編著に、市民調査の集大成『ヤシの実のアジア学』『カツオとかつお節の同時代史』(いずれもコモンズ刊)など。

毎日毎日いろいろな「事件」が報道されています。しかし、その報道の切り口や視点に「なんか物足りたない」と感じたことってありませんか? 繰り返される報道に「それほど大切な事件なの」と感じたことってありませんか? また、公共事業、地域振興、施設管理など、行政がなう仕事をより良くしたいとは誰でも思うもの。だけど、どのような行動が有効なのかとなると…。そういった不満や疑問の解消案、行動案として、「市民による調査・取材」を提案します。本講座で、調査・取材して発表するまでの技術を学んでいきましょう。

●合同説明会
4月26日(水)19:00より/会場:さっぽろ自由学校「遊」/参加費無料
講座の趣旨、スケジュールなどの詳細をご案内します。

2006年5月10日(水)
いま、調査・取材が熱い

「市民による調査・取材」が各地で始まっています。具体的な事例をから、その手法、問題点、求められることを考えてみましょう。同時に、「プロによる調査・取材」との違いについても考えます。

2006年6月7日(水)
情報収集の技術

新聞記事など誰かが書いた「資料」や、行政が集めた統計を集めることは、調査・取材に必要不可欠な作業です。どこをどう探せばいいのか。なにを注意しなければならないのか。情報を効率よく集める技術を学びます。

2006年7月5日(水)
情報収集の技術

新聞記事など誰かが書いた「資料」や、行政が集めた統計を集めることは、調査・取材に必要不可欠な作業です。どこをどう探せばいいのか。なにを注意しなければならないのか。情報を効率よく集める技術を学びます。

2006年7月23日(日)
情報収集実習~図書館で調べる~

図書館司書の方から、図書館の仕組み(配架、資料の組織化など)について解説いただきます。そして、本の山から必要な情報を取り出す練習をしてみます。図書館を上手に使いこなすことは、情報収集の達人への第一歩です!
会場:北海道立図書館(江別市)

2006年7月27日(木)
聞き取りの技術

調査・取材において、聞き取りは中心的な役割を果たします。誰にどう聞けばいいのか。聞いた話の信頼性をどう考えればいいのか。単に聞きました、では終わらない、聞き取りの奥深さを学びます。

2006年8月27日(日)
聞き取り実習~聞けない話を聞く~

「聞き取りの技術」で学んだこと実践するために、さっそく聞き取りに行きます。

2006年9月6日(水)
まとめ方とプレゼンテーションの技術

文献や資料が集まりました。聞き取りもしました。が、そうやって集まった情報が多ければ多いほど、きちんとした整理が必要です。そのために、情報を解読し再構成する技術を学びます。発表の仕方もお話します。

2006年10月4日(水)
記者の技術~私の調査・取材~

現役の新聞記者の方をお招きします。一つの特集記事の企画段階から、調査・取材を進めていく中で起こる問題、完成間際の詰めの作業などについて伺います。

2006年12月6日(水)
中間報告

中間報告を行ないます。調査・取材に行き詰まった場合の対処方法や、さらに深く調査・取材する方法をお伝えします。

2007年3月1日(木)
最終発表

受講者のみなさんが調査・取材してきた結果を発表しあい、意見交換します。そして、今後の調査・取材活動について考えます。

[市民ジャーナリズム]映像作家への道~ワンランク上の作品づくり~

●2006年5月24日(水)開講 全10回 水曜19:00~21:00 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般20,000円 会員・学生17,000円 
●最少催行5名
 *「みんなの調査・取材」と同時受講の場合 一般17,000円 会員・学生14,000円
 *5月~9月まで(10月~2月まで)受講の場合 一般15,000円 会員・学生12,000円
●講師:菅原 孝雄(すがわら たかお)
1979年生まれ。システムエンジニアを経て、映像制作会社に勤務。最近撮影した「討ち入りだヨ!全員集合」(小川監督/RIP制作/東京ファンタスティック映画祭など多数入賞)が、世界最大の短編映画祭「クレルモンフェラン・フィルム・フェスティバル」(フランス)にて上映される。

誰でもカンタンに、しかも高画質でビデオ撮影ができる時代がやってきました。本講座ではプロが使う手法をもとに、ただの「記録」ではなく「作品」と呼べるような映像を撮影するための基本技術を学んでゆきます。さらに、撮りはじめると「テレビ番組や市販ビデオのような作品を創ってみたい」と誰もが思うものです。後半の編集編では、無償もしくは低価格で手に入るパソコン用ビデオ編集ソフトを用いて、編集の基礎を学びます。

●合同説明会
4月26日(水)19:00より/会場:さっぽろ自由学校「遊」/参加費無料
講座の趣旨、スケジュールなどの詳細をご案内します。

2006年5月24日(水)【撮影編】①
撮影の基本~編集なしでも鑑賞に堪える作品~

“撮影後に編集すれば大丈夫”と考えて、無計画に撮影していては良い作品はできません。そこで、まずは編集を前提としない撮影方法を学びます。見落とされがちな、撮影機材のお手入れにも触れ、トラブル防止も学びます。

2006年6月21日(水)【撮影編】②
カメラワークの基本

同じような撮り方では、つまらない作品になってしまいがち。ショットのサイズや、アングルに変化をつけ、テンポよく撮る手法を学びます。手持ち撮影、三脚の撮影についてもお話します。

2006年7月19日(水)【撮影編】③
カメラワークの応用

カメラの全自動機能はとても優秀ですが、平坦に写りがち。手動調整で少し凝った表現学びます。広角レンズ・望遠レンズの効果、明かりの扱い方(照明の工夫)にも触れます。

2006年8月23日(水)【撮影編】④
音を録る

カメラに内蔵されたマイクで、“音がよく録れなかった”は、誰もが経験するショックな出来事。内蔵マイクで良い録音をするための、ちょっとした工夫を学びます。さらに、もっと上級の録音に必要な、外部マイクの選び方と使い方もお話します。

2006年9月20日(水)【撮影編】⑤
撮影の応用~編集を前提とした撮影~

撮影編で学んだことを活かし、編集を前提とした、ワンランク上の撮影方法を学びます。場面と場面の間に入れる「インサートカット」の押さえ方についてもお話します。

2006年11月22日(水)【編集編】①
編集の基本1~必要な道具を知る~

一昔前のビデオ編集は、高価なビデオデッキや編集機材を使う手法がメインでした。が、今はパソコン時代。ビデオ編集に最低限必要なパソコン環境について解説します。

2006年12月20日(水)【編集編】②
編集の基本2~カット編集~

ビデオ編集ソフトを用いて、カット編集の作業を行います。撮りっぱなしの映像が、ワンランク上のビデオ作品になるための第一歩を学びます。

2007年1月24日(水)【編集編】③
編集の基本3~音声編集と文字スーパー入れ~

カット編集した素材に、音楽やタイトル文字などを入れてみます。実際のテレビやビデオパッケージで使われる手法を学びます。

2007年2月21日(水)【編集編】④
編集の応用~作品の見せ方~

せっかく作った映像ですから、友人、知人に見てもらいたいところ。完成した作品をビデオテープやDVDビデオにする方法をご紹介します。また、インターネットを活用する方法もお話します。

2007年3月14日(水)【編集編】⑤
まとめ

受講者のみなさんが撮影・編集した作品を見ながら、振り返ります。

[ワークショップ]ちょっと・魔女ぐらし研究会~エコロジカルで楽しい生活の知恵を学ぶ~

●10月28日(土)開講 全5回 
●時間 14:00~15:30(講座によっては延長することもあります。)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員4,500円 学生3,600円
 *1回目(10/28)は単発受講可能です。単発参加費:1,500円
 *材料費は別途あつめます。
 *2回目以降からの参加も歓迎します。ご相談ください。

