国は温室効果ガスの排出削減と経済成長の両立を目指し、グリーン投資(環境問題に配慮した経済活動への投資)を促進しています。しかし、その実態は果たして“ クリーン” なのでしょうか。すでに再エネ事業においては様々な問題が噴出し、アセスメント中の問題案件の撤回を求める首長意見も続出しています。
本講座では、国土破壊の現状、北海道の放牧酪農および野鳥とその生息環境が直面する危機的状況について学びます。第5回に紹介する、市民が中心となり事業中止へ追い込んだ2つの事例にも注目です。
日程 | 2025年5月15日(木)開講 全5回 月1回木曜18:45~20:45 5/15、6/19、7/17、8/21、9/18 |
会場 | さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5 F 501A) *オンライン(zoom)併用 |
参加費 | 通し 一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,000円 (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回) |
コーディネーター | 佐々木 邦夫(風力発電を地域から考える全国協議会共同代表) 安田 秀子(北海道風力発電問題ネットワーク副代表) 糟谷 奈保子(石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会共同代表) |
第1回 5月15日(木)
グリーン投資は地域貢献になっているか?
◼篠原 陽子
ときがわ・自治研究会主宰〔埼玉県ときがわ町〕
環境省も公的文書で「迷惑施設」と言い切るほど、各地で再エネ施設の問題は顕在化していますが、政府はその根本原因を放置したまま「グリーン投資」をあおっています。その投資行動の仕組みや地域への影響について考えていきます。
第2回 6月19日(木)
行き過ぎた再エネ開発は第三の国土破壊
◼鈴木 猛康
一般社団法人日本国土・環境保全協会代表理事
政府主導の政策として、1970年代の「日本列島改造論」と1987年のリゾート法に続く“ 第三の国土破壊” が、行き過ぎた再エネ開発によって始まっています。この回では、増災の観点から国土破壊の危機に警鐘を鳴らします。
第3回 7月17日(木)
道北の巨大風車群と酪農の危機
◼久世 薫嗣
道北の巨大風車を考える会世話人
北海道の北緯45度以北の丘陵地帯は、日本で唯一、地域としての放牧酪農が残っているところです。このなだらかな丘陵のてっぺんに巨大風車群が押し寄せてきています。
第4回 8月21日(木)
洋上・陸上風力発電が野鳥に与える影響
◼浦 達也
公益財団法人日本野鳥の会主任研究員
風力発電事業が増えるにつれ、立地によってバードストライクなど野鳥への影響が目立つようになっています。野鳥の個体とその生息環境はどのように配慮されるべきか考えます。
第5回 9月18日(木)
住民が中止に追い込んだ風力発電計画
◼風力発電計画中止に係わった市民の方々
◼佐々木 邦夫
風力発電を地域から考える全国協議会共同代表
2019年の台風により多くの被害者を出した宮城県丸森町でジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社が、続いて東北大学六角牧場で市民風力発電が事業中止を決定しました。土砂災害、放射性物質の流出などを懸念する声をどのようにして届けたのか報告します。
参加申込
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