新世代サハラーウィ活動家が語る「西サハラ―自由への旅」

「アフリカ最後の植民地」と言われる西サハラ(旧スペイン領)は1975年、独立の過程でモロッコの軍事侵攻を受け、以来50年間、占領下にあります。国連が約束した住民投票も宙に浮いたまま、難民キャンプの人口はすでに20万人近くに膨れあがっています。今回の西サハラキャラバンでお呼びするターレブ・アリー・サーレムさんはスペインに拠点をおき、33才という若さながら、欧州各地の議会、政党、テレビ、新聞、大学などで西サハラ問題を訴える気鋭の論客として知られています。新世代のサハラーウィ活動家が民族解放への思いを引き継ぎ、国際政治の現実にどう立ち向かおうとしているのか、直接に話を伺います。

■日 時 11月6日(木) 18:30~20:45 (開場 18:00)
■会 場 かでる2・7 1040会議室
    (札幌市中央区北2条西7丁目)
■参加費 800円

★事前申込はこちらから
※ 当日直接会場での受付も可能です。

<お話> ターレブ・アリー・サーレムさん
 1992年難民キャンプ生まれ。スペイン在住。西サハラ活動家、アフリカ中東政治アナリスト。欧州各国の西サハラ議連や大学での講演、テレビ出演、インタビューを精力的にこなしている。2024年国連非植民地化特別委員会で西サハラについて意見陳述を行う。著書に『西サハラ―自由への旅』(スペイン語、 2023 年) がある。 2022年・2023年サハラーウィジャーナリスト・作家・知識人組合(UPES)の「サハラーウィ大義の国際化」賞を受賞。

◇ 通訳:箱山富美子さん
 パリ第3大学(ソルボンヌ)修士課程(比較文学)、ジュネーヴ大学修士課程(教育学)修了。ILO及びユニセフ勤務を経て藤女子大教授。現在は神奈川県で自家消費用有機農業を営んでいる。西サハラ友の会運営委員。

<西サハラ問題とは>
西サハラは旧スペイン植民地であり、「アフリカ最後の植民地」と言われています。1975年、独立に向かう過程で隣国のモロッコとモーリタニアが軍事侵攻。モーリタニアは撤退しましたが、モロッコが占領を続けています。国際司法裁判所は西サハラにモロッコの主権はないとの勧告的意見を出しました。独立派(ポリサリオ戦線)は1976年「サハラ・アラブ民主共和国(SADR)」の樹立を宣言。アフリカ連合の正式加盟国となっています。1991年、国連は西サハラで住民投票を行うことを決定しましたが、モロッコのサボタージュで中断したままとなっています。米国、フランス、スペインなどがモロッコの後ろ盾となっており、各国企業はモロッコが西サハラで進める天然資源(リン鉱石)の採掘、水産業
(タコなど)、農園事業(トマト、メロンなど)、再生可能エネルギー事業で利益を得ています。日本はモロッコが西サハラで不法に採掘するリン鉱石を輸入している数少ない国の一つです。また、西サハラ産のタコを「モロッコ産」としてモロッコの水産会社経由で輸入しています。

【主催】さっぽろ自由学校「遊」
【共催】西サハラ友の会
【協力】北海道NGOネットワーク協議会

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