「魔女」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか。怖いとか恐ろしい イメージでしょうか。何でも魔法でやってりのける魔女なら、なってみたいかもしれませんね。「ちょっと・魔女ぐらし研究会」は、ナチュラリスト、ハーバリストとしての魔女の知恵を借りて、健康で楽しい生活をするための実践講座です。教えてもらうだけではなく、お互いの知っている知恵も交流し合う場になれば幸いです。あなたも、「魔女ぐらし」を研究してみませんか。

2006年10月28日(土) [単発受講可能です]
石けんを作る

●東 由佳子(ひがし ゆかこ)環境友好雑貨店「これからや」店主
台所用品を使い、オリーブ油を原料に、基本的だけどちょっとぜいたくな石けんを作ってみませんか? お肌や心のトラブルに対応する「石けん豆知識」も紹介します。
*単発参加の場合、参加費1,500円です(材料費別途)。

2006年11月25日(土)
ハーブティーをブレンドする

●村上 朋子(むらかみ ともこ)看護師・ハーブの活用法をドイツで研修
あなたの体に合う植物(ハーブ)と香りを見つけよう。ハーブをブレンドして、お茶として使う知識や方法を学びます。普段使っている急須やポット、カップをお持ちください。

2007年1月27日(土)
フェルトで人形を作る

●能登 睦美(のと むつみ)こどもエコロジカルアクションひつじクラブスタッフ
冬の魔女仕事は、人形作り。羊毛をフェルティングニードルでフェルト化しながら、立体的に作ります。基本は簡単、ちょっとした工夫で、自分らしく。

2007年2月24日(土)
人形使いになる~マリオネットに挑戦~

●堀口 栄一(ほりぐち えいいち)
●田中 美好(たなか みよし)「おたのしみ劇場ガウチョス」劇団員
赤い糸で結ばれる恋物語もいいけれど、黒い糸で結ばれる操り人形の世界もドラマチック。基本的な操作法から入って、「モノ(人形)」に生命を吹き込んでみましょう。

2007年3月31日(土)
まじょ達のパーティー

これまでの魔女ぐらし研究の成果発表を兼ねた交流会です。魔女への道は先が長いけれど、この日はだけは一人前の魔女になったつもりで、身につけた「わざ」を披露し合いましょう。

[ワークショップ]演劇ワークショップ「現代のユーカラ劇をつくろう!」

●1月13日(土)開講 全6回 土曜13:00~17:00
●会場:さっぽろ自由学校「遊」(上演は別会場を予定)
●参加費:一般10,000円 会員・学生8,000円
     
ファシリテーター
●斎藤 ちず(さいとう ちず)
演出家・プロデューサー。「NPO法人コンカリーニョ」理事長。北海道大学在学中に演劇を始め、95年から演出活動とともに小劇場フリースペース運営開始。2004年より「ターミナルプラザことにパトス」を、06年5月より「生活支援型文化施設コンカリーニョ」を札幌市西区にて運営。
ユーカラ創作・語り部
●結城 幸司(ゆうき こうじ)
札幌市在住。1964年生まれ。アイヌアートプロジェクトを主宰し、伝統的な民族文化を継承するかたわら、従来の枠にとらわれない形で、新たな民族文化を創造しようと取り組んでいる。ユーカラの創作や語り部としても活躍中。

アイヌのことは共に住む北海道人の問題、北海道の未来のことはアイヌにとっても重要な問題だと常日頃考えております。歴史的にも将来的にも「共に考える、創るをもっと表現したい」と思い、企画しました。“ちょっとひっかかる”ままで過ごすのではなく、“ちゃんと考える”をこのワークショップで体験しませんか?(結城幸司)
ユーカラ(yukar)とはアイヌ民族に伝わる叙事詩のこと。今回は、オリジナルのユーカラ創作者兼語り部としても活躍中の結城幸司さんの協力のもと、「アイヌと和人との共生」をテーマにユーカラの語りをベースとした劇づくりにチャレンジしたいと思います。演劇の素人でももちろん参加OK! 自分の体を動かしながら共に生きる未来をみんなで表現してみましょう。

●日程:
1月13日(土) ドラマゲーム 於:さっぽろ自由学校「遊」
1月14日(日) ドラマゲーム/即興劇づくり 於:ちえりあ
2月10日(土) 即興劇づくり 於:さっぽろ自由学校「遊」
2月11日(日) 全体の形をつくる 於:ちえりあ
3月10日(土) 音入れ、リハーサル 於:さっぽろ自由学校「遊」
3月11日(日) 上演会 於:かでる2・7(1040会議室)

<演劇ワークショップとは?>
からだや声を使って表現することを基本にしたワークショップです。まずは楽しいゲームやアクティビティをとおして、からだを動かし、声を出し、ひとりひとりの心と体のリラックスをつくり出します。その後、テーマについてひとりひとりの意見や感情を体を動かしながら共有しあい、その問題点や解決方法を劇に仕立てて発表します。参加者が出しあう意見から、筋書きができていくことが特徴です。

[こども]こどもエコロジカルアクション~ひつじクラブ~

自然の中で遊び、自然物を使って物を作り、自然環境について考え、仕事をするこども向け講座。おとなも参加できます。
やぎ、ウサギ、にわとりなどにも会えます。春には、かわいい子やぎが生まれます。
*「こどもエコロジカルアクション~ひつじクラブ~」のお手伝いをしてくれるボランティアを募集しています。募集しているのは、子どもと一緒に過ごすのが好きな20代前後の若者たちです。お気軽にお問い合わせください。

【共通事項】
●参加費:
こども1回500円(3、4歳の幼児~高校生)
おとな1回1,000円

2006年5月13日(土)10:00~15:00
★締切りました★ 春~やぎの乳搾り

春のお仕事、やぎの乳搾りをしよう。畑に種や苗を植えよう。

●会場 札幌市西区小別沢
*バスと徒歩にて現地へ行く場合:円山バスターミナル集合(9:00)
*自家用車にて現地集合も可(10:00)
*現地解散(15:00)

2006年9月9日(土)10:00~15:00
秋~フェルトづくり

緑の中で、フェルトのお仕事 羊毛で小物を作ろう。畑の収穫をしよう。

●会場:札幌市西区小別沢
*春と同じです。

2006年10月15日(日)【ボランティアも募集中】
マリオネットを作ろう

●講師:「お楽しみ劇場ガウチョス」のお二人
小別沢トンネル付近の自然物を利用して、マリオネットをつくります。できたお人形で、劇遊びをしたいと思います。

●会場:札幌市西区小別沢
*春と同じです。

2006年12月9日(土)13:00~15:30
冬~クリスマスの飾りづくり

冬のお楽しみ、ひつじの毛でクリスマスの飾りを作ろう。

●会場:さっぽろ自由学校「遊」

[世界・異文化理解]Sounds of dissent~社会の中から音楽が聴こえる~

●10月6日(金)開講 全5回 19:00~21:00
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般4,000円 会員・学生3,200円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

「この音は、この歌は、社会に異議を唱える」という名のカルチャー系講座。各回のディスクジョッキーが世界各地の音楽を紹介します。それらの音楽が生みだされた背景にある社会状況や、音や言葉に込められた異議申し立てのメッセージを感じ取り、音楽のもつ可能性について考える場にしたいです。音楽の様々な楽しみ方を提示し合い、音楽を人々の手に取り戻す手がかりを得ましょう。

