28.エスペラントをめぐる冒険

 19世紀末にポーランドの眼科医ザメンホフによって考案された国際語エスペラントは、世界に数多ある言語の一つとして使用されてきただけでなく、社会・文化的にもさまざまな影響をもたらしてきました。この講座では、語学としてエスペラント“ 語” の習得は目標とせず、言語や思想や運動といったエスペラントの多種多様な側面を紹介を通じて、参加者が今後エスペラント学習に取り組む際の楽しみを広げることを目指します。

日程2025年4月17日(木)開講 全6回 月1回木曜19:00~21:00
 4/17、5/8、6/12、7/10、8/7、9/11
会場オンライン開催(zoom 使用)
参加費通し 一般6,000円 会員4,800円 25歳以下2,400円
(単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
協力北海道エスペラント連盟・一般財団法人日本エスペラント協会
コーディネーター上川 伶(北海道大学エスペラント研究会会員)

第1回 4月17日(木)
エスペラントが生まれた時代背景と現代世界

◼木村 護郎クリストフ
 上智大学外国語学部教授

 ウクライナやパレスチナでの戦争は、中東欧の多民族およびユダヤ人問題という、エスペラントという発想が生み出された背景にあった問題の延長線上にあります。歴史と現在のつながりの中にエスペラントを位置づけます。

第2回 5月8日(木)
英語では見えない世界が見えてくる
エスペラント交流の魅力

◼北川 郁子
 一般財団法人日本エスペラント協会理事長

 「英語一辺倒の外国語教育では偏った世界観が形成されないか?」英語による国際交流では得られなかったエスペラント交流の面白さ、奥の深さ、幅の広さ、多文化共生時代における国際補助語としてのエスペラントの意義を話します。

第3回 6月12日(木)
なぜエスペラント運動は滅びないのか

◼宮沢 直人
 北海道エスペラント連盟委員長代行、SAT評議員

 理想主義運動エスペラントはなぜ生まれ、なぜ存在し続け、なぜ今日に至るまで勝利できないかについて、受講生と共に答えを考えます。

第4回 7月10日(木)
ラテン語・古典ギリシア語に見る国際語の姿

◼鈴木 隆三
 上智大学エスペラント研究会外部講師

 ラテン語と古典ギリシア語は、今でこそ死語と思われがちですが、近世まで世界的な国際語として盛んに用いられてきました。これらの言語の歴史を概観しながら、エスペラントの未来の姿を考えます。

第5回 8月7日(木)
北海道エスペラント運動史を振り返る

◼上川 伶
 北海道大学エスペラント研究会会員

 道内最初のエスペラント会である北大エスペラント会が結成されてからおよそ100年が経ちました。その歴史に取材し、ここ一世紀間の北海道におけるエスペラント運動が実践してきたことについて振り返ります。

第6回 9月11日(木)
エスペラントはいま、どこでどう使われているのか

◼曲文琛・札幌ひろと
 北海道エスペラント連盟会員
 世界のエスぺランチストたちはどのようにしてエスペラントを使っているのか。実際に海外のエスぺランチストと出会い、交流してきた講師が語ります。

参加申込

・講座のお申込は以下の申込フォームにご記入のうえ、送信ください。
・参加の流れはこちらのページをご確認ください。
・自動応答メールにて受講料のお支払い方法(郵便振込)をご案内しますので、受講前にご入金ください。
※対面参加の場合は会場で現金にてお支払いいただくこともできます。

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