07. 漫画『ゴールデンカムイ』と出会い直す

野田サトル(北海道北広島市出身)著『ゴールデンカムイ』(全31巻、集英社)は、今年1月、実写映画化され大ヒット。続編の放送・配信も今秋から始まる。既にTVアニメ化も英訳も進行中で、アイヌの文化や歴史に関心を持つ新世代が海外にも拡大。だからこそ今、より多角的に深く読み込みたい!
中川裕(千葉大学名誉教授)著『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』(集英社新書 2019)と『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』(同 2024)を、皆さんお手元に準備して!

ゴールデンカムイ公式サイト
ゴールデンカムイ 狩る!食べる!!戦う!!!北の大地で繰り広げる五感震えまくりエンターテインメント「ゴールデンカムイ」公式サイト
日程2024年5月10日(金)開講
全4回 月1回第2金曜 18:45~20:45
会場さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン併用
受講料通し 一般4,000円 会員3,200円 25才以下1,600円
(単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター長岡 伸一(ながおか しんいち)
元NHK札幌放送局 番組制作ディレクター

プログラム(全4回)

講師は全員会場にいらっしゃる予定です

2024年5月10日(金)第1回 
「ゴールデンカムイ」の中の小樽

●石川 直章(いしかわ なおあき) 小樽市総合博物館 館長
物語の冒頭部分の舞台となった、明治後期の小樽。「北日本随一の経済都市」としての繁栄と、それを求めて集まった多くの人々の挫折が織り交じる、混とんとした側面を持っていた。なぜ小樽が舞台として選ばれたのか?さらに作者野田サトル氏がイメージした小樽とはどんな姿なのか?写真と史料をもとに物語の背景を探っていきます。

6月14日(金)第2回
俳優として、アイヌ語・文化の監修者として

●秋辺 日出男(あきべ ひでお)釧路市阿寒町
映画『許されざる者』(2013 李相日監督、渡辺謙主演)、『アイヌモシ』(2020 福永壮志監督)でアイヌの役を熱演。

「アイヌの考え方では、すべてのものに「魂」が宿り、特に人間の力の及ばないすごい能力を持っているものを「カムイ=神」として敬う。でももっと言うと、自分以外の人間に対してもカムイに対するのと同じように尊敬の念を持つ。人間はとにかく、自分以外のすべてのものにどっぷり包まれて生きているという自覚を持ち、すべて感謝で始まり、感謝で終わる。そういう精神を、言葉以外にも所作など様々な所に表れるように願って監修しました。フチ役の大方斐紗子(おおかた ひさこ)さんは、私の祖母や曾祖母がよみがえったのかなと思うくらい素晴らしかったです」(映画パンフレットより)

7月12日(金)第3回
漫画はアイヌをどう描いてきたか?金カム以前の「名作」たち

●長岡 伸一(ながおか しんいち)元NHK札幌放送局 番組制作ディレクター
松浦武四郎「蝦夷漫画」から、白土三平「カムイ伝」、高畑勲&宮崎駿「太陽の王子 ホルスの大冒険」、手塚治虫「シュマリ」、「火の鳥」、ちばてつや「ユキの太陽」、安彦良和「王道の狗」、ナコルル、シャーマンキング、本多勝一&石坂啓「ハルコロ」、成田英敏「アココタン」までアイヌ表象史を通観する。

8月9日(金)第4回
北風磯吉・明治から昭和を生きたアイヌ

●鈴木 邦輝(すずき くにてる)
1954年 下川町生まれ、名寄市史編さん室 編集員、元・名寄市北国博物館館長

農民、兵士、伝承者として、ナイブチ給与地で生きた北風磯吉(きたかぜ いそきち 1880~1969)。残された史・資料からその歩みに寄り添う。

日露戦争から生還した北風磯吉
(名寄市北国博物館所蔵)

参加申込

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