2006年10月6日(金)
チカーノ・ミュージックの力~アメリカ社会の現実を歌う-ケッツアルが語るもの~

●ディスクジョッキー:越田 清和(こしだ きよかず)さっぽろ自由学校「遊」理事
ロサンゼルスなどを中心に増え続けるチカーノ(メキシコ系住民)。そのチカーノが中心になったバンド、ケッツアルのサウンドを楽しみましょう。そこから、政治と愛、意識、コミュニティ、サパティスタが見えてくるかもしれません。

2006年11月10日(金)
僕が音楽で伝えたいメッセージ~グローバル化幻想の押し付けを非難する~

●ゲスト:Maki Gurung(マキ・グルン) アーティスト・ネパール出身
ネパールのグルン民族と日本人の間に生まれ、現在は日本で通学しながら国内や海外で音楽活動をしているアーティストのマキ・グルンさんをお招きし、歌って語ってもらいます。

2006年12月15日(金)
ダンス・ホールレゲエを聴く~ジャマイカの「今」に耳をかたむけよう~

●ディスクジョッキー:河野 育子(こうの いくこ) ジャマイカに憧れるレゲエ好き 
ジャマイカで生まれ、ボブ・マーリーが世界へ広げたレゲエ。治安の悪化、貧困問題など今のジャマイカの社会状況ををリアルに伝える、ダンス・ホールレゲエの魅力に迫ります。

2007年1月12日(金)
ピースなサウンド・セレクション~抵抗そして平和への願い・祈り・メッセージ~

●ディスクジョッキー:徳武 篤子(とくたけ あつこ)さっぽろ自由学校「遊」共同代表
「ピースなサウンド」って人によって様々で何でもあり。私が「ウワァオッ」と感じた音を、JazzからSoul、Rockに演歌にJ-pop(?)と、曖昧なタイトル通りにいろいろと取り上げます!!

2007年2月9日(金)
一人ひとりのサウンズ・オブ・ディセント~気になる音楽関連のトピックス~

●ディスクジョッキー:
本多 さゆみ(ほんだ さゆみ)
山上 千尋(やまがみ ちひろ)
Sounds of dissent コーディネーター
最終回はオムニバス形式です。これまでに取り上げなかったジャンル、放送禁止歌、フリーで聴ける音楽、音楽映画などを手掛かりにして、社会と音楽の関わり方を一緒に考えましょう。

[世界・異文化理解]現代中国を知る~世界の中の中国と、そこに生きる人々~

●10月12日(木)開講 全5回 木曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

TVでは中国批判が連日報道されています。でも、「世界の中の中国」という視点で見るとき、それらは問題の本質を突くものでしょうか。マスコミの中国バッシングムードの中で考えるのではなく、私たち自身がどういう「日中関係」を望むのかを考えてみたいと思います。隣の国のことをもっとよく知りたい人、マスコミの中国報道に疑問を持つ人、国家の論理を超えて人間の出会い・つながりを大切にしたい人におすすめの講座です。

2006年10月12日(木)
現代中国を知る~世界の中の中国と市民社会の動き~

●高井 潔司(たかい きよし)北海道大学大学院国際広報メディア研究科教授
1970年代以降の中国の発展を総括するとともに、日中米の関係を軸に、国際社会における中国について考えます。また、中国内部の変化を市民社会の動きに焦点を当ててみてみたいと思います。

2006年10月26日(木)
経済成長はなにをもたらしたのか

●遊川 和郎(ゆかわ かずお)北海道大学言語文化部・大学院国際広報メディア研究科助教授
改革開放政策以降、大きく成長した中国経済。しかし、その裏側では、都市と農村との格差の拡大など、様々な矛盾が生じています。中国経済の成長の実態と課題についてお聞きします。

2006年11月9日(木)
中台関係とその背景

●袁 克勤(えん こくきん)北海道教育大学助教授・専門は東アジア国際政治
「中国による台湾の抑圧」もまた、中国の覇権主義批判として、取り上げられる。しかし中台関係は日本・米国の戦略と関係が深い。中台関係を広い視野で見てみる。

2006年11月30日(木)
内モンゴル~環境と開発と人々の暮らし~

●ブホーオーツル 酪農学園大学環境システム学部助教授
中国・内モンゴル自治区では、森林や草原が消失し、砂漠化が進んでいます。内モンゴル出身で、緑化支援にも取り組むブホーさんに、自然環境と開発、人々の暮らしについてお聞きします。

2006年12月14日(木)
経済成長の中の女性たち

●鈴木 賢(すずき けん)北海道大学大学院法学研究科教授
女子学生の就職難、高い女性失業率、専業主婦の誕生、セクハラ、DV、売春、離婚の蔓延など、男女平等が達成されたと喧伝されていた中国で逆流が生じつつあります。経済の自由化と高度成長のなかで女性がどのような立場に置かれているかを考えます。

[世界・異文化理解]援助を考える~世界の中心と世界の重心~

●10月20日(金)開講 全5回 金曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
●越田 清和(こしだ きよかず)
札幌に戻って3年。「遊」の理事です、と紹介されることも多くなった。「ピース・カフェ」共同代表、「日本平和学会理事」という肩書きもある。でも、そんなのをいくら並べても意味はない。私は私だ、「底抜けビンボー暮らし」オヤジだ。

「援助」のことについて、いろいろな角度から考えてみます。いま多くの人が援助は「良いこと」だと思っています。政府の援助にはよくないところがあるかもしれないけれど、NGOの援助ならいいんじゃない、というように。でも、本当にそうでしょうか。援助は何のために必要なのか、援助がない世界とはどんなものなのか。みんなで、この答えのない疑問について話しましょう。

2006年10月20日(金)
援助と連帯~堀田善衛を手がかりに~

2006年11月24日(金
援助と開発~ダグラス・ラミスを手がかりに~

2006年12月22日(金)
ODA大国ニッポンの50年(1)~戦後賠償・経済権益確保とODA~

2007年2月2日(金) →都合により日程が変更になりました
ODA大国ニッポンの50年(2)~安全保障とODA~

2007年2月23日(金)
援助から連帯、解放へ~「貧乏は不幸なことではない」と言えるか?~

[世界・異文化理解]キューバ・キューバ・キューバ!

●1月20日(土)開講 全5回 18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

チェ・ゲバラに、キューバン・サルサ、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に『苺とチョコレート』、そしてソ連崩壊後の経済危機がきっかけで国をあげて取り組まれるようになった有機農業、さらにはアメリカの経済制裁にカストロによる独裁などなど。キューバと聞いて思い浮かぶことはいろいろあります。そのキューバの魅力と現実をさまざまな角度から探ってみたいと思います。キューバに心惹かれる人なら、どなたでも歓迎です。

2007年1月20日(土)
キューバとはどんな国か?

