さっぽろ自由学校「遊」が参画している「森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト」では、北海道(ヤウンモシリ)における自然(森・川・海)に関するアイヌ民族の権利の可視化を目的として、ウェブサイトなどを通じた発信を進めています。今期の講座では、その成果の紹介も含め、多様な視点から自然環境の持続可能性と先住民族の主権をめぐって学び合いたいと思います。
日程 | 2025年5月27日(火)開講 全5回 月1回火曜19:00~21:00 5/27、6/24、7/22、8/26、9/30 |
会場 | オンライン開催(zoom 使用) |
参加費 | 通し 一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,000円 (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回) |
協力 | 森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト |
コーディネーター | 小泉 雅弘(さっぽろ自由学校「遊」事務局長) |
第1回 5月27日(火)
生物多様性と先住民族の権利
◼遠井 朗子
酪農学園大学教授〔国際環境法専攻〕
2022年、生物多様性に関する世界目標として採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」には、先住民族および地域共同体の権利や慣習的利用の尊重が幅広く認められています。その経緯および意義と課題について報告します。
第2回 6月24日(火)
地図が語る90年の変化
アイヌ先住権の基盤はいま
◼小野 貴司
株式会社インターリジョン、酪農学園大学
◼平田 剛士
フリーランス記者、森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト副代表
新旧の地図を重ねるとその間の地形変化が分かります。人口・土地利用・生息種といった情報を重ねれば変化の因果をつかむことも。そんな地理情報システム(GIS)を駆使した先住権「見える化」の試みを紹介します。
第3回 7月22日(火)
先住権フロントライン
カナダBC 州アハゥサット・ガーディアン・プログラムからの報告
◼ナカムラ アユミ
アハゥサット・ファーストネイション ガーディアンプログラムマネージャー
太平洋北西海岸の捕鯨民族ヌチャヌルスの一つ、アハゥサット・ファーストネイション。伝統チーフたちによって設立された非営利団体の中心業務であるガーディアン・プログラム(先住民族警備隊)における日々のチャレンジや葛藤を紹介します。
第4回 8月26日(火)
琉球沖縄におけるPFAS 汚染の現状と人権問題
◼町田 直美
宜野湾ちゅら水会代表
◼照屋 正史
宜野湾ちゅら水会
◼まつだ かなこ
宜野湾ちゅら水会
PFAS(有機フッ素化合物)汚染問題に取り組む「宜野湾ちゅら水会」は、地域以外でも積極的に国連活動を行っています。環境汚染の影響は不平等でマイノリティが犠牲になることが多くあります。今回は差別や人権問題として、PFAS について考えてみます。
第5回 9月30日(火)
国会におけるアイヌ先住権に関する議論
◼上村 英明
衆議院議員〔れいわ新選組〕、市民外交センター
アイヌ先住権の回復のためには狭義のアイヌ政策のみならず、様々な法制度の見直しが必要となります。2024年10月の衆院選で国会議員となった講師が国会での論議の現状や展望について話します。
参加申込
・講座のお申込は以下の申込フォームにご記入のうえ、送信ください。
・参加の流れはこちらのページをご確認ください。
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※対面参加の場合は会場で現金にてお支払いいただくこともできます。