戦後80年。「戦後」が掲げてきた「平和と民主主義」は私たちの思い描いたように実現しているでしょうか。急速な軍拡、社会に蔓延するヘイト、そして空洞化する民主主義。私たちが目指した「平和と民主主義」がもろいのは、戦争に至る戦前の日本社会を根底から総括しないまま、砂上の楼閣を建てようとしたからではないでしょうか。さまざまな社会的な課題を、批判的に問い返します。
| 日程 | 10 月17 日(金)開講 全6 回 18:45 ~ 20:45 |
| 会場 | さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) ※オンライン(Zoom)併用 |
| 参加費 | 通し 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円 単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円 |
| コーディネーター | 「戦後80 年」講座担当チーム (雨宮恭子、本庄十喜、飯島秀明、林炳澤、小泉雅弘、田村リエ子、山本伸夫、俵屋年彦) |
| 第1回 10/17(金) | 憲法学の観点から天皇制を考える ◼清水雅彦(日本体育大学教授・憲法学) あなたは「改憲派」ですか?「護憲派」ですか? 私は「改憲派」です。憲法第1章は削除すべきなので。天皇制は、平等、民主主義、国民主権と相容れません。にもかかわらず、現に存在する天皇制について考えていきましょう。 |
| 第2回 11/21(金) | 沖縄戦から見える戦争の加害と被害 ◼渡名喜(とぅなち)隆子(沖縄の基地を考える会・札幌) 6月に、「平和の礎」に刻まれた沖縄戦犠牲者の氏名を読み上げる取り組みを札幌で実施しました。参加したご遺族との触れ合いを通じて見えてきた「終わらない沖縄戦」、戦争の被害と加害について考えていきたいと思います。 |
| 第3回 12/19(金) | 戦後教育を問い直す―戦後民主教育からデジタル教育まで ◼北村公一(さっぽろ自由学校「遊」理事、元小学校教員) 敗戦後、1947年の教育基本法から長い間「戦後民主教育」が続きましたが、2006年の教育基本法改悪により新自由主義の教育が主になりました。コロナ禍を経てデジタル教育が入り子ども期の消滅など現場は一変します。占領期含め歴史的事実に基づいて「教育」について論議していきたいです。 |
| 第4回 1/23(金) | フェミニズムの視点から考える日本の「戦後平和」と「新しい戦争」 ◼本山央子(お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任リサーチフェロー) 軍事化が進む中、これからどんな社会が準備されようとしているのでしょうか。「新しい戦争」とはどのようなものなのでしょう。勝ち取ったと思えたジェンダーやフェミニズムがそこに巧妙に組み込まれてしまっているのでは…。これまでの運動を振り返ると共に、現在の課題を浮き彫りにします。 |
| 第5回 2/20(金) | 戦後北海道の「開発」とアイヌ民族の暮らし―戦後を生きたエカシに聞く ◼お話 石井ポンペ(「原住・アイヌ民族の権利を取り戻すウコチャランケの会」代表) ◼聞き手 川上恵、小泉雅弘(いずれもさっぽろ自由学校「遊」理事) アイヌの生き方を今に伝える石井ポンペエカシから、幼少期のコタンでの暮らし、戦後の「開発」による自然環境やアイヌの暮らしの破壊などについてお話いただきます。 |
| 第6回 3/27(金) | わたしたちの生きるアジアのこれからを考える―戦争・国家・植民地主義 ◼成瀬真己杜(北大文学院博士)、下郷沙季(東アジアメディア研究センター学術研究員)、柳瀬安寿(パレスチナに涙をさっぽろメンバー)、下口忠志(パレスチナに涙をさっぽろメンバー) 戦後80年を迎え、折しもアメリカの影響力が急速に弱まっています。欧米の価値観から脱して、アジアという枠組みを再考する機会ではないでしょうか。アジア諸地域に目を向ける市民が集い、語り合います。 |
参加申込
・講座のお申込は以下の申込フォームにご記入のうえ、送信ください。
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※対面参加の場合は会場で現金にてお支払いいただくこともできます。