●鈴木 頌(すずき しょう)北海道アジア・アフリカ・ラテンアメリカ人民連帯委員会
“人間が見たもっとも美しい土地”キューバにコロンブスが到着したのは1492年。以降の植民地支配から、カストロ、ゲバラらによる革命、そしてアメリカの経済制裁が続く現在までを辿ります。

2007年1月30日(火)
有機農業の国キューバ

●小林 卓也(こばやし たくや)有機農業家、はるきちオーガニックファーム
ソ連崩壊後の経済危機で、農薬どころかトラクターを動かす石油すらないという状況の中、キューバは都市住民も巻き込んで有機農業を開始します。その現状を映像をまじえてお聞きします。

2007年2月13日(火)
キューバ音楽の魅力~ソン・ルンバ・サルサetc~

●梶原 信幸(かじわら のぶゆき)1992年より『HABANA』(キューバレストラン)を経営
ヨーロッパとアフリカの音楽が混じわって生まれたキューバ音楽。世界の音楽を追い求め、キューバ音楽にたどり着いたという梶原さんに、その魅力をお聞きします。サルサダンスも体験する予定。

2007年2月27日(火)
映像から知るキューバの魅力

キューバの映画を観ると、背景にある暮らし方や考え方に惹かれる。そして、幸せって何だろうって考えたりする。感想は違っていてもいいから、みんなでわいわい話してみよう。

2007年3月13日(火)
キューバについて聞こう!

●マリオ・レイノーソ・メディナ 元キューバ日本大使館料理長。1993年より、『HABANA』のシェフ。
マリオさんを囲んで、キューバの人々の暮らし、文化についてなどなど、キューバについて知りたいことをいろいろ聞いてみたいと思います。

[世界・異文化理解]アジアの裏側を見た人

●2006年9月8日(金)開講 全3回 金曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般3,000円 会員・学生2,400円(単発 一般1,500円 会員・学生・1,000円)

中国や北朝鮮に関するニュースが連日のように報道されています。ですが、他のアジア地域のニュースとなると、派手な話題が一時的に報道されるにとどまり、若干深みにかけるように感じます。そこで本講座では、一時的に大きく報道されたアジアの人物を取り上げて、違った視点で捉えなおし、その背景に迫りたいと思います。さっぽろ自由学校「遊」周辺で、各国に関わりがある人から話を聞きます。

2006年9月8日(金)
イメルダ・マルコスのフィリピン

●越田 清和(こしだ きよかず)
札幌に戻って3年。「遊」の理事です、と紹介されることも多くなった。「ピース・カフェ共同代表」、「日本平和学会理事」という肩書きもある。でも、そんなのをいくら並べても意味はない。私は私だ、「底抜けビンボー暮らしオヤジ」だ。

「イメルダ・マルコス」と言っても、知らない人の方が多いかもしれない。もう20年近く前には、「ど派手なフィリピンの大統領夫人」として有名だった女性だ。彼女が権勢をふるうことができたのはなぜか、当時のフィリピン社会と世界をふりかえりながら、考えます。

2006年9月15日(金)
ダライ・ラマの住むチベット

●武田 知明(たけだ ともあき)
始めてのチベットが18年前。命がけのチベット人のデモを見てしまう。直後、チベットは外国人立入禁止。アジアの各地で亡命チベット人に会う。その後チベットで掃除夫・食堂経営などを試みるが、現在は札幌でプログラマなどで凌ぐ。

地平線の果て、チベット。そこは日本に影響を与えたのでしょうか? 第二次世界大戦終了まで占領された事がなかったチベット。でも、米国、英国、ドイツ、そして日本も狙っていた。ダライ・ラマ制度の始まりから今のチベットまでを話します。

2006年9月22日(金)
金大中・その光と影

●林 炳澤(いむ ぴょんてく)
1946年、札幌で在日韓国人二世として生まれる。現在「日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会」共同代表。さっぽろ自由学校「遊」理事。

韓国の前大統領だった金大中。彼は反独裁の政治犯として韓国の民主化を推し進め、大統領就任後は南・北朝鮮の和解を促進しました。その「光」と金大中救出支援運動に携わったものから見た「影」の部分を語りたいと思います。

[世界・異文化理解]貿易から考えよう! 世界と私たちのつながり

●2006年6月16日(金)開講 全6回 金曜18:30~20:30 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円

南国の果物や、アジアングッズ、手ごろな価格の木材製品etc。私たちの暮らしを豊かにしてくれる貿易だけど、届けられるモノの裏には何があるの? 世界貿易の実態や、フェアトレードという新しい試み、生産地と日本とのつながりや、現地の人たちの暮らしぶりなどなど、モノの裏側を探ります。貿易・国際協力・NGOに興味がある人、アジアの国々に行ってみたい人などにオススメです。

2006年6月16日(金)
WTO(世界貿易機構)ってなあに?

●越田 清和(こしだ きよかず)
札幌に戻って3年。「遊」の理事です、と紹介されることも多くなった。「ピース・カフェ」共同代表、「日本平和学会理事」という肩書きもある。でも、そんなのをいくら並べても意味はない。私は私だ、「底抜けビンボー暮らし」オヤジだ。

人間のすべての活動を商品にして、利益につなげたいと考えている人たちがいる。例えば教育は子どもたちの権利だと考えられてきが、WTOという強力な機関にとって、それは権利ではなく巨額の富を生み出すもののようだ。この考えの行き着く先はどうなるか、みんなで話し合おう。

2006年6月30日(金)
100円ショップの秘密

●林 真樹(はやし まさき)
1972年兵庫県西宮市生まれ。94年同志社大卒。同年北海道新聞社入社。校閲部、稚内支局、苫小牧報道部、政治部を経て報道本部。遊軍クラブに在籍し、医療から消費経済まで、さまざまな分野を幅広く取材する

生活雑貨に文房具、アクセサリーなど、なんでも手に入る100円ショップ。安くてバラエティに富んでいるのは嬉しいけれど、なぜそんなに安いのか? 生産地の現状と人々の暮らし、流通のしくみなど、100円ショップの秘密に迫ります。

2006年7月14日(金)
持続可能な熱帯木材貿易は可能か~インドネシア~

●浦野 真理子(うらの まりこ)
米国ジョージタウン大学政治学部在学中に、1997年から99年まで、インドネシア、特に東カリマンタン州の農村で博士論文のためのフィールド調査を行う。2002年に同大学を卒業、03年より北星学園大学経済学部でアジア経済などの授業を担当。

●ヤヤ・ラヤディン
インドネシア東カリマンタン州ムラワルマン大学林学部講師(森林資源保護専攻)。現在、北海道大学院環境科学院生物圏科学専攻博士課程に所属。特にボルネオのオランウータンの生態と保護を研究。

インドネシアにおける森林マネジメント、木材貿易などについてお聞きすると同時に、資源豊富な熱帯林地域のある村を例に、住民の経済的自立と環境保護について考えます。

2006年7月28日(金)
小さな貿易の現場から~輸入雑貨屋さんのお話~

●松井 重暢(まつい しげのぶ)
1967年生まれ。学生時代に初めてインド・タイへ行き、バックパッカーに目覚める。卒業後、会社員になるべく就職するが、3年もたずにドロップアウト。93年から96年まで世界各地を旅三昧。97年から輸入雑貨店夢横町をはじめる。以後、年2回東南アジア、インドへ雑貨、民芸品の買付けに行っている。

仕入れた物がどのようにして日本に来て、商品として売られていくのかを考えるとともに、現地の人たちとの関わりや、エスニック雑貨の魅力を紹介していきます。(*チャイ・サービス付き!)

