21. このままでいいの?再生可能エネルギーの進め方 part17

 国が進めている再エネ政策の綻びが噴出しています。洋上風力発電では資源保護のための科学的調査が実施されず、陸上風力発電では地質的視点の検証がなされません。環境アセスで削除された評価項目「超低周波音」の重要性が再び叫ばれています。太陽光発電が金儲けの手段と化し国際投機家が暗躍、地元住民無視が横行。再エネGX 推進による経済成長はこのままでよいのか再考が求められています。

日程10 月16 日(木)開講 全6 回 18:45 ~ 20:45
会場さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) ※オンライン(Zoom)併用
参加費通し 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円
単発 一般1,500 円 会員1,000 円 25 歳以下500 円
コーディネーター佐々木邦夫(風力発電を地域から考える全国協議会共同代表)、安田秀子(北海道風力発電問題ネットワーク副代表)、糟谷奈保子(石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会共同代表)
第1回
10/16(木)

洋上風力発電と漁業 海外と日本の経験 “ 洋上風力発電と民主主義”
◼原口聖二(北海道機船漁業協同組合連合会 常務 https://htfcf.livedoor.blog/)

 先行する欧米の洋上風車と漁業との相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際には様々な問題が報告されています。北海道日本海沖洋上風力発電は漁業への影響が危惧され、有望区域にはスケトウダラ産卵場があり、 事業を拙速に進めるのではなく科学的調査が求められています。
第2回
11/20(木)
国際的な投機対象としての再エネ開発と被害住民
◼須藤啓二(平群
(へぐり)のメガソーラーを考える会代表、水処理プラント会社経営、奈良県平群町議員)
 ある日突然、住民が親しんできた里山が国際投機家たちに売り払われて、太陽光発電所が建設されることが分かりました。投機目的で、施設が完成したら売り払われるだけのいわば 掘っ立て小屋のような太陽光発電建設。安全性や住環境などに全く関心のない投機家の実態などをお話しします。
第3回
12/18(木)
風力発電• 太陽光発電、地学的見地からのアプローチ
◼角舘正勝(遠軽風力発電を考える会代表)

 北海道• 東北を中心として、日本各地で風力発電、太陽光発電の計画が、次々と持ち上がっています。そんな中、風力発電はアセス項目に地質調査は必要なしとされ、太陽光発電はアセス自体の必要がない計画ばかり。しかし本当に地質を考える必要はないのでしょうか。地学的な観点から再生可能エネルギーを考えます。
第4回
1/15(木)
脱成長しなければ人類は続かない! しかし、私たちは成長神話の幻想を断ち切れるか
◼大沼淳一(名古屋大学災害研究会員・市民放射能測定センター運営委員)

 成長の限界を超えて、環境は地域的にも地球的にも不可逆的な破壊に直面している。暴走を続ける成長主義にブレーキをかけ、欠けゆく月のごとく脱成長社会に向かう道はあるのか? 再生可能エネルギーとて毒がある。その鍵である電池のためのニッケルが熱帯のラテライト鉱床で乱掘され、六価クロム汚染が発生している。
第5回
2/19(木)
臨床医から見た風車病
◼有吉靖(佐世保市総合医療センター宇久診療所非常勤医師、宇久島の生活を守る会副会長)

 風車病とは風力発電機が発生する超低周波(0.5~20ヘルツで耳では聞こえない音)によって風車周辺の住民に動悸、頭痛、めまい、吐き気などを起こしひいては睡眠障害を引き起こす症候群であり、公害です。様々な理由でこの病気の解明が遅れてきました。しかし今、新たな段階に来ています。
第6回
3/19(木)
再エネの現状と問題
◼佐々木邦夫(風力発電を地域から考える全国協議会共同代表)

 留まることのない風力発電の計画は立地場所に問題を抱えたまま進められ、経産省FIT 認定を必要としない新手の太陽光発電事業は住民が知らないうちに工事が開始されます。これら最近の再エネについての課題や地域で起きている問題を紹介します。

参加申込

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