2005年度講座

2005年度に開催した講座をご紹介します。

2005年度

[語学]うれし、たのし、韓国語<入門コース>

*最少催行人数が集まらず開講できませんでした。申し訳ありません。

●5月11日(水)開講 毎週水曜日10:30~12:00
●受講料:55,000円
 (分割 30,000円×2、会員は3,000円割引) 学生48,000円
●全36回(2005年5月~2006年3月)  
●定員:各クラス8名(最小催行人数5名)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●朴 雨緒(パク ウソ)
韓国語講師・通訳業

韓国語は他の言語と比べて、日本の皆さんにとって勉強しやすい言語です。単に覚える韓国語ではなく使える韓国語を皆さんと一緒に勉強したいと思います。言葉だけではなく最近の韓国の情報や文化にも触れながら、楽しく講座を進めていきます。初めて韓国語を学ぶ人を対象に、ハングル(文字)の読み方、簡単なあいさつからゆっくり始めます。
“韓流ブーム”の広がりの中で、近年ますます身近になってきた韓国。でもわたしたちはどれだけお隣の国のことを理解しているでしょうか? ドラマや映画、音楽を通して韓国に興味持ち始めたあなた、韓国の人々ともっと親しくなりたいと思っているあなた、さぁ、いっしょに韓国語を学びませんか? 言葉を学ぶとその国の歴史や文化、人々の考え方が見えてきます。言葉を入り口にして韓国のパワフルで奥深い世界を旅しましょう! わくわくドキドキする楽しい出会いが待っていますよ。

[語学]うれし、たのし、韓国語<初級コース>

●5月9日(月)開講 毎週月曜日20:00~21:20
●受講料:55,000円(分割 30,000円×2、会員は3,000円割引) 学生48,000円
●全36回(2005年5月~2006年3月)  
●定員:各クラス8名(最小催行人数5名) 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●安 映宣(アン ヨンソン)
韓国蔚山市出身。北大文学研究科 修士課程2年

ハングルが読め、簡単な会話ができる方が対象です。テキストで文法を学びながら、話せる韓国語の習得をめざします。継続クラスですが、新規参加も歓迎です。いっしょに楽しく勉強しましょう。
“韓流ブーム”の広がりの中で、近年ますます身近になってきた韓国。でもわたしたちはどれだけお隣の国のことを理解しているでしょうか? ドラマや映画、音楽を通して韓国に興味持ち始めたあなた、韓国の人々ともっと親しくなりたいと思っているあなた、さぁ、いっしょに韓国語を学びませんか? 言葉を学ぶとその国の歴史や文化、人々の考え方が見えてきます。言葉を入り口にして韓国のパワフルで奥深い世界を旅しましょう! わくわくドキドキする楽しい出会いが待っていますよ。

[語学]うれし、たのし、韓国語<中級コース>

●9月26日(月)開講
●毎週月曜日18:30~19:50
●定員 6名 (最小催行人数5名)
●会場 さっぽろ自由学校「遊」
●受講料 33,000円、 学生29,500円(会員は2,000円割引、分割可)
●全22回(2005年9月~2006年3月)
●安 映宣(アン ヨンソン)
韓国蔚山市出身。北大文学研究科 修士課程2年

“韓流ブーム”の広がりの中で、ずいぶん身近になってきた韓国。しかし、まだまだお互いの理解が深まったとは言いがたく、両国の関係も不安定なのが現実です。大切なのは人と人との交流、コミュニケーションです。言葉を学ぶとその国の歴史や文化、人々の考え方が見えてきます。お互いをもっと深く知るために、いっしょに韓国語を学びませんか?
授業の進め方はみんなで相談して決めます。文法はわかっているのに、言いたいことがちっとも口から出なくてもどかしい思いをしているあなた。語彙がなかなか増やせなくて悩んでいるあなた。もっと表現力をのばしていきいきとした会話を楽しみたいあなた。上達の道は韓国語のシャワーをたくさん浴びて、韓国語でいっぱい話すこと。

[語学]タイ語入門~旅行編~

*最少催行人数が集まらず開講できませんでした。申し訳ありません。

●5月12日(木)開講 全20回(05年5月~9月)毎週木曜13:00~14:30
●受講料:一般35,000円(分割20,000円×2)
 会員・学生32,000円(分割18,500円×2)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●定員:10名(最少催行5名
●講師:クルプラントン・ティラポン
1971年、タイのラチャブリー市生まれ。1997年、4年間務めた会社を退職し日本へ留学。2004年、中央大学大学院修士課程(社会学)修了。現在、北海道大学文学研究科人間システム科学専攻1年。

タイ旅行を計画している人に朗報!です。この講座では、旅行に役立つタイ語会話(話す、聞く)を習えます。訪問予定のある方は、現地の人と現地の言葉でコミュニケーションしたり、買い物なども現地の言葉でスマートにこなせるようになりましょう。会話の他にマナーや文化も学べます。是非ご参加ください。旅行の計画はないけれど、タイに興味がある方も歓迎です!! 

[語学]英語でディスカッション~話す・出会う・英語~

●5月16日(月)開講 全36回(05年5月~06年3月) 毎週月曜18:30~20:00
●受講料:一般55,000円(分割30,000円×2、会員は3,000円割引)
 学生48,000円
●定員:12名(最少催行5名)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 
●Michael de Guia(マイケル・デ・グィア)
Michael “Mike” de Guia is a Filipino wildlife biologist. He is 33 years old. Having lived near Mount Makiling, he has been particularly drawn to nature specially birds, mammals and reptiles. After graduation, from 1993 to 1998, he participated and assisted in several researches in the different mountains of northern Philippines.
Living in Sapporo, Japan for almost a year now has exposed him to an entirely new environment. But his experiences in teaching English to both children and adults has provided an important avenue in learning more about Japan and the Japanese way of life. He wants to further his understanding of life in Japan and looks forward to exchanging ideas through group discussions of various issues.

人権・環境・平和といった課題、時事問題などについて書かれた短い文章を読み、ディスカッションします。さまざまな事柄について、「英語で話し合う」ことを通じて、多様なものの見方に触れ、自分の意見を英語でいう力を身につけます。単語の意味や表現方法などもしっかり覚えられるようにしたいと思います。
*この講座では、英語を母語にする人ではなく、英語を学んで獲得した人を講師に迎えます。今回はフィリピンの方です。フィリピンに関心のある方にもオススメです。

[語学]英語で世界を読む

●5月12日(木)開講 全15回 18:30~20:30 
 5/12、5/26、6/9、6/23、7/14、7/28
 *日程は変更になる場合があります。
 *8月以降の日程は後ほどお知らせします。
●受講料:一般25,000円(会員は3,000円割引)学生20,000円
●越田 清和(こしだ きよかず)
さっぽろ自由学校「遊」理事。アジア太平洋資料センター理事。ピナトゥボ山噴火で被災した先住民族アエタの支援・調査活動や、ODAについての調査・研究活動を行なう。

インターネットなどで得られる文章を用いて、「開発と人権」を中心に学びます。日本のマス・メディアでは流れない「もう一つの世界」の動きを読み、それをもとにみんなで(日本語で)話し合います。英語のニュースをさっと読む力、英語のニュースや文章の大意をつかむ力をつけます。辞書を引くことのできる人なら誰でもOK。世界の動きを知りたい人ならもっとOK。大学入試レベルの英語です。

[社会・人権]国際都市って何だろう?~外国人・帰国者の権利を考えよう~

●9月2日(金)開講 全5回 隔週金曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円(単発参加 一般1,500円 会員・学生1,000円)

日本に暮す外国人の数は200万人を越え、日本社会は実質的には既に多民族・多文化社会となっています。札幌にも、外国人・帰国者など多様な文化的背景をもった人々が暮しています。しかし「国際都市」を標榜する札幌はこうした人々にとって暮しやすいまちになっているでしょうか? この講座では、様々な外国人差別の実態を知り、多様な文化的背景をもつ人々が暮しやすい地域社会にしていくには何が必要なのか、私たちには何ができるのかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

2005年9月2日(金)
外国人住民はアウトサイダー

●林 炳澤(いむ ぴょんてく)
1946年、札幌で在日韓国人二世として生まれる。現在「日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会」共同代表。さっぽろ自由学校「遊」理事。

日本の国際化が叫ばれて久しく、既に多民族社会を迎えてもいるのですが、社会の仕組みはというと相応しいものとはいえません。在日外国人が日本社会の仕組みからどのように疎外されているのか、制度的差別の概要についてお話します。

2005年9月16日(金)
ジャパニーズ・オンリー?~「外国人お断り」を放置する社会~

●有道 出人(あるどう でびと)
1965年アメリカ生まれ。北海道情報大学助教授。2000年10月帰化。著書に『ジャパニーズ・オンリー~小樽温泉入浴拒否裁判問題と人種差別』(明石書店)。

「外国人お断り」という看板を掲げた小樽市内の入浴施設が、一律に外国人のような外見の人の入浴を拒否した。これは人種差別ではないのか?具体的な事例をもとに、日本人の意識に潜む人種差別について考えましょう。

2005年9月30日(金)
サポートの現場から(1)~外国人の暮らしを取りまく様々な問題~

●芦田 科子(あしだ しなこ)
医療問題を中心に外国人支援や国際交流に取り組むNPO法人エスニコ代表。
●マイレット・ジェームス
1946年、シアトル生まれ。大学で哲学、大学院で心理学・神学を学ぶ。1970年来日。1998年より外国人の支え合いの場であるウェルカムハウス代表。

外国人が実際に日本で暮すとき、どのような問題や困難に直面するのだろうか? 日本人の立場からはなかなか気づかない暮らしをめぐる様々な問題について、直接サポート活動に携わるお二方からお話していただきます。

2005年10月14日(金)
サポートの現場から(2)~外国人・帰国の子どもたちの教育を考えよう~

●伊藤 早苗(いとう さなえ)
ボランティアグループ「札幌子ども日本語クラブ」で仲間といっしょに外国人・帰国の子どもたちに学習支援をしている。

札幌での外国人・帰国の子どもたちへの学習支援活動を通して見えてきた、いろいろな困っている実態を報告します。また、他の地域と比べて、札幌はどうなのか? どんな地域にしていけばよいのか? などについて、参加者のみなさんと話し合いたいと思います。

2005年10月28日(金)【ディスカッション】
地域における多文化共生に向けて

●札幌市および関係機関・外国人支援NPOの方
これまでの講座で学んだことを元に、札幌市の行政、および関係機関、そして支援に取り組むNPOの方々と共に、地域における多文化共生に向けての課題や具体的な取り組みの可能性について話し合いたいと思います。

[社会・人権]イスラムについて知ろう!