2006年8月11日(金)
ノクシカタのフェアトレードと女性の自立~バングデシュ~

●萱野 智篤(かやの ともあつ)
1996年まで、国連開発計画(UNDP)及び日本赤十字社の職員としてバングラデシュに駐在し、ノクシカタと出会う。現在、北星学園大学教員(国際政治学・平和学)として、学生・同僚とともにフェアトレードに取り組む。

バングラデシュの独立後、女性たちの収入向上を目指して、伝統刺繍ノクシカタの復興と商品化がNGOによって取り組まれました。その背景と経緯、萱野さんご自身の現地の人々との関わりなどについてお聞きします。

2006年8月25日(金)
バナナ貿易を見に行こう~フィリピン~

●ゲスト:太田結子さん(ネグロスキャンペーン北海道)
フィリピン・ネグロス島のバナナ貿易を見に行きたい! バナナの料理を食べて、ビデオを観て、バナナの民衆交易について語り合いましょう。秋以降に、スタディツアーを行いたいと思っています。

[世界・異文化理解]アフリカと私たち~貧困と開発をめぐって~

●2006年6月23日(金)開講 全6回 金曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 *6/23は別会場
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
 *公開講演会の単発受講料は1,000円です。

3秒に一人、貧困のために子どもの命が奪われている・・・こうした開発途上国の現実に対して、「ホワイトバンド」など貧困解消に向けてのキャンペーンが世界で広がっています。アフリカの「貧困」の背景にあるものなどを見つめながら、貧困の克服に向けて何ができるのか、私たち自身の社会や暮らしのあり方にひきつけて考えたいと思います。

2006年6月23日(金)
ホワイトバンドとアフリカ、そしてエイズ

●林 達雄(はやし たつお)
1954年生まれ。国立横浜病院外科・勤務を経て、1983年よりNGO職員としてアフリカ、アジアで海外協力活動に従事。日本国際ボランティアセンター(JVC)前代表。現在、(特活)アフリカ日本協議会代表、「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン実行委員会代表。

●会場:札幌エルプラザ/中研修室
昨年、世界の貧困問題に目を向ける意思表示のために全国で販売されたホワイトバンドは、広く一般の人々の間に広がりました。こうしたキャンペーンをより力のあるものとするためには、私たち自身が世界の貧困問題の現状やその原因を深く理解していく必要があります。キャンペーン実行委員会の代表である林達雄さんをお迎えし、アフリカにおけるエイズの現状や、問題を克服していくためにできることについてお話いただきます。

2006年7月7日(金)
アフリカの教育の現状と新しい取り組み

●大津 和子(おおつかずこ)
専門は国際教育協力、国際理解教育/開発教育、社会科教育。ザンビア、ウガンダ、タンザニア、南アフリカ、ケニアなどでフィールドワークを実施。著書に『アフリカの開発と教育』(共著)『国際理解重要用語300の基礎知識』(共著)『グローバルな総合学習の教材開発』など。

1990年の「万人のための教育」世界会議によって基礎教育の重要性が指摘され、2000年には「2015年までに全ての子どもに無償初等教育を」という目標が設定された。が、サハラ以南のアフリカでは未就学の子どもが多く存在し,教育の質の面でも学習達成度、留年、中退、地域格差,男女格差など深刻な問題を抱えている。こうした諸問題の背景を探り、学習者中心のプログラムの開発やコミュニティスクールなどの新たな取り組みについて紹介します。

2006年7月21日(金)
アフリカの貧困とその克服への取り組み

●箱山 富美子(はこやま ふみこ)
神奈川県生まれ。フランス語教員の後、22年間にわたり、国連職員として、ILO(国際労働機構)、及びUNICEF(国連児童基金)に勤務。ILOではジュネーブ本部で婦人労働問題を、UNICEFではラオス、アルジェリア、スーダン、モーリタニア、コソヴォで主に教育や女性プログラムを担当。2004年より藤女子大学で国際理解教育、異文化間コミュニケーション等を教えている。

アフリカの貧困問題を、実際にモーリタニアやスーダンで行なわれている、国連やNGOの貧困軽減プロジェクトという切り口から考えてみよう。どの程度効果があるのか、ないのか、どのような方策をとったらいいのか、など。

2006年8月4日(金)
「貧困」ってなに? 「開発」ってなに?

●小泉 雅弘(こいずみ まさひろ)
さっぽろ自由学校「遊」事務局(理事)。北海道開発教育ネットワーク(D-net)運営委員。
 
このシリーズのテーマは「アフリカの貧困と開発」ですが、そもそも「貧困」ってどういう状態のことなのでしょう? そして、「開発」とは何を意味するのでしょう? 「アフリカ=貧困」という固定観念を一旦外し、「貧困」や「開発」といった概念がそもそも何を意味するのかを皆で話し合ってみたいと思います。

2006年8月18日(金)
私たちにできること~市民による国際協力~

●石井 優子(いしい ゆうこ)
北海道千歳市出身。札幌の私立保育園にて6年勤務後、94年からアフリカとの付き合いが始まる。ケニアでのNGO活動、2回の青年海外協力隊、現在アフリカ地域開発市民の会にて幼児育成部門に携わる。専門は幼児教育学。

多くの人にとって、アフリカというと遠い世界という印象があると思います。しかし、市民の立場で関われること、できることもあるはずです。NGOや青年海外協力隊の一員としてアフリカの現場活動をしてきた石井さんのお話を聞きながら、私たちにできることを具体的に考えてみましょう。

2006年9月1日(金)
アフリカの開発と日本の援助

●森川 純(もりかわ じゅん)
明治大学卒業後、デンマーク及びナイジェリア留学、東海大学及び豪州アデレード大学専任講師を経て1998年より酪農学園大学地域環境学科教員。主要な著作、『南アフリカと日本』同文館、1988 Jun Morikawa『JAPAN AND AFRICAーBig Business and Diplomacyー』 Hurst &Co. London 1997 Jun Morikawa “Japan and Africa after the Cold War” African and Asian Studies、VOL.4,No.4, Brill Leiden,2005

まず日本のブラック・アフリカに対する援助政策の歴史と特徴と問題的側面を概観。次にアフリカ援助政策がいかに形成・決定・実施・評価されているかについて、政・官・財の関与を分析。最後にアフリカに関わるNGOの光と影について考察する。

[世界・異文化理解]ワールドカップ社会学

●2006年5月12日(金)開講 全4回 金曜18:30~20:30 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般4,000円 会員・学生3,200円 (単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

ワールドカップがやってきた!6月~7月の寝不足期間を、より楽しむための事前勉強会のご案内です。本講座は、ナショナリズム、グローバリゼーション、平和、人権などの視点からワールドカップを眺めようという目論見なのです。サッカーの奥深さ、裏側に触れてみましょう。

2006年5月12日(金)イングランド他
サッカーの母国の歴史

●大沼 義彦(おおぬま よしひこ)
1964年生まれ。北海道大学大学院教育学研究科助教授(スポーツ社会学)。スポーツとグローバリゼーション、地域スポーツと社会変動について研究中。英国、札幌でフィールドワークを重ねる。札幌市スポーツ振興審議会特別委員。
 
W杯予選。英国からはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドが出場した…って、なんで一国から4チームも出場できるの? アイルランドを入れると、5チームにもなるけれど…。英国の歴史とサッカーの歴史、それに絡む宗教、階層、領土問題について伺う。

2006年5月19日(金)ドイツ
開催国の憂鬱

●稲垣 智彦(いながき ともひこ)
1979年生まれ。北海道大学大学院教育学研究科修士課程2年。研究テーマは「東部ドイツ地域におけるスポーツシステムの再編について」。2004年、ベルリンに半年間滞在し、フィールドワークとサッカー観戦の日々を送る。この6月、W杯観戦のため再度渡独。

ベルリンの壁崩壊後、統一ドイツ代表が誕生。06年は、旧東ドイツの選手が主力メンバーに並ぶが、旧東ドイツ地域には、ブンデスリーガのチームはなく、W杯の試合もライプツィヒで行なわれるのみ。旧東ドイツ地域のサッカーの現状から統一ドイツの諸問題を伺う。

