ファーム・アニマルウェルフェア(家畜福祉・FAW)に対する関係者の関心は、昔に比べると高まってきましたが、まだ“ そよ風” 程度なのが実態です。消費者も、パック詰めされた畜産食品の価格や味に関心を示しても、飼育の実態に思いをめぐらす人はそう多くはありません。
本講座では、採卵鶏やヤギの生産者、鶏目線での施設づくりを追究する建築家を招き、その実践内容を紹介してもらいます。また、昨年旅立った放牧酪農家のFAW についての遺稿を読む講座も企画しました。
| 日程 | 10 月24 日(金)開講 全4 回 18:30 ~ 20:30 |
| 会場 | さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) ※オンライン(Zoom)併用 |
| 参加費 | 通し 一般4,000 円 会員3,200 円 25 歳以下1,600 円 単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円 |
| コーディネーター | 滝川康治(ルポライター・元酪農家)、寺本千名夫(農業経済研究者・美唄市在住) |
| 第1回 10/24(金) | 300 羽から始めた平飼い養鶏の歩み ◼永光 洋明(㈱永光農園代表取締役) 札幌市清田区にある永光農園では、1998年から平飼い養鶏を続けてきました。飼料は、道産の原材料を自家配合したものを与え、夏場は鶏舎のまわりの牧草も食べさせます。そんな長年にわたる平飼い養鶏の取り組みや、現在の経営展開などについて紹介します。 |
| 第2回 11/28(金) | 「アニマルウェルフェアとストックマンシップ(牧夫精神)」を読む―故・吉川友二さん(放牧酪農家)の遺稿から学ぶもの ◼滝川 康治(ルポライター・下川町在住) 昨年11月、放牧酪農のリーダー的存在だった、足寄町の吉川友二さんが59歳で他界しました。その1カ月前、「遊」の見学会で訪れた際、参加者に配布されたのが標題の一文でした。この遺稿を紹介し、人と牛たちとの関係やアニマルウェルフェアについて考えます。 |
| 第3回 2/27(金) | にわとり目線から見た“ 幸せな住まい” とは ◼前田 碧、渋谷 崇史(「鶏中心設計プロジェクト」共同代表) 札幌や江別で暮らす建築家と人間中心設計専門家が集まり、「動物たちの目線でこれからの社会のあり方を考えるヒント」を見つけようとするプロジェクトが進行中です。徹底的に鶏の目線になって、鶏たちの“幸せな住まい”を探求する、その試みについて紹介します。 |
| 第4回 3/20(金) | ヤギと共に生き、チーズを造る暮らし ◼山田 圭介(「山田農場チーズ工房」代表・七飯町在住) 2006年に開墾を始め、みずから畜舎や住宅、工房を建て、2008年からヤギのチーズの販売を始めた「山田農場」。在来のノシバと雑穀でヤギや羊を飼い、季節や土地の個性が感じられるチーズを造り続けてきました。これまでの歩みをたどりながら、動物たちと共に生きる暮らしについて考えます。 |
参加申込
・講座のお申込は以下の申込フォームにご記入のうえ、送信ください。
・参加の流れはこちらのページをご確認ください。
・自動応答メールにて受講料のお支払い方法(郵便振込)をご案内しますので、受講前にご入金ください。
※対面参加の場合は会場で現金にてお支払いいただくこともできます。