●9月29日(木) 全4回 
 (曜日・時間は回によって異なります。)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」(2回目は別会場)
●受講料:一般4,000円 会員・学生3,200円(単発 一般1,500円 会員・学生1,000円) 

日本ではイスラム教やイスラム文化について、あまりなじみがありません。しかし、全世界で12億人以上の人々がイスラム教を信仰しており、その数は、増えつつあります。イスラム教には、「人は神の前では、みんな平等だから助け合って生きていこう」という考え方があり、その事が多くの人々の支持を集めると言われています。ムスリム(イスラム教徒)は、中東のアラブ諸国はもちろんアフリカ・アジア諸国、特に日本と関係の深いインドネシアやマレーシアに多く住んでいます。今後、日本人がアジアの人々との交流を深めていくためには、もっとイスラム世界を知っておく必要があるのではないでしょうか。この講座では、イスラム圏の留学生の方々を講師にお迎えし、イスラムの世界について楽しく学んでいきたいと思います。

2005年9月29日(木)18:30~20:30
イスラムを知るはじめの一歩

イスラムとはもともと「全て神様のいうことを聞きます」という意味の言葉です。それを知っていましたか? あまり知られていないイスラム教の概要について、お話を聞きます。

2005年10月8日(土)【訪問】13:00~16:00
イスラムを訪ねてみよう!

●会場:Halal Food Shop Warung jawa(札幌市北区北14条西1丁目磯田ビル2階)
札幌に、モスク(イスラム教徒の礼拝所)があることを知っていましたか? この日は、北区にあるモスクを訪問するとともに、同じビルにあるハラール食品(イスラムにおいて良いとされていること)の店を訪問し、イスラムの世界を身近に感じていただきます。

2005年10月13日(木)18:30~20:30
イスラム経済を知ろう

イスラムは「商人の宗教」と言われていますが、必要以上の利潤を求めたり、蓄財することは良くないこととされています。必要以上に得たお金は、社会に還元すべきという教えがあります。またお金を貸して利子を取ってはいけないという考えがあります。そのような独特なイスラム経済についてお話を聞きます。

2005年11月5日(土)【交流会】11:00~14:00
ハラール料理を食べよう!

札幌在住の様々な国のムスリムの方と一緒に、ハラール料理を食べながら語り合いましょう。ハラール料理と言っても特別なものではありません。例えば豚肉やアルコール成分のない料理ということです。詳しくは交流会で聞きましょう。
*会食費として1,000円が別途かかります。

[社会・人権]これからは当事者主権だ!~わたしのことはわたしが決める~

●5月19日(木)開講 全9回 18:30~20:30
 (読書会4回、お話を聞く会4回、フリートーク1回)
 5/19(読)、6/2(読)、6/16(話)、7/7(読)、7/21(話)、
 8/4(読)、8/25(話)、9/4(話)、9/25(トーク)
●会場:さっぽろ自由学校「遊」ほか
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円

いま、問題をかかえているとみなされる当事者たちが、「自分のことは自分で決める」と声をあげています。自分のことを自分の問題としてとらえ、当事者の多様な個性を尊重しあって、共に生きることを考える講座です。

【読書会】
●テキスト『当事者主権』中西正司・上野千鶴子著(岩波新書) 
●5/19、6/2、7/7、8/4
「いま、障害者、女性、高齢者、患者、不登校者、そしてひきこもりや精神障害者などの当事者が元気である。能率、効率がもっとも尊ばれる社会の中にあって、もっとも適応しなかった人たちの集団、庇護と管理の下に置かれたマイノリティーと言われる人たちである。そこから、自立生活運動、フェミニズム、レズビアン&ゲイ解放運動など、当事者を担い手としたユニークな活力あふれる活動が生れ、社会に大きな影響を与えつつある。」(序章 当事者宣言より)

2005年6月16日(木)
お話を聴く会(1)

●阿部 泰子(あべ やすこ)
物事のできなさや身体のしんどさを自分の怠けなんだと思ってきて、29才で初めて脳に障害があってのことだと知る。診断から5年、「この障害への理解が進めば」と自分の状況を説明してきたが、否定されることの多さ(“発達障害の専門家”さえも)に、伝えられなくなっている。

体感している当事者の感覚より、していないで判断している人の「見立て」の方が正しいと思われるのは何故なのか? そこを考えると、あらゆる分野でないがしろにされている人の問題も見えてくるような話ができればと思う。

2005年7月21日(木)
お話を聴く会(2)

●谷口 由美子(たにぐち ゆみこ)
1954年生まれ。農業を営む自分の両親との同居で三世代8人家族で生活。4人の子どもがさまざまな形態の不登校生活に突入したので、不登校の親という立場になり、話し相手を求めて「もぐらの会」を1992年につくり、今に至る。

不登校の親という立場に立ったとき頭の中が真っ白という状況になった。情報は何処に? 情報自体があるのか? しかし、結局のところ大事なのは本人の気持ちであり、誰であっても自分の人生の責任は自分で引き受けるのだと今は思う。

2005年8月25日(木)
お話を聴く会(3)

●橋本 卓也(はしもと たくや)
1971年、札幌市生まれ。25歳からひきこもる。28歳から不登校・ひきこもり・対人不安などの青年期の悩みを持つ青年やその家族、青年期に関心のあるボランティアの交流の場、「青年・家族・ボランティアの会」に参加。30歳から1年半の職業訓練期間を経て、現在はアルバイト勤務。

仕事をして、最初の頃の心境や今までに変わってきたことなどを話し、参加者の皆さんの体験などを出し合って一緒に考えたい。

2005年9月4日(日)
お話を聴く会(4)

●長嶺 久美子(ながみね くみこ)
●三重野 直美(みえの なおみ)
札幌市在住。1999年より、それぞれが前の結婚で産んだ合わせて5人の子どもとともに、7人家族として暮らす。“性のバリアフリーをめざす会ピーナツハート”創立メンバー。

一度しかない人生。誰もがそうであるように、自分の生き方は自分で選びたい。社会のルールの中で「本当に守らなければならないこと」と「実はただ押し付けられていること」を、同性愛者であり、一生活者である視点で語る。

2005年9月25日(日)
フリートーク

まとめ。気楽なおしゃべり会ふうに
会場:「カフェ・ダイマ」

[社会・人権]自分らしい性を生きるPart3 【コース1】

●2006年1月19日(木)開講 全6回
●会場:さっぽろ自由学校「遊」ほか
●受講料 通し:一般6,000円 会員/学生4,800円(単発:一般1,500円 会員/学生1,000円)
*コース1もしくは2を通し受講される方が、もう一方のコースを単発受講される場合には会員・学生料金で受講できます。

性と自由、人権について考える講座です。性について語る機会はたぶんすこしずつ増えているのではないかと思いますが、まだまだ、「思い込み」「常識」にとらわれがち。多様な経験、立場の人から話を聞いて、自分の、そして身近な他者の「性」について一緒に考えてみませんか?

2006年1月19日(木)18:30~20:30
明治期日本のセクシャリティ文化の変容とその意義について

●今西 一(いまにし はじめ)
1948年、京都市生まれ。小樽商科大学教授。日本近代史専攻。性規範の形成はじめ、近代日本が「国民」の外部に「非国民」を作り、排外的な差別を行った過程について民衆の生活世界に内在しながら論じている。著書に『近代日本の差別と性文化』(1998年、雄山閣出版)など。

明治以降、日本の性文化はどのように変わったのでしょうか。民衆の生活世界に立ち入ってお話をしていただきます。

2006年2月2日(木)18:30~20:30
セックス奉仕隊 (セックスボランティア)が求められる理由

●金 明觀(キム・ミョンガン)
1950年、神戸市生まれ。和光大学非常勤講師、性人類学者、セックス奉仕隊コーディネーター。’99年、性に関する教育・指導を行う相談所“せい”を設立。『恋愛の基礎』『もっと楽しいセックス』(ともに小学館)など著書多数。

「人を恋し、愛と性を忘れずにいることが人をより輝かせてくれます。愛と性に定年はありません」といいきるキムさんに、セックス・レスに悩む人たちへの相談事業やセックス奉仕隊の活動についてお話を伺います。

2006年2月23日(木)18:30~20:30
性教育の現場から

●性教協いしかりサークルの方
小学校5年生の保健の教科書に性教育的なものが盛り込まれた「性教育元年」の1992年に誕生しました。性教育のみならず女性や子ども・若者が抱える心と身体の問題、セクシュアリティ、性差別…など、多岐にわたる内容で年に6、7回の学習会を行なっています。

性教育が伝えようとしていること、子ども・若い人の性の現在、性教育へのバッシングの内容やその意図と問題点といった話をお聞きしたいと思っています。

2006年3月4日(土)13:30開場 14:00開演 <コース1&2合同企画>
映画「百合祭」 ビデオ上映会

◆札幌エルプラザ/札幌市男女共同参画センター 大研修室B・C(北区北8条西3丁目)
*浜野佐知監督作品 / 製作:株式会社 旦々舎
*キャスト:吉行和子・ミッキーカーチスほか
http://www.h3.dion.ne.jp/~tantan-s/frmDetail.html

<上映後、お茶を飲みながら、映画の感想・高齢者の性について語り合いましょう。>
老嬢ばかりが住むレトロな洋館に、ダンディで陽気な75歳の三好さんが引っ越してくる。世間から「お婆さん」としてしか扱われない老嬢たちをレディとして扱う三好さんに、彼女たちはすっかり魅惑される。彼女たちは忘れていた体の奥の甘美な感覚を取り戻し、三好さんとセクシュアルな接触を持つ。しかし誰もが「自分とだけ」と思い込んでいたのに、彼はとんだプレイボーイだった。すべてが明白になった時、彼女たちは驚き、怒るが、いつまでも「騙された!」などと恨み言は言わない。三好さんに触発されるなかで、社会が押しつけ、自分たちも受け入れてきた「お婆さん」の役割やイメージを振り払い、自らの欲望に向かい合う。そして、躊躇なく果敢に、生き直しを開始する。

2006年3月17日(金)18:00開場 18:30開演 <コース1&2合同企画>
【公開講演会】オンナを楽しく生きるために

●北原 みのり(きたはら みのり)
1970年、横浜市生まれ。女のセックスグッズストア「ラブピースクラブ」代表。フェミ系インディーズマガジン『バイブガールズ』編集長。アメリカのフェミ系セックスグッズストアとの出会いがきっかけで、バイブ屋を始める。著書に『はちみつバイブレーション』『フェミの嫌われ方』など。ラブピースクラブのWebサイトで、ジェンダーやセクシュアリティについてのコラムを連載。

<ラブピースクラブ>
ラブピースクラブは愛と平和じゃなく、「LOVE PIECE」。女の体に使う小道具を「大人のオモチャ」と呼ぶのがイヤでイヤでたまらなく、「愛のカケラ」「個々を愛する」という意味でつけた。
「性的に受け身であること」、「男性にとって性的な存在であること」などなど、女性に対する外側からのさまざまな要求を押しのけて、自分の欲求に素直に生きたい。フェミ的にオンナの性の自由を考えます。
*公開講演会の単発参加費はどなたでも1,000円です。

2006年3月30日(木)18:30~20:30
【座談会】オトコだって楽しく生きたい

●男性の方々をゲストにお迎えします
不自由なのはオンナばっかりじゃありません。オトコも楽しく生きたいよね。おおらかに、率直に、さまざまな考えをぶつけあって話をしましょう。

[社会・人権]自分らしい性を生きるPart3 【コース2】

●2006年1月27日(金)開講 全5回  
●会 場:さっぽろ自由学校「遊」ほか
●受講料:通し 一般5,000円 会員/学生4,000円(単発 一般1,500円 会員/学生1,000円)
*コース1もしくは2を通し受講される方が、もう一方のコースを単発受講される場合には会員・学生料金で受講できます。

性と自由、人権について考える講座です。性について語る機会はたぶんすこしずつ増えているのではないかと思いますが、まだまだ、「思い込み」「常識」にとらわれがち。多様な経験、立場の人から話を聞いて、自分の、そして身近な他者の「性」について一緒に考えてみませんか?