2006年6月2日(金)フランス
レ・ブルーと国歌ラ・マルセイユ

●北村 弘一(きたむら こういち)
1964年生まれ。関西大社会学部マスコミ専攻卒。1988年毎日新聞社入社。社会部、浦和支局などを経て、運動部。海外のサッカー事情を社会問題の視点から切り取った「フットボール熱狂の源流」(2002年/アスキー/毎日新聞運動部)取材班キャップ。現北海道報道部デスク。

98年W杯優勝のとき「移民社会の成功」「国民統合の象徴」と賞賛を受けたレ・ブルー(代表の愛称)。06年の代表も、中心はアフリカ系移民とその子孫たちになるだろう。その一方、極右政党党首の発言「ラ・マルセイエーズも歌えない連中を代表とは認めない」を支持する人もいるみたい。昨年10月には、パリ北東部で移民の青少年よる大規模な暴動も起こったし。サッカーから見た移民問題、人種差別問題を伺う。

2006年6月9日(金)ブラジル
王国は、なぜ王国なのか

●柴田 勗(しばた つとむ)
1933年生まれ。SSS札幌サッカースクール校長。2004年、サッカーを通じた日本とブラジルの交流活動が評価され、サンパウロ名誉市民章を授与される。著書に『ブラジルサッカー総覧』(2001/河出書房新社)などがある。札幌大学名誉教授、北海道サッカー協会顧問。

名選手を輩出し続けるブラジルの強さの秘訣に迫る。三十数年間、ブラジルサッカーを北海道に“輸入”し続けてきた柴田さんから、ブラジルのサッカー文化、環境、現地で実感した社会問題、日本との繋がりについて伺う。

[平和]ジェネレーション・ネクスト!~私たちがつくる東アジアの新しい時代~

■参加費:300円
■会 場:さっぽろ自由学校「遊」

東アジア生まれの10代~20代前後の若者の出会いの場。韓国・中国・台湾・日本の人と友達になりたい人、歴史・政治問題が渦巻く中で、どうしたらよりよい関係をつくっていけるか、いろんな立場の人の話を聞きたい人にお勧めです。

・10月21日(土)19:00~/靖国神社について
・12月16日(土)19:00~
・2月24日(土)19:00~/軍隊・徴兵・自衛隊について

[平和]軍隊のリアリティ

●2006年5月9日(火)開講 全6回 火曜18:30~20:30 *5/20、6/18を除く。
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

戦後60年が経ち、現在日本で暮らす人々の大多数は戦後世代となりました。「軍隊をもつ事は当然」、「自衛のための軍隊は必要」、「国際貢献のためなら自衛隊を派兵すべき」といった意見も少数派ではなくなってきています。しかし、直接的な戦争体験のない世代の多くにとって、「軍隊」や「戦争」は抽象的なイメージでしか捉えられていないのではないでしょうか?  このシリーズでは、そもそも軍隊とは何をするところなのか、そして今、日本の自衛隊はどうなっているのか、そのリアルな姿に迫りながら、今一度「軍隊は必要なのか」きちんと考えてみたいと思います。

2006年5月9日(火)【ディスカッション】
あなたは軍隊に賛成?それとも反対?

●ゲスト:多様な意見をもつ若者たち
軍隊や自衛隊の是非について、肯定・否定の意見をもつ若い世代の意見をじっくりと聞きながら、その論拠を検討していきたいと思います。 

2006年5月16日(火)
軍隊は私たちを守ったか
●若松 みき江(わかまつ みきえ)
1937年千葉県生まれ。1940年、父親の転勤で旧満州へ。8歳で日本へ引き揚げる。1951年札幌へ。大学卒業後、教師となる。2男1女は独立し、今は夫と子猫と暮らす。日本児童文学者協会会員。

軍隊は何を守るのか、それが如実に表れた一つが満州引き揚げです。引き揚げを実際に体験し、その後、その実態を研究して、『約束の夏~約言(ユエ イエン)』を書かれた講師から、軍隊の現実をお話しいただききます。

2006年5月20日(土)13:00~
私の戦争体験~中国で行ったこと~

●熊崎 国光(くまざき くにみつ)
1924年占冠生まれ。1943年旭川第七師団入隊。1944年中国山東省の59師団の歩兵砲中隊で初年兵教育を受ける。1945年には初年兵教育の教育助手。シベリア抑留後、撫順戦犯管理所へ。1956年帰国。

志願して入隊した講師は、ご自身が考えていた軍隊と実際の軍隊に大きな落差を感じたそうです。初年兵教育の実際や「教育討伐」で体験した戦場の様子、軍隊での生活を具体的にお話しいただければと思います。

2006年6月6日(火)
地位協定を巡って

●谷上 嶐(たにがみ たかし)
1946年生まれ、千歳で育つ。基地の街・千歳での監視行動をしながら日米安保、日米地位協定について独学。自衛隊のイラク派兵に際して「自衛官と市民をつなぐ人権ホットライン」の立ち上げスタッフに。現在は、北海道における「平和ガイド」構想を進めたいと考えている。

「チイキョウテイ」。なにやら不思議な言葉です。一体、誰の地位について、誰と誰とが、どんなことを約束したのでしょう。アメリカ軍がらみの事件・事故の時にはこの言葉が必ず一度は出てきて、そして、事件も事故もうやむやになってしまう。自衛隊と米軍とが「融合」すると言われている今、「地位協定」なるものをきちんと確かめておきたい。

2006年6月18日(日)【フィールドワーク】
自衛隊・真駒内駐屯地を訪れてみよう

●9:00/地下鉄南北線自衛隊駅前集合
米軍がまずありき。そして自衛隊の動向が決まる。再編されるという米軍、それでは札幌市内にある真駒内や丘珠の駐屯地、この先どのようなことになるものか。一般開放日を機会に、その真駒内駐屯地を覗いてみましょう。

2006年6月20日(火)【まとめのディスカッション】
再度、軍隊の是非を考える

●進行:ファシリテーター・チーム
これまでの講座やフィールドワークの体験を振り返りながら、自衛隊や軍隊が本当に必要なのかどうか皆で話し合いましょう。

[平和]人々にとっての「安全保障」~武力に頼らない社会をつくりだすために~

●2006年7月4日(火)開講 全5回 火曜18:30~20:30 ●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

軍事力・経済力を背景とした米国の力による世界支配が幅をきかせています。それに追従する日本政府は、平和主義の原則をうち捨て、軍隊をもち戦争ができる国家に変えようとしています。こうした流れに抗していくには、人々(市民)の側が国家の論理とは異なる「安全保障」の考えを深め、それを説得力のあるものとしていく作業が必要です。この講座では国連が提起している「人間の安全保障」という概念を手がかりに、それを私たちの側に引き寄せながら、武力によらない人々(市民)のイニシアティブによる安全保障のあり方を具体的に描いてみたいと思います。

2006年7月4日(火)【ワークショップ】
武力によらない「安全保障」を構想する

●コーディネート・チーム
憲法9条の理念(戦争しない、軍隊もたない)に基づいた世界を構想してみましょう。何が問題となるのでしょうか? また、こうした社会の実現のためにはどんな活動が必要になるのでしょうか? 皆で意見を出し合いながら考えましょう。

2006年7月18日(火)
平和構築と人間の安全保障

●野本 啓介(のもと けいすけ)
1965年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。日本興業銀行、在ホーチミン日本国総領事館専門調査員、国際協力銀行専門調査員を経て2002年4月より北星学園大学教員(国際政治、国際協力政策)。

