LGBTQ+ という言葉に対するイメージが、メディアによって画一的に規定されている現状において、固定的でないジェンダー/セクシュアリティの諸相を探る一年間の講座です。前期のテーマは「アイデンティティを問いなおす」。性的マイノリティやかれらを取り巻くアライたちは、アイデンティティをめぐって日々葛藤しています。それぞれの属性を生きる当事者たちはどのような人生を経てその属性を獲得したのか、共に掘り下げたいと思います。
日程 | 2025年4月18日(金)開講 全6回 月1回木曜(初回のみ金曜) 18:30~20:00 4/18、5/22、6/26、7/24、8/28、9/25 |
会場 | さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5 F 501A) |
受講料 | 通し 一般6,000円 会員4,800円 25歳以下2,400円 (単発 一般1,500 円/ 回 会員1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回) |
アクセシビリティ | UDトークなどの情報保障を用意できます。必要な場合はお気軽にお問い合わせください。 |
コーディネーター | 成瀬真己杜(北海道大学大学院文学院博士後期課程)/荒熊有(さっぽろ自由学校「遊」会員) |
第1回 4月18日(金)※初日のみ金曜日
LGBTは連帯の夢を見るか?
◼満島てる子
7丁目のパウダールーム店長
LGBT の4文字がそれぞれ何を表しているのかは知っていても、LGBT の歴史や4文字に込められた連帯の意志までは
知らない人が多い。わたしたちはLGBTとどう向き合うべきか、満島てる子さんとともに考える。
第2回 5月22日(木)
Qはクィア/クエスチョニングのQ
◼成瀬真己杜
北海道大学大学院文学院博士課程
◼荒熊有
さっぽろ自由学校「遊」会員
Qというのは「奇妙な」存在だ。そこで意識されているのは流動性やアイデンティティの留保であり、その輪郭は捉えがたい。ここではクィア理論の概説に加え、クエスチョニングの存在にも焦点を当ててみたい。
第3回 6月26日(木)
アライたちはどう生きるか?
◼ブランスカム空見子
なるべさ!ALLY 共同代表
◼美乃まこと
なるべさ!ALLY 共同代表
アライでいることは難しい。マジョリティとしての特権を自覚しながら、マイノリティの権利のために闘う必要がある。だがアライの存在には当事者/非当事者の二元論を解体する可能性がある。「なるべさ!」メンバーと話してみよう。
第4回 7月24日(木)
ノンバイナリーらしさを求めて
◼成瀬真己杜
北海道大学大学院文学院博士課程
◼荒熊有
さっぽろ自由学校「遊」会員
「男らしさ」や「女らしさ」はあっても、「ノンバイナリーらしさ」が存在しないのはなぜ? ノンバイナリーとXジェンダー、トランスジェンダーはどう違う? 男女二元論に抵抗しながら生きる実践について考える。
第5回 8月28日(木)
惑乱するDSDs /インターセックス
◼当事者団体代表 ※オンライン登壇
性分化疾患(DSDs /インターセックス)について語る言葉の少なさというのは、それがプライバシーや医療の領域に関わることに由来する。だがそれゆえに性の規範にもたらす「惑乱」は大きい。当事者とともに理解を深めよう。
第6回 9月25日(木)
LGBTQ+ 再考
◼成瀬真己杜
北海道大学大学院文学院博士課程
◼荒熊有
さっぽろ自由学校「遊」会員
前期のテーマとして取り上げた「アイデンティティ」に注目しながら、これまでの講座を振り返ってまとめる。後期のテーマ「恋愛/性愛を問いなおす」についても紹介する。
参加申込
・講座のお申込は以下の申込フォームにご記入のうえ、送信ください。
・参加の流れはこちらのページをご確認ください。
・自動応答メールにて受講料のお支払い方法(郵便振込)をご案内しますので、受講前にご入金ください。
※対面参加の場合は会場で現金にてお支払いいただくこともできます。