2006年1月27日(金)13:00~15:00
ひとりのレズビアンとして

●金子 久美子(かねこ くみこ)
同性愛者や性同一性障害(身体の性と心の性が異なっていること)などの性的少数者が、自分らしく暮らせる社会を目指して活動をしています。

20人に1人、あるいは10人に1人が同性愛者だといわれています。でも、出会う機会はそれほど多くはありません。どうしてなんでしょうか。レズビアンであること、そこから湧き出た「性をめぐる常識」へのギモンetc…を語っていただきたいと思います。

2006年2月24日(金)13:00~15:00
セックスワークが問いかけるもの

●川畑 智子(かわばた ともこ)
1966年生まれ。札幌在住。現在は大学などで講師をしながら暮らす。専門は、社会学、ジェンダー論、英語。主著に「性的奴隷制からの解放を求めて」(江原由美子編『 フェミニズムの主張2 性の商品化』)、「素人ホステスから見た『女らしさ』のワナ」(河野貴代美編『シリーズ女性と心理第2巻、セクシュアリティをめぐって』)、「売春防止法が女性に与える影響」(SEXUAL RIGHTS PROJECT編『買売春解体新書』)など。

セックスワークとは性的なサービスを提供する仕事のことです。セックスワークに従事する女性たちへの調査を踏まえたお話を伺います。

2006年3月4日(土)13:30開場 14:00開演 <コース1&2合同企画>
映画「百合祭」 ビデオ上映会

◆札幌エルプラザ/札幌市男女共同参画センター 大研修室B・C(北区北8条西3丁目)
*浜野佐知監督作品 / 製作:株式会社 旦々舎
*キャスト:吉行和子・ミッキーカーチスほか
http://www.h3.dion.ne.jp/~tantan-s/frmDetail.html

<上映後、お茶を飲みながら、映画の感想・高齢者の性について語り合いましょう。>
老嬢ばかりが住むレトロな洋館に、ダンディで陽気な75歳の三好さんが引っ越してくる。世間から「お婆さん」としてしか扱われない老嬢たちをレディとして扱う三好さんに、彼女たちはすっかり魅惑される。彼女たちは忘れていた体の奥の甘美な感覚を取り戻し、三好さんとセクシュアルな接触を持つ。しかし誰もが「自分とだけ」と思い込んでいたのに、彼はとんだプレイボーイだった。すべてが明白になった時、彼女たちは驚き、怒るが、いつまでも「騙された!」などと恨み言は言わない。三好さんに触発されるなかで、社会が押しつけ、自分たちも受け入れてきた「お婆さん」の役割やイメージを振り払い、自らの欲望に向かい合う。そして、躊躇なく果敢に、生き直しを開始する。

2006年3月9日(木)18:30~20:30
知的障がい者の性の「いま」

●当事者の方に話していただきます。
知的な障がいを持った人の性については、これまであまり語られてきませんでした。性的自己決定や、恋愛・結婚がなかなか認められないといった問題がある中で、子どもを産んだり、新しい家族をつくったりする人もあらわれています。当事者が選びとる性について考えます。
(この回の知的障がい者の方の参加費は500円です。)

2006年3月17日(金)18:00開場 18:30開演 <コース1&2合同企画>
【公開講演会】オンナを楽しく生きるために

●北原 みのり(きたはら みのり)
1970年、横浜市生まれ。女のセックスグッズストア「ラブピースクラブ」代表。フェミ系インディーズマガジン『バイブガールズ』編集長。アメリカのフェミ系セックスグッズストアとの出会いがきっかけで、バイブ屋を始める。著書に『はちみつバイブレーション』『フェミの嫌われ方』など。ラブピースクラブのWebサイトで、ジェンダーやセクシュアリティについてのコラムを連載。

<ラブピースクラブ>
ラブピースクラブは愛と平和じゃなく、「LOVE PIECE」。女の体に使う小道具を「大人のオモチャ」と呼ぶのがイヤでイヤでたまらなく、「愛のカケラ」「個々を愛する」という意味でつけた。
「性的に受け身であること」、「男性にとって性的な存在であること」などなど、女性に対する外側からのさまざまな要求を押しのけて、自分の欲求に素直に生きたい。フェミ的にオンナの性の自由を考えます。
*公開講演会の単発参加費はどなたでも1,000円です。

[文化・芸術]アイヌの弦楽器トンコリを演奏しよう!

●11月4日(金)開講 全5回 
 金曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●定員:10名(最少催行5名)
●受講料:8,000円
 *トンコリ貸し出し料含む
●早坂 雅賀(はやさか まさよし)
1967年生まれ。旭川出身。両親が木彫家で、20歳頃から木彫を始める。2000 年にアイヌアートプロジェクト設立に参加。2001年トンコリの演奏を富田友子先生、トンコリの製作を杉村満氏に学ぶ。

トンコリは樺太アイヌに古くから伝わる弦楽器です。この講座では、アイヌアートプロジェクトのメンバーでトンコリ奏者である早坂雅賀さんの指導でトンコリの演奏法を学びます。トンコリ大会での入賞を目標に練習しましょう!

2005年11月4日(金)
第1回ミニレクチャー&模範演奏
調弦のしかた/楽曲練習

2005年11月11日(金)
第2回ミニレクチャー&模範演奏
楽曲練習

2005年11月25日(金)
第3回アイヌアートプロジェクトの活動紹介(ビデオ視聴など)
楽曲練習

2005年12月2日(金)
第4回発表に向けての楽曲練習

2005年12月9日(金)
第5回リハーサル/演奏発表会 

[文化・芸術]アイヌアートデザイン教室

●5月11日(水)開講
(05年5月~06年4月)通年
毎週水曜13:00~15:00
●受講料:5,000円/月(材料費別途)
●貝澤 珠美(かいざわ たまみ)
アイヌアートデザイナー。1974年平取町二風谷生まれ。高校卒業後デザイン学校に通い、97年に独立。ファッション、インテリア、アクセサリー等、アイヌ文様をモチーフにしたオリジナル作品を製作。

当教室ではアイヌ模様をいろいろな物(素材)にほどこして、自由に好きな物を作ってもらいます。材料は各自で用意していただくのですが、なるべくリサイクルでやってもらっています。とにくか、楽しくアイヌ模様をアレンジしてほしいです。
*06年3月に受講生の作品展開催を予定しています。

[文化・芸術]アイヌ文様の世界~手仕事を受け継ぐ女性たち~

●2006年2月3日開講 全2回 隔週金曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般2,000円 会員・学生1,600円
 (単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
*第1回目に予定していた講座が中止となったため、受講料、および開講日が上記のように変更となりました。

アイヌ民族の手仕事である刺繍を受け継ぎ、その豊かさを伝える女性たちがいます。作品を鑑賞しながら、彼女たちがなぜ刺繍をはじめたのか、刺繍という仕事を通じて、どんなことを感じたり、見い出したりしているのか、なにを伝え、のこしたいと考えているのか、お聞きしたいと思います。

2006年1月20日(金)
第1回 中止になりました

都合により第1回目に予定していたチカップ美恵子さんの講座を中止させていただくことになりました。大変申し訳ありません。

2006年2月3日(金)
第2回 アイヌアートプロジェクト

●アイヌアートプロジェクトの方
アイヌ・アート・プロジェクトは札幌を拠点に活動している創造集団。木彫り・刺繍・着物製作の他、ギャラリーと居酒屋の経営、そしてアイヌ民族伝統の音楽にギター、ベース、パーカッションを加えたバンドをしています。 刺繍に取り組む方々にお話を伺います。

2006年2月17日(金)
第3回 貝澤 珠美

●貝澤 珠美(かいざわ たまみ)
アイヌアートデザイナー。1974年8月10日平取町二風谷に生まれる。高校卒業後デザイン学校に通い、’97年に独立。ファッション、インテリア、アクセサリー等、アイヌ文様をモチーフにしたオリジナル作品を製作している。

[ゼミ・学習会]花さんのゼミ 古典を読む『論語』

●5月26日(木)開講 全10回 月1回木曜18:30~20:30
 5/26, 6/9, 7/14, 8/11, 9/8, 10/6, 11/10, 12/8, 1/12, 2/9
●受講料 一般15,000円 会員・学生12,000円
●会場 さっぽろ自由学校「遊」 
●講師:花崎 皋平(はなざき こうへい)
1931年生まれ。北海道大学教員を経て著述業へ。ベトナム反戦運動などの地域住民運動、アイヌ民族の復権運動への支援連帯活動に参加。現在、さっぽろ自由学校「遊」共同代表。著書に『共生への触発-植民地、多文化、倫理をめぐって』(みすず書房)など。

昨年度からの継続で『論語』を読みます。テキストは原文付きならだれの注解のものでも構いません。古典をたのしみながら、活発に話し合う雰囲気のゼミです。あたらしく参加されるかたを歓迎します。

[ゼミ・学習会]子どもの権利学習会

●会場:さっぽろ自由学校「遊」(7月30日は別会場)
●会費:500円/回
●2005年4月16日(土)13:30~
     5月21日(土)
     6月18日(土)
     7月30日(土)13:30~/札幌市教育文化会館
     9月17日(土)
     10月15日(土)
     11月19日(土)
     12月15日(木)18:30~
 2006年1月28日(土)
     2月18日(土)
     3月18日(土)
*記載のある場合を除き、時間は10:00~