国連が提唱する「人間の安全保障」は、安全保障の問題をこれまでの国家間の軍事の領域から、食糧・健康・経済・政治などの人間を取り巻く幅広い領域へと拡大しました。「人間の安全保障」という考え方のもつ積極的側面と消極的側面を検討しながら、具体的な平和構築のあり方を考えます。

2006年8月1日(火)
朝鮮半島の位置づけと安全保障

●林 炳澤(いむ ぴょんてく)
1946年、札幌で在日韓国人二世として生まれる。現在「日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会」共同代表。さっぽろ自由学校「遊」理事。

東アジアとりわけ日本の「安全保障」にとって重要な位置を占めてきた朝鮮半島。しかし、日本民衆という立場からはどれだけ意識してきたのでしょうか。日本の非武力・民衆主導の安全保障にとって、朝鮮半島との向かい方は試金石となるのではないでしょうか。

2006年8月22日(火)【ディスカッション】
市民がつくる「東アジア共同体」

●韓国・中国・台湾の方々(留学生など) をゲストとして予定
日本の「一国平和主義」を超えていくためには、近隣アジア諸国との過去の反省を踏まえた新たな関係づくりが必要となります。各国の出身者を交えながら、東アジアの平和づくりのために何が必要なのかを語り合いたいと思います。

2006年9月12日(火)
市民の平和協力

●越田 清和(こしだ きよかず)
1955年生まれ。ほっかいどうピースネット所属。さっぽろ自由学校「遊」理事。共著『徹底検証ニッポンのODA』(コモンズ)ほか

平和をつくるのは、私たち市民の営みです。国家という壁を超えた市民による実践が、どんな可能性を持っているかについて考えます。「人間の安全保障」と人権を重ねて考えるなかで、そのヒントがみえてくるかもしれません。

[平和]「国家の論理」を超えて~オーバー・ザ・ネイション~

●2006年7月11日(火)開講 全5回 火曜18:30~20:30 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)

今、日本では「国家の論理」が「そこのけ・そこのけ」とばかりにまかり通っている。そして、「憲法」といい、「教育基本法」といい、人々を一つにまとめ上げる枠組みへと変えて、まるごと操作の対象にしようとしている。「いいなりにはならない」と動こうとしても、ビラ一枚の配布で拘束されたり、「歌いません」と座っているだけで職を危うくされたりするのを見せつけられ、たじろぎかねない。私たちが「国家」に向き合い、その「論理」を超えていくためのよって立つところを探り当てたいものです。

2006年7月11日(火)
人権における国家と民衆

●森山 軍治郎(もりやま ぐんじろう)
1941年美唄市に生まれる。1970年北大大学院文学研究科博士課程中退。現在・専修大学北海道短期大学教授。専門・日本民衆史、フランス革命史。おもな著書・『民衆精神史の群像-北の底辺から』『民衆蜂起と祭り-秩父事件と伝統文化』『ヴァンデ戦争-フランス革命を問い直す』など。

「国権」に相対するはずの「民権」。その「民権」が「国家」に閉じ込められてしまうとき、「国家」の外の人々には、「国民」ではない人々には、「民権」はおろか「人権」も「自由」も「平和」も及びはしない。あらためて「民権」を考える。

2006年7月25日(火)
小国主義の可能性

●田中 彰(たなか あきら)
1928年山口県に生まれる。北海道大学名誉教授。日本近代史専攻。著書に『小国主義-日本の近代を読みなおす』(岩波新書)、『明治維新と西洋文明-岩倉使節団は何を見たか』(岩波新書)、『明治維新』(岩波ジュニア新書)ほか。

かってその道を歩み、そして破綻したにも拘らず、「普通の国」になると称して「大国」への道を辿りつつある今。「国家」のもう一つのありようとして構想された「小国主義」について、その可能性を探ってみたい

2006年8月8日(火)
市民と国家

●今井 弘道(いまい ひろみち)
1944年10月、中国上海市生まれ。京都大学法学部卒、現在は、北海道大学大学院法学研究科・教授、法哲学専攻。現在の関心は、市民主義の観点から国家と法の問題を考えるところにある。

今や市民の行動は、国家の枠組をさまざまな意味で超えつつある。そのような私たち市民は、「国家」とどのように向きあい、それを超えていくことができるのか、そのことと民主主義とはどう関係するのか、を考える。

2006年9月5日(火)
国家とピープル

●花崎 皋平(はなざき こうへい)
文筆業を称していますが、確定申告のために、去年の収入を調べて愕然としました。今年は『ピープルの思想を紡ぐ』という本を出して名目は維持しましたが、内実は伴いそうもありません。でも、まだまだ 書きたいことがありますので、売れない本を書き継ぐつもりです。

国民国家は近代の所産です。近代が終わって国民国家の耐用年限はすでに切れています。それなのに、国家はますますのさばり、暴力と金力、マインドコントロールの力で人びとを支配し続けています。国家なんてなくたって人びとは生きられますし、むしろない方が平和に生きられます。世界の先住民族はそのモデルを提供しています。そういう社会を求めたい、探りたい、と思います。国家抜きにピープルとして連帯して生きる社会を!

2006年9月19日(火)【ディスカッション】
私、動員されるのもするのもいやです~国家の論理を超えて生きる~

わたしたちが「国家」に、「国民」であることに、どう向き合っていけばよいか、これまでの講座をふりかえりながら話し合ってみましょう。

[表現]ブログに独自デザインを組み込む講座~自己表現、NGO・NPO広報に使ってみよう!~

●11月1日(水)開講 全5回 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般10,000円 会員・学生8,000円 
●受講対象者 
・「ブログ」を使ったことがある方
・「自分のノートパソコン」「有線LANケーブル」を持参できる方
●最小催行5名

●講師:武田 知明(たけだ ともあき)
プログラマなどで凌ぐ。コミュニティサイトや検索サイトを構築。さっぽろ自  由学校「遊」のサイト http://sapporoyu.org/ の設定、 北大サイト http://humansci.let.hokudai.ac.jp/ の設定などなど。

ブログに独自デザインを組み込む手法を学びます。ブログを題材にして、ホームページの基本技術であるHTML、CSSなどを覚えます。ブログは、デザイン(構造)を改造する事で、日記以外の活用ができます。上手に使うと、NPOやNGOの広報にも利用可能です(仮想サンプル http://blog.livedoor.jp/syu0000/ )。講座では、みなさんに共通のブログサービス(DTIブログを予定)を使ってもらいます。ここで覚えた事の多くは、これ以外のブログサービスにも応用できます。

2006年11月1日(水)19:00~21:00
ブログを使ってみる

ブログの設定をして、既存サンプルを利用してデザインを変更してみます。
トピック:ブログのしくみ(HTML、CSS、RSS)。

2006年11月3日(金)10:00~15:00
ブログを改造

ブログに独自デザインを組み込む。テキストエディタでHTMLを編集する。
トピック:なぜBLOGができるの?(プログラム【PHP】、データベース、COOKIE)
*昼休み12:00~13:00、自習13:00~15:00

2006年11月3日(金)15:00~17:00
ブログのパワーアップ-1

ブログに独自のCSSを組み込み、見た目を改善する。
トピック:検索エンジン(GOOGLEなど)は何をしているか?。

2006年11月4日(土)13:00~17:00
ブログのパワーアップ-2

ブログにjavaScriptを組み込んで遊んでみる。
トッピク:GOOGLEマップは何をしているか? (javaScript、DOM、XML、AJAX)
*自習13:00~15:00

