13. 半導体産業の地政学的リスクと未来展望を考える

2023年度後期公開講座で『半導体産業戦略の是非を問う』講座を3回シリーズで開催しました。「産業のコメ」と称される半導体をめぐって国内では半導体メーカー大手のTSMC(台湾積体電路製造)が九州熊本に進出し、次いで北海道千歳に、純国産企業「ラピダス」が進出しています。前回の講座では、この半導体産業をめぐる今日的状況と主に資源・環境問題やハイテク災害問題を中心に取り上げました。今回は半導体産業の地政学的リスクと国内の二つの半導体産業をめぐる地元での反響とその評価に焦点を絞って取り上げたいと思います。

日程2024年5月21日(火)開講
全5回 月1回火曜18:45 ~ 20:45
会場さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン受講可
受講料通し 一般5,000 円 会員4,000 円 25 歳以下2,000 円
(単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回)
コーディネーター井上真智子(いのうえまちこ)・中雅子(なかまさこ)
田村リエ子(たむらりえこ)・田畑豊(たばたゆたか)
いずれもさっぽろ自由学校「遊」会員

プログラム(全5回)

2024年5月21日(火)第1回
半導体産業の地政学的リスク

●藤原 寿和(ふじわら としかず)*1,2,5回担当
1946 年生まれ。茨城県出身。早稲田大学理工学部応用化学科卒業後、東京都職員として 40 年間、環境公害産業保安行政に携わる。廃棄物処分場全国ネットワーク、止めよう!ダイオキシン汚染・東日本ネットワーク、有害化学物質削減ネットワーク、化学物質問題市民研究会、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、日台油症情報センター、千葉県放射性廃棄物問題を考える住民連絡会などで活動。

日本の半導体産業が抱えている旧来からの構造的矛盾や米中間の新たな貿易摩擦、経済安保にからむ軍事的・社会経済的問題点などの地政学的リスクについて触れます。

6月18日(火)第2回
半導体産業が地域社会にもたらす負の影響

●藤原 寿和(ふじわら としかず)廃棄物処分場全国ネットワーク
現在、特に日本国内で国が国策として多額の補助金を投下して推進している半導体産業の立地政策がその地域の社会経済状況や資源・環境及び生活・暮らしにもたらす負の影響について触れます。

7月16日(火)第3回
TSMCで熊本の地域はどう変わるの!?

●嘉藤 和治(かとう かずはる)
山形県生まれ。信州大学卒。某製薬会社の研究所、臨床開発部などに勤務。熊本大学医学部に出向し、熊本にはまり住み着く。野焼きボランティアなど野外活動に従事するかたわら、退職後に環境問題にも関わる。
●岩田 智子(いわた ともこ)
熊本県熊本市生まれ 熊本大学教育学部卒業 県内小中学校に30年勤務、中学は家庭科を教えていました。その後、県議会議員に当選、現在3期目。人権 環境 共生が軸です。

TSMCの熊本への進出に伴って地域社会にどのような影響をもたらすのか、また、地域住民が懸念している問題は何かを地元住民の立場から語っていただきます。

8月20(火)第4回
ラピダスで千歳の地域はどう変わるの!?

●相沢 晶子(あいざわ あきこ)
札幌生まれ、北海道大学工学部卒業。3年間の自衛官経験ののち結婚、一男一女の母として、10年間ほど専業主婦。47歳。千歳市議会議員一期目。無所属。議会では、コロナ、ラピダスについて、市民に寄り添ったわかりやすい質問を心がけています。

ラピダスの北海道千歳への進出に伴って地域社会にどのような影響をもたらすのか、また、地域住民が懸念している問題は何かを地元住民の立場から語っていただきます。

9月17(火)第5回
日本の半導体産業に未来展望はあるのか!?

●藤原 寿和(ふじわら としかず)廃棄物処分場全国ネットワーク
現政権及び産業界が前のめりになって推進している半導体産業政策は、果たして未来社会及び未来世代にどのような影響や問題をもたらすのか、国及び自治体並びに産業界が描く戦略に果たして展望はあるのであろうか?

参加申込

・講座のお申込は以下の申込フォームにご記入のうえ、送信ください。
・参加の流れはこちらのページをご確認ください。
・自動応答メールにて受講料のお支払い方法(郵便振込)をご案内しますので、受講前にご入金ください。
※対面参加の場合は会場で現金にてお支払いいただくこともできます。

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