「子どもの権利条約」は89年に国連で採択され、子どもを従来の「保護の対象者」という見方から「権利の主体者」であるとして位置づけたもので、表現の自由や意見表明権を保証しています。日本も批准して昨年で10年になりましたが、札幌市民の認知度は僅か14.3%でした。学習会では条約の精神をどう内実化するのか、その都度テーマを決めて話し合ってきました。昨年から札幌市が「子どもの権利条例制定」に向けて動き出したのにあわせて、私達は「川崎発子どもの権利条例」をテキストに学習してきました。今年もまた頭を悩ませていろいろ企画しますので、ぜひ「学習会」に参加してください。オトナも子どもも、ともに「子どもが置かれている現状」を一緒に考えませんか。

[ツアー]世界の先住民族の集い「二風谷フォーラム2005」に参加しよう

●8月5日(金)~7日(日)<2泊3日>
●定員:20名(先着順)
●参加費:2万円程度(旅費、食費等含む)

アイヌ民族の文化と活動を訪ねて
平取町二風谷において世界の先住民族の集まり、「二風谷フォーラム2005」が行なわれます。世界の先住民族の声に耳を傾ける絶好の機会です。先住民族の抱えている問題を学ぶと共に、自分たちのあり方を振り返ってみましょう。

*「二風谷フォーラム」とは?:1993年の国際先住民年に二風谷で開催された世界先住民族の集い。第二回目となる今年のフォーラムにはカナダ、マレーシア、インド、インドネシアなどの先住民族が参加予定。
*注意事項:このツアーは、さっぽろ自由学校「遊」会員を対象としたツアーです。

[ツアー]アイヌ民族の文化と活動を訪ねて 登別で知里幸恵の足跡を訪ねよう

●9月18日(日)~19日(祝)<1泊2日>
●協力:知里むつみさん他「知里森舎」スタッフ
●定員:20名(先着順)
●参加費:2万円程度(旅費、食費等含む)

登別で開催される「知里幸恵フォーラム2005in登別」に参加し、知里幸恵やその周囲の人々の足跡をたどるフィールドワークをします。知里幸恵というアイヌ女性が残したものを見つめながら、アイヌ民族の未来について一緒に考えましょう。

*知里幸恵(1903~1922):北海道登別出身。15歳のときに言語学者金田一京助と出会い、のちに上京してアイヌ民族に伝わるカムイ・ユカラをまとめた『アイヌ神謡集』を著す。19歳の若さで短い生涯を閉じる。
*注意事項:このツアーは、さっぽろ自由学校「遊」会員を対象としたツアーです。

[戦後60年を検証する]入門 キーワードで学ぶ日本戦後史

●5月24日(火)開講 全10回 火曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般10,000円 会員・学生8,000円
 (単発参加 一般1,500円 会員・学生1,000円)
5月24日  戦後改革(占領1)
6月21日  東京裁判
7月19日  2・1スト(占領2)
8月9日   朝鮮戦争
9月13日 (アラカルト)
10月18日 高度成長
11月15日 日韓条約
12月20日 ウーマンリブ
1月17日  沖縄返還
2月21日 (まとめ)
●チューター:黒田秀之、徳武篤子、雨宮恭子

学校で習った歴史は、第二次世界大戦が終わったあたりで時間切れ。いっつも現代史は駆け足だった。大人になっていろんな人の話を聞いたり、議論をする時、ちょっと困ることがある。話の中に、知ってて当たり前のように出てくる、ホントは知らない「言葉」や「歴史」。自分で勉強したらいいだけなんだけど、ちょっとそれも億劫。そんなあなたに、この春「遊」が贈るのがこの講座。明日を考えるのに必要な戦後日本史を、キーワードで学びましょう。

[戦後60年を検証する]キーワードで学ぶ <入門>コッシーの東南アジア豆知識

●5月17日(火)開講 全5回 火曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円
 (単発参加 一般1,500円 会員・学生1,000円)
●講師:越田 清和(こしだ きよかず)
さっぽろ自由学校「遊」理事。アジア太平洋資料センター理事。ピナトゥボ山噴火で被災した先住民族アエタの支援・調査活動や、ODAについての調査・研究活動を行なう。著書に『ODAをどうかえればいいか』(コモンズ、共著)、訳書に『ピナテゥボ山と先住民族アエタ』(明石書店)などがある。

東南アジアとのつながりは、今ますます強くなっています。日本政府は「東アジア共同体」を発表して、経済的なつながりをもっと強めようとしています。私たちの身の回りでも、留学生など札幌に住む東南アジアの人たちが増えています。でも、私たちはどれだけ東南アジアの歩みと現在を知っているでしょうか。もう一度、東南アジアについてゆっくり考えてみませんか。そんな人のための入門講座です。

2005年5月17日(火)【ビデオを観ながら】
東南アジアのナショナリズムと独立

第二次世界大戦後、東南アジアの「国々」は次々と独立しました。「えっ、じゃあその前はどうだったの?」という疑問に答えながら、独立の歩みとそれを支えたナショナリズムについて考えます。

2005年5月31日(火)【ビデオを観ながら】
バンドン会議

1955年にインドネシア・バンドンで開かれたバンドン会議(アジア・アフリカ会議)から、今年で50年。この会議で打ちだされた「反帝国主義・反植民地主義」の理念とは何だったのかについて、もう一度考えます。

2005年6月14日(火)
1965年~フィリピンを中心に~

東南アジアにとって、1965年は画期的な年です。大きく変わり始めた年です。ベトナムの北爆開始、インドネシアの9・30事件、フィリピンのマルコス政権誕生など。こうした流れが、その後の「開発独裁」の時代につながります。1965年とは何だったのかについて考えましょう。

2005年6月28日(火)
アジア経済危機

1997年のタイ・バーツ暴落に端を発したアジア通貨危機は、その直前の「成長のアジア」という幻想を打ち砕きました。アジア経済危機はなぜ起こったのか、それによって東南アジアはどう変わったのかを考えます。

2005年7月12日(火)
ASEAN(東南アジア諸国連合)

ベトナム戦争の時代に米国と協力する枠組みとして設立されたASEANは、ベトナムも加盟国に迎え「ASEAN10」としての存在感を示し、中国・日本・韓国との経済関係を強めています。経済のグローバル化が進む時代における東南アジアの政治と経済について考えます。

[戦後60年を検証する]天皇制ってなに?

●8月2日(火)開講 全6回 火曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円
 (単発参加 一般1,500円 会員・学生1,000円)

女帝論がメディアを賑している。一方、天皇制の是非を問う意見は出てこない。改憲・教育基本法改正の動きの中、自民・公明両党と民主党は、国民投票法案を提出するため、協議を開始している。「改憲」に反対している人だって、現憲法で変えたい部分はたくさんある。なんと言っても第1章。天皇制の持つ問題は山のよう。でも改めて考えると、実は知ってるようで知らない、天皇制。今だからこそ、もう一度天皇制について論議を深めてみませんか。

2005年8月2日(火)
精読・明治憲法第一章~「万世一系」、統治権、天皇大権~

●川口 暁弘(かわぐち あきひろ)
学習院大学文学部史学科、同大学院人文科学研究科史学専攻を経て、現在、北海道大学大学院文学研究科助教授。専攻、日本近代史。

近代天皇制を議論する初歩として、明治憲法第一章を精読する。王政復古以後「天皇のあるべき姿」が模索されて、その到達点に憲法がある。他方、憲法は立憲国家の出発点でもある。双方に目配せして議論を進めよう。

2005年8月23日(火)【フリートーク】
「天皇制」について語ろう

●話題提供:岡田 吉史(おかだ よしふみ)
1959年生まれ。小樽在住。学生の頃から住民運動・市民運動を経験。いつも萎えそうになりながらも、楽しみながらをモットーに、なんとか関係性を築いていくことを目標にしています。ほっかいどうピースネット呼びかけ人、小樽市民フォーラム所属。

なんだかんだと言っても、日本に生まれた日本人ならば、それぞれの中に、さまざまな形で天皇制が内在しているのではないか。でも、それについて、話す機会はないのではないか。天皇制について、さまざまな角度から自由に話すことで、何かが見えてくるかもしれない。
*天皇家の家計簿~宮廷費・内廷費いったいいくら
*イメージとしての天皇制・制度としての天皇制
*天皇制って何? 
*女帝論は賛成・反対  など

2005年9月6日(火)
外国人から見た日本・天皇制

●ピエール・ペラール
職業、カトリック司祭。国籍、フランス。パリ大学卒業後、1965年、25歳で来日。今年で日本在住40年目。東京で日本語学校を卒業し、函館元町教会に赴任。1985年、札幌白石区にある月寒教会に転勤。現在、月寒教会敷地内にある「札幌働く人の家」を担当している。函館に赴任して以来、現在まで、働く若者たちの活動のサポートを中心に働いている。

2005年3月10日、150万人のフランス人が賃金闘争で全国規模のデモを行いました。今回のような大規模なデモは今年に入ってすでに3回目です。一方、日本人はまるで不満がないかのように沈黙しています。その違いは18世紀にさかのぼるのではないかと考えます。フランスの民衆は王様の首を切って、民主主義を確立しました。天皇制がある限り、日本の民主主義は作られないという気がします。

2005年9月20日(火)
天皇制と憲法

●奥野 恒久(おくの つねひさ)
1967年生まれ大阪府出身。関西学院大学法学部卒業。龍谷大学大学院法学研究科博士課程終了。憲法学(民主主義論)専攻。2004年4月より室蘭工業大学助教授。「憲法を守る室蘭ネット」事務局長でもあり、地元室蘭で憲法連続市民講座を主催。

わかってるようでわかんない、象徴天皇制。「国民の総意」って言うけど、私は反対よって声はあげられないの? 今回は、憲法制定直後の国体論争や象徴天皇制をめぐる憲法問題を、わかりやすくお話いただきます。

2005年9月27日(火)
家族制度と天皇制

●林 恒子(はやし つねこ)
札幌女性史研究会会員。元高校教員。

明治中期に近代天皇制と家族制度の法的整備が連動して進み、敗戦後改定されたが未だにその「伝統」は根強い。しかしこの30年来、天皇と近代家族の研究・分析は大いに発展した。近代家族と天皇制を女性の立場から読み解くとはどういうことか考えたい。

2005年10月11日(火)【まとめの議論】
民衆の自立と天皇制

●杉浦 ちゑ(すぎうら ちえ)
日本の歴史を顧みると「天皇制」の問題を抜きには考えられません。時代の岐路に立つ今、天皇制を広い視野で根本的に見直したら、世界のなかの日本国が見えてくるのではないでしょうか。そんな夢を見てます。
●花崎 皋平(はなざき こうへい)
1931年生まれ。北海道大学教員を経て著述業へ。ベトナム反戦運動などの地域住民運動、アイヌ民族の復権運動への支援連帯活動に参加。
●林 恒子(はやし つねこ)

