23.無自覚な「正義」―沖縄からポジショナリティを考える

 沖縄の地元新聞に県外移住者の次の様な投稿が載りました。
「辺野古が唯一の解決策として繰り返しているのは政府の責任者で日本人全般の話ではない」「基地は米軍が住民を追い出して強制的に接収した土地で、泥棒をした米軍は返すのが筋で、返すから代わりのものをよこせは通らない」
 投稿者は「歴史の不条理から沖縄の人たちが本土に釈然とした思い、怒りを抱く事は承知」という。自身の特権と責任を棚上げした「無自覚な正義発言」に沖縄と日本の立場関係を可視化して考えていきます。

日程5月1日(金)開講 全5回 18:45~20:45
会場さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
※オンライン(Zoom)併用
参加費通し 一般5,000円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円
コーディネーターとぅなち隆子(さっぽろ自由学校「遊」会員)
第1回
5/1(金)

ポジショナリティとは
◼ 知念ウシ(沖縄国際大学・キリスト教学院大学非常勤講師、むぬかちゃー)
 「ポジショナリティ」とは、集団間の不平等や格差といった関係が、異なる集団に属する個人同士のコミニュケーションに影響したり、その力関係が個人間でも繰り返されたりすることをとらえるための概念です。沖縄の基地問題や可視化されにくい差別をめぐり、ポジショナリティとは何かを考えます。
第2回
6/5(金)
取い戻さな!我した琉球先祖ぬ骨神
◼ 松島泰勝(ニライ・カナイぬ会共同代表、龍谷大学経済学教授、琉球民族遺骨返還請求訴訟原告団長)
 タイトルは日本語で「取り戻そう!私たち琉球の先祖の骨神を」の意。琉球では遺骨を「骨神」と読んでお墓に大切に祀ります。研究者によって百按墓をはじめ琉球各地から盗掘され、京都大学などの大学や博物館に不当に保管されている骨神を1日も早く琉球に取り戻し、本来あるべき場所に安置したい—琉球民族遺骨返還は琉球人としての尊厳を守る行動です。(参考:書籍『取い戻さな!我した琉球先祖ぬ骨神』)
第3回
7/3(金)
「安心して飲める水を沖縄に」
◼ 町田直美(ギノワンちゅら水会、PFAS汚染から市民を守る連絡会)
 私たちの住む島・沖縄は、沖縄戦以降、現在に至るまで米軍基地と隣り合わせの生活が続いています。多くの基地由来の事故・事件、環境汚染の被害が確認されていますが、基本的な対策は講じられていません。特にPFAS 汚染は深刻で、未来に向けて人々の命を脅かし続ける、極めて重大な問題です。
第4回
8/7(金)
那覇軍港が浦添に移設
◼ 比嘉義央(浦添市民)
 浦添市(村)は一等地を米軍基地に取られ、まちつくり( 移住) は、緑が少ない段差の大きい丘陵地に求めざるを得ませんでした。子供のころ遊びに行った西海岸にはまだ浦添の自然は残っています。そこに軍港が移設されようとしています。この区域は絶滅危惧種を含めて二百以上の動物が生息する貴重な区域で、海と空を真っ赤に染めて沈んでいく大きな太陽、西海岸からの眺望は大自然のパノラマです。この西海岸の自然を守りたい、残したい。
第5回
9/4(金)
「沖縄とヤマトの出会い直し」「間違いの共有」
◼ 金城馨(関西沖縄文庫主宰)
 「正しい」ことは、考えることなく行動することになりやすい。思考停止は良くないと誰もが認めるのであれば、「正しい」ことは危険なものを含んでいると捉えるべきです。また、政治において「正しい」という概念は政治的暴力を強めることにもなります。では正しさの暴力にどう向き合うべきでしょうか。今までの体系から出てきた言葉を使っても対処できないのであれば、試みとしての「間違いの共有」、次世代に向かって間違いを正すことの継承が間違いを続けない生き方につながるのではないでしょうか。

参加申込

・講座のお申込は以下の申込フォームにご記入のうえ、送信ください。
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※対面参加の場合は会場で現金にてお支払いいただくこともできます。

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