2006年11月8日(水)19:00~21:00
ブログで出来ること、出来ないこと

これまでの講座を振り返ります。ブログをNPOやNGOの広報に利用する事を考えます。ブログでは実現できない事を求める場合、どんな方法があるかを模索します。
トピック:コンテンツマネージメントシステムって何?(CMS、XOOPS、Wiki)

[表現]伝える技のワークショップ~ライター、コピーライター、エディターのお仕事~

●2006年5月17日(水)開講 全10回 水曜19:00~21:00 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般20,000円 会員・学生17,000円  
●最少催行5名
 *「コミュニケーション写真講座」と同時受講の場合 一般17,000円 会員・学生14,000円
 *5月~9月まで(10月~2月まで)受講の場合 一般15,000円 会員・学生12,000円
●講師:ハシモト ミノル
1974年札幌生まれ。1999年、広告制作会社でコピーライティングを中心とした業務に就く。3年間の現場経験を経て、フリーランスとして活動を開始。現在、札幌を拠点に雑誌や広告のクリエイティブを中心に幅広い活動を展開中。詩の創作(UHB文化放送「ロヲドク」に作品提供)や写真(ARTBOX新人賞)などなど。

現場の「考える・書く・伝える」ノウハウを知って、ワンランクアップの「表現スキル」を身につけましょう。応用として、チラシ、フライヤー作り、ちょっとしたフリーペーパー作りなど、実践的な課題にも挑戦します。パソコンのスキルがない方orある方、どちらも参加OKです! レクチャー&ワークショップで学びます。

●合同説明会 
講座の趣旨、スケジュールなどの詳細をご案内します。 4/26(水)19:00~/無料
2006年5月17日(水)
ライター、コピーライター、エディターのお仕事
フリーランスのライター、コピーライター、エディター(編集者)は、どのような働き方をしているのか。また、伝える仕事の極意、鉄則とはなにか。

2006年6月14日(水)
ライターのお仕事・1~的確な取材と文章~

的確な文章を書くためには、どのような準備が必要か。文章を書くため情報収集である取材の心構えとはなにか。

2006年7月12日(水)
ライターのお仕事・2~的確な取材と文章~

的確な文章を書くためには、どのような準備が必要か。文章を書くため情報収集である取材の心構えとはなにか。

2006年8月16日(水)
コピーライターのお仕事・1~引き付ける表現~

チラシ、ポスターの仕様書を作成し、デザイナーに渡すところまでをやります。人を引き付けるためには、なにを意識したらよいのか。どんな材料(情報)が必要なのか。

2006年9月13日(水)
コピーライターのお仕事・2~引き付ける表現~

チラシ、ポスターの仕様書を作成し、デザイナーに渡すところまでをやります。人を引き付けるためには、なにを意識したらよいのか。どんな材料(情報)が必要なのか。

2006年10月11日(水)
エディターのお仕事・1~誌面作りの基本とコンセプト~

この回から最終回にかけて、A4二つ折のフリーペーパーを一人で作っていきます。まずは、仕様書の作成からはじめます。

2006年11月15日(水)
エディターのお仕事・2~誌面作りの基本とコンセプト~

この回から最終回にかけて、A4二つ折のフリーペーパーを一人で作っていきます。まずは、仕様書の作成からはじめます。

2006年12月13日(水)
エディターのお仕事・3~ライティングとデザインの関係

作成した仕様書に従って、デザイナーとライターに仕事を発注します。しっかりとしたコンセプトと、コミュニケーション能力が必要です。

2007年1月17日(水)
エディターのお仕事・4~最終チェックの方法~

あがってきた文章とラフをチェックをします。問題箇所の修正後、デザイナーに渡し、後は最終回の講座であがってくる完成品を待つだけです。

2007年2月14日(水)
プレゼンテーション

完成した制作物についてプレゼンテーションしてもらいます。観賞&ディスカッション。

[表現]コミュニケーション写真講座~デジタルで北海道を撮影しよう~

●2006年5月31日(水)開講 全10回 水曜19:00~21:00 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 *6月11日、9月10日の場所・時間は後日ご案内します。
●受講料:一般25,000円 会員・学生22,000円 
●最少催行6名
 *「伝える技のワークショップ」と同時受講の場合 一般22,000円 会員・学生19,000円
●講師:村岡 博(むらおか ひろし)
1950年、北海道鷹栖町生まれ。出版編集のカメラマンを経てフリーの写真家になる。これまで、人間の暮らし、子どもたち、日本の風土をテーマにした作品を発表。近年は、北限のブナ林と野の花など、自然を中心に撮影中。日本写真家協会会員。HP「村岡博・森の写真館」(http://www.d5.dion.ne.jp/~m-hirosi/)

北海道の美しい自然や町並みを被写体に、言葉にできない自分の気持ちを写真で表現する楽しさを学びます。時代の主流となったデジタルカメラによる表現方法を中心に講義します(*1)。初心者から中級者までが対象です。使用するカメラは、携帯付カメラ(*2)から一眼レフまで、何でもかまいません。パソコン、プリンターを持っていれば申し分ありません。
*1:フィルムカメラでの参加も可能です。事前にご相談ください。
*2:ミニSDカードを装着可能な200万画素以上の機種をご用意ください。

●合同説明会
4月26日(水)19:00より/会場:さっぽろ自由学校「遊」/参加費無料
講座の趣旨、スケジュールなどの詳細をご案内します。

2006年5月31日(水)
写真の原理とカメラの扱い方

カメラの基本構造と写真が写る原理、カメラの取り扱い方法、デジタル写真の必要システムなどを解説します。

2006年6月11日(日)【野外撮影会】
初夏の花を写してみよう

理論を勉強しながら、実際にカメラで撮影してみましょう。清々しい初夏の風に吹かれながら、花の様々な表情を撮影してみます。

2006年6月28日(水)
携帯デジカメの必撮術

携帯電話に内蔵されている「携帯デジカメ」を使って、楽しくて意外な撮影方法を伝授します。ミニSDカード装着可能な200万画素以上の機種をご持参ください

2006年7月26日(水)
知ってびっくり「レンズの写り方」
レンズ特有の写り方と性質をとことん理解しましょう。写真表現が上達する大ポイントです。標準、広角、望遠、マクロの各レンズを用いて、構図作りと合わせて解説します。

2006年8月30日(水)
光の見方と使い方・ライティング

レンズの選択と並んで重要なのが、光の扱いです。光の性質、レンズ内に入る光の量を調整する「絞り」、美しい階調を再現するために必要な「露出」などを解説します。

2006年9月10日(日)【野外撮影会】
秋を探しに行こう

学んだことを実践で試してみましょう。街角を歩きながら、暮らしの息づかいや小さな自然を探索します。

2006年9月27日(水)
画像処理に挑戦~パソコンなんて怖くない~

ファインダーの中で感じた感動やイメージを、プリントという形にします。「デジタル暗室」の基本を学びます。パソコンを使用しますが、怖がらずに挑戦してみましょう。

2006年10月25日(水)
画像処理に挑戦~パソコンなんて怖くない~

ファインダーの中で感じた感動やイメージを、プリントという形にします。「デジタル暗室」の基本を学びます。パソコンを使用しますが、怖がらずに挑戦してみましょう。

2006年11月29日(水)
写真で絵葉書を作ろう

撮影した写真を使って、絵葉書を作ってみます。クリスマスカードにして、友人知人に送るのも良いかもしれませんね。

2006年12月27日(水)
ミニミニ写真展で総仕上げ

講座期間中に撮影した納得の(自慢の)作品を、全員で教室に展示します。 それを観賞しながら講評と意見交換をします。まとめの講義です。