日本においては民衆の自立を阻む因子として「天皇制」が機能してきた。象徴天皇制の時代になっても、「家族」・「会社」という形を変えた「天皇制」は強化されてきている(最近は「家族」は疑問符はつくけれど。~だから24条改正)。やっかいなのは、天皇制が柔構造だということ。草木一本にまで天皇制は浸透している(内なる天皇制)。民衆の自立の観点から私たちの明日を考えてみよう。

[戦後60年を検証する]自由と安全を考える~しのびよるファシズムに抗して~

●10月25日(火)開講 全5回 火曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」ほか
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円
 (単発参加 一般1,500円 会員・学生1,000円)

特に、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ以降、私たちのまわりは、「安全」「治安」という言葉があふれるようになりました。それは、安心を求める私たちが招来しているのかもしれません。安心の名のもとに、私たちは、それともっとも遠い、ファシズムを招いているのではないでしょうか。監視カメラ・自警団そしてチラシを撒いただけで逮捕される時代。私たちは、政府主導の安心の意味をもっと考えなければならないのではないでしょうか。「安心」、「安全」、そして「自由」の意味を考え、行動する講座を一緒に創りませんか。

2005年10月25日(火)
監視社会と戦時体制

●小倉 利丸(おぐら としまる)
ピープルズ・プラン研究所共同代表。アジア平和連合ジャパン事務局、世界社会フォーラム連絡会事務局などの活動を行う。富山大学で経済学を教えている。著書に『グローバル化と監視警察国家』(樹花舎)、『路上に自由を』(インパクト出版会)、『帝国への挑戦』(監訳、作品社)など。

9.11テロ以降、街には監視カメラがあふれ、知らず知らずのうちに私たちを監視しています。それは、平時において有事を先取りするものです。あえて言えば、形を変えた戦時体制そのものではないでしょうか。その意味、実態を問い、私たちの現在を・そして私たちが何をできるのか。そんなことを考えたいと思います。

2005年11月8日(火)
牛は10ケタ、ヒトは11ケタ~住民基本台帳ネットワークは国民総背番号制への道~

●山口 たか(やまぐち たか)
北海道東海大学非常勤講師。住基ネット差し止め訴訟を支援する会共同代表。市民自治を創る会代表。高校時代からベトナム反戦運動に参加。その後、産直・共同購入運動、生活クラブ生協設立に参画。政治に生活者の視点を持ち込むことをめざし、91年札幌市議選にチャレンジ。2003年まで札幌市議会議員。

1999年は国旗国歌法、盗聴法、周辺事態法などが成立し日本は国の方向を大きく転換した年であった。改正住民基本台帳法は同じ年に成立。国民全員に11ケタの番号を割り振って、個人情報を国に集める住基ネットワークシステムが稼動を始めた。反対運動の経過や現在進行中の差し止め訴訟の報告などを通して、ネットワーク社会の影とは、国の狙いとは何か、札幌の現状を通して、管理社会の進行の状況を考えます。

2005年11月22日(火)
「有事」と戦争協力

●松岡 敏裕(まつおか としひろ)
自治労北海道本部・特別執行委員。北海道平和運動フォーラム・石狩地協幹事。週刊金曜日札幌読者会。日本の戦後責任を清算するために行動する会。

「有事」の際、私たちの暮らしに何がおこるのでしょうか。具体的かつ詳細に解説していただきます。有事体制下において、私たちにできる戦争協力拒否についても考えましょう。

2005年12月13日(火)
報道の現場から

●高田 昌幸 (たかだ まさゆき)
1960年、高知県生まれ。法政大学法学部政治学科卒。86年、北海道新聞社入社。小樽報道部、本社経済部、同社会部、東京政治経済部を経て、2002年9月から本社報道本部次長。著書は『警察幹部を逮捕せよ』(旬報社、共著)、『追及・北海道警「裏金」疑惑』(講談社文庫)。

ジャーナリストとしての立場から、自由と安全、監視社会、ファシズムについて語っていただきたいと思います。

2005年12月27日(火)
ディスカッション

これまでの講座を振り返り、私たち自身にできることを考えたいと思います。

[戦後60年を検証する]日本とアメリカ

●2006年1月24日(火)開講 全6回 火曜18:30~20:30 
●会場:さっぽろ自由学校「遊」 *公開講演会(第1回目・1/24)のみ、かでる2・7
●受講料:一般6,000円 会員・学生4,800円(単発参加 一般1,500円 会員・学生1,000円)
 *公開講演会の単発参加は、どなたでも1,000円

経済、文化、そして軍事と、あらゆる面で関係が深い日本とアメリカ。イラクへの自衛隊派遣など、アメリカの政策に追従する日本の様には、「なんでこんなにいいなりなの?」と思う人も少なくないはず。敗戦後のアメリカによる占領から、「押しつけ」憲法改正論議や米軍再編問題などに翻弄される現在に至るまでの、アメリカと日本の深くからみ合った関係を、歴史をひも解きながら、あらゆる角度から考察したいと思います。

2006年1月24日(火)【公開講演会】 会場:かでる2・7 810会議室
戦後日本の政治形成とアメリカ

●武藤 一羊(むとう いちよう)
1931年生まれ。ジャパン・プレス社勤務などを経て、60年代、ベ平連運動に参加。98年、ピープルズ・プラン研究所設立。著書に『ヴィジョンと現実』(インパクト出版会)、『(戦後日本国家)という問題』(れんが書房新社)ほか。

日本の政治に大きな影響を与えている日米関係について戦後を遡って考える。アメリカの世界戦略とそれにのっかってしまった日本、その背後にどのような意図があったのか。アメリカと日本の関係を変えていくヒント、国家の思惑に翻弄されない人々による社会・世界の可能性を、歴史の検証を通じて探ってみたい。
*かでる2・7(札幌市中央区北2条西7丁目)
*時間:18:00開場/18:30開演
*公開講演会の単発参加費はどなたでも1,000円です。

2006年1月31日(火)
戦後日本の経済発展とアメリカ

●森 杲(もり たかし)
1936年生まれ。北海道大学経済学部大学院を経て、同大教授。1989年より、札幌大学経営学部教授。アメリカ経営史専攻。

占領軍アメリカ主導による経済改革はなにをもたらしたのでしょうか。国家による産業助成の流れや、高度経済成長におけるアメリカの役割など、戦後日本の経済史をアメリカとの関係を切り口にしながらたどってみます。

2006年2月14日(火)
「大衆消費社会」の誕生とアメリカ~生活者の視点から~

●加藤 多一(かとう たいち)
童話作家。1934年、北海道東部の農民の子として生まれ、11歳で天皇の軍隊の惨敗と次兄の戦死に出会う。以後、第1期アメリカ文化の波にぶつかる。キライなもの→マクドナルド、コカコーラ、ミスタードーナツ。

戦後の「大衆消費社会」の到来は私たちに何をもたらしたのでしょうか。戦後の生活の激変と、それにともなう価値観、環境などの変化について、体験にもとづいた具体的な事例をもとに考えてみたいと思います。

2006年2月28日(火)
ドルと円

●浅田 政広(あさだ まさひろ)
1948年福井県生まれ。北海道大学経済学部大学院を経て、旭川大学経済学部教授。金融論専攻。 著書に『北海道金鉱山史研究』『新札幌市史』(第5巻、金融の部担当)など。妻はアメリカ人。

大きな財政赤字を抱えるアメリカは、世界最大の借金国。そのアメリカの危うい経済を支えるのは、世界最大の債権国である日本。なぜそういう構造ができ上がってしまったのか、アメリカの経済が破たんするとどうなるのか、債権国である日本がなぜペコペコするのか、など考えます。国際通貨ドルのしくみも学びます。

2006年3月14日(火)
アメリカの経済的・軍事的世界戦略の展開と日本

●三須 拓也(みす たくや)
1972年広島生まれ。愛知教育大学、金城学院大学非常勤講師等を経て、現在札幌大学経営学部専任講師。国際政治学専攻。

第2次世界大戦後、圧倒的な経済力を基礎に世界復興の担い手、国際平和の保証者として現れたアメリカ。冷戦時代、ソ連との対抗上に行われた西欧諸国、アジア諸国、旧植民地等々への対応、その理念と政策が朝鮮戦争、ベトナム戦争、そして現在の9.11以後のアメリカと世界の関係にどのようにつながっていくのか考えます。またアメリカ経済の軍産複合体制についても取り上げます。

2006年3月28日(火)【ディスカッション】
アメリカによる一極支配を超えて

●ゲスト:影山 あさ子 ほか
1963年神戸市生まれ。北海道AALA事務局。セイブイラクチルドレン札幌の共同代表。反アパルトヘイト運動、戦後責任問題、米軍基地撤去の国際連帯などに取り組んできた。9・11以後は、アフガン、イラクと、ブッシュのお陰で仕事が増える…。04年と05年に世界社会フォーラムに北海道AALAの代表として参加。必ず行きたい国は南ア、キューバ、イラク。

アメリカによる一極支配構造の矛盾、「国家」という枠組みとは異なる人々のつながりについて知り、アメリカの支配を突き崩す可能性と、私たちにできることを考えます。

[戦後60年を検証する]靖国・立川スタディツアー

敗戦60年目の今年、「右傾化」の動きは加速度を増しています。このような中、さっぽろ自由学校「遊」では『戦後60年を検証する』、さまざまな取り組みを行なっています。その中でやはりカギとなるのは“天皇制”です。そこで、この秋にオープン予定の「昭和天皇記念館」(ヒロヒトを讃える記念館)、「靖国神社」、軍事博物館「遊就館」を訪れることにしました。戦時性暴力の被害と加害の実態を明らかにした「女たちの戦争と平和資料館」も訪問します。さらに、「立川自衛隊監視テント村」で、反戦・反基地など日々の活動や、反戦チラシポスティング弾圧などのお話を聞きます。歴史を検証し、市民運動に関わる方々と交流することを通じて、「戦後」を「天皇制」を問い直します。
*このツアーは、さっぽろ自由学校「遊」会員を対象としています。

◆日程:11月12日(土)~11月14日(月)/2泊3日
◆参加費:70,000円程度
 *航空券(千歳-羽田)、宿泊費、食費(朝食2食分)、講師・ガイド料、施設入場料などを含みます。
 *公共交通での移動費や昼食・夕食代は、各自負担です。
◆最少催行:5名 ◆定員15名 ◆申込み締切り:10月7日
◆申し込み方法
郵送・FAX・E-MAILのいずれかで、「遊」事務局までご連絡先をお知らせ下さい。追ってご連絡を致します。
◆事前学習会
ツアーに関する事前学習会を、10月20日(木)18:30から、さっぽろ自由学校「遊」で行ないます。なるべくご参加下さい。
スケジュール(予定)
●11月12日(土)
午前 千歳空港集合
午後 「立川自衛隊監視テント村」訪問(立川基地・ポスティング弾圧現場・昭和天皇記念館など、「テント村」の方々との交流)
●11月13日(日)
午前 「女たちの戦争と平和資料館」見学とお話
午後 女性と天皇制についてのお話
(お話:桜井大子さん/女性と天皇制研究会・反天皇制運動研究会)
●11月14日(月)
午前・午後 「靖国神社」「遊就館」見学とお話
(案内/お話:西川重則さん/平和遺族会)
*17時頃/羽田空港出発、19時頃/千歳空港着

[市民自治]何が変わるの? 札幌の自治基本条例

●5月13日(金)開講 全6回 金曜
 (5/28のみ土曜)18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料 一般6,000円 会員・学生4,800円
 (単発参加 一般1,500円 会員・学生1,000円)

市民参加のまちづくりへの関心が高まっています。人生の舞台である地域をどんなまちにしていきたいのか、主人公である市民自身がともに語り合い、ともに手を動かして、まちの未来を拓いていく時代になりつつあることは、大きな喜びです。しかし、多様な価値観やライフスタイルを持つ市民がともに参加できるような「市民自治」を保障していくためには、一定のルールが必要です。札幌市では現在、自治基本条例の策定にとりくんでいますが、参加と共生のまちづくりの憲法である「自治基本条例」をつくりあげるには市民参加が不可欠です。一緒に考えませんか。

2005年5月13日(金)
どうなってるの? 札幌の取り組み

●中島 正晴(なかじま まさはる)
市民自治を進める市民会議(自治のルール、みんなでつくろう!委員会)委員。さっぽろNPO市民活動連合会会長。

提言「札幌の市民参加はこうしよう!」を掲げ、自治基本条例づくりにとりくんでいる中島さんに、札幌の条例づくりの現状をお話いただきます。

2005年5月28日(土)
自治って何? どうして条例?

●佐藤 克廣(さとう かつひろ)
1954年秋田県生まれ。北海学園大学法学部政治学科教授。行政学と地方自治論を専攻。道内の自治体で政策評価委員会やまちづくり参加委員会などの委員も務める。

全国の事例を参考にしながら、自治基本条例にはどのような性格のものが多いか、共通点や違いなど、基本的な事項についてレクチャーしていただき、自治とは何か、なぜ条例が必要なのかについて考えます。

2005年6月10日(金)【ケーススタディ1】
市民グループと行政間のコミュニケーション編

●細谷 洋子(ほそや ようこ)
1948年生まれ。さっぽろ自由学校「遊」理事。

2000年9月から、見直しについての陳情が相次ぎ、市民グループと行政が対立した「8・3複合施設(現エルプラザ)問題」を取り上げて検討します。

2005年6月24日(金)【ケーススタディ2】
市民と行政間のコミュニケーション編

●泉 雅人(いずみ まさひと)
1974~2004年まで、30年間教員をしていました。現在は、「有朋高校移転問題を考える会」の事務局と「札幌自主夜間中学遠友塾」のスタッフに専念。

市民生活に直結する学校移転・統廃合問題を事例として、「市民」と「行政」とのコミュニケーションを改善していく上で、自治基本条例がどのように役立つのかを検証します。

2005年7月8日(金)
先住民族の視点からみた自治基本条例

●多原 良子(たはら りょうこ)
1951年胆振管内鵡川町生まれ。札幌市アイヌ生活相談員として同胞の日常的な悩みや生活相談を受ける。現在、マイノリティ女性の複合差別問題に取り組んでいる。

一口に「市民」といっても、そこには多様な文化的背景をもった人々の存在があります。とりわけ北海道において「自治」を語る際に、アイヌ民族の存在を無視することはできません。札幌市のアイヌ生活相談員として活動している多原良子さんをお招きし、アイヌ民族の視点から「自治基本条例」のあり方を検証していただきます。

2005年7月22日(金)
暮らしと自治基本条例と行政システム

●宮内 泰介(みやうち たいすけ)
1961年生まれ。北海道大学教員(環境社会学)。さっぽろ自由学校「遊」理事。

第1~5回の講座をふりかえるとともに、個人の生き方と行政のあり方、また市民同士のあり方と自治基本条例について話し合います。それぞれの生活に引き付けて、こういう約束事があればいいなどの意見も出し合い、札幌の条例づくりの進行状況を確認し、パブリック・コメントなどのとりくみにつなげたいと思います。

[市民自治]NGO・NPOを再考する

●5月20日(金)開講 全5回 金曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」ほか
●受講料:一般:5,000円 会員・学生4,000円
 (単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
●共催:北海道NGOネットワーク協議会
     北海道NPOサポートセンター
     さっぽろ自由学校「遊」
●問合せ:さっぽろ自由学校「遊」

NGO・NPOは、近年、日本においても既存の社会構造を変えていく新たな担い手として期待され、一定の認知を受けるようになってきました。しかし、それとともにNGO・NPOの捉え方や活動のあり方にも幅ができ、混乱を招くようにもなってきています。NGO・NPOは国家や自治体、企業とどのような関係にあるべきなのか、市民社会の構築に本当に役立っているのか、そもそも既存の組織と何がどのように異なるのかなど、NGO・NPOの存在のあり方を今一度問い直し、向かうべき方向性を検討していきたいと思います。

2005年5月20日(金)【公開パネルディスカッション】
NGO・NPOはどこへ向かうのか

●パネリスト
 高橋 清貴(日本国際ボランティアセンター/東京)
 日置 真世(地域生活支援ネットワークサロン/釧路)
 越田 清和(ほっかいどうピースネット/札幌)
●会場:札幌市男女共同参画センター
    (札幌エルプラザ内)大研修室 
●単発参加費:1,000円
●進行:小泉 雅弘(さっぽろ自由学校「遊」)
活動分野、地域、手法が異なるNGO・NPOの方々から、自分達の活動から見えるNGO・NPOの諸問題についてお話いただき議論します。ここでの内容は2回目以降の講座の問題提起となります。

2005年6月17日(金)
行政・企業との「協働」で考えること

●富永 哲さん
 ふらの演劇工房/富良野
●下村朋史さん
 「飛んでけ!車いす」の会/札幌
「協働」「オールジャパン」「パートナーシップ」という名のもとに、行政・企業とNGO・NPOの関係が深まっています。この状況を、是々非々で考えたいと思います。

2005年7月15日(金)
NGO・NPOと市民の距離(予定)

NGO・NPOは、市民からどのように認知されているのでしょうか。肯定的? 否定的? それともどのように認知されるかは問題ではない? 市民主体の活動であるNGO・NPOの根本を考えたいと思います。

2005年8月19日(金)
NGO・NPOの組織論(予定)

NGO・NPOが活動を継続させるためには何が必要なのでしょうか。理念? 情熱? 収益性? 公共性? 人材育成? NGO・NPOが組織化する際の矛盾について考えたいと思います。

2005年9月9日(金)
公益法人改革とNGO・NPO(予定)

「公益法人改革」により、NPO法人が消えかけています。このことをキーワードに、NGO・NPOの位置付け、今後のあり方などを考えたいと思います。

[市民ジャーナリズム]調査・取材して書く

●5月11日(水)開講 全10回 水曜18:30~20:30
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般16,000円 会員・学生13,000円
 (*テキスト代は受講料に含まれます。)
●テキスト:『自分で調べる技術―市民のための調査入門』(宮内泰介著/岩波アクティブ新書)
●定員:10名(最少催行5名)
●講師:宮内 泰介(みやうち たいすけ)
1961年生まれ。北海道大学教員(環境社会学)。さっぽろ自由学校「遊」運営スタッフ。ソロモン諸島、北海道、沖縄などで、環境、生活、移民の調査中。共編著に『ヤシの実のアジア学』『カツオとかつお節の同時代史』などがある。

「私たちは、私たちの社会をどこまで知っているのでしょうか。社会のあちこちでは、いろいろな人がいて、いろいろなことが起きています。ゴミの向こう側には何があるのか。病院の中はどうなっているのか。農家の一日はどんなふうなのか。自治体は今何をしようとしているのか。“メディアが伝えてくれない”と嘆く前に、自分で調査・取材することで、自分たちの社会を少しでも自分たちの手に取り戻すことを考えたいと思います。そんなことを目標に、この連続講座では、自分で調査・取材して書く、という技術の習得を目指します。調査手法のイロハから学び、実際に調査・取材して、書く、というところまでやります。なにより、調査・取材することの、他に替えがたいおもしろさ・楽しさを味わっていただければと思います。

2005年5月11日(水)【イントロダクション】
なぜいま調査・取材か

調査とか取材って、実は誰でも日常的に行なっているものです。しかし、ふだん私たちはその手法について意識しません。手法を意識し、少し技術を覚えていくことによって、私たちのまわりで何が起こっているのか、私たちは何をしなければならないのか、をより深く探求することができます。市民活動においても、私たちの生活においても、調査をすることがなぜ必要なのか、どんな調査が求められているのか、具体例を挙げながら考えます。

2005年6月4日(土)
ルポルタージュを読む

すぐれたルポルタージュの向こう側には、膨大な取材や調査があります。いくつかの良質なルポルタージュを読み、その背景にある筆者の思いや技法を読み解く作業を、受講者のみなさんとともにしてみます。

2005年7月13日(水)
文献・資料・新聞記事・統計をさがす

誰かが書いたものや行政が集めた統計は、私たちの調べる作業を強力にバックアップしてくれます。新聞記事や種々の“資料”も役に立ちます。それらを効率よく探すにはどうすればいいのでしょうか。どこをどう探せばいいのでしょうか。探すときに注意しなければならないことは何でしょうか。主にインターネット上の種々のデータベースを使ってそれらを効率よく探し出すノウハウを伝授します。

2005年8月10日(水)
環境問題をルポタージュする

●ゲスト:平田 剛士(ひらた つよし)
1964年生まれ。「北海タイムス」記者を経て、1991年からフリーランス記者。著書に『ルポ・日本の生物多様性』『そしてウンコは空のかなたへ』などがある。

フリーランス記者として、環境問題を主なテーマにルポ記事を発表している平田さんから、取材・調査についてお話いただきます。

2005年9月14日(水)
聞き取りという技法を学ぶ

調査・取材において、聞き取りは中心的な役割を果たします。いくら文献やネットからさまざまな情報が集められると言っても、世の中の情報の99%は人の頭の中にあります。誰にどう聞けばいいのでしょうか。質問は用意していったほうがいいのでしょうか、用意しないほうがむしろいいのでしょうか。聞いた話の信頼性はどう考えればいいのでしょうか。単に聞きました、書きました、では終わらない、聞き取りという技法の奥深さを学びます。

2005年10月12日(水)
調査と政策立案

●ゲスト:梅田 滋(うめだ しげる)
(有)コミュニティ研究所を主宰。主に、自治体の各種地域計画や関連調査の受託業務を行うが、市民参加によるワークショップや市民会議等の運営支援を通じて、市民自身による調査活動の支援も行っている。

ある自治体の受託業務の中で市民とともに地域社会を対象に調査を実施したケースを取り上げ、自治体、市民、専門家それぞれの役割や課題を点検し、これからの調査と政策立案のあり方について考えたい。

2005年11月9日(水)
調査・取材してきたことをどうまとめ、書くか

文献や資料からいろいろな情報が集まりました。関連する人びとにもじっくり聞き取りしました。そうやって集めてきた「データ」は、多ければ多いほど、その情報の多さの中であっぷあっぷしてしまいがちです。そうした「データ」を「解読」し、再構成する技法(コーディング、KJ法など)を実習で学びます。そして、それをどう書くか、についても学びます。

2005年12月7日(水)
新聞記者の取材

●ゲスト:中村 康利(なかむら やすとし)
1965年生まれ。1989年北海道新聞社入社。現在、北海道新聞社編集局生活部記者。著書に『二風谷ダムを問う』がある。

アイヌ民族の暮らしを綴った「コタン彩時記」や、「子育ての真ん中で」などの連載記事を執筆している中村さんから、新聞記者の取材方法などをお話いただきます。

2006年1月11日(水)
中間報告

調査・取材状況の中間報告を行ない、取材・調査に行き詰まった場合の対処方法や、さらに深く取材・調査する方法、書く方法を学びます。

2006年2月8日(水)
調査発表

受講者が調査・取材してきた結果を発表しあい、意見交換します。

[市民ジャーナリズム]初心者のための映像制作

●5月18日(水)開講 全10回 水曜19:00~21:00
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般20,000円 会員・学生17,000円
 (「取材・調査して書く」受講の方は3,000円割引)
●定員:10名(最少催行5名)
●対象:ビデオ作品制作にチャレンジしようとしている方
●必需品:ビデオカメラ(お持ちでなくても参加できます。ご相談ください。)
●講師: 菅原 孝雄(すがわら たかお)
1979年生まれ。小学生の頃より写真・ビデオの撮影を趣味とし、札幌藻岩高校在学中は放送局に所属。北海学園大学在学中は自主制作した映画(撮影・編集担当)がコンテスト入賞。現在は映像制作会社で、撮影・編集・機材メンテナンス・トイレ掃除(?)と、幅広い業務をこなしつつ、自主制作活動を続け、TV番組等で作品が放映される。

近年、デジタルビデオカメラの低価格化が進み、パソコンでのビデオ編集が手軽に行えるようになったため、誰でも気軽にビデオ作品の制作ができるようになりました。この講座は、できるだけお金をかけず、手持ちのビデオカメラを使い、低価格編集ソフトを用いてワンランク上の映像制作を行うことを目標として実施します。講座の合間には映像の持つ訴求力などの話題も雑談程度にご紹介し、誤った(故意に?)編集によって事実が正しく伝わらない例などにも触れる予定です。
★受講者の要望を聞きながら進行しますので、講座 内容が若干変更となる可能性があります。

2005年5月18日(水)
小型ビデオカメラでもここまで撮れる!

1)ビデオカメラの仕組み、人間の目とカメラの 目の違いなど、技術的な基礎知識を解説。
2)DVカメラやDVDカメラ、1CCDや3CCDなど市 販カメラの種類について解説。
3)小型ビデオカメラで制作された作品を紹介。

2005年6月1日(水)
大事な撮影で失敗しないための工夫

ビデオカメラの露出調整、絞り、シャッタースピード、ホワイトバランスなどについて解説。

2005年6月15日(水)
事前準備でワンランク上の映像制作

撮影(ビデオ取材)に必要な準備、照明効果、光源の向き・色で映像はどう変わるかを解説

2005年6月29日(水)
撮影テクニック

1)美しく見える撮影アングル、ビデオカメラを用いた撮影の練習方法、編集しなくても観るに堪える撮影方法を解説。 
2)「3分間紹介ビデオ」の企画(題材自由)。

2005年7月20日(水)
作品鑑賞会1

各自撮影した「3分間紹介ビデオ」を鑑賞し、みんなで感想を出し合いながら進行します。

2005年7月27日(水)
ビデオ編集の基礎

撮影した映像がお蔵入りしないための方法や、作例を見ながら編集手法を考察します。

2005年8月3日(水)
ノンリニア編集挑戦

教室でインタビューを撮影し、その場でパソコンに取り込み、編集・完成までの流れを体験。

2005年8月24日(水)
ビデオ作品における音声の重要性

効果音・音楽で作品が見違えるように変わります。作例を見ながら音響効果を研究、ナレーションをつけるコツを学びます。

2005年9月7日(水)
マルチオーディオ

「3分間紹介ビデオ」に、音楽・ナレーション・効果音を録音。音入れ作業を体験します。

2005年9月21日(水)
作品鑑賞会2

完成した「3分間紹介ビデオ」を鑑賞、まとめ。

[市民ジャーナリズム]自分でつくろう! フリーペーパー

●10月5日(水)開講 全10回 水曜19:00~21:00
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●受講料:一般20,000円 会員・学生17,000円
●定員:10名(最少催行5名)
*パソコンの技能講習ではありません。
●講師:ハシモト ミノル
世界ムード社・代表。1974年札幌生まれ。広告制作会社での勤務を経て、フリーランスのライターとして活動。現在はライター業を中心としながら、雑誌や広告物、Webサイトなどのデザインワークも手がける。また、北海道文化放送「ロヲドク」に自作の散文を提供。著書に、自ら文章とデザインを担当した『ホイッスルの鳴らしかた』などがある。とにかく、なんでもやっている。

ひとりでもできる情報発信の手段として、フリーペーパーをつくってみましょう。しかも、気軽に。本講座では、コンセプトの段階から、効果的なレイアウト や文章作成など、誌面づくりの基本的なノウハウを学びながら、最小限のページ構成でフリーペーパーを制作していきます。デザインや文章に興味のある人、とにかく何かを伝えたい人、歓迎です。
★受講者の要望を聞きながら進行しますので、講座内容が若干変更となる可能性があります。

2005年10月5日(水)
誌面づくりの基本

制作前の予備知識

2005年10月19日(水)
コンセプトづくり

企画書をもとに台割やラフを制作

2005年11月2日(水)
プレゼンテーション

制作まえの企画発表とディスカッション

2005年11月16日(水)
現場での誌面づくり

デザインとライティングの関係

2005年12月1日(木)
現場での誌面づくり2

分担作業におけるチームワークの実践1

2006年1月18日(水)
現場での誌面づくり3

分担作業におけるチームワークの実践2

2006年2月1日(水)
表紙デザイン

読みたくなる表紙デザイン

2006年2月15日(水)
最終チェック

ミスのない制作物をつくるために

2006年3月1日(水)
最終発表

プレゼンテーション

2006年3月15日(水)
制作物を活かすために

終了後の活動、展開についてレクチャー

[市民ジャーナリズム]コミュニケーション写真講座/基本(昼)コース~デジタルカメラにも挑戦しよう~

●5月17日(火)開講 全11回 火曜14:00~16:00
 *6月の撮影会のみ曜日、会場別
 5/17、6/25~26(*)、
 7/19、8/23、9/20、10/18、11/22、12/13、1/17、2/14
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●定員:10名(最少催行6名)
●受講料:一般 27,500円 (分割16,250円×2)
 会員・学生 24,500円 (分割14,750円×2)
●対象:写真を始めたい方、基礎技術を学び直したい方 
●必需品:カメラ(コンパクトカメラ可)

デジタル写真は、被写体を見た時の感動と伝えたいイメージを、撮影~画像処理~プリントの過程で納得いくまで追求し、自分の力で作品にすることができます。フィルムでは、発想さえ出来なかった表現技術と可能性を手にしたことになります。これから写真を趣味にしたり、自己表現の手段にする人は、デジタルから入っていくのが必然の時代だと思います。パソコン・デジタル苦手という人も、清水の舞台から飛び降りるつもりで「この講座」に参加してみませんか。なお、従来のフィルムを使った表現と技術も併せて講義いたします。両方を学ぶのが、写真の多様な表現力を身につけることになると思います。

カメラの構造と写真システム全般を学ぶ-レンズの種類と使い方、露出、構図の決め方、デジタル暗室作業(パソコンでの画像処理からプリントまで)の初歩-

-撮影会について-
●6月25日(土)~26日(日)
●北海道島牧郡・島牧村賀老ブナ林(予定)
*宿泊費、旅費など実費別途必要(1万円以内)

-修了写真展について-
●3月14日(火)~19日(日)
●札幌市資料館ギャラリー(予定)
*額縁(1枚約2,000円)と額装代(1枚約900円)が別途必要。お手持ちの物がある場合は、必要ありません。
 *希望があれば、正規講座外で、日帰りの札幌市内ミニ撮影会を行います。
 *「調査・取材して書く」受講の方は3,000円割引

<昼間お時間がない方は、応用(夜)コースで対応いたしますので、ご相談ください。>
●講師:村岡 博(むらおか ひろし)
1950年北海道鷹栖町生まれ。エンジニア、出版カメラマンを経て、フリーの写真家となる。写真集に「子どもたちの日本」(NJP出版局)などがある。現在、北限のブナ林などの自然を撮影中。日本写真家協会(JPS)会員。

[市民ジャーナリズム]コミュニケーション写真講座/応用(夜)コース~デジタルカメラにも挑戦しよう~

●5月25日(水)開講 全11回 水曜18:30~20:30
 *6月の撮影会のみ曜日、会場別
 5/25、6/25~26(*)、
 7/27、8/31、9/28、10/26、11/30、12/21、1/25、2/22
●会場:さっぽろ自由学校「遊」
●定員:10名(最少催行6名)
●受講料:一般 27,500円 (分割16,250円×2)
会員・学生 24,500円 (分割14,750円×2)
●対象:ある程度の基礎技術と経験があり、より高度な技術と表現を学びたい方
●必需品:カメラ(可能なら一眼レフ)、パソコン、カラープリンター(購入予定の方も可)

写真表現に必要な応用技術を学ぶ。デジタル暗室作業(パソコンでの画像処理からプリントまで)を学ぶ

-撮影会について-
●6月25日(土)~26日(日)
●北海道島牧郡・島牧村賀老ブナ林(予定)
*宿泊費、旅費など実費別途必要(1万円以内)

-修了写真展について-
●3月14日(火)~19日(日)
●札幌市資料館ギャラリー(予定)
*額縁(1枚約2,000円)と額装代(1枚約900円)が別途必要。お手持ちの物がある場合は、必要ありません。
 *希望があれば、正規講座外で、日帰りの札幌市内ミニ撮影会を行います。
 *「調査・取材して書く」受講の方は3,000円割引
●講師:村岡 博(むらおか ひろし)
 1950年北海道鷹栖町生まれ。エンジニア、出版カメラマンを経て、フリーの写真家となる。写真集に「子どもたちの日本」(NJP出版局)などがある。現在、北限のブナ林などの自然を撮影中。日本写真家協会(JPS)会員。

デジタル写真は、被写体を見た時の感動と伝えたいイメージを、撮影~画像処理~プリントの過程で納得いくまで追求し、自分の力で作品にすることができます。フィルムでは、発想さえ出来なかった表現技術と可能性を手にしたことになります。これから写真を趣味にしたり、自己表現の手段にする人は、デジタルから入っていくのが必然の時代だと思います。パソコン・デジタル苦手という人も、清水の舞台から飛び降りるつもりで「この講座」に参加してみませんか。なお、従来のフィルムを使った表現と技術も併せて講義いたします。両方を学ぶのが、写真の多様な表現力を身につけることになると思います。

[環境自然]野生動物がわかる五日間

●9月23日(金)開講 全5回 
●場所:さっぽろ自由学校「遊」(11月26日は、野幌森林公園予定)
●受講料:一般5,000円 会員・学生4,000円
 (単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
●立澤 史郎(たつざわ しろう)
北海道大学大学院助手、でも大学よりもNGOで学び育った。得意分野は生態学・野生動物学・環境学習論。特に保全に役立つ生態研究を目指す。野生哺乳類と地域社会との関係や軋轢解消が研究課題で、ニホンジカの個体群生態学とその知見を応用した市民調査に長年取り組む。主なフィールドは熊毛諸島(馬毛島、屋久島など)と奈良公園。地域住民主体の、ため池管理による外来種管理にも取り組む。
●阿部 豪(あべ ごう)
北海道大学大学院生(保全生態学)。外来アライグマによる農作物被害問題を中心に、野生哺乳動物と彼らが引き起こす問題に対する地域住民の意識について研究しています。1年の大半を野幌森林公園で過ごし、野生動物の捕獲調査や農作物被害の防除実験などを行っています.

北海道は野生動物王国と言われ、札幌近郊にも様々な動物が生息しています。では、あなたが何気なく見ている足跡、はたしてどんな動物が残したかわかりますか? 道端にころがる糞が意外な動物の落とし物だと知っていますか? この講座では,実は身近に生息する野生哺乳類について、その暮らしぶりを調べる方法を学び、私たち人間と彼らとの意外な関係や、うまく共存してゆくための方策を考えます.

2005年9月23日(金)(祝)18:30~20:30
ガイダンス

北海道が野生動物王国と呼ばれるのはなぜ? そもそも野生ってどういうこと? 野生動物を知るにはどのようなアプローチがあるのでしょうか。幅広い野生動物学の全体を概観します。

2005年10月15日(土)14:00~16:00
足跡からさぐる野生動物

シャーロックホームズの時代、いや原始の昔から、人は足跡を追い、そこにストーリーを読みとってきました。そして野生のストーリーは、今も変わらず続いています。 ほんの少しのきっかけで、身の回りにも様々なストーリーが溢れていることに気付く一日。

2005年10月21日(金)18:30~20:30
糞からさぐる野生動物

気がつけばあちこちにある「落とし物」。糞は動物の食べ物を知り、生活環境を知る大切な手がかりです。汚いなんて言わないで、自然界のドラマを、生物と生物との関わりを、そこに探ってみましょう。「遊」初の「うんち」学、クセになる一日。

2005年11月18日(金)18:30~20:30
野生動物との共存をさぐる

動物たちの暮らしぶりを探った結果、私たちに見えてくる、聞こえてくるものは何でしょうか?はたして札幌は野生動物にやさしい街でしょうか? 私たちは彼らに何を求め、そして彼らは生きるために何を求めているのでしょう。野生動物と人間がうまくつきあうコツを考える最終日。

2005年11月26日(土)時間未定
フィールドワーク(野幌森林公園予定)

大都市近郊では類い希な広さと自然度を誇り、多くの市民に愛される野幌森林公園。この森に、人間が知らないうちに、大きな変化が起こりつつあります。現地フィールドワークにより、みんなで生息を確認したり、生態の解説を聞きながら、野幌や自然公園のあり方を考える一日。

[ワークショップ]水について考える 持続可能な開発のための教育(ESD)

●7月9日(土)開講 全3回 土曜日13:00~17:00
●受講料 一般3,000円/会員・学生2,400円
●会場:さっぽろ自由学校「遊」

水は、生き物にとって必要不可欠なものです。もちろん、我々人類も水がなければ生きてはいけません。その貴重な水をめぐる環境が今、大きな危機を迎えています。水の役割をもう一度見つめ直し、地球上の生き物にとって共有の財産である水をこれからどのように活用していくかを考えます。
ヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連・持続可能な開発のための教育の10年」(ESDの10年:2005~2014)が、いよいよ今年からスタートしました。この10年の間に環境・開発・人権・平和など人類が直面する様々な課題に取り組み、公正な未来をつくっていくための新しい教育活動を広く普及させていくことが求められています。私たちは、こうした教育活動に地域の現実に根ざした形で取り組んでいきたいと考えています。その一環として、いくつかのテーマに即した参加体験型学習を行ないます。

2005年7月9日(土)【ワークショップ】
水の役割

●ファシリテーター:太田 稔(おおた みのる)
環境共育事務所うてきあに」代表。環境教育フリーランスで4年。「環境共育事務所うてきあに」を立ち上げて5年。自然体験型環境教育という名の元、走り続けている。北海道をフィールドに、呼ばれれば参上する個人商店。興味のあることは、まちづくり、古武術、ディープエコロジー。得意分野はコミュニケーションワーク。

水の性質や水の役割を考えるとともに、水が地球上をどのように循環しているかを体験的に学びます。

2005年7月16日(土)【ワークショップ】
命の水

●ファシリテーター:上森 奈穂美(うえもり なおみ)
国際理解教育について学ぶ大学院生。高校の非常勤講師として参加型学習による国際理解の授業も実践中。3度の青年の船乗船やタイへの語学留学を通じて得た経験を活かして異文化理解や開発教育に取り組んでいます。

今、地球上で生活している人々にとって、利用可能な水の量は、実際にはごくわずかです。生きていくために欠かせない水を我々は、どのように利用していったら良いかを考えます。

2005年7月23日(土)【ワークショップ】
水は誰のもの

●ファシリテーター:菊田 融(きくた とおる)
元中学校理科教師。青年海外協力隊員として活動したマレーシア・ボルネオ島キナバル公園での経験をきっかけとして、さまざまな人々をつなぐコーディネーターの役割の大切さを痛感。現在、環境教育をはじめとする分野で活動中。

人々の生活と水との関わりを考え、今、地球上でおこっているさまざまな水をめぐる問題を検証します。そして、これからの水との関わりについて考えます。

[ワークショップ]持続可能な開発のための教育(ESD)植民地主義を再考する

●9月3日(土)開講 全3回 土曜日13:00~17:00
●受講料 一般3,000円/会員・学生2,400円
●会場:さっぽろ自由学校「遊」ほか
●ファシリテーター:小泉 雅弘(こいずみ まさひろ)
さっぽろ自由学校「遊」設立以来、事務局スタッフとして市民の学習活動のコーディネートに関わる。北海道開発教育ネットワーク(D-net)などで参加型学習のファシリテートも行なう。

開拓、フロンティアスピリット、「北の零年」…。北海道を形容する言葉には常に「植民地主義」の影がただよいます。ワークショップやフィールドワークといった参加体験型の学びを通して、北海道の歴史と今に連なる開発のあり方を「植民地主義」という視点から見つめ直し、「植民地主義」とは異なる地域の未来について考えてみましょう。
ヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連・持続可能な開発のための教育の10年」(ESDの10年:2005~2014)が、いよいよ今年からスタートしました。この10年の間に環境・開発・人権・平和など人類が直面する様々な課題に取り組み、公正な未来をつくっていくための新しい教育活動を広く普及させていくことが求められています。私たちは、こうした教育活動に地域の現実に根ざした形で取り組んでいきたいと考えています。その一環として、いくつかのテーマに即した参加体験型学習を行ないます。

2005年9月3日(土)【ワークショップ】
宇宙人がやってきた!~植民地主義の再発見~

私たちの暮すまちにある日突然、宇宙人がやってきた!? 地球人と宇宙人の接触のシミュレーション(疑似体験)を通して、先住民族がたどってきた歴史を学びます。

2005年9月10日(土)【ワークショップ&フィールドワーク】
札幌のまちの植民地主義を写し撮ろう

私たちが普段暮している札幌のまち。このまちを「植民地主義」という視点から眺めてみると・・・。カメラを片手にまちへと繰り出し、各々の視点から札幌の「植民地(的なもの)」を写し撮ってみましょう。

2005年9月17日(土)【フィールド報告&ディスカッション】
脱植民地化と共生に向けての課題とは?

フィールドワークの発表をしながら、私たちの暮らしに根づいている「植民地主義」を自覚し、そこから脱け出していくためにどうしたらよいかを考えましょう。

[こども]こどもエコロジカルアクション~ひつじクラブ~

●集合と時間
 午前9時 円山バスターミナル集合
 *現地集合も可(午前10時)
 午後3時 終了/現地解散
●場所 札幌市小別沢 永田さん宅
 *やぎ、うさぎ、にわとりなど動物たちに会えます。
●参加費 こども1回500円(5~18才)
     おとな1回1,000円
 *マリオネットの材料費が別途かかります。

こどもたちが、自然に関心をもち、楽しみながら、遊んだり作ったりする講座です。親子の参加もおまちしています。

2005年5月21日(土)
春のこどもエコロジカルアクション(1)

やぎのおちちを絞ったり、加工したりしながら体験的に学びます。

2005年6月18日(土)
春のこどもエコロジカルアクション(2)~マリオネットのお人形を作って人形劇であそぼう~

●講師:お楽しみ劇場「ガウチョス」の二人
「ガウチョス」は北海道では数少ないマリオネットの人形劇団です。オリジナルの人形を使って、こどもから大人まで楽しめる作品を人形劇場こぐま座や、幼稚園、保育園、図書館などで上演しています。

森で拾える材料を使って、動物のマリオネットを作ります。ノコギリやナイフで切り出した胴体に頭、手、足をそれぞれひもでつなぎ、操り棒(トンボ)と糸で結べばできあがりです。思い思いに動かしてみましょう。(材料費/お人形